千紗 さん プロフィール

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千紗さん: BL アペリティフ
ハンドル名千紗 さん
ブログタイトルBL アペリティフ
ブログURLhttp://chisamusu.blog.fc2.com/
サイト紹介文ただ今、50代と20代の男の不倫を書いてます。R18あり、なんでも有りです。ご注意下さい。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供104回 / 39日(平均18.7回/週) - 参加 2018/10/13 17:03

千紗 さんのブログ記事

  • ある二人の話 105 ー奥田宗介ー
  • 舗装されていない狭い道を、当たり前のように車を走らせている。実は松永が道を間違えたんじゃないかと思っている。細い道を行くので、引き返せないようにも見えて妙に不安になる。「不安そうな顔してるね」松永は笑って言う。「道は合ってるから大丈夫だよ」下調べは完璧だと言われ、失礼な事を考えていたことを見透かされて気まずかった。「ここはね、迷う人多いらしいんだよ。俺も初めてだけど、すごい道だよね」「分かりやすい [続きを読む]
  • ある二人の話 104 ー奥田宗介ー
  • 「お昼ご飯は何がいい?」運転する松永が僕に聞いた。僕は助手席で、スマホの画面をスクロールしながら、美味しいお店を探している。「あ!海沿いに美味しいピザ屋さんがあるらしいです。そこがいいです」「本当にピザ大好きだな。分かった。そこにしよう」僕がカーナビを操作して、海沿いのイタリア料理店の住所を入力した。海沿いをひたすら走ると、白いお店と赤い看板が見えた。店の中へ入ると、テーブル席へ案内された。店内は [続きを読む]
  • ある二人の話 103 ー奥田宗介ー
  • 車で名古屋駅へ向かっている途中の信号待ちで、後部座席に座っている松永が声を掛けてきた。「来週の月曜から1泊2日で、旅行へ行かないか?」凄く驚いて、青信号になったのに気付かず、後ろからクラクションを鳴らされた。「急にどうしたんですか?奥さん、いいんですか?」「俺、毎年ゴールデンウイークの休みは取らないんだ。だから、嫁は今年も仕事だと思ってる」「でも、泊まりだと……」「泊りがけの仕事なんていくらでもあ [続きを読む]
  • ある二人の話 100 ー奥田宗介ー
  • 手の甲に口付けをした松永は、僕の薬指を撫でている。「俺は帰りたくないな」そう言われると、簡単に揺らいでしまう。僕は本当に情けない。惚れた弱みなんだろうか……。断り続ければいいのに、それが出来ない。「言ってごらん」黙っていたら、松永の両手が僕の頬を包んだ。「……なんで、俺には言わなかったんですか?」松永が僕へ報告する必要も無いし、僕も仕事もプライベートに於いても、そんな立場じゃないのは分かっているが [続きを読む]
  • ある二人の話 99 ー松永賢二ー
  • ソファへ座ると、宗介の背中から抱き付いた。肩に顎を乗せると、宗介が身動ぎした。「皿洗い途中なんで、離して下さいよ」「後からやれば良い。それより聞きたい事あるんじゃないの?」耳元でボソボソ話すと、宗介は肩を竦めて顔を逸らした。平野の事は今日まで、ひと言も口に出した事はなかった。アドレスを交換していた事だって宗介は知らない。だから、宗介の中には聞きたい事が沢山あるはずだ。「何でも聞いていいよ」そう言い [続きを読む]
  • ある二人の話 98 ー奥田宗介ー
  • 今日は鯖を使おうと思っていたが、3人分は無いので、明日使おうと思っていた鰹を取り出した。冷蔵庫で、ある程度の時間は漬け込みたいので、まず鰹から調理を始めた。鰹の調理を終えると、味噌汁と、もう一品を作って出来上がりだ。殆ど用意が出来たところで連絡をすると、暫くして松永と平野がやって来た。テーブルに取り皿やお水、箸など並べていると、平野はリビングでぼーっと立っていた。洗面所の方を指すと、手を洗ってくる [続きを読む]
  • ある二人の話 97 ー奥田宗介ー
  • 午後から、松永に頼まれた荷物を2件分、得意先へ持って行った。中身を確認してもらい、パーツも足りないものは無いかチェックをする。使い方を説明して、サインを貰ったら今日の仕事は終わりだ。「この前、松永さんにお勧めされた商品、やっぱり買おうと思ってるんだけど、君にお願いしても良いかな?」「勿論です。今カタログお見せします」鞄からカタログを取り出し、松永から聞いていた商品のページを見せた。「確か、こちらで [続きを読む]
  • お知らせ
