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2018/08/18

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  • ブログ引っ越ししました

    はてなブログへ引っ越しをしましたもしよろしかったら覗いてみてください。よろしくお願いします。ブログ引っ越ししました

  • 「長閑の庭」と「たそがれは逢魔の時間」

    またまた「マチダタイムス」さんのブログに触発されてしまいます。このドラマの番宣を見ただけでドラマ自体を観てない状態なのですけどね。マチダさんはこのドラマについて老人男性と若い女性との恋愛と性愛について深く思考されているのですが私はドラマ予告で女性学生の異常性という妄想しかできませんでした。マチダ氏はその辺もしっかり林葉直子氏の話を用いて言及されています、さすが。観ていないのに言うのは危険ですが老教授と女子大生の恋物語、という設定はどうしても女子学生の方が積極的で老教授はそれを「いけないよ」とやんわり留めるがしかし、という形になりがちです。それは老教授のほうが攻撃的だとどうしたってただの変態エロジジイ物語になってしまうからですが、女子学生が積極的であってもやはり異常に思えてはしまう。私としてはどうしても過剰な妄想...「長閑の庭」と「たそがれは逢魔の時間」

  • 「一分でわかる!ロジカルシンキング」小野田博一

    まずは「ロジカルシンキング」が苦手とされるもしくはそれが大嫌いというより軽蔑している日本という国の中でそれを有効に用いることも難しいのだと思えますが、だからといって論理思考することをやめるわけにはいかない。これロジカルか否か。イロジカル。ネタバレですのでご注意を。単純な思考がロジカル=大事。「広い視点」で考えることに意味はない=これ。この本で一番面白い箇所です。「広い視点」で考える、というととても頭が良い人のように思えますが実は思考が混乱しているというのが面白い。ここを抜き出してしまうのはヤバいことかもしれません。広い視点で考えてしまうと思考は混乱する。大切なのは「もっとも重要な点をとらえること」つまり服を買う時、「こっちはデザインが良い。でもこっちは安い。どっちにしよう?」は思考の混乱。今重要なのは何を基準に...「一分でわかる!ロジカルシンキング」小野田博一

  • 「大人の道徳」齋藤孝

    著者について何も知らず何気なく手に取って読み始めたのですが、こんなことを書いているなんて、と思える箇所が幾つもある一冊でした。後で検索してみると著書も多く書かれていて幾つかの受賞もされているしテレビで顔を見たこともある人物なのですね。レビューを見ても「普通の道徳観」という評価から「中高年にとって大変ためになる」というような絶賛までありますが「ひどい内容」とまでは書かれていません。確かに細かな項目が多々に渡って書かれていてその多くは特に反論するほどもない内容ですが逆に凄く感銘を受けることはないうえに「これは現在書かれた文章なのか」とがっくりくる部分もいくつもあるのですね。今回はそこを書いてみたいと思います。まずは第一章「今までの価値観が通用しない時代」1大人たちの非道徳的な振る舞い、の中の“パワハラ、セクハラがい...「大人の道徳」齋藤孝

  • ちいさな親切

    倫理、ということについて考えていきたい、と思ったので身近で感じたことから書いてみようかと思います。人間生活の秩序つまり人倫の中で踏み行うべき規範の筋道と書かれています。簡単に言えば、人の交わりの中でのなすべきこと、と言うのでしょうか。そういうと子供の頃からの大問題だった「バスや電車の中でお年寄りに席を譲る」という項目が思い出されます。内気で話下手な日本人が一番苦手とする課題なのかもしれませんが、この問題、子供時代には気持ちはあっても勇気が出ない、ということでかなりハードルの高いことでもあり「思いやりを持つ人間になる」第一歩であり重大な試験でもあったように思えます。私自身といえばなかなか電車・バスに乗らないし乗ったら乗ったでそういう機会も少なくしかしその機会に巡り合ってもやはりやれたかどうか、記憶がありません。(...ちいさな親切

  • 「南京!南京!」陸川 ー絶対観るべき映画ですー

    「ココシリ」の鮮烈な映像で陸川監督の名前は記憶に残るものとなっていました。その陸川監督が日本軍による南京大虐殺映画を製作したと聞いてすぐ驚くとともに早く観たいと期待したのですが、日本での公開はなくDVDにもなっていないと言います。中国での公開が2009年となっていますからすでに10年が経つにも関わらずいまだに公開されない中アマゾンプライムで配信されたのはなんらかの動きがあってのことでしょうか。とにかく、この映画を観たいと思っていて観れなかった者たちにとってはネット配信という一つの選択があることに感謝するばかりです。以下、ネタバレがありますのでご注意を。小さな諸事情で鑑賞するのが今になってしまいましたが、正直自分が思った以上、というか遥かに超える素晴らしい映画でした。この映画の最初の感想として言うべきことなのか、...「南京!南京!」陸川ー絶対観るべき映画ですー

  • 「倫理」のページ

    ここのところずっとツイッターなどで多くの人の書く文章を読んでいるのですが、様々な考え方に打ちのめされてしまうような気がします。それらを知ることがなかった昔の頃は一般の人々と言うのはなんとなく緩く良心的なものではないか、つまらないほど平凡なものではないかと思っていたようなのですが、実際の心の中は良きも悪しも多様なものであるのです。良い話も多々あるのですが、やはりどうしても悪い話のほうが気になってしまうわけです。痴漢を含む性犯罪、いじめを含む虐待・暴行。性差別、人種差別、いずれに属するか、何人なのか、どこ出身か。どうしても自己を肯定するために他を排斥・侮蔑しようとする心理。そういったものが渦巻いている世界をのぞき込むのは怖ろしいものです。こうした人の心を読んでいるうちに「倫理」ということばが気になってきました。遠い...「倫理」のページ

  • 『ノーマル・ハート』ライアン・マーフィー Amazon Prime Video

    HBO制作のネット配信映画です。HIV感染は現在では治療薬もあるのですが1980年代のアメリカ(日本は無論のこと)では未知の病であったのです。私が記憶しているのは日本にも情報がきたものの「死に至ってしまう怖ろしいホモの病気」ということで半分笑いの対象になっていたようにさえ思います。が、異性愛者にもそして当時薬害エイズと呼ばれた非加熱製剤によるHIV感染も広まったことから次第に報道内容は変化していきました。日本という社会では同性愛の病気ということが先に報道されたことでなかなか偏見が改善されず正しい知識が広まりにくかったように覚えています。しかし日本とは全く異なりゲイ運動も大きく活発なアメリカでさえエイズが発症した当初はこんなにも混乱した状態だったのだということを改めて知らされた気がします。これまでも映画やドラマな...『ノーマル・ハート』ライアン・マーフィーAmazonPrimeVideo

  • 「藍宇」關錦鵬(スタンリー・クワン)

    「藍宇」關錦鵬(スタンリー・クワン)

  • 「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」クレイグ・ガレスピー

    「アイ,トーニャ史上最大のスキャンダル」クレイグ・ガレスピー

  • 「新源氏物語」田辺聖子

    「新源氏物語」田辺聖子

  • 「音楽が終わった夜に」辻仁成

    凄く良い本でした。先日フレディ・マーキュリーを描いた映画「ボヘミアンラプソディ」を観たこともあって書かれていることが映像のように浮かんできました。もちろんそれは筆者である辻仁成氏の文章が素晴らしいからに他ならないのでしょう。ロックミュージシャンを目指してエコーズでデビューしZOOという名曲を作り活躍し、後に作家へと転向し美人女優と結婚離婚を繰り返し今は愛する息子とパリに住みながらもまだなお作家だけでなく様々なクリエイターとして名をはせるというちょっと出来すぎ以上の存在である辻氏。でもなぜそういう人生を送れるのかは本著を読んでいると判るような気がしてくるのです。恵まれたすらりとした容姿に加え音楽と文章の才能。そしていつも明るさをもちながら真摯に歩んでいこうとする気持ち、友情と別れの時の切ない思い。実を言うと辻さん...「音楽が終わった夜に」辻仁成

  • 「胎児のはなし」増﨑英明・最相葉月-後半の後半ー 母乳の認識をしましょうという話

    また昨日に戻りますが全編を通してもこの「疫学でがんを防止する」という話はこの本の最も重要な部分でしょう。しかしその話は少し間違えば大変な事態になることも示唆しています。昨日も書きましたが妊婦が、がんのキャリアであることを告げることで本人が自殺するかもしれない(自殺はなかったそうですが)夫やその家族が嫌って離婚することもある。これは実際あったそうです。現在であれば家族にも医師からの説明があった方が良いはずです。(これはどうなっているのかはわかりませんでした)病気というのは隠せば隠すほど悪い方向へと行くように思えます。オープンにして多くの理解を得ることでしか解決していかないのではないでしょうか。そして増﨑医師は語ります。こうしたがんキャリアの母乳を止めるという予防を30年間した結果長崎では激減するという結果が得られ...「胎児のはなし」増﨑英明・最相葉月-後半の後半ー母乳の認識をしましょうという話

  • 「胎児のはなし」増﨑英明・最相葉月-後半の前半ー

    さて「胎児のはなし」続き第六章から行きます。その前に第五章の最後「膣を通るとき肺胞液を絞る」はとても映画的な説明です。それまで液体の中で酸素を得ていた胎児が生まれた途端に肺で呼吸をする。そのために肺がスポンジ状になっていて界面活性剤である肺胞液をつくってためている。胎児はぎゅーっと狭い産道を通ることでスポンジ状の肺が絞られ肺胞液を鼻からジョジョジョーと出す。それでスポンジのような肺が絞られ外に出た途端パーンと肺が開いておぎゃあと泣く。初めて呼吸をするのですね。この描写は感動的です。映像作家であれば映画にしてみたくなりませんか。ある場所で生きていたものが突如別世界に行って未知の感覚を知る、という話がとても好きなのです。人間は皆それを一度経験しているということになります。さて第六章は出生前診断について語られていきま...「胎児のはなし」増﨑英明・最相葉月-後半の前半ー

  • 「胎児のはなし」増﨑英明・最相葉月-前半ー

    全編、おもしろい興味深い話がいっぱいでした。まずは表紙の軽やかな絵に安心して入っていけますね。この絵がマジだったりするとちょっと抵抗あるかもしれませんし、お二人の話自体が軽やかなのでこの絵がぴったりであると思います。内容に触れていきます。第一章では染色体について話されます。人間には二十二対の常染色体と一対の性染色体があり、女性がXX、男性がXYです。これは知っていましたが,Xの中には物凄い数の染色体があって女性はそれを二つ持っているので一つ壊れてもは反対側が働けばいい。だけど男性はひとつしかないので早く死んでしまう、のだそうです。じゃあ、Yってなんだというと女を男にする役目しかないというのです。Xは「生きますよ」「生きてますよ」という遺伝子があって女性は二つ持ってるのに男性はひとつのXがYに変わってしまったとい...「胎児のはなし」増﨑英明・最相葉月-前半ー

