水城優希 さん プロフィール

  •  
水城優希さん: 百合好きによる百合小説掲載ブログ
ハンドル名水城優希 さん
ブログタイトル百合好きによる百合小説掲載ブログ
ブログURLhttps://2nd.you-mizushiro.com/
サイト紹介文自作百合小説を掲載していきます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供18回 / 25日(平均5.0回/週) - 参加 2018/08/25 22:35

水城優希 さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • interlude
  • 「ごめん陽菜、待たせたか?」「んー、待ってないよぉ」「そっか。それじゃあえっと・・・」「からおけぇ」「ああそうそう、カラオケだった。それじゃあ行こうか」「はぁい♪」「―――ん、陽菜、何か少しだけ頬が赤くない?」「そぉお?はるかちゃんと一緒にいるからかなぁ♪」「いや、片方だけ・・・」「あー・・・・」「・・・?」「さっき虫がいてぇ、だからかもぉ」「虫がいて・・・何?叩いたの?」「大体そんな感じぃ」「 [続きを読む]
  • 私立桜花女学園・華凛の場合④
  • そして数日後の放課後。私は校舎裏で九条先輩と対峙していた。「来たけどぉ・・・なぁにぃ?」九条先輩はいつも通りふわふわとした雰囲気で私を見つめている。「ちょっと・・・聞きたいことがあって」お腹に力を込めて緊張を押し込める。極力平静を装って私は続けた。「九条先輩は、その・・・見城先輩の事が、その・・・」「はるかぁ?」見城先輩の名を挙げても表情が全く変わらない。もしかして考え違いかと思ったが呼び出してし [続きを読む]
  • 私立桜花女学園・華凛の場合③
  • ―――心が晴れない。理由はまぁ、大体わかってる。それは恵子の事、そして見城先輩の事。私が私の気持ちに素直に従うのであれば、あそこは恵子に想いを告げるところだったのだと思う。だけど私には恵子の表情を曇らせる事も恵子と離れる事も出来ない。結果、私は自らを切り裂き続ける道を選んだのだ。(いや、きっと恵子は・・・)例えば私がこの想いを告げたとしても、きっと真摯に受け止めてくれる。報われる事は当然ないが、そ [続きを読む]
  • 私立桜花女学園・遥の場合④
  • 「一目惚れって、あると思うのぉ」「一目惚れねぇ・・・」昼休み。陽菜に誘われて今日は屋上で昼食を摂っている。何と陽菜の手作り弁当とのこと。朝教室で誘われた時は不安でいっぱいだったが、今ここにきてそれは杞憂に終わっていた。見た目も味もよく、バランスも整っているように見える。意外な特技があったものだ。「ビビッてきたのよぉ、初めて見た時にぃ」「そうですか・・・」何と返してよいのかわからず、あいまいに濁す。 [続きを読む]
  • 私立桜花女学園・恵子の場合⑨
  • 華凛が私の味方になってくれた。疑っていたわけではない。けれど彼女自身の口から「任せなさい」という言葉を聞いた私は、万の軍勢を味方につけたような安心感を得ていた。「それで、一応確認なんだけど」既に舞い上がりかけていた私を余所に、華凛が真面目な口調で尋ねる。「最終的な目的はその、お付き合いをするってことで・・・いいのよね?」「つきっ!?」問われ、固まってしまう。なるほど恋愛相談をもちかけているのだから [続きを読む]
  • 私立桜花女学園・恵子の場合⑧
  • 意を決し、次の日の放課後に私は華凛の事を自宅に誘った。運よく急ぎの作業もないという彼女と一緒に、私は学校の前の坂を下る。時折彼女の横顔をちらちらと窺いながら、私はどのように話すべきかと、もう朝から十分に考えていたことに更に頭を悩ませる。その様子に気付いているのかいないのか、華凛は普段と変わらない調子で私の横を歩いている。程なくして私の家に着き、まだ両親の帰らない家の鍵を開けて華凛を招く。彼女も勝手 [続きを読む]
  • 私立桜花女学園・華凛の場合②
  • そうやって、私の心の一番大切な場所を彼女は奪った。私は幸せだった。この想いが報われることはないだろうけど、それでも彼女の隣にいるのは自分だけ。恵子が寄りかかる相手は私だけ。それだけで十分だった。十分だったのに―――ある日、玲緒奈に部活の応援に行かないかと誘われた。彼女はミーハーな所があるので、どこぞの部活の活躍を耳にして自分も行ってみたくなったのだろう。私はちょうど描いている絵が完成間近で、早いと [続きを読む]
  • 私立桜花女学園・華凛の場合①
  • それを聞いた時の感想は「ああ、ついに―――」だった。私、高梨華凛は中等部からこの私立桜花女学園に通う、いわゆる内部生ってやつだ。自分で言うのもあれだが社交的で明るい性格をしているため友人は多い。同じ内部の子はもちろん、高等部からの外部組とだってすぐに仲良くなれた、今目の前にいる少女、高橋惠子もその内の一人だった。私が初めて彼女と出会ったのは入学式の日。私達は高梨と高橋で、出席番号がお隣だった。一 [続きを読む]
  • 私立桜花女学園・恵子の場合⑦
