文音 さん プロフィール

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文音さん: 童話の時間
ハンドル名文音 さん
ブログタイトル童話の時間
ブログURLhttps://douwanojikan.exblog.jp/
サイト紹介文自作の創作童話のブログです。 楽しんでお読みいただければ嬉しいです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供19回 / 9日(平均14.8回/週) - 参加 2018/09/12 14:31

文音 さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • ある後家さんのお話(1)
  • にほんブログ村童話・昔話ランキング 後家さんというのは、ご主人を亡くされた女の人のことです。 このお話は、あるとき突然、後家さんになってしまったひとりの女の人のお話です。 昔、ある村に、とても仲の良い夫婦がありました。 きこりとその奥さんでした。 ふたりの間には六つになる男の子もありました。 三人はいつも、きのう幸せに過ごしたように、今日も楽しく日を送り、あしたも... [続きを読む]
  • 白い羊の八百屋(あとがき)
  • にほんブログ村童話・昔話ランキング 拙いお話を読んでくださったみなさま、本当にありがとうございました。  長いブランクを経て、童話を書くことを再開した時、さて、昔はどのようにアイディアが浮かんでいたか、という考えに行きあたりました。かつてはそれがどれくらいの水準だったかは別として、特に何かしなくても書きたいことが浮かんできていたからです。 すっかり錆びついて、何も思いつ... [続きを読む]
  • 白い羊の八百屋(9)
  • にほんブログ村童話・昔話ランキング その夜ふけ、大きな白い羊の家から、まだ若い白い羊が出て来ました。 若い羊は大きく手を広げてゆっくり深呼吸をすると、月に照らされた畑の黒い土の上をころころと転がりました。 白い巻き毛が畑一面にぼうっと散らばって、まるで雪が積もったようです。 羊はそれから家へ戻りました。 家の寝室にはあの鉢植えがありました。 違っていたのは、鉢に植わって... [続きを読む]
  • 白い羊の八百屋(8)
  • にほんブログ村 黒い羊は鉢植えをそのまま放っておきました。 野菜になる巻き毛が採れないのに、世話なんてするものかとでもおもったのでしょうか。 何日も知らん顔をして、見向きもしませんでした。 鉢の羊は眠っているのか、ぴくりともしません。 時々、閉じられた黒いまつ毛が風にふるえてかすかにゆれるだけでした。 ある日とうとう黒い羊はやりきれなくなって叫びました。「やめだ、やめだ!... [続きを読む]
  • 白い羊の八百屋(7)
  • にほんブログ村ある日の朝、白い羊の八百屋にやってきた動物たちはびっくりしました。 店は閉まったままだったのです。「白い羊さん、どこか具合でも悪いのかしら」 うさぎの奥さんが心配そうに言うと、「そういや、近頃、元気がなかったよなあ」 熊のおじさんが続けました。「品物もすっかり少なくなって、おまけをつけてくれることもなくなっていたわ」 きつねのむすめさんも言いました。「困... [続きを読む]
  • 白い羊の八百屋(6)
  • にほんブログ村しかし黒い羊は強情でした。「ちぇっ、そんなことがおれに何の関係があるんだ。 第一、盗みがすぐに見つかるものなら、おれのところにも神様が来るはずだろう。 でも、来ないじゃないか。 それが、おれが羊の鉢植えなんか盗んじゃいないって証拠だろうが」「でも……」「ええい、帰った帰った。 ぐずぐずしていると、お前の頭なんか叩き割ってしまうぞ」黒い羊は大きなバリカン... [続きを読む]
  • 白い羊の八百屋(5)
  • にほんブログ村「ずっと昔、まだ神様が地上で動物たちと暮らしていらした頃から、わたしたちは生きているんだ。 羊の木で命をつなぎながらね。 わたしたちは木から生まれて木になったまま大きくなる。 ほかの羊のようにおかあさん羊から生まれるんじゃない。 先に生まれた大きな白い羊が、木になった羊が大人になるまで育てるんだ。 大きな羊が死ぬと、鉢の羊が木からはずれて、その後を継ぐ。 そう... [続きを読む]
  • 白い羊の八百屋(4)
  • にほんブログ村 次の朝、目を覚まして大きな白い羊はぎょうてんしました。 大事な鉢植えがありません。 あたりには黒くて硬い巻き毛がたくさん散らばっています。「これは困った。 きのうの夜、わたしが寝ている間に黒い羊さんが鉢植えを持っていってしまったんだ。 あれはわたしにしか育てられないんだ。 なんとかして返してもらわないと……」 白い羊は大あわてで服を着ると、点々と落ちている... [続きを読む]
  • 白い羊の八百屋(3)