  • 「レイプもセックスだと思ってた」性を教えることの大切さ

    「勃起と射精」に拘泥する男の“性欲”と、ニッポンの「性教育」「レイプもセックスだと思ってた」…まともに教えず、男を誤解させる自民党の政治的性教育この二つのリンクは前編・後編でつながっています。実はリツイートで後編の「レイプもセックスだと思ってた・・・」から読んで記事にしようと思ったのですが、前編があったのに気づいて順番で並べました。だけどもしかしたら前編のほうがよくある話なので後編から読んだ方が入り込みやすいかもしれません。どちらにしても読むべき記事であると思います。前編で語られたのはこの時代になっても性教育というものがなかなか進んでいかないことですね。男性二人の会話ですが男性女性ともに教育が不十分であることがわかります。女性ももっと自分の体を知るべき、という説明に肯きました。私自身(50代)性教育というものは...「レイプもセックスだと思ってた」性を教えることの大切さ

  • 「平家物語」ー恕ーという大切な気持ちを考えて欲しい

    先日放送されたNHK「100分de名著」の「平家物語」第4回「死者が語るもの」で、とても面白く興味深いことが語られていました。有名な熊谷直実が平敦盛を討つ場面です。直実が討とうとした武将がまだ子供だったことに気づいて我が子が怪我をしたことを思い出し胸を痛める。この子供を殺してしまったらその親はどんなに辛いかと考える。しかし敵を討つ、という忠の心のために敦盛の首を切ってしまう。しかしその後直実は仏門に入って敦盛を弔う。という話です。自ら物語を語った能楽師安田登さんは孔子の儒教をここで説明します。その儒教において最も大切なのは「忠」と「恕」である。「忠」とは一度決めたことはする、と説きます。そして「恕」は相手と一体化する気持ち、だというのです。そしてこの二つの教えは時には対立してしまう。その時に選ぶべきは「恕」であ...「平家物語」ー恕ーという大切な気持ちを考えて欲しい

  • 美醜にこだわる氏への答え

    これまでも何回か、鴻上尚史氏の人生相がツイートで流れて来てこういった画面が目に入ってきてどういう答えをされたのかとクリックするのですが、鴻上氏の考え方はどうも私とそりが合わないようでブログで反論を書いたりしました。それからもこの記事は流れてきて読むと疑問は湧くものの一々反論するのもどうかととどまっていたのですが今回のこの相談はどうにも反感が強すぎて書いてみようかと思います。とはいえ人間の持つ「美醜へのこだわり」という問題に関して特別な意識や判断を持っているわけではないのですが、考えながら書いてみましょうか。25歳の女性が自分の容姿にひどい劣等感を抱いている。そして世の中の男性は女性の容姿で評価を決めていると感じている。そのため男性に極端な苦手意識があるのだが同時に恋愛をしたいという気持ちも強い。これに対する鴻上...美醜にこだわる氏への答え

  • 「ジャンヌ・ダルクの生涯」藤本ひとみーその2-

    朝の続きです。さて「エクスタシー」です。本著第四章に「エクスタシィを感じるか」という項があります。ここで「神の声はどのように語るのか」という質問に対しジャンヌは自分を助けてくれるという声が聞こえてくること、これを聞くと非常な喜びを感じ恍惚の状態に入る、と答えている、と書かれています。この時ジャンヌが顔を赤らめていたことからある研究家は彼女が神に祈りながら性的な陶酔を感じる少女であった、と読み取っているというのです。藤本氏はこの説に疑問を感じています。「恍惚という言葉をキリスト教的に説明すると脱魂という状態になる」それを捉えた有名な彫像が『聖女テレジアの法悦』とあります。どんなものでしょうか。確かに官能的な美しさでありますね。さらに藤本氏は「脱魂」という極めてキリスト教的な言葉が官能とは何の関係もないように思えた...「ジャンヌ・ダルクの生涯」藤本ひとみーその2-

  • 「ジャンヌ・ダルクの生涯」藤本ひとみ

    昨日書きました「ジャンヌ・ダルクの生涯」現在#KuTooに寄せすぎて本著でのレビューにほとんどなっていなかったので今回は内容からもう少し突っ込みます。藤本氏のジャンヌ探求は実際に存在したジャンヌを考えていく、ということでとても興味深いものでした。ここで参考にamazonレビューと読書メーターというのを見たのですがこの二つでかなり本著への印象が違うのが面白かったです。amazonは男性レビューが多いのか、藤本氏の「女性の目から見たジェンダー論」に対して反感を持つ人が多いのですが(そうではない方もいます)読書メーターでは女性の書き込みが多いようで本著にかなり高い共感が得られています。男女だから必ずどうこう、と言うだけではありませんがしかしやはり男女の感想が違ってくるのは当然かもしれません。歴史書(だけではありません...「ジャンヌ・ダルクの生涯」藤本ひとみ

  • 「ジャンヌ・ダルクの生涯」藤本ひとみ

    この本を読んでいる時ちょうど世間では#KuToo問題が騒がれていました。ジャンヌ・ダルクと現在のハイヒール問題、なんの関係もないようですが実は女性にとって服装とは自由と権利を象徴するものであり、時代に反する装いは異端視される、ということからこの二つは苦悩を同じくするものであったのです。1400年代初めに生きたジャンヌの苦しみと2000年初めの女性の問題、600年の時を経て女性の苦悩があまり変わっていないように思えるとはいったいどういうことなのか、よく考えてみなければなりません。1431年フランスで、19歳の少女ジャンヌ・ダルクは魔女であるとされ火あぶりの刑に処せられました。いったいどういう理由でそんなに若い彼女が火あぶりという怖ろしい処刑をうけたのでしょうか。一介の女性しかも無学な少女の身ながらジャンヌは神の声...「ジャンヌ・ダルクの生涯」藤本ひとみ

  • 「ペインレス」フアン・カルロス・メディナーこれよりも日本社会の無痛覚さのほうが怖ろしい、と考えてしまう情けなさー

    相変わらず日本のポスターはてんこ盛りレイアウトじゃなければ気が済まない、というデザインになっています。どうして上ふたつのようなシンプルなデザインにするのが嫌いなのか、幕の内弁当スタイルが大好きなのか、まずここでいつも日本人のセンスに落ち込みます。というか、観客が馬鹿だしセンスが悪いからこういうポスターじゃないと理解できないのだ、という意識が見えてしまうのですよね。あ~あ。以下、ネタバレになりますのでご注意を。さて内容ですが、観たのですから大体そうではあるでしょうが私はこういう感じの映画、戦争がらみの怖ろしい陰謀、いたいけな子供たちが巻き込まれるが傲慢な大人たちがしっぺ返しを食らう。しかし運命は残酷だ、というジャンルの作品がとても好きです。内容は様々ですが結構見て来たのではないでしょうか。それだけに新しくこのジャ...「ペインレス」フアン・カルロス・メディナーこれよりも日本社会の無痛覚さのほうが怖ろしい、と考えてしまう情けなさー

  • 「元報道記者が見た昭和事件史」石川清ー歴史から抹殺された惨劇の記録ー

    殺人事件報道など気になってしまう人間ではあるのですが、統計数などは気にしたことがなかったのでなんとなく怖ろしい殺人事件などは増えているように思っていたのですが(何しろ初めてそういうことを気にして見ているので勘違いしているのかもしれませんが)この本を読んで殺人事件と言うのは年々少なくなっているのだということを初めて知りました。本著による殺人事件の認知件数というものは昭和29年の「3081件」がピークで平成25年では「938件」と4桁を割っている、とあります。ネット検索して確認しようかと思ったのですが検索下手なので上の統計とは少しずれる次のような資料しか見つけきれませんでした。殺人事件被害者数殺人認知件数・検挙率の推移後にあげたリンク先が本著に書かれた殺人事件認知件数とかなり合致しておりますね。認知件数ではありませ...「元報道記者が見た昭和事件史」石川清ー歴史から抹殺された惨劇の記録ー

  • 戻ってみようかと思っています。

    引っ越ししますと言ってしばらく経ちましたが、再びここでも続けようかと思っています。うろうろと気まぐれ勝手をしてしまいますが、どうぞよろしくです。戻ってみようかと思っています。

  • 「娼年」三浦大輔

    映画を観てから上の特集記事を見ると呆れてしまうのですが別の意味で「凄いものを見てしまったってことでしょ」と突っ込みたくなるのは致し方ありません。性別偏見はしたくないのですが、原作作家も脚本・監督も男性で作った映画で女性向けの官能映画というのは今の日本男性の一般的見解からすればかなり無理があると思うし、見事そのまま「やはり無理だったかorz」という感想になってしまいます。といっても原作が石田衣良というのは聞いていたのですが監督は知らないまま観ていてあまりの酷さに後で調べたら男性監督だったのを知った、ということであるのですが。映画を観てから映画製作と上映時の原作者や映画監督の言葉を読んでいると女性性に対する彼らの考え方の酷さにげんなりしこういう思考を持って女性向けの官能映画ができるわけがないはずだと思いました。先に...「娼年」三浦大輔

  • 女性アスリートの心と体

    半世紀以上生きて来たのに今頃になって気づくことがあります。というかそんなことばかりです。当たり前と言えば当たり前でもありますが。とは言え本当にえっと驚くこともあるのです。女性アスリートの話がそうでした。私はまったくスポーツをしない女性のせいもあって女性アスリートが抱える悩みについてなど考えたことがなかったのです。といっても最近まで「女性アスリートに対しての誤った考え方」ばかりがまかり通っていたのですから私が運動選手であったとしても気づかなかったに違いありません。「女性アスリートに対しての誤った考え方」と書きましたが私はまだやっとそういう考え方について気づいたばかりなので何がどう誤っているのかは判っていません。いろいろなことを学びながら「女性の体や心理」についてこれから考えていきたいものです。そしてそのことは女性...女性アスリートの心と体

  • NHK朝ドラに観る女性たち

    NHK朝ドラについて書こうかな、と思っていたらちょうど「朝ドラ100」という番組があってたようなのだけどそれは観ていないし、正直言うと朝ドラを語るほど観てはいないのにちょっと思ったこと書きたくて書きます。長い間生きていますが朝ドラと言われるドラマはほとんど観ていません。といっても日本のテレビドラマ自体をほとんど観ていないので当然と言えば当然かもしれないし、夜ドラマを観ていないことを思うと朝ドラのほうがまだしも観ているのかもしれません。自分が一番楽しみにして観た朝ドラは「ゲゲゲの女房」で、これはもう水木しげるが好きだから観ていたということですね。ところで朝ドラというのはなんとなく女性のためのドラマ、という意味合いなのかと思っていたのですが名称は「連続テレビ小説」であり概要に「作品内容は、主人公の半生・生涯を中心に...NHK朝ドラに観る女性たち

  • あの子の虚言です

    12歳長女への強姦で無罪、静岡地裁「被害者の証言信用できず」いったいどういうことなのでしょうか。たったこれだけの報道ではいろいろな感想を持つ人がいるでしょう。でもさすがにこの件に関してのコメントは少女に同情する人がほとんどです。「たとえこれが本当に少女の虚偽証言だったとしても12歳の子供が実の父親からレイプされ続けていた、と証言せざるを得ないほどの何かがあったと考えるべきではないのか」その通りだと思います。「もし虚偽でなく真実だったら少女を父親のもとへ戻したらどんな酷いことになるのか」つい先日、というより今進行形で父親から虐待を受け続けていた少女を父親のもとへ戻したことが糾弾されていますが、また同じことをしようとしているのでしょうか。日本という国は以前から性犯罪に甘いと言われ続けそしてまったく改善してはいかない...あの子の虚言です

