月美 さん プロフィール

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月美さん: 月美のブログ
ハンドル名月美 さん
ブログタイトル月美のブログ
ブログURLhttps://mimotoyamamoto.muragon.com/
サイト紹介文卑屈の詩
自由文詩を始めました。よろしくお願いします
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供19回 / 24日(平均5.5回/週) - 参加 2018/10/25 16:43

月美 さんのブログ記事

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  • my lot soul
  • 「絵は魂だ」と映画の台詞 詩も多分同じ 魂が入っていなければ ただの言葉の羅列 私の魂はおそらく空っぽだ 何処にあるかもわからない 医者は脳の視床下部にあるという 作家はお腹のあたりにあるという 魂の在処も知らないのに 空虚な魂の存在を漠然と感じる それでも書き続けよう いつか言葉は歌に変わるだろう たとえ今は空っぽでも 伝える人がいなくても 生まれつき未完成のままの 私の欠けた子宮から 命を育め [続きを読む]
  • 井戸の底から(私の魂より)
  • 暗い 冷たい水が口の中まで入ってきて 沈むまいと手足をばたつかせる ふいに頭上高く 陽の光で明かるく切り取られたような円の縁で 女の顔がこっちを覗き込んでいる じっと複雑、悲し気な顔をして 助けて、と水を吐きながら叫んでも答えない 去っていく あの円から……昔私をあそこから投げ入れた女が お前は邪魔だと 魂を抜かれても生きていけると 生きていくのに魂を殺さねばならないと 私を殺した私 円が小さくな [続きを読む]
  • 井戸の底(現在から)
  • 心に井戸を掘って記憶を沈めた それから20年 見たの 見たの 井戸の縁からそっと底を 暗闇にまぎれて 若き日の私がいた 殺した殺されたはずの魂が それからおよそ10年におよぶ自暴自棄の時を どろりとした井戸の底の腐った水に 足をとられて もがいてる あがいてる 独りで空を掴もうとして手を伸ばしてる かつて私を裏切った男の去っていく足を 白目を剥いて 凄まじいまでの必死さで 浅ましく あれが私 死ん [続きを読む]
  • ミエミエノユメ
  • 「あいつには子供がいるんだぜ。なのに若い男を家に入れてるんだ」 ヤメテ ナマナマシイハナシヲシナイデ ワカレタオクサンヲ アイツナンテヨバナイデ 「あいつは子供が嫌いだったんだな。自分の子供だから、まだ……」 ヤメテ アナタノコドモダカラウンダト ソウイイタイノ ヒトリゴト キカセテイルノ 「子供が俺のところに帰りたいっていうんだ。あの子は人の顔色を伺うから」 ヤメテ ヒキトルナンテミエミエダワ  [続きを読む]
  • Changing game
  • 好奇心は命取りだ 最初はただのホスト崩れだった 知らない男に「魂を殺された」抜け殻の私が 誰も信じられなくて 野良犬を拾うように 飼ったつもりのろくでなし 私のマンションで三日ぶりにシャワーを浴びて 車中生活を送っていた男を部屋に住まわせ 下手くそなカレーと下手くそなアイロンがけ 芝居だとわかっていても 陳腐な褒め殺しと優越感が楽しくて せいせいしたのはきっと、「殺された魂」が憂さを晴らしていたの [続きを読む]
  • 私の世界
  • 私の世界は、私の体験と感情の記憶とほんの僅かの想像力でできている そこから出たことはないし 出たと言い張るのは、知識の武装集団だろう よって私の世界は、哀と怒り憎しみで踏み固められていくばかり 雨がよく降る 涙と血と唾で濁った水滴が あなたの世界が向こうに広がる 私の世界のガラス窓を曇らせる すでにただ 背中を見せて なかったことにするばかり [続きを読む]
  • 予言
  • 君みたいな子でね 君に似ててね 高そうな深いボルドーのゴルフウェアを着ながら 男は私をベッドの縁に座らせて  穏やかに 女の子にするように 優しく語り掛ける 出会った時にはもう30歳を過ぎていてね ガリガリで 何この子と思った 君みたいにね 話を聞いたら 好きだった男に振られて結婚しないと 毎日ビール飲むの 5本も6本も 私は下戸だ 飲み屋で知り合ったこの男がよく知っている 営業ができるから年60 [続きを読む]
  • 蚊を飼う