  • それから―――私の日常は大きく変わった。それは或いは、客観的に見れば小さな変化だったかもしれない。学校で廊下を歩いている時、すれ違ったの先輩と挨拶をするようになった。やる事のなかった放課後に定期的な予定が組まれた。朝の登校時、たまにだけど先輩と一緒に歩くようになった。不格好は見せられないと、朝の身支度に掛ける時間が倍になった。今までの生活が楽しくなかったわけではない。けれど、先輩を意識してからの生 [続きを読む]
  • 私立桜花女学園・恵子の場合⑥
  • 「―――おはよう」始め、それが自分に向けられたものだと気づけなかった。理由その一:私は家を出る時間が普通のより早く、あまり他の生徒とすれ違わない。理由その二:そもそもあまり友達がいない。理由その三:数少ない親しい友人である華凛の声ではなかった。以上三点により私はこの声をスルーしかけた。しかけたところで、声に聞き覚えがある事に気が付いた。「・・・・・・っ!?」気が付いて、振り返る。果たしてそこに立っ [続きを読む]
  • 私立桜花女学園・恵子の場合⑤
  • 後ろ手にそっとドアを閉め、私はそのまま玄関に崩れ落ちた。「ふぁぁぁ〜〜・・・・」先輩と、あの遥先輩とおしゃべりしてしまった。一緒に下校してしまった。(やばい、やばいよぉ・・・)体に力が入らない。なけなしの体力はここまでに全て使い切っていた。顔に手をやるまでもなくそこが熱を持っているのがわかる。私は先程までの事を思い出してみた。(先輩、近くで見ると信じられないくらいに素敵・・・)先輩は気付いていなか [続きを読む]
  • 私立桜花女学園・遥の場合③
  • 私の謝罪にきょとんとした顔をする。先の混乱ぶりから察するに、なぜ自分がここにいるのか、そもそもここがどこなのかわかっていないのかもしれない。「覚えてるかな、体育館で・・・」「体育館・・・・あっ!」そこで漸く彼女も思い出したらしい。「す、すみません!私ぼーっとしていて・・・!」「いやいや、悪かったのは私の方だから」「そんな、私がどんくさいせいで・・・!!」「いや、私が―――」お互いに謝りあってしまう [続きを読む]
  • 私立桜花女学園・遥の場合②
  • 「失礼します!」慌ただしく保健室に駆け込む。ちょうど養護教諭の手が空いていたようで容体を見てもらった所、「気を失ってるだけだな。寝かせておけ」との事。少し粗野な口調で、慣れていないと本当に大丈夫かと不安を抱いてしまう所だが、幸い私はこの人の見立ては信頼できると知っている。抱えていた少女を空いているベッドの一つにそっと降ろし、近くにあった椅子をベッドサイドに寄せた。「何だそこにいる気か?」カーテン越 [続きを読む]
  • 私立桜花女学園・遥の場合①
  • 私、見城遥はバレー部で一応"エース"と呼ばれる立場にいる。高一の夏、スポーツ特待生でこの学校に入学した私は順調にレギュラーの座を勝ち取り公式戦にも出場。惜しくも全国への切符は逃したものの、私は一年生唯一のバレー部スターティングメンバーとして十分な結果を残した。結果、活躍のうわさを聞いた女生徒達(この頃は中等部の子が多かった)が体育館へと詰めかけるようになり、それが常態化するのに時間はかからなかった。 [続きを読む]
  • 私立桜花女学園・恵子の場合④
  • 「起立、気を付け、礼」「「お疲れ様でした」」最後の授業が終わって放課後、勉強で固まった体を少し伸ばして周囲を見やる。待ってたとばかりに部活に向かう人、友人と談笑する人、さっさと帰り支度を整えて帰宅する人・・・大体その三パターンに分かれた生徒たちがそれぞれに動き出している。私はというと―――「恵子、今日も先輩のところ?」さっと身支度を終えた華凛が私に声をかける。「・・・うん、少しだけ寄ろうかなって」 [続きを読む]
  • 私立桜花女学園・恵子の場合③
  • LHR2コマをがっつり使った練習が終わってお昼休み。カバンからお弁当を取り出したところで華凛から声が掛かった。「やー、お腹空いたね」一時間半近くも動いたはずなのに彼女から疲れは感じられない。先輩とは違うが、この子もまたエネルギーに満ち溢れたタイプなのだろう。「うん、学食いこっか」「おー!行こうぞ!」私には親しい友人と言えば華凛くらいしかいない。別にクラスメイトと話が出来ないとか浮いているとかではない [続きを読む]
  • 私立桜花女学園・恵子の場合②
  • 「はぁ・・・」思わず溜め息が零れてしまう。(今日もちゃんと話せなかったな・・・)今朝の事を思い出して暗い気分になってしまう。結局あの後遥先輩と一緒に登校は出来たものの、その間ずっと頭の中は真っ白で会話の内容は全く覚えていない。というか、そもそもまともに会話できていたのかがまず怪しい。―――いつもこうだ。折角憧れの先輩と朝の時間を共有出来たというのに、それを全く活かせてない。家を出るタイミングが良い [続きを読む]
  • 私立桜花女学園・恵子の場合①
  • 「ふぁ・・・ん・・・」薄暗い部屋に湿り気を帯びた声が小さく鳴った。「んん、っあ・・・ぅん・・・」その声に連動するようにくちくちと粘り気のある音が響く。閑静な住宅街。夜の帳が降りてより幾刻、既に0時を回った街には車の走る音ももう聞こえない。「・・・っ、あぐっ・・・」そんな静まり返った世界の中で、まるでこの部屋だけが密やかに息をしているような・・・「・・・あ、ぅあ、あああぁ!」自分でもよくわからない妄 [続きを読む]
  • 過去の記事 …