  • パリ・オペラ座バレエ団 4つの小品~フロロン~

    Lumièresur:LescoulissesdeFrôlonsdeJamesThierréeFROLONS振付:ジェームス・ティエレ声:シャーロット・ランプリングダンサー:アマンディーヌ・アルビッソン/ヴァランティーヌ・コラサンテ/エブ・グリンツテインwowowライブで鑑賞しました。(声は吹替でした)パリ・オペラ座バレエ団「4つの小品」の一番目の作品「フロロン」振付はジェームス・ティエレ。チャーリー・チャップリンの孫で映画『ショコラ~君がいて、僕がいる~』などに出演した俳優でもある彼がパリ・オペラ座で繰り広げた体験型演劇、とのことです。パリオペラ座公演会場のひとつであるガルニエ宮はそれだけでも美しさであります官能的で魅惑的な美しさでありますでが、そのガルニエ宮そのものを舞台としてバレエダンサーたちが際立った身...パリ・オペラ座バレエ団4つの小品~フロロン~

  • ブログ引っ越します

    ほぼ毎日ここでブログ記事書いてきて、おかげさまで多くの方に読んでいただけていることを感謝しておりましたが、先日ここのブログが一新して自分としては妙に使い心地が悪くなってしまいました。もしかしたら毎回読んでくださっている方もおられるかもしれないのに申し訳ないのですが「はてな」に移ります。書く内容はこれまでと変わらないと思いますので、もし読んでいただけるならと思いここにリンクさせていただきます。新ブログもしよろしければこれからも「ガエル記」をどうぞよろしくお願いします。ブログ引っ越します

  • 闇金ウシジマくん ザ・ファイナル

    原作マンガもドラマもこれ以前の映画も見ずにいきなりのザ・ファイナル鑑賞なのだけど理由は「平成史」で佐藤優氏が「この映画で原発の清掃の話が出てくる。金になるが2年で身体がぼろぼろになる」というのを読んで見たくなったのでした。以下ネタバレです。(上もネタバレかもだけど)上の文章の答えを言うと、実は「原発で清掃」(メルトダウンした原発、福島原発ってことですよね)というのは借金を抱えたウシジマくんの友人が最後そこへ行かされる、というとこで終わっていて実際そこで働く場面はなかったのでした。少しがっかりですが映画自体は予想を超えた面白さで驚きました。というより全然面白いとかを期待してなかったし、こんなに感動して涙さえこみ上げるような映画だとは微塵も考えていなかったのでした。他の方のレビューを見ると「今までで一番つまらない」...闇金ウシジマくんザ・ファイナル

  • コカインをやること自体、犠牲者がいるということなのだ

    コロンビアの先住民の村が孤立し子供が死んでる件。パナマとコロンビアの国境にあり麻薬を中米に運ぶ出口。ゲリラFarc和平後にゲリラELNとマフィアが麻薬抗争。この子供の遺体を見て。米や先進国が消費するコカインのせいで先住民達が死ぬ。「コカイン位やってもいいじゃん」と言う人に見せたいhttps://t.co/tXkZFPw3P6—diafeliz(@diafeliz_latin)March16,2019ピエール瀧のコカイン使用による逮捕から多くの作品がお蔵入りになり「作品に罪はない」とか「犠牲者がいるわけではない」とかいう議論が続いています。私自身はそういった麻薬が出てくる小説や映画は数多く見て来たもののそれ自体とはまったく縁のない生活の中にいるので正直よく判らないでいました。「作品に罪はない」と言われるとそうであ...コカインをやること自体、犠牲者がいるということなのだ

  • 「空海」佐藤純彌

    wowowにて鑑賞。「空海-KU-KAI-美しき王妃の謎」の放送関連でおまけ的に放送されたのかもしれないですが、見ることができてよかったです。wikiを見ると佐藤純彌「空海」は当時(1984年・昭和59年)破格の製作費12億円が投じられ、弘法大師空海入定1150年を記念して全真言宗青年連盟映画製作本部が東映と提携して製作されています。そういう大掛かりな映画というのは上映時には余計な雑音を感じてしまうものですが時間を経ると率直に見ることができるのではないかと思えます。空海・弘法大師のほぼ一生を描いた物語なのでさすがに大味な感は否めませんがそれでも見ごたえのある作品でした。空海のキャスティングは最初、勝新太郎だったと書かれていてそちらの空海だったらどんな無茶苦茶な空海になっただろうかと想像してしまいます。北大路欣也...「空海」佐藤純彌

  • 「平成史」佐藤優・片山杜秀 その12

    さてさてこの「平成史」も今回で終わりです。といっても平成自体が終わったわけじゃないから、終わった時点で何か書きたくなるのかもしれません。佐藤優氏、片山杜秀氏による対談は「日本型社会主義から脱皮できるか」という項で終わっていますが、内容がなんともやるせないものになっています。佐藤氏曰く「早朝に警備員を配置する図書館がある。リタイアした60代の男性同士で小競り合いを起こすケースがあるからなんです。だらが一番最初に日経新聞を読むかでケンカになる。これも競争社会がもたらした深刻な影響なのではないかと思います」実は私の夫が言ってたことがありまして。地元の図書館の男性トイレに「使用後は綺麗にしてください」という張り紙がでかでかと貼られていて「そんなに書かないと綺麗に使用できないのかとあきれた」と。競争社会、というより新聞を...「平成史」佐藤優・片山杜秀その12

  • 「平成史」佐藤優・片山杜秀 その11

    第七章天皇は何と戦っていたのか平成28年(2016年)⇒平成31年(2019年)平成28年(2016年)2月元プロ野球選手、清原和博が覚せい剤取締法違反容疑で現行犯逮捕。経営不振のシャープ、台湾・鴻海の傘下へ4月「租税回避地」(タックスヘイブン)を利用する企業や個人についての機密文書{パナマ文書」流出で、世界的騒動に。三菱自動車でデータ改ざん事件(その後、三菱自動車は日産ルノー傘下へ)沖縄県うるま市で米軍軍属が女性を殺害5月伊勢志摩サミット開催オバマ大統領が広島訪問6月ヘイトスピーチ対策法施行イギリス、国民投票で「EU離脱」へ7月相模原市の障碍者施設で元職員によって19人が殺害される都知事選で小池百合子8月天皇が「退位」を示唆する「お気持ち」表明12月SMAP解散釜山の日本領事館前に慰安婦像が設置される平成29...「平成史」佐藤優・片山杜秀その11

  • 「平成史」佐藤優・片山杜秀 その10

    第六章帰ってきた安倍晋三、そして戦後70年平成25年(2013年)⇒平成27年(2015年)平成25年(2013年)1月復興特別税が導入される3月習近平が中国第7代国家主席4月選挙運動へのインターネットの活用が解禁6月米国家安全保障局(NSA)の元職員スノーデンが個人情報収集の手口を告発7月参院選で自民圧勝、民主大敗。ねじれ解消で「安倍一強」体制が確立される9月2020年の夏季五輪開催地が東京に決定12月特定秘密保護法猪瀬直樹都知事が辞意平成26年(2014年)1月「日本版NSC」こと国家安全保障会議の事務局である国家安全保障局が発足。初代局長は元外務省事務次官の谷内正太郎。理化学研究所がSTAP細胞発表。その後捏造騒動へ。2月作曲家・佐村河内守のゴーストライター事件都知事に舛添要一3月ウクライナに属していたク...「平成史」佐藤優・片山杜秀その10

  • 「平成史」佐藤優・片山杜秀 その9

    第五章「3.11」は日本人を変えたのか平成21年(2009年)⇒平成24年(2012年)平成21年(2009年)1月株券電子化スタート。3月10日、日経平均株価終値が7054円に。バブル後の最安値更新。4月オバマ大統領がプラハで「核なき世界」を目指すと演説。5月トヨタが71年ぶりに営業赤字転落へ。8月衆院選で民主党が大勝。政権交代へ。9月鳩山内閣発足。11月オバマ大統領初来日。平成22年(2010年)1月社会保険庁廃止。日本年金機構。2月米トヨタ大量リコール。3月足利事件の菅家利和に再審無罪判決。4月殺人の公訴時効廃止。5月日米政府が普天間基地移設先を名護市辺野古とする共同声明。6月鳩山首相、普天間問題の責任を取り退陣。菅直人内閣発足。小惑星探査機はやぶさが地球へ帰還。9月尖閣諸島付近で中国漁船が海上保安庁巡視...「平成史」佐藤優・片山杜秀その9

  • 「平成史」佐藤優・片山杜秀 その8

    第四章「美しい国」に住む絶望のワーキングプアたち平成18年(2006年)⇒平成20年(2008年)の後半からです。佐藤氏、副島隆彦氏とのやりとりが面白い。爬虫類が人間になりすまし世界を支配している、という説に関する議論を聞いた話(あなたは本当にウォールストリートやホワイトハウスにいる連中を哺乳類だと思っているんですか)副島氏から試験を受けた佐藤氏。「人類は月面に到達したと思っていますか」佐藤氏の答え。「そう思っています。なぜなら私はキリスト教徒でキリストが死後三日後に復活したと信じているからです」「実証できるかどうかの問題ではなく、信仰の問題ですね。それならいいでしょう」と合格した。そして09年6月に起きた秋葉原の無差別殺傷事件。小泉時代に行った派遣労働自由化がもたらした最悪の結果のひとつ(佐藤氏)戦前なら社会...「平成史」佐藤優・片山杜秀その8

  • 「平成史」佐藤優・片山杜秀 その7

    第四章「美しい国」に住む絶望のワーキングプアたち平成18年(2006年)⇒平成20年(2008年)悲しいタイトルです。付記されている写真が年越し派遣村で炊き出しにならぶ人々(東京・渋谷公園)です。美しい国はますますこういう状況になっていってるようです。平成18年(2006年)1月ライブドア堀江社長らが証券取式法如何に容疑で逮捕。7月昭和天皇のA級戦犯靖国合祀への不快感を示した宮内庁長官・富田朝彦のメモ(富田メモ)が発見される。8月気象庁、緊急地震速報の運用9月秋篠宮ご夫妻に長男・悠仁親王生まれる。安倍晋三内閣発足。12月「愛国心:」まどが盛り込まれた改正教育基本法成立。イラクでフセイン元大統領の死刑。平成19年(2007年)1月防衛省発足。2月公的年金の加入記録の不備が5000万件以上と判明。厚労省に非難殺到。...「平成史」佐藤優・片山杜秀その7

  • 「平成史」佐藤優・片山杜秀 その6

    第三章「小泉劇場、熱狂の果てに」平成12年(20000年)⇒平成17年(2005年)後半いきます。「ワンフレーズ政治とトートロジー」トートロジーとは同じ意味を持つ語の無意味な反復、と説明も書いてあります。思い出すのはつい最近の国会で行われたご飯論法ですね。重要な話し合いの場でこういった無意味な言葉のやり取りができるかどうかを競い合うほど空しいことはありません。頓智比べをやってるのではないんですから。イデオロギーや言葉の重要性が平成になって失われてしまった。これも崩壊ですね。「天皇制を否定しきれなかった網野史学」網野善彦さんという歴史学者を私は全く知らなかったのですがここでの片山氏の説明はとても面白いものでした。(今見たら宮崎駿氏に影響を与えた本としてちょっとだけ見ていました。忘れてました)農耕儀礼の司祭としての...「平成史」佐藤優・片山杜秀その6

