真実を伝えない弁護士がいる限り、医療ミスを犯す医者は安心していられる
上田文雄元札幌市長の本 市役所幹部200人に自分のパーティー券を送りつけた上田文雄元札幌市長の本は、彼が弁護士としてかかわった医療訴訟に関するものである。 『医療はかく裁かれた』(クルーズ出版事業部・1500円・2003年3月) 最初に彼が関わり勝訴した二つの事件について詳しく書いてあり、本書の半分を占めている。 この訴訟に関しては、判決・和解ともに新聞に記事となって出ている。新聞記事にはもちろん病院…
外科医の専門医資格申請のために、一体この病院で何人が意味のない手術を受けたんですか?そういう内科医のほうだって、専門医資格申請のために必要もない病理解剖をやってるじゃないか
全身麻酔の手術症例を増やさないと、外科医が集まらなくなるんだよ。外科の連中が専門医資格を取るためには手術の数をこなして学会に資格申請書を提出しなくちゃならない。手術数が少ない病院には、これからは優秀な外科医は集まらなくなってきているんだ。手術数が少なければ、外科専門医研修病院にも指定されなくなる、すると優秀な外科医は集まらない。となると、病院の評判は落ちて潰れるかもしれない。となると、百六十人の…
癌という言葉を医者から聞かされたなら、どんな患者だって動転してしまう。そして、癌になる前に治療をすることができたと言えば安心する。これからも癌になる前に、予防のために検査や治療を受けなければならないと説明すれば、殆どの患者は同意する。
日本で《患者の同意》がこれまで無視されてきたのは、同意を取ろうが取るまいが、何が起こってもこの国では殆ど訴訟にはならないから
《嘘に限りなく近い極論》が許されるものなら、鼻風邪で病院にやってきた患者の命を守るためには集中治療室に入院させ、何本もの管を身体に刺して治療しなくてはならないことになる。
《治療》によってあなたの具合が悪くなったら、更に儲かる。なぜなら、そうなればまた新たな《治療》が必要になるからだ
老人病院の院長は、死にぎわにある老人患者から、四万円の金を吐き出させるために、たとえ全く無意味なことであれ《蘇生》を施せといっているのだった。この世から安らかに去りつつある老人患者に対して、《医療》という大義名分をかざして、地獄の苦しみを与えようというのだった。
大学循環器外科で、100人来た患者を100人とも殺しているわけではない
大学循環器外科に通じる「受難の道」を患者に紹介するか、それとも、毎年300例以上の心臓手術をしている優秀な心臓外科医のいる中野病院に患者を紹介するか、その二つ。
病院に逆らう医者も、大学教授に逆らう医者も、まして医療ミスを告発する医者も、こうして一人もいなくなる。
『大学病院で最高の医療を施しましたが残念ながらお亡くなりになりました』 この一言で患者の家族は簡単にだますことができる。それどころか涙を流して感謝して、ヤブ医者に殺されたとも知らずに金まで置いてゆくさ。
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