  • 『共有する。』を最後まで見ていただきまして、ありがとうございます。昨晩、最終話を迎えました『共有する。』こちらは続編はありません。では、今後の平野は?ちょっと気になる、その後の高崎は?それは、『ある二人の話』『脇役の話』でお楽しみ下さい。更新回数は減りますが、ぼちぼち、のんびり進めていきたいと思います。 [続きを読む]
  • 共有する。 最終話 ー平野純ー
  • 高崎のアパートから帰って間もなく、松永さんからメッセージが入っていた。明日以降、都合の良い時間があれば、話をしたいという内容だ。俺も色々話したいと思っていたので、翌日に事務所近くの喫茶店で待ち合わせることにした。「平野君、一昨日は付き合ってくれてありがとう」「どーも」「今日は時間も時間だから、ここで何か食べて行こうか。何食べたいかな?」松永さんは俺へメニューを渡した。「カレーライスがいいです」「よ [続きを読む]
  • 共有する。 55 ー平野純ー
  • 玄関の開く音がした。高崎が帰ってくるまでのたった1時間が、とても長く感じた。この1年、高崎は本当に楽しそうだった。クリスマスも、お正月も、誕生日も一緒に過ごした。自分にしては恋人らしい事をしたし、何より1年もちゃんと付き合えてきた事が俺には初めての事だった。高崎とは割と気が合うと思うし、好みだし、身体の相性も悪い訳ではない。一緒に居て楽しかったし、不満は感じたことは無かった。それでもやはり、奥田さ [続きを読む]
  • 共有する。 54 ー高崎隼人ー
  • 本日、2度目の休憩時間に入った。バックヤードから、地下2階にある休憩室へ移動した。自販機でカフェオレを買い、席を探していると、警備員のおじさんに声を掛けられた。「オォ、さっちゃん。こっちこっち」「あ、原口さん」原口の隣に座った。「明日さっちゃんの好きな、タカビスタが走るな」「さすが原口さん、よく知ってますね。そういえば、先週はフクヒメ惜しかったですね」「そうなんだよー。俺休憩ずれちゃって見れなかっ [続きを読む]
  • 共有する。 53 ー平野純ー
  • 次の日の夕方、高崎の部屋の前へ来ると合鍵を使って中へ入った。今日は高崎はバイトだが、6時頃に帰ってくると連絡が来ていたので、少し早目に待つ事にした。明日は高崎のバイトも、俺のバイトもお休みだ。だから今晩は高崎の部屋へ1泊する。高崎の部屋は相変わらず整頓されていて、いつ来ても綺麗だ。普段はとぼけた発言なんかが多いのに、意外と几帳面だったり、真面目だったりするんだなと、時々思う事がある。テーブルにはメ [続きを読む]
  • 共有する。 52 ー平野純ー
  • 松永さんと一緒に、タクシーを待つため、マンションの下へ出た。奥田さんはぐっすり眠っているそうだ。「松永さんは今日、泊まるんですか?」「そうなんだ。妻には宗介の家に泊まる事言ってあるし」「え、奥さん公認なんですか?」「いや、それは話してないよ。バイト君の成人祝いで、宗介の家で飲んでくるって言ってあるだけ。明日休みだし、泊まってくるって」「なんか、堂々としてますね」「内心ヒヤヒヤしながら色んな理由付け [続きを読む]
  • 共有する。 51 ー平野純ー
  • 奥田さんと松永さんが抱き合ってる間に、俺はシャワーを浴びに行った。まだ若干、興奮している。中途半端な状態で帰されると思っていたが、最後までする事になった。奥田さんは、目の前で起こっている事が、なかなか受け入れる事ができなかった様で、奥田さんのモノは、萎えてされるがまま揺れていた。抵抗していたので、入れた時に力を入れられて、かなり痛かった。奥田さんから1度離れた松永さんが、酎ハイを冷蔵庫から持って来 [続きを読む]
  • 共有する。 48 ー平野純ー
  • 予想は大ハズレだった。向かいに座る奥田さんの顔は既に赤くなっていて、目がトロンとなっている。俺はここまで、酎ハイを2本を空けたが、奥田さんは1本目の缶を飲みきる事無く、今は温かいお茶を啜っている。松永さんはビールと焼酎が終わり、今はウイスキーを飲み始めている。「奥田さん、眠そうですね」「うん、チョット眠い……」奥田さんは使い終わった皿を集めると、流し台へ運び始めた。足元は、まあまあしっかりしている [続きを読む]
  • 共有する。 47 ー平野純ー
  • 奥田さんのマンションへ着き、リビングへ入ると、テーブルにはいつもの奥田さんのメニューとは違った料理が並んでいた。「どうしたんですか?コレ」「取り敢えず、手を洗っておいで」そう言われて洗面台へ手を洗いに行った。松永さんと入れ替わりに洗面台を使い、リビングへ戻るといつもの席へ座った。「はい、平野。グラス持って」奥田さんから、小さなグラスを手渡された。隣からは松永さんが、俺のグラスにビールを注ぐ。3人の [続きを読む]
  • 共有する。 46 ー平野純ー