  • 「平成史」佐藤優・片山杜秀 その5

    続けます。第三章「小泉劇場、熱狂の果てに」平成12年(20000年)⇒平成17年(2005年)平成12年(2000年)1月ヤフー株価1億円突破。2月大阪府知事太田房江。初の女性知事。日本の女性の地位の低さ、伸び率のぬるさはなんだろう。はっきり言ってお隣韓国にはとうに抜かれてしまってる気がする(韓国も男女差別は甚だしかったと思うのに)4月森喜朗内閣発足。7月プーチン大統領初来日。11月ブッシュ大統領当選。東北旧石器、文化研究所副理事長が旧石器発掘捏造を認める。平成13年(2001年)4月小泉純一郎政権誕生。5月金正男とみられる男が成田空港で拘束。佐藤氏「日朝外交の切り札になり得たが田中真紀子が「そんなの怖いからすぐかえしちゃいなさい」と政治主導で帰還させてしまった(まじかよ)6月大阪教育大付属池田小学校で児童8人...「平成史」佐藤優・片山杜秀その5

  • 「平成史」佐藤優・片山杜秀 その4

    続きます。第二章「オウム真理教がいざなう千年に一度の大世紀末」平成7年➙11年(1995年ー1999年)の後半です。小見出し「人類滅亡の日」となっています。なにしろ1999年のことですからね。単なる平成11年ではなく世紀末なんですよ。特に私たち世代は幼いころからノストラダムスの大予言を軸に散々地球最後の日、人類滅亡の日、という刷り込みを受けてきました。小松左京「日本沈没」は論理的に攻め立てられました。しかしそれでもその頃は「まさかね」という気持ちはあったのかもしれません。が、平成になって阪神淡路の後、東北、そして九州と立て続けに大地震がおきて小松左京はやはり判っていたのかもしれない、とも思えます。私は「SFは現実になる」と思っていたのですが、それは月に住むようになる、とかロボットやサイボーグが日常になるとかであ...「平成史」佐藤優・片山杜秀その4

  • 「平成史」佐藤優・片山杜秀 その3

    佐藤優☓片山杜秀「平成史」続けてまいります。平成を見返してみるのは確かに興味深いことです。さてやっと第二章「オウム真理教がいざなう千年に一度の大世紀末」平成7年➙11年(1995年ー1999年)平成7年(95年)1月M7・3の半身・淡路大震災発生(四社400人超)衝撃でした。私自身の弟がこの時ちょうど神戸に住んでいたこともあり暫く連絡もつかず怖ろしかったです。無事でしたがそれはもう住処が大きな会社の寮だったおかげでした。周囲は惨憺たる状況だったそうです。3月地下鉄サリン事件。オウム真理教の犯行と判明。TVニュースが連日オウムの事であふれていました。毎日オウム真理教というものがどんなものなのかを聞いて観ていました。異常な体験です。そんな中でも彼らをアイドル化して見ている人たちもいたのです。若くて頭の良い信者が多か...「平成史」佐藤優・片山杜秀その3

  • 「平成史」佐藤優・片山杜秀 その2

    先が長いので少しでも書きます。佐藤優☓片山杜秀「平成史」の感想です。ネタバレなのでご留意ください。平成元年の流行語「山が動いた」「指三本」「お局さま」うっわ、なにがなんだかわからないです。「お局さま」は会社で長く勤めている女性へのあてこすり表現でしょうけど、今検索したら「山は動いた」は土井たか子の発言、「指三本」は宇野総理のスキャンダルに関する言葉でした。なんだかなあ。流行歌は長渕剛「とんぼ」プリプリ「世界でいちばん熱い夏」なんだかなあ。平成二年になると「おどるポンポコリン」たま「さよなら人類」と少しまともになってきた感がありますね。(このみだろ)とにかくまだまだバブルを引きずっている感覚が気持ち悪い時代のように思えます。佐藤氏の「バブル崩壊が行きついた先が『東京タラレバ娘』だったんじゃないか」という言葉がなん...「平成史」佐藤優・片山杜秀その2

  • 「平成史」佐藤優・片山杜秀 その1

    佐藤優と片山杜秀による「平成」についての対談本です。私は片山氏と同じ年(1963年)生まれで佐藤氏は3年年上というくらいなのでこの本で語られていることはほぼほぼ同時代で体感できたこともあり、とても共感できる内容でした。もちろん両氏の眼力と頭脳をもってしての平成史ですから自分が持つぼんやりとした記憶を明確に表現されたことで「あーそうだったのだ」という意味での共感であります。佐藤氏は途中ロシアへ滞在&日本での収監時期があるのでそこは少しタイムラグがあるとのことですが。つまり平成生まれのような若者は確かに平成にどっぷりつかっていてそれはそれで平成人間ならではの記憶を有しているわけですが、この世代はすっかり大人になってからの平成体験になるのである意味平成を平静に見れたということはあるのではないでしょうか。まあこれはダジ...「平成史」佐藤優・片山杜秀その1

  • 山岸凉子と萩尾望都の変化について 2

    昨日に続き書いていきます。山岸凉子・萩尾望都、全作品についてネタバレしますので、ご注意を。両作家の全作品の中で最も優れた作品は、と聞かれたら山岸凉子「テレプシコーラ」萩尾望都「バルバラ異界」と答えます。山岸凉子と言えば「アラベスク」「日出処の天子」で萩尾望都と言えば「ポーの一族」「トーマの心臓」と言われることが多いのでしょうけど、作品として高い得点をあげたいのは前に書いたそれぞれだと私は思っています。マンガという若い文化の中で漫画作家生活の後期により優れた作品を描き上げた、というのはそれもまた注目点なのではないでしょうか。昨日はこの二人のマンガ家の持つコンプレックスが作品に深く根差していることを書いていきました。萩尾望都は両親から愛されていない、両親への強い反発がある、という意識がほぼすべての作品に色濃く表れて...山岸凉子と萩尾望都の変化について2

  • 山岸凉子と萩尾望都の変化について 1

    昨日、数えきれないほどの再びなのですが山岸凉子「テレプシコーラ」読み返していました。何度読んでもまた読みたくなってしまうのはどういうことなのか、と思ってしまいます。しかもかなり辛い話であるのにも関わらず。それでちょっと山岸凉子について書きたくなってしまったのです。「テレプシコーラ」だけではなく山岸凉子全体として。しかも萩尾望都を絡ませながら話そうと思います。なので山岸凉子&萩尾望都作品全般のネタバレになりますのでご注意を。前にも書いたと思うのですが一番読み返してしまうマンガ家は萩尾望都と山岸凉子なのですが、「好き」の感情はかなり異なっていると感じます。萩尾望都は最初から絵も物語もその世界に強く引き付けられたのですが山岸凉子は絵からしてあまり好きになれなかったし内容も面白くはあるけどなにか反感を感じるのです。ふた...山岸凉子と萩尾望都の変化について1

  • 女性は潜伏する

    先日まで「トクサツガガガ」というドラマが放送されていて、私は一度も見なかったのですが伴侶が楽しみにして観ていて「面白かったよ」とのことでした。しかし「だけど」と言うのです。「OLをしてる女の子なんだけど、恰好は普通だしオタクなのを隠しているし特撮ファン、というくらいではあったんだけどね」おいおいおい。それはちがーう!観ていないので伴侶の感想が的を得ているのかどうかは判らないのですが、「それはあなたの女性オタクへの判断が間違っている」と釘を刺しました。あのね、女オタクというのは見るからにオタクの姿をして「ガンダム大好き」と公言してはばからない男オタクとは全く違う生物なのですよ。女オタクは幼少期からそういう自分の趣味が他とずれていることを察知しそれは大っぴらにしたくないと思うわけです。それは色々な理由があると思うの...女性は潜伏する

  • 「殺し屋1」山本英夫

    ずっと以前本作原作の映画(DVD)を観て以来初めて読むことになりました。(ずっと以前といっても映画がDVDになったのが2002年となっているからそれ以降ではあります)しかもマンガが無料公開になっているおかげでの読マンガです。映画を観た頃は一番映画鑑賞にはまっていた頃だったと思うのですが、三池崇史監督作品にもかなり惚れ込んでいた時期でしたし浅野忠信・大森南朋・塚本晋也などの出演(監督)映画を夢中で観まくっていた頃です。「殺し屋1」はその集大成(とまでは言わないかもですが)のような感もありましたかね。特に浅野忠信がエロくてかっこよかった印象があります。原作マンガのこのオヤジを浅野忠信にしたことに感謝したい。(原作のオヤジファンは異論でしょうが)1が大森南朋なのもよかったです。というわけで原作マンガのほうですが、ネタ...「殺し屋1」山本英夫

  • 「赤穂城断絶」深作欣二 ~反逆者たち~

    wowowで放送していたのを途中から(浅野内匠頭が刃傷沙汰を起こして切腹した後で吉良はお咎めなしという報告を大石内蔵助が聞くところから)観たのですが、あまりの面白さにぐいぐい引き込まれてしまいました。赤穂事件はほぼ内容をしているからというのもありますがやはり深作欣二監督の演出の痛快さにあると言えましょう。歯切れよく場面が動いていき所作といい、台詞といい、小気味い展開で構成されています。大石内蔵助の前に集まった武士たちが誓紙血判する場面など計算されつくした画面でありオペラを感じさせるものがありました。大石を演じる萬屋錦之助はじめまばゆいばかりのオールスターキャストであり、美術も今とは違う重厚さがあります。登場する人の数も衣装も今の時代ものとはまったく異なるように見えました。そして動きやセリフ回しの妙はやはり時代が...「赤穂城断絶」深作欣二~反逆者たち~

  • 「輪廻の少年」

    「輪廻の少年」BecomingWhoIWasテレビで観るのも二回目なのですが何度も繰り返して観てしまいます。チベット仏教の法王ダライ・ラマは輪廻(生まれ変わり)によって決まるという仕組みは有名ですが他の高僧も同じように生まれ変わりとして認められた者がなるということは今まで知りませんでした。このドキュメンタリーの主人公となる少年アンドゥはその生まれ変わりの高僧=リンポチェとして認められた方なのです。ほんとうに不思議なことです。チベット仏教徒でない者にとってこの話はどう聞こえるでしょうか。勝手な思い込み、いかさま、幻想、無知、でも彼らにとってはそれが真実なのです。そしてそれが真実でないかどうか、どうして他のものにわかるでしょうか。ただこのドキュメンタリーの意義は輪廻の有無や是非を問うものではありません。ここに描かれ...「輪廻の少年」

  • 「イエス Jesus」安彦良和

    安彦良和氏の歴史作品のスタンスがとても共感出来て好きなのです。ずば抜けた作画とキャラクターの魅力は言わずもがなですが。それでかなりのマンガ作品を読んできましたが、時々この素晴らしい絵がその創作の評価をブレさせているのでは、と思う時があります。あまりにも絵の技術が卓越過ぎるがゆえに歴史考察力に対して目が向けられていないのでは、と危惧してしまうのです。それはまた氏の崩れない絵と同じように物語もまた歴史を崩してしまうような荒唐無稽なものがないためかもしれませんが。じっくり読み込ませてくれる安彦歴史ものはとても自分にしっくりくる感じがあります。さて表題の「イエスJesus」です。この物語も無名の若者であるヨシュアの目から見ていった救世主“イエス”という設定になっています。とはいえこれは安彦氏の勝手な創作ではなくヨハネの...「イエスJesus」安彦良和