  • にほんブログ村 あくる日、白い羊の八百屋を除いた黒い羊は驚きました。  八百屋の店先には、よく実った新鮮な野菜がぎっしり並んでいたからです。「そんなはずはない。 昨日の晩、たしかに畑のほとんどの野菜をぬすんだのに。 これはいったい、どうしたことだろう」 黒い羊はふと、昨日盗んだとうもろこしとかぼちゃがいつもの味ではなかったことを思い出しました。 何か秘密があるんだ、と気... [続きを読む]
  • 白い羊の八百屋(2)
  • にほんブログ村その晩、大きな風呂敷を持った黒い羊は、白い羊の畑にやって来ると、手当たり次第に実っている野菜をもぎとりました。 おいもや人参も次々と掘り出しました。  そうして盗んだものをみんなまとめて風呂敷に包むと、どっこいしょと背負ってあまりの重さによろけながら帰っていきました。 ところが。 家へ着いて風呂敷を広げた黒い羊はぼう然としました。 野菜がみんなだめになっていた... [続きを読む]
  • 白い羊の八百屋(1)
  • にほんブログ村 広い畑の片すみに八百屋が一軒ありました。 白い羊の店でした。 ずっと昔からある店でした。 おばあさんの小さい頃にもありました。 そのまたおばあさんの小さい頃にもありました。 そんなずうっと昔から、白い羊が一匹で野菜を作って売っているのでした。 ですから動物たちはみんな、それを当たり前に思っているのでした。 小さい店でしたが、いつでもほしい野菜がそろって... [続きを読む]
  • 白い羊の八百屋(7)
  •  ある日の朝、白い羊の八百屋にやってきた動物たちは驚きました。 店は閉まったままだったのです。「白い羊さん、どこか具合でも悪いのかしら」 うさぎの奥さんが心配そうに言うと、「そういや、近頃、元気がなかったよなあ」 熊のおじさんが続けました。「品物もすっかり少なくなって、おまけをつけてくれることもなくなっていたわ」 きつねのむすめさんも言いました。「困ったわね、白い羊さんが店... [続きを読む]
  • 白い羊の八百屋(6)
  • しかし黒い羊は強情でした。「ちぇっ、そんなことがおれに何の関係があるんだ。 第一、盗みがすぐに見つかるものなら、おれのところにも神様が来るはずだろう。 でも、来ないじゃないか。 それが、おれが羊の鉢植えなんか盗んじゃいないって証拠だろうが」「でも……」「ええい、帰った帰った。 ぐずぐずしていると、お前の頭なんか叩き割ってしまうぞ」黒い羊は大きなバリカンを振り上げました。... [続きを読む]
  • 白い羊の八百屋(5)
  • 「ずっと昔、まだ神様が地上で動物たちと暮らしていらした頃から、わたしたちは生きているんだ。 羊の木で命をつなぎながらね。 わたしたちは木から生まれて木になったまま大きくなる。 ほかの羊のようにおかあさん羊から生まれるんじゃない。 先に生まれた大きな白い羊が、木になった羊が大人になるまで育てるんだ。 大きな羊が死ぬと、鉢の羊が木からはずれて、その後を継ぐ。 そうやってわたしたちは長... [続きを読む]
  • 白い羊の八百屋(4)
  •  次の朝、目を覚まして大きな白い羊はぎょうてんしました。 大事な鉢植えがありません。 あたりには黒くて硬い巻き毛がたくさん散らばっています。「これは困った。 きのうの夜、わたしが寝ている間に黒い羊さんが鉢植えを持っていってしまったんだろう。 あれはわたしにしか育てられないんだ。 なんとかして返してもらわないと……」 白い羊は大あわてで服を着ると、点々と落ちている黒い巻き毛をたど... [続きを読む]
  • 白い羊の八百屋(3)
  •  あくる日、白い羊の八百屋を除いた黒い羊は驚きました。  八百屋の店先には、よく実った新鮮な野菜がぎっしり並んでいたからです。「そんなはずはない。 昨日の晩、たしかに畑のほとんどの野菜をぬすんだのに。 これはいったい、どうしたことだろう」 黒い羊はふと、昨日盗んだとうもろこしとかぼちゃがいつもの味ではなかったことを思い出しました。 何か秘密があるんだ、と気がつきました。 そ... [続きを読む]
  • 白い羊の八百屋(2)
  • その晩、大きな風呂敷を持った黒い羊は、白い羊の畑にやって来ると、手当たり次第に実っている野菜をもぎとりました。 おいもや人参も次々と掘り出しました。  そうして盗んだものをみんなまとめて風呂敷に包むと、どっこいしょと背負ってあまりの重さによろけながら帰っていきました。 ところが。 家へ着いて風呂敷を広げた黒い羊はぼう然としました。 野菜がみんなだめになっていたからです。 きゅう... [続きを読む]
  • 白い羊の八百屋(1)
  •  広い畑の片すみに八百屋が一軒ありました。 白い羊の店でした。 ずっと昔からある店でした。 おばあさんの小さい頃にもありました。 そのまたおばあさんの小さい頃にもありました。 そんなずうっと昔から、白い羊が一匹で野菜を作って売っているのでした。 ですから動物たちはみんな、それを当たり前に思っているのでした。 小さい店でしたが、いつでもほしい野菜がそろっていました。 おまけに... [続きを読む]
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