  • まだまだ暑さの残る9月。いつもの様に大学後、事務所へ行く。すると、事務所には松永さんだけがいた。「お疲れ様です。…あれ?奥田さんは?」ペラペラと書類に目を通していた松永さんが手を止めた。「お疲れ様。宗介は買い物に行ってるよ。何か用事だった?」「いえ、この時間に事務所に居ないのは、珍しいなと思いまして」ここ最近は、松永さんが落ち着いているので、奥田さんのスケジュールもパターンが出来ていた。この曜日の [続きを読む]
  • 共有する。 45 ー平野純ー
  • 高崎と付き合う事になったはいいが、高崎はお盆休みはフルでバイトに入っていて殆ど会えなかった。名古屋市内の大学は、やはり地元に住んでいる者が多く、殆どが実家住まいの学生だ。アルバイトをするとは言っても、愛知県内の実家に住んでいる学生のアルバイトは、週末や連休はシフトに入らない者が多い。愛知県内の大学に通っている学生は、家がそこそこ余裕のある方が多いため、そもそも小遣いをもらっている者が多く、必死に働 [続きを読む]
  • 共有する。 44 ー高崎隼人ー
  • 仕事で出たゴミを両手に抱え、清掃員さんに渡すバーコード表を持ってバックヤードのエレベーターへ向かった。そこには既にもう1人、マカロンのお店の可愛らしい女性も、ゴミとバーコードを持って待っていた。「お疲れ様です」お互い挨拶を交わすと、エレベーターが降りてくる数字をジッと見つめながら待つ。地下2階に、ゴミの回収場所がある。エレベーターは3階と4階で長い時間止まっている。おそらくファッションフロアのお兄 [続きを読む]
  • 共有する。 43 ー平野純ー
  • お土産に買ったお菓子を、事務所でお茶と一緒に食べていた。松永さんと奥田さんと俺の3人で休憩をしている。その時、松永さんが奥田さんに連休の話を振った。松永さんの話では、どうやら連休を使って奥田さんが田舎へ帰るらしい。奥田さんの田舎は高知県の四万十市らしい。だから以前、鰹のたたきが出てきたのだと思い出した。とても美味しかったのを今でも覚えている。奥田さんの実家では、普段耳にしている名古屋弁では無く、名 [続きを読む]
  • 共有する。 42 ー平野純ー
  • ビーチランドから帰ると高崎のアパートに寄った。深見と笹原はもう暫く遊びたいという事だったので、高崎と2人でアパートに帰って来た。「飯作るから、その辺で寛いでて」今日は高崎の実家から送られてきた野菜、きゅうりとトマトを出していた。何を作るんだろうかと、本を読みながら楽しみにしていた。「最近さー……」高崎は器用にまな板の野菜を切りながら、話し掛ける。「奥田さんの所、行ってねーの?」本を読む目線を止めた [続きを読む]
  • 共有する。 41 ー平野純ー
  • あれから学業とアルバイトに集中して、奥田さんを共有する事をしばらく考えないようにした。休みの日は高崎の所へ行ったり、深見の所へ行ったりしながら、それなりに楽しく過ごしている。8月になると大学が夏季休業に入った。夏季休業に入った初日、いつもの4人で金山駅へ集合した。前に話していたビーチランドへ行く為だ。金山駅で名鉄電車に乗り、知多奥田駅で降りると、真っ直ぐ歩いて15分ほどで目的地へ着いた。名古屋港水 [続きを読む]
  • 共有する。 40 ー平野純ー
  • その後暫くして、つい数日前まで迷いがあった奥田さんが、何かを改めた様にハッキリした態度になり、俺は何度かココアを飲みに行くが、手を出す事が出来ないでいた。今月も完全に失敗に終わった。もうどうしたら良いのか分からない。やはり諦めた方が良いのだろうか……。ある日、バイト前に松永さんから電話があり、大学近くのカフェで待ち合わせをした。「26日に退院する事になったから、宗介の夕飯は27日から再開だよ。俺は [続きを読む]
  • 共有する。 39 ー平野純ー
  • 午前の授業に高崎が来ないのを不思議に思って、高崎にメールを送った。既読にもならずにとうとう昼になった。食堂へ行くと席には既に、笹原と深見が座っていた。「高崎、今日は何かあった?笹原知ってる?」「今朝迎えに行ったら、風邪をひいたらしくて、病院行ってくるって言ってた。今も来てないってことは今日は休むつもりかもね」「そっか」ここ最近大人しかったのも、体調がずっと優れなかったからなのかも知れない。高崎とは [続きを読む]
  • 共有する。 38 ー高崎隼人ー
  • 物凄い寒さで目が覚めた。頭と身体があまりにも重いので驚いていた。気づくと、畳まれた布団に凭れたまま、もう2時間も眠っていた。咳もクシャミも出るわけではないのだが、少し頭痛がする。これは風邪かもしれない。重い身体をなんとか動かして布団に入る。暫く布団に潜って身体を丸めて温かくなるのを待つが、一向に温まる気配がない。寒くて身体が震える。何か温かいものを飲んだり、服を余分に着たりしたいところだが、身体が [続きを読む]