  • 心に残る宗教場面

    私自身はキリスト教徒ではないのですが、キリスト教に関する物語はとても興味深くてドラマチックなものが多いので心惹かれます。先日中村うさぎさ×佐藤優対談「聖書を語る」の中でうさぎさんが「ぺテロがイエスを裏切る場面が好き」と言われていたのですが、私もその場面に凄く惹かれます。最後の晩餐の後にイエスから「あなたは鶏がなく前に三度私を知らないというだろう」といわれ「絶対にそんなことはあり得ない」とぺテロは応えます。しかしイエスが捕らえられた時にぺテロは三度彼との繋がりを否定しその時に鶏が鳴く声を聞きます。なんという劇的な演出でしょうか。遠藤周作「沈黙」に描かれていた人間の弱さとそれに対する苦悩に通じるものだと思います。だからといってそれを肯定しているわけではないし「だから仕方ないよね」ということではなくその弱さを意識し認...心に残る宗教場面

  • 「知の教室」佐藤優

    「知の教室」教養は最強の武器である、と書かれています。先日対談形式の本は読みやすいから、と書きましたがこの一冊は同じ対談形式でも内容が重く濃くてそうそう読みやすくはないかもです。とはいえやはり対談は面白いですね。まずは佐藤優という人がどんな人かは知っておきたいところですがそれが本の冒頭に書かれています。その「佐藤優の“脳力”」を読んだだけでこれってマジか?とあきれてしまいます。朝五時に起きその瞬間から仕事七時間半原稿執筆。睡眠時間は中一から三時間だったのを健康を考えて最近は四時間。体調を崩してから医者にオンオフの切り替えをするようにと言われ疲れを感じた時は十分の仮眠か猫と遊ぶか数学の問題を解く。仮眠と猫遊びはわかりますが脳が疲れた時に数学の問題を解くとは。よけい疲れそうですがこういうところが頭脳明晰者と凡人の違...「知の教室」佐藤優

  • 英雄たちの選択 大原騒動・1万人が決起した百姓一揆

    また一つ頭の中をひっくり返されてしまう事態になってしまいました。まあまあ、自分の頭の中なんて大した知識は入っていないことは認識しているつもりですがそれでも「えーっそうだったの?」ということが毎日のように起きる不思議です。半世紀以上生きていてなにを学んできたのかと思いますねほんとうに。江戸時代、日本の格付けが「士農工商」と言うけど「農」は随分酷い目にあっていてとても二番目じゃないような気がする、と今まで思っていましたがこの番組を見ていると「農」がそんなやわなものではないのだと今頃になって知らされました。集団となれば恐ろしいからこそ、徒党を組まれてしまうよりも個人から訴状を上にあげられるような仕組みにしていたということなのですね。歴史としてまとめて見ると百姓一揆の特別なものだけが目立つけど、実際には話し合いで解決さ...英雄たちの選択大原騒動・1万人が決起した百姓一揆

  • 愛すべきものたち

    貧困生活の中(辛い言葉だな)毎日目にする耳にするのはやり切れない現実。そんな生活で荒んだ心を癒してくれるのはネットで見る可愛い動物たちの姿だけ、という方々は多いのではないでしょうか。私もそれなしではとても生きていけないように思います。最初は犬猫というような定番もの(やはり飽きないですね。いつ見ても)から始まり、うさぎ小鳥などのペットたちから自然界の大きな鳥、タヌキ、動物園のパンダ・象さん、カバさんキリンさん、馬やシカやアルパカ、亀やカエル蛇などまで、この前はスズメバチも可愛いんですよ、という動画を見て「まさかスズメバチが可愛いとか?」と思ったのですが確かにいかつい顔をしてはいるのですが飼育舎が愛しく可愛がって撮影しているとあのスズメバチも愛らしく見えてくるという不思議。やはり愛がすべてなのだ、という悟りすら感じ...愛すべきものたち

  • TVer

    今までまったく目にはしていたかもしれないけど気づいてなかったのでした、TVer。おお、これだとネットでテレビ番組見られるのか!とインストールしてみたのだけど、見たい番組がないのでした。うーむ、そうだよねえ。見たい番組あったらテレビで見てるかせめて予約録画しておくよね。せっかくインストールしたんだから何かないかと探して結局マツコさん番組にしか食指が動かないという。凄く楽しいの見つけた!と思ったのになあ。お気に入りのタレントや番組というのも何もないというのが・・・このタレント名簿から誰を選べるのだ?ううう。確かにこういうの増えればもうほんとうにテレビからネットに移行してしまうのでしょうね。だいたいコマーシャルさえ見てもらえればテレビでもネットでもかまわないのではないのだろうか、スポンサーさんは?「今しか見れない」感...TVer

  • 一番の楽しみ

    年を取っていて嫌になることは様々あるけど、ゲーム世代でないことだけは良かったと思ったりします。というとそれは個人個人で同世代でもはまってる人もいるし、若い世代でもはまってない人もいるのだから、と言われることは必至ですけどね。いやゲームにはまっている方は絶対にこの楽しみを知らない方が不幸だと言われるでしょうし、私自身そう思ってはいるのですよ。でもゲームに取られてしまう時間を思うとやはりはまらなくてよかったと思ってしまうのです。ただでさえ本を読む時間が少ないのにこれ以上読書の時間を奪われたくない。物凄い頭脳をもっていたらゲームやりつつ本も読めるかもしれませんが私にはそういう頭脳は搭載されなかったのです。そして読書をするとこの楽しみを知らないなんてな、と思ってますから、結局そういうことなのでしょうね。ゲームをやりたい...一番の楽しみ

  • 「聖書を語る」中村うさぎ・佐藤優

    佐藤優氏の本を読みたくて図書館で探していました。田舎の小さな図書館なので蔵書が少なくて佐藤優はほとんどないのですがやっとこれを見つけました。中村うさぎ氏と佐藤優氏による聖書についての対談なら面白いかなと軽く思って借りたのですが、しょっぱなから「面白い」なんてものではない衝撃の連続でした。対談という形式は読みやすいものですが、二人の語り口が極端に違っていて、ハイテンションで口の悪いうさぎ氏と常に冷静沈着で丁寧な口調の佐藤氏の話しぶりだけでも読んでいて楽しいです。あっと思ったのは佐藤優氏のうさぎさんの分析です。彼はうさぎさんが極めてピューリタニズムだと言います。ピューリタン(清教徒)というのは厳格・潔癖・きまじめであるわけですがうさぎさんは「私の行い(買い物依存症・美容整形手術・ホストクラブ通い・デリヘル経験など)...「聖書を語る」中村うさぎ・佐藤優

  • 100分de名著:オルテガ「大衆の反逆」保守とは何か

    100分de名著、興味深い本が紹介されることが多くて楽しみです。そして現在のことを皮肉ってるのかな、と思うことがしばしばあります。今回のオルテガ著「大衆の反逆」はまさにそれでした。毎回なるほど思いながら見ていましたが特に最終の第4回「保守」とは何か、は現在の政権及びそれに追随する人々に向かっての当てこすり?!としか思えない感じで凄くおかしかったし、本当にそうだと思いました。伊集院さんが言うように「保守」というのは「あの頃はよかった」というような主義なのだと思っていましたがそうではないのですね。中島教授が言われたのは「どんなに優れた人でも、エゴイズムや嫉妬からは自由になることはできない。人間は知的にも倫理的にも不完全で、過ちや誤謬を免れることはできないのだ。こうした人間の不完全性を強調し、個人の理性を超えた伝統や...100分de名著:オルテガ「大衆の反逆」保守とは何か

  • アメリカ伝統の受賞ロードムービー

    先日行われたアメリカアカデミー賞授賞式を楽しみにして観ていました。日本人監督の二つのノミネートももちろん気になっていましたし(お二人とも大好きな監督というわけではないですが特に「万引き家族」の評価は気になりましたね)他にもいろいろ興味ある作品があったからです。なかでも作品賞は(観てはいませんが)「ローマ」かまさか「ボヘミアンラプソディ」?などと考えておりましたが、なんと聞いたこともなかった「グリーンブック」という作品が作品賞受賞で驚きでした。画像も車に普通の格好の男がふたりなんとなく座っているだけのものであまり目立つ感じではなかったからです。その後で「グリーンブック」の粗筋を読んでみると「人種差別が色濃く残る1960年代のアメリカ南部を舞台に、黒人ジャズピアニストとイタリア系白人運転手の2人が旅を続けるなかで友...アメリカ伝統の受賞ロードムービー

  • 「私の男」熊切和嘉

    桜庭一樹原作と後で知ったけどそれは読んでいないのでここで書くのは映画「私の男」についてです。映画を観る前は大概の場合役者とあらすじ程度は調べるものですなのね。主演の浅野忠信はとても好きな人なので文句なしなのですがどうやら「両親を失った少女が養父となった男と性的関係を続けていく話」と知って手に取るのをためらっていました。そういう類の話は手垢がつき過ぎてうんざりだしどうせ「ありきたりのロリコンもの」だろうと思ってしまったわけです。ところが先日岡田斗司夫氏の以前の動画を見ていたらある人からの「この映画のどこが良いのかわからない」という問いかけに岡田氏が「見る人によってはっきりわかれるよね、それだけじゃない」という答えをしていたので見たくなり、まだ期限になっていないアマゾンプライムにあったのでちょうどよく鑑賞しました。...「私の男」熊切和嘉

  • 二次創作への思い

    マンガ・アニメが好きで長い間そういう世界に浸っている人間は自然に二次創作という世界を知ることになります。私のような田舎町に住んでいる古い古いオタク世代でさえコミケという言葉はオタク的物心がついたころに存在していました。コミケの歴史を見たら1975年から始まっていますね。私が12歳の時です。まさにオタク的開眼時期です。二次創作というのを簡単に説明するとオリジナル創作物がありますね。それはほとんどメジャー作品である一般的なマンガやアニメです。昔で言うなら「ポーの一族」や「海のトリトン」というオリジナルのマンガ作品、アニメ作品があってそれに感銘を受けた読者視聴者が作品のキャラクターやストーリーなどを上手く織り込みながら独自の作品を作り上げることですね。オリジナルのキャラやストーリーを忠実にしかも発展させながら描けるほ...二次創作への思い

  • もっと本を読ませるには

    この前図書館に行ったら私が本を探している間に連れ合いが図書館の方に「子供たちにもっと本を読ませるにはどうしたらいいでしょうか」と聞かれたそうです。連れ合いは「子供たちに自分で本を作る、というのをさせたらどうか」と提案したのだそうですが、さてどうなのでしょうか。「子供たちにもっと本を読ませる」これは私たち年配の子供時代にも言っていたことですが、今ではもっと読まなくなっているのだろうとは思います。私は子供時代には今よりもっと本好き、というか本なしでは生きていけないくらいのどっぷり活字中毒児童だったのですが、「子供にもっと本を読ませるなんて無理でしょう」と思ってしまいます。興味があれば読むし、なければ読まないからです。でもそう言ってしまってはつまらないので少し考えてみましょう。「本をもっと読みたくなるにはどうしたらい...もっと本を読ませるには

  • 中国SF大作映画「流浪地球」予告編

    theWanderingEarth--FinalTrailer(Chinesesi-fimovie)流浪地球终极预告片「流浪地球」さまよえる地球という本格的中国製作SF映画、ということです。太陽消滅の危機に対し中国人が主体となって地球ごと太陽系からの脱出を計画し実行する、という壮大なSFだそうです。さすが中国規模がデカいな、と思いながらもそんなことできるのか?と首をひねりながらももしかしたらそういうこともあるかもしれません。とにかく本格的にハリウッドに負けないSF映画を作ったことがまずは凄いことでありますよ。日本映画界は作らないのじゃなくて作ってもいつもしょぼい、と国内の日本人から嘲笑されてきてるわけですからこれはちょっと観てみたいものです。自分としてはこういう真正面な大作SF映画よりもっと渋い感じの中国SFが...中国SF大作映画「流浪地球」予告編

  • 借金返済という活力

    借金ができました。20万円、という人によってはあっという間に返せそうな金額なんですが、ただでさえジリ貧の中で生活している自分にはこれがなかなか返せないのですね。少しずつ返そうと思うのですがその都度なにかしらの支払いなどが現れてお金が消えていってしまうのです。これには参りました。とはいえ、半年以内には絶対返さねばと思うので(というかいけないので)何としてでもひねり出さねばなりません。収入は時の運みたいなところもあるので仕方ないですが支出は抑えられるわけです。自分としてはもともとそんな贅沢してるわけでもない、豪勢な食事をしてるわけでもなく衣服なども数年買ってもいないじゃないかということですが、そのわずかな食費でも今買ってしまってるコーヒーや紅茶のパックを使い切ったら一番安価な紅茶一本に絞ってしまいます。野菜ジュース...借金返済という活力

  • 「尚衣院-サンイウォン-」イ・ウォンソク

    先日観た「「空と風と星の詩人尹東柱(ユン・ドンジュ)の生涯」の悲劇と違う思い切り楽しむ悲劇であり実に存分に悲劇を堪能させてくれました。以下、ネタバレですのでご注意を。アマゾンプライムで見かけてふらっと見始めたのですが面白くて観てしまいました。悲劇の様式美は韓国映画の醍醐味と言っていいのでしょう。前半コメディで観客を惹きつけ途中からぐっとドラマチックになり悲劇へ突き落していく技巧は日本映画にはあまり見られない上手さであります。何と言っても映画の主題である尚衣院-サンイウォン-の豪華な衣服が素晴らしい美しさです。衣服に興味がある者ならそこを見ているだけでも楽しいはずですね。特に韓国の歴史的衣服はそれほど見慣れていないのでとても興味を持って見てしまいました。これは実際にあった昔の衣服から物語を発想したということなので...「尚衣院-サンイウォン-」イ・ウォンソク

  • 「空と風と星の詩人 尹東柱(ユン・ドンジュ)の生涯」イ・ジュニク

    悔しくて悲しくて辛くて涙が溢れました。どうしてこんな青年たちがこんなにも若く死ななければならなかったのでしょう。この青年たちを死に追いやったということだけでも日本政府は謝らなければならないと思います。時代のせい、戦争のせい、どこの国でもやってる、そんな言い訳は聞き飽きたし聞きたくないのです。ただただ詩を愛し、その詩を書くことすら躊躇いながら書いた純朴で優しい心が詩の言葉に現れています。もし日本へ来て勉強し続けることができたなら素晴らしい交流ができたかもしれない青年が何故惨たらしく死ななければならなかったのでしょう。映画はとても抑制の効いた作り方でした。日本軍人のあくどさも過剰ではなくそのためにより恐ろしくも思えました。実際の九州大学における人体実験はこの映画で表現されたどころではない悲惨なものです。その実験材料...「空と風と星の詩人尹東柱(ユン・ドンジュ)の生涯」イ・ジュニク

  • ノンフィクションW WHY MEXICO? ~アカデミー賞に輝く越境者たち~

    wowowで放送された「ノンフィクションWWHYMEXICO?~アカデミー賞に輝く越境者たち~」を視聴しました。メキシコからの移民である3人の映画監督と一人の映画カメラマンについて語るドキュメンタリーです。近年のアメリカ映画アカデミー賞を監督賞などを取り続けている彼らはメキシコで生まれ育ち母国語がスペイン語ながらも英語で映画を撮りながらその英語国で数々の映画賞を受賞している、というのは物凄いことなのではないでしょうか。しかも自分たちに映画賞を与えた国の大統領は自分たちの国との境に巨大な壁を作り母国を罵り移民を締め出そうとしている状況です。が、その母国メキシコでは辛い経験もしてきたということでした。3人の映画監督の作品は最近あまり映画を観なくなった私でも何作か見ています。イニャリトゥは「アモーレス・ぺロス」「バベ...ノンフィクションWWHYMEXICO?~アカデミー賞に輝く越境者たち~

  • ぐっすり眠って目覚めた朝

    四十九日の法要を終えて就寝したのですが、いつもより1時間半も遅く目覚めてしまいました。思っていた以上に疲れていたのですね。これでひとつの区切りを迎えたのだとほっとした気持ちだったのです。そんな朝ですが、なにか映画ないかと探していて「ラ・ラ・ランド」を見つけ見始めました。前にも観ているのですがそれほど良いと思ってなかったのです。でもほかのなにも観たくなるものがなくて。何が作用したのかわからないのですがなぜか心にしっくりくるのです。人生は思うようにはならないものですね。昨晩はいつもそんなことがないのに突然目覚まし時計の時間がリセットされてしまってそれを設定するのにも時間がかかってくたびれてしまいました。変な符号です。甘いお菓子を食べて苦いコーヒーを飲んで今日がまた始まります。ぐっすり眠って目覚めた朝

  • こころの時代~宗教・人生~「詩人 尹東柱を読み継ぐ人びと」

    こころの時代~宗教・人生~「詩人尹東柱を読み継ぐ人びと」ユン・ドンジュという朝鮮の詩人について様々な人(主に日本人)が語る番組でした。ユン・ドンジュは日本の大学で勉強したのですが、当時の治安維持法違反容疑で逮捕され福岡の刑務所で獄死したのでした。その死の原因は謎とされているそうです。その福岡でユン・ドンジュの詩を読む会、というものが長く行われ美しいけど難解な彼の詩を韓国人を交えて日本人たちが読み解いている、というのは不思議でもありまた素晴らしいことだと思います。ハングルで詩を書いたということで捕らえられ獄死し詩人の詩がこうも現在の人々の心を惹きつけているのです。ユン・ドンジュの詩をここに載せたいと思ったのですが、その訳によっても意味合いが違ってくるので難しく思えます。ここでは番組で紹介されていた詩のひとつを載せ...こころの時代~宗教・人生~「詩人尹東柱を読み継ぐ人びと」

  • 読まずにいられない山岸マンガ

    日本でのマンガというメディアは複雑で難しいものなのにそれを一人でこなすことがほとんどです。アシスタント、というお手伝い、のスタッフはいますが、ストーリー・構成・セリフ・文章・キャラデザイン・作画などを分担して製作することが稀にはあっても普及しないのはそれらすべてを含めたもので作者を表現するのがデフォルトになってしまっているからなのでしょう。私は実を言うと少女マンガのキャラクターデザインがどうしても心底好きになれないのですが、それなのに幾度となく読み返してしまうのは少女マンガなのですね。そこはとても自分でも不思議です。特に年老いてからも読み返し続けているのは山岸凉子・萩尾望都のふたり。山岸凉子さんの絵は子供の頃凄く苦手だったのになぜ今はこうも読んでいるのかと思ってしまいます。さて、先日のようにバレエ映画を見た後な...読まずにいられない山岸マンガ

  • 鹿に出会う

    欧米の映画を見ていると主人公が鹿に出会う、という場面があります。はっとするほど美しい場面であることが多いように思えます。鹿は日本でも神聖な生き物、として見られているとは思いますが映画の中で西洋のものほど印象的に登場していることがあるのでしょうか。私が知っている限りでは「もののけ姫」だけのようです。以下、ネタバレになるかもしれませんのでご注意を。昨日見ました「ポリーナ、私を踊る」ではラストで主人公ポリーナが室内でバレエを踊るのですが美しい彼女のアップの後で森の中に立ち去る大きな角の鹿が映し出されます。映画はそこで終わるのですが、なかなかバレエを上手く踊り切れずにいたポリーナが新しい出資者の前でパートナーと素晴らしいバレエ作品を作り上げて踊り切った後のいわばイメージ映像です。それまで特に鹿が関係している映画ではない...鹿に出会う

  • 「ポリーナ、私を踊る」 バレリー・ミュラー アンジェラン・プレルジョカージュ

    こういうバレエ映画が観たかった!というとあまりに雑ではあるのですが、案外こういうようなバレエダンサーもの(昔風にバレリーナもの、と言った方がわかりやすいかもですが)って映画にない気がするのですよ。もちろん、アメリカのミュージカルダンサーものを入れると結構あるのかもですが、クラシック&コンテンポラリーバレエ映画というと良いものは少なくなってしまいます。というのもバレエは舞台でバレエを観たほうが良いではないか、というのもあるかもしれないのですがそれでも単なるバレエそのものだけでなくバレエダンサーの物語を観てみたい、となると日本ならばもう山岸凉子のマンガを見るしかないし(あれ以上に素晴らしいバレエ物語が描ける人がいるだろうか、いるとするなら萩尾望都くらい)海外のなら映画というよりドキュメンタリーを見たほうが良い気がし...「ポリーナ、私を踊る」バレリー・ミュラーアンジェラン・プレルジョカージュ

  • 名前に秘めた思い

    五木寛之氏が自分の小説「青春の門」につけた名前が無意識に家族の名前をつけていたのを評論家に指摘され初めて気づいて驚いた、と書かれていました。「評論家ってよく見てるんだなあ。自分ではまったく考えてもなかったんだよ」というのがおかしかったのですが、自己の作品に付ける名前というのはこういう感じで意識的あるいは無意識的にかかわりの深い人の名前を付けてしまうものなのだろうと思います。これは前にもどこかで書いたのですが萩尾望都氏に「十年目の毬絵」という短編マンガがあります。一人の美しい毬絵という女性と彼女を愛する二人の男性の話です。3人は美術大学で共に学ぶ学生でいつも夢を語り合う仲だったのですがある日突然二人の男性のうちイケメンの津川と毬絵は結婚し退学してしまうのです。一人取り残されたおデブの島田太一は衝撃を受けいつまでも...名前に秘めた思い

  • ブルーレイプレーヤー、ネット接続完了

    先日言っておりましたブルーレイプレーヤー、結局日曜日に届いたルーターはまたもや私の勘違いでそれだけではどうにもならず、再び中継器を購入して無事ネットにつなげることができました。なんかもう意地でやり遂げましたね。よくわからないですが、他のネット環境もよくなった・・・はずです。ルーターの質が良くなったはずですのでwこれでなんとか目的も果たしましたし、落ち着けると思うのですが、こうなると少し部屋の配置換えをしたくなってきましたwいつになったら落ち着くんですかねえ。ブルーレイプレーヤー、ネット接続完了

  • 高場乱

    玄洋社、頭山満、と興味を持って色々読んだり見たり聞いたりしています。そのつながりで高場乱という女性歯科医にたどり着きました。頭山満も読み難いですが「とうやまみつる」ですね。高場乱に至っては「たかばおさむ」と読みます。家業を継いで女性で歯科医となり儒学者でもありました。男装で帯刀もしていたという高場乱は人参畑で塾を開いており、そこに若き頭山満が入塾したということです。高場乱のもとでは多くの荒くれ者が学んでいたというなんだか少年マンガのような設定に惹きつけられます。女豪傑でありながら華奢で病弱だったということです。男尊女卑が特に激しい当時の九州で女性を師匠としたということ自体頭山満の自由さを感じます。「乱とかいて乱を収める、という意味で名付けられた」というのもすごいです。こういう話を読むと昔の日本でも女性がまったく...高場乱

  • 「宮沢賢治 銀河への旅~慟哭(どうこく)の愛と祈り~」2

    「宮沢賢治銀河への旅~慟哭(どうこく)の愛と祈り~」がまだ心を離れないのです。と言ってもこの番組を調べていたらこれが初めての放送ではなく、さらに今回の放送は短縮版で本来はもっと長いものだったようですね。残念ですが、この放送に出会えただけでも幸運だったと思うしかありません。最期に制作関係者の名前が物凄い速度で流れていってしまうので一時停止しながら確かめました。ディレクター今野勉という名前を見つけ検索しました。そしたらなんと長野オリンピック開会式・閉会式の演出をされている、というのをみつけました。あの閉会式は今でもよく思い出します。情緒にあふれていて感動しました。そして何よりこの方が『宮沢賢治の真実修羅を生きた詩人』という本を書かれているのです。そして蓮如賞を受賞されています。この本は気になりますね。読みたい・・・...「宮沢賢治銀河への旅~慟哭(どうこく)の愛と祈り~」2

  • ETV特集「宮沢賢治 銀河への旅~慟哭(どうこく)の愛と祈り~」

    宮沢賢治と友人・保坂嘉内に焦点を当てたドキュメンタリーです。保坂嘉内との友情であり恋情でもあるような宮沢賢治の思いは「宮沢賢治の青春―“ただ一人の友”保阪嘉内をめぐって(角川文庫)」菅原千恵子著で読んではいたのですが、ドキュメンタリー映像となって観ることができるとは思いもよらない幸せでした。ドキュメンタリー内容も過度な演出ではない、でも賢治への尊敬と思い入れが感じられるようでとても素晴らしいものでありました。「友情」という言葉とその意味が今よりも深く激しいものだった時代の二人の関係です。宮沢賢治と保坂嘉内の関係はそういう深い友情だったのだとしてもそれはそれでもいいのだと思います。このドキュメンタリーを見ていても賢治自身保坂嘉内の精神性に強く惹かれたのであろうと感じられます。「トルストイのように自分の財産をすべて...ETV特集「宮沢賢治銀河への旅~慟哭(どうこく)の愛と祈り~」

  • 「切り裂き魔ゴーレム」ファン・カルロス・メディナ

    こういう作品を観ていると映画というのはひとつの世界を産み出すことなのだと思わせられます。19世紀ロンドンはそうした夢を魅力的に見させてくれる代表的な世界のひとつですが、本編は悪夢の中に見る者を引きずり込んでくれました。ネタバレです。作りこまれているのは美術だけではなく構成脚本演出などすべてが細やかに卓越した技術で心行くまで堪能できました。男性中心の社会の中で生きていかねばならない女性の苦しみ悲しみがありました。あまりにも面白く楽しめたので逆に書くことがないです。この映画を観て同じようにその世界へ引き込まれるか、そうでないかの差だけだと思います。残酷な場面が多々あるとのことですが、自分としてはかなり惨たらしさは抑えた上等な表現だと思いました。リジーとダン・リーノの関係が男女の恋仲というのではなく同じ魂を持つ同志の...「切り裂き魔ゴーレム」ファン・カルロス・メディナ

  • 新しい勉強を始める

    ネット接続で振り回されて大切な「クォン・デ」が後回しになってしまうという、申し訳ないです。そして途端に気になりだしたのが「玄洋社」です。ほんとうに自分て何だろうと思うのですが、福岡県在住でありながら「玄洋社」も知らなかったんですよね。安彦さんの「天の血脈」で知ったとしても遅すぎるのですが、それでも玄洋社を調べようともせず、「クォン・デ」に出会ってやっと「玄洋社」ってなんだ?と思いはじめるというていたらくですわ。いやいや人生はずっと勉強するものですね。そして勉強していけることが幸せであるのは確かです。「玄洋社」が日本最初の右翼、と言われているということですがその精神は現在のネトウヨなどとは比較にならないものです。アジア主義、という考え方は自分にもしっくりくるものがあります。勉強し始めたばかりですからすべてよし、と...新しい勉強を始める

  • 相変わらずの買い物失敗・・・が、心を立て直す

    PCとiPhoneとタブレット2機、これだけ持っていても結局ブルーレイディスクを見ながらPCが使えないと不便と思ってしまうとはなんという欲張りかと思いながらどうしてもブルーレイプレーヤーが欲しくついに購入しました。ここでも欲張りが出て来てどうせならばネット視聴できた方が嬉しいということで一番安価でネット受信できるものを選択してご満悦のつもりでした。到着して早速開けて設置。あれ、なんだかおかしい。よくよく見たらこれは有線でネットに接続するものでした。あああ。結局いつもこういうのをやるんだよなあ。安価だったので心配してはいましたがとりあえずブルーレイのほうは映るようです。なので目的は達しているのだから良しとしてもいいのですが、なんとも悔しい。家の中にあった小さなルーターの埃を拭いてLANをつないでみたのですが・・・...相変わらずの買い物失敗・・・が、心を立て直す

  • 「クォン・デ もう一人のラストエンペラー」森達也 1

    森達也氏ご自身がのすぐ後ツイッターでこの自著を紹介されていました。「なぜベトナムの王子が荻窪の粗末な借家に暮らしていたのか。そして死んでいたのか。僕にとっては、『A3』とは違う意味で、しみじみと大切な一冊です。文庫も出ています」と書かれていたのと、その時代にとても興味があるのも相まって久しぶりに本を購入しました。kindle版なのですぐ読めてどこでも読めるのもあり、かつ森氏の文章の熱烈さもあって一気に読み終えました。私自身ベトナムについての知識は森達也氏がこの本の中で書かれていたような範囲内でしかありません。そして表題のクォン・デについては名前すら知りませんでした。「もう一人の」ほうのラストエンペラー溥儀については映画はもちろんの事、中国のドラマも観ましたし、幾つかの本でも読み、弟の溥傑の話まで日本ではかなり知...「クォン・デもう一人のラストエンペラー」森達也1

  • 「ロマノフ家の末裔 ~それぞれの人生~」空しい望み

    「ロマノフ家の末裔~それぞれの人生~」シーズン1エピソード2「空しい望み」不倫ものが大好きな人は別として嫌いな人は我慢して最後まで観てみましょう。私は忍耐の末に笑えました。以下ネタバレです。このドラマの概要はシリーズは、ロマノフ家の末裔だと信じ、各国に住む人々に関する別個の物語からなるアンソロジー・シリーズであるということですね。あくまでも「ロマノフ家の末裔だと信じ」ている人たちの話であります。なので末裔がどっさり登場します。まあ、チンギス・ハーンの直系子孫は1000万人以上と言われていますからそんなものですね。エピソード2うっかり見過ごすとあれ、何の話だっけ、と思えるような展開です。心が通わない状態の夫婦がカウンセリングを受けいる場面から始まります。妻のほうはなんとか関係を改善しようと懸命になっているのですが...「ロマノフ家の末裔~それぞれの人生~」空しい望み

  • 「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」ジョー・ライト

    アマゾンプライムにて鑑賞。どうにも鑑賞しがたい状態でありました。というのはこの映画をアマゾンプライムで見つけ、観ようかなとする前にTVで「BS1スペシャル「暗号名チューブ・アロイズ~原爆投下・チャーチルの戦略」を見てしまったからなのですが。映画「ウィンストン・チャーチルヒトラーから世界を救った男」はアカデミー賞を二部門受賞そのうち日本人アーティスト辻一弘氏がメイクアップ&ヘアスタイリング賞受賞したこともあってより一層日本での評価が高まっていたように思います。主演男優賞のゲイリー・オールドマンの人気もあり「オールドマンの素晴らしい演技を見て欲しい」という呼び声も数多く見受けられました。そんな時に見てしまった「暗号名チューブ・アロイズ~原爆投下・チャーチルの戦略」は不勉強で歴史を知らない私に衝撃でありました。そうだ...「ウィンストン・チャーチルヒトラーから世界を救った男」ジョー・ライト

  • 主演・笑福亭鶴瓶で『閉鎖病棟(仮)』を映画化!共演に綾野剛&小松菜奈

    主演・笑福亭鶴瓶で『閉鎖病棟(仮)』を映画化!共演に綾野剛&小松菜奈ヤフーニュースに上の記事の見出しを見つけ急いでクリックしました。私にクリックさせたのは鶴瓶さんでもなく綾野剛さんでもなく「閉鎖病棟(仮)」は帚木蓬生氏の小説に違いないよね、という期待感であったからなのです。そのとおり映画化されるという「閉鎖病棟(仮)」は帚木氏原作だったのですが見出しに帚木氏の名前が登場しないのが残念であります。本文の一行目に書かれていることで少しほっとしますが。とはいえ鶴瓶さんも綾野剛さんも魅力があって好きなので期待度はますます高まります。平山秀幸監督作品は惜しいことに未見なのだけど素晴らしい映画にしてくれることを期待します。帚木蓬生氏の小説はかなり多く(とても医師兼業で書かれたとは思えない)しかもどれも内容が濃く面白いのです...主演・笑福亭鶴瓶で『閉鎖病棟(仮)』を映画化!共演に綾野剛&小松菜奈

  • 「ロマノフ家の末裔~それぞれの人生」ヴァイオレット・アワー

    「ロマノフ家の末裔~それぞれの人生」シーズン1・エピソード1「ヴァイオレット・アワー」アマゾンプライムにて鑑賞。パリに住む美貌の老婦人はロマノフ家の血統であるといい、豪奢な屋敷に一人(犬だけを友として)暮らしている。戸棚には美しい細工を施した卵~インペリアル・イースター・エッグ(ファベルジエの卵)が置かれていた。その遺産を相続するのは唯一の甥っ子。しかし甥っ子には勝気で思いやりのないガールフレンドがおり遺産欲しさに恋人の叔母が早く死ぬことを願っている。老婦人は甥に新しい使用人を雇うよう頼む。屋敷に来たのは若いイスラム教徒の女学生だった。気難しい老婦人は恐れと不安を露骨に吐き出すのだが・・・。と言ったお話でした。以下、ネタバレです。ロマノフ家の末裔の物語でパリが舞台、ですが監督はアメリカンでありますね。甥っ子グレ...「ロマノフ家の末裔~それぞれの人生」ヴァイオレット・アワー

  • 「小さな国」の住人

    昨日書いた『放送大学「世界の中の日本」高橋和夫』についてもう少し書きます。まだ高橋教授の授業を全部見たわけではないのですが、自分が日本という国にこうなって欲しい、こうありたいと願うことをきちっと講義してくれている感があります。本来の高橋教授はアラブ・イスラム圏の権威だと知りましたが、「世界の中の日本」の授業では北欧を題材にして講義です。私は北欧についてもあまり知らないのですが島国日本と比べても面積も同じくらいか狭く人口に至ってはかなり少ないのですよね。そして様々な社会制度で日本よりも優れているように思えます。どうしてなのでしょうか。北欧諸国は日本ではあまり話題になることはない国々ですが、あまりにも日本より良いためにあえて報道しないのではとすら思えてしまいます。勿論私が知らない欠点・弱点などもあるのでしょうけど、...「小さな国」の住人

  • 放送大学「世界の中の日本」高橋和夫

    放送大学「世界の中の日本」高橋和夫教授の授業です。数年前の録画のようですね。TVで偶然見かけた番組なのですが機械のような授業の多い放送大学の中で人間味ある話し方で目に留まりました。甘くクールなイケメンなのも有効なポイントでありますでしょう。上でリンクしていますが『講義概要幕末以来、日本人が手本としてきた外国は欧米の大国であった。しかし、それが本当に国民に幸福をもたらしたのだろうか。所得ばかりでなく、教育、医療、女性の社会進出、治安、環境の保全などの指標で測った際に世界最高の生活水準とされるのは、大国ではなく北欧諸国である。日本でも、大国の地位ではなく国民の生活水準の向上を国家目的とする選択が示されても良いのではないだろうか。そうした問題意識の下で、北欧諸国の経験を踏まえながら、外交、人口減少、外国人労働者、移民...放送大学「世界の中の日本」高橋和夫

  • 問題山積

    明晰な頭脳が欲しいし、的確に文章にする才能も欲しいけど、そんなことを言っていてもしょうがないので自分の頭脳で考え文にしていきます。ネットを見てるといろんな情報が読めて本当に面白い。田舎町でほぼ他人との交流なしで生きているような自分にとってはとんでもない刺激を与えてくれる装置であります。ただその多くが絶望的な状況を表しているのに打ちのめされもします。私自身、さほど裕福な生活を送っているわけでもなくなんとか食べていけるだけ、というよりも本当にこのまま生活できるのだろうか?という不安を日々抑え込み誤魔化しながら生きている状態だったりするのですが、そんな自分が見ても世の中は羨むように幸せではなかったりします。日本中あっちを見てもこっちを見てもブラック労働状態のようで、教師は辛い、医師は辛い、女性は辛い、若者は辛い、と辛...問題山積

  • 宗教について考えてみる

    宗教についていろいろ本を読んでいたらネットを見ててもその文字が目に飛び込んできます。やはり気にしているからでしょうね。それとも誰もが宗教について考えている時期なのでしょうか。森達也氏の「A3」しかり、家入一真氏の問いかけ「あなたにとって宗教とはなんですか?」しかり。私にとって宗教とは。自分にとっての宗教は生活・人生に当たり前の一部分であってきましたし、これからもたぶんそのままなのかなとは思います。というのは、よく「日本人は無宗教」的なことを言いますね。私も大方と同じような感じであまり熱心に宗教活動をしてはいませんがお葬式関係は仏教で年末の鐘の音に反感は持たないしむしろ良いと思いますし、結婚式やお祝いが神前なのも当然だと思ってますし、悪い人には罰が当たると思ってますしお天道様はご存じだよ、と思います。ご飯を食べる...宗教について考えてみる

  • 橋本治

    橋本治さんが亡くなった。最近は全く彼の本を読まなくなってしまっていたのだけど、若い頃はそれこそ貪るように読んでいました。特に少女マンガについて、そして男性同性愛について書かれたものは若い私にとっての大切な指針であったのです。マンガ評論自体が少ない時代だったと思うのですが、その中でも少女マンガを分析評論する男性の文章というのは本当に希少だったと記憶します。そんな中で橋本治氏は心底納得できる少女マンガ論を書いてくれていました。「花咲く乙女たちのキンピラゴボウ」タイトルだけでも少女マンガの神髄をついている気がします。夢を見つつリアルから離れない、という少女たちです。男性同性愛。男性、と書いたのはそのままの意味です。女性同性愛についてはあまり聞かなかった気がします。特に「恋愛論」と「蓮と刀男はなぜ男をこわがるのか」は教...橋本治

  • 「否定と肯定」ミック・ジャクソン

    wowowにて鑑賞。主人公はデボラ・リップシュタット/ユダヤ系アメリカ人でありホロコースト研究者であり大学教授である女性であります。彼女が自著でイギリス人の歴史著述家(大学も中退となっているので学者というのではないと思う)デヴィッド・アーヴィングを「ホロコースト否定論のもっとも危険な語り手の一人」(←wikより)と批判したことでアーヴィングの怒りを買う。アーヴィングはイギリスの裁判所に名誉棄損としてリップシュタットとその出版社を訴えることからこの物語が始まります。この映画は事実に基づいた作品であるということですが、原作はリップシュタット著『否定と肯定ホロコーストの真実をめぐる戦い』となっていますね。実にわかりやすく優れた技術によって導かれていく映画で見ごたえありました。他レビューもかなり高評価でそれこそあまり否...「否定と肯定」ミック・ジャクソン

  • 「A3」森達也・読了

    先日紹介した森達也著「A3」読了しました。無料公開ということでネットで紹介されていたものです。この機会がないと申し訳ないけど読んではいなかったかもしれないのですが、本当に読むことができてよかったです。森達也氏の「この本を読んで欲しい」という強い願いも感じられました。私は1963年生まれですので地下鉄サリン事件が起きた当時(1995年)は32歳です。結婚もし、子供も産んでいました。そんな中でのオウムの一連の事件は恐怖でありました。とくに坂本弁護士一家殺害事件は赤ちゃんを含む殺害だったこともあり、とても許せるようなことではありませんでした。それでもただただ恐ろしく、おぞましく今日に至るまでほとんど本に書かれたもので読んだのは村上春樹著「約束された場所で」くらいではないでしょうか。すでにそれも遠い記憶になっています。...「A3」森達也・読了

  • 「A3」森達也

    なぜオウムはサリンを撒いたのか。麻原は何を考えていたのか。何をしたかったのか。オウム裁判の最大の問題点は何か。知ってほしいし気づいてほしい。その思いで『A3』無料公開します。まだレイアウト不完全な箇所があるけれど、一人でも多くの人に読んでほしいから。https://t.co/ERLwm0cWib—森達也(映画監督・作家)(@MoriTatsuyaInfo)January24,2019森達也「A3」1995年オウム真理教によって地下鉄サリン事件が起きてからすべてが変わってしまった、ということをその時代に意識を持って生活していた者の多くは感じているのではないでしょうか。私自身は物凄くそう思っています。しかしこの事件、そしてこの宗教について話すことは難しいというより先に恐怖が勝ってしまいます。考えることにも距離を置い...「A3」森達也

  • ダメ先生

    唐突だけど誰でも萌えポイントとかちょっとおかしな性癖だとかこういうのがツボっす、とかあるわけですが、私も無いようであったりします。さほどおかしくも面白くもないけど、「ダメな先生をひたすら慕う弟子」というヤツです。これに弱い。弱すぎる。でもあまりない。もっと欲しいです。この場合の「先生」は学校の教師である必要はなく、というより学校の先生ではない方が好みです。「俺は教師じゃないよ」「いえ、僕があなたを師と仰ぐのです。それだけで充分です」というのが好きです。先生もしくは師匠は才能があるのですが生活力がなくて世間には認められない存在なのですが、その才能を感じて弟子となり先生を慕い守り抜く。世間は先生の凄さを判っていない、自分だけがその才能を理解しているのだ、という感じが最高に尊いのです。弟子のほうが明らかに生活力があり...ダメ先生

  • 探し物

    ネックレスをつけようとして、あるべき場所にないことに気づいた。日常アクセサリーをまったくつけないのでかなり以前からそこになかったのだろう。自分がそういうものをしまう場所は限られているので思いつくままに探したけど見つからない。困った。それは譲られたもので値段も知らないものだけどいわば形見と言ってよいものなので失くしたとしたら申し訳ない。人に貸すようなこともないし、自分がどこかで落としたとか、置き忘れたとかいうことは考えられるけど、やはり家の中のどこかにしまい込んでしまってる気がする。しかもそんな場所はいくつかしかない。同じ場所を何度ものぞき込むけどない。探し物は最初ここだと思ったところにある、というのを自分の定義としているのだけどその引き出しは何度も見ていていくら何でももう見逃すはずもない。南無三宝。幾日か、同じ...探し物

  • MAGI -天正遣欧少年使節 最終回10話まで

    アマゾンプライム独占配信~MAGI-天正遣欧少年使節~見終えました。なかなかの力作であったのではないかと思います。私としてはかなり満足の出来栄えでした。以下ネタバレ含みます。一作品の映画であればかなり軽い仕上がりであるでしょうが、連続テレビ小説的なドラマとして思えばなかなか訴えてくる内容になっていたのではと思います。とにかく自分としては天正遣欧少年使節というドラマチックな物語がなぜ今までドラマ・映画化されていないのかが謎なのですが、小説・漫画化すらあまりないわけでやっとここにたどり着けたのか、という思いがあります。異端とされていたキリスト教が題材であることが問題だったのでしょうか。やはり鎖国気質が強いからでありましょうか。異国へ行った日本人という題材があまりにも乏しいですね。アマゾンプライム配信第10話でドラマ...MAGI-天正遣欧少年使節最終回10話まで

  • 「こぐまのケーキ屋さん」のカメントツさん

    長く生きているとやはり世相といいますか人々の考え方とかが変化していくのを感じられることが面白いわけですが、その時々でがっと変化を感じてさすがにぎょっとする時があります。まあそれはほんとに時々あるのですが、それを感じさせてくれたのがカメントツさんの動画で語られた言葉でした。まずカメントツさんが誰かというのは自分的には超有名な感じなのですがweb上で読んだ「こぐまのケーキ屋さん」の作者さんで主にwebマンガで活躍されていて紙の本も幾冊か出ているけど一般的にはまだ有名じゃない、という感じだったのが友人のために書いた「こぐまのケーキ屋さん」の4コマ漫画一作であっというまに人気者になってしまったという方であります。私は偶然にもフォローしている方のリツィートで一作目から拝見できて他の方と同じく一目でファンになったのですが、...「こぐまのケーキ屋さん」のカメントツさん

  • MAGI -天正遣欧少年使節 6・7話

    MAGI-天正遣欧少年使節非常に楽しく拝見しております。興味をそそるところは色々あります。まずは歴史ものでありながら今まで繰り返されてきた戦国武将ものではないところ。戦国武将ものも好きですが、いつもそればかりでは。時折武将話を織り交ぜながら進行していくのも判りやすくて良いですね。イエズス会の少年使節の物語なので意味もなく設定される恋愛ものがないところ。男性率が高すぎですがそれはそれでまたよろしいと思います。当然と言えば当然ですがきちんと史実を踏みながら四少年の個性を描き物語が進むのは楽しいです。そしてなんといっても興味を持つのは日本と海外の交流の物語だからです。以前はもう少しドラマの中にも海外との関りがあったのですが、どういうものか最近は日本国内だけの物語ばかりになっているように思えます。鎖国していた国ですから...MAGI-天正遣欧少年使節6・7話

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