  • 蚊を叩いたにすぎないと 私を切り捨てた あの人は ネットを見ているのを想定して書いた 暖かな血は冷えて体内を流れず 胸のあたりはギュッと筋肉が収縮する 頭は混乱して靄がかかり思考停止だ これがあの人の本音 それがあの人の見た私 「蚊を叩いた」 それは私の引き攣った頬を叩いた 緊張で固くなった胸が微かに抉られ 半年たっても頭のなかで時折繰り返される 「蚊」という言葉 ずっとこのことを覚えているだろう [続きを読む]
  • トラウマごっこ
  • ねえ 笑っていないで 唇の片端上げる癖やめて プロジェクター消して ライブコンサートなんて 私が消えるの いなくなるかもしれないわ ねえ 怖い顔しないで 二の腕が傷のかさぶたで 血が滲んでも怒らないで 笑える話なの泣かないで 薬を飲んだの 死んでしまうかもしれない ねえ 比べたらいけない 捨てた女が自殺はひどい あなたは顔も覚えてない 苦しんで今夜も眠れない 私は悔しいの そんな女に負けはしないの [続きを読む]
  • 逃げたら追う、それは感情
  • 私から逃げ出したかった どこまで歩いても走っても 思いつくすべてを試みても 私は私の中に閉じ込められ その向こうにいつだって 恐怖と不安と絶望を見てた ある夏の朝、ふいになされた 私に対する理不尽な蹂躙 事後いつも心は焦って 早く早く早く逃げて逃げて どこか安全な場所へここから あなたから どうして「私から」なの? ーだってあなたは「生贄」だもの 不美人で頭が鈍くて鈍臭くて…… 若さを完全になくし [続きを読む]
  • 愛情乞食
  • 誰かに汚された私が ふらついた足取りで 貴方に辿りつこうとしている 誰をも愛してない私が 怯え震え怖がりながら 貴方の腕を離すまいとしている お願いどうか 私を愛して下さい [続きを読む]
  • 自己欺瞞
  • うねる髪は伸ばさないことでごまかしてきた 細い目は二重にしたら黒目がちで錯覚できた 鷲鼻は段の骨を削ると土台よく綺麗になれた 歳なのは独りでさえいれば自覚せずいられる なんでもしよう 愛せない自分と 向き合わない為 [続きを読む]
  • 野苺
  • 幼い春 小山の頂きにあるマンションから麓まで 草々で覆われた山肌の斜面に野苺 薄い赤 子供の指先で軽く摘まんで 棘が生えていた 薔薇にはおよばず 薄い味 勢いよく駆け下りていく緑踏んで たんぽぽ摘んで 綿の実拭いて 白いふわふわがどこかに飛んでいくよ 大人の夏 体育館のステージの緞帳のような暗く重い赤 ベルベットのような生地に 黒い蔦が縁がギザギザの丸い葉をつけて 絡まっているノースリーブのワンピ [続きを読む]
  • 心の小さな窪み
  • ……昔、私を好きだと言ってくれた男の子がいる サッカーが好きで、勉強ができて、できずぎるほどでなく 学校で有名なイケメンだった 「Mの女」 私はそう呼ばれていた  教室で 廊下で すれ違いざまに 振り返られ 時に噂された 当てつけにクスクスと笑われを繰り返した 「あの女が、あいつの?」 実際には私達は付き合っていなかった 「可愛くないから、お気に入りだけど付き合ってない」 彼に告白したある女は、そ [続きを読む]
  • ショートカット(痣)
  • 腰の痣をメスで切り取る 麻酔の切れた状態で十数針、布団針を刺されるような痛みがささる 額や背中もびっしょりな私の頭から 医師が白いシーツを放るようにしてかぶせる 砂利のように嫌悪を悪意を投げつけられた 物心ついた頃には 幼稚園のビニールプールで 40年前 パンツだけを履いた子供達の群れのなか 汚いものを見る視線を浴びせられた 小学生になると体育の着替えの際に 二人組のクラスメイトがヒソヒソと 痣を [続きを読む]
  • 後悔
  • 反応があって怯えてブログごと詩を削除する 数十個の詩が消えてホッとする 私の過去が凝縮された日記 詩情などなく 詩の痕跡をとどめず なのになぜか 「読者がついた」と通知がきて 削除されていなかった喜びに いそいそと詩を書き 削除された 削除してほしかったはずの 嘔吐しそうな過去の塊 詩を探す 愛おしい私の消えてしまった詩達 粗けずりな剥き出しの心の声 泣いてる私怒ってる私清廉な私 ボタン一つで削除 [続きを読む]
  • 術後
  • 「トップシークレット、あいつ、やったんだってよって、二重にしたの有名だよ」 学食でランチを食べながら、クラスメイトがさばさばとした口調で言う 長テーブルを囲んで向き合う私達の脇に、小さな女が現れた。 「山本、やったん?」 大きな声を張り上げ、女が両手をあげる。 「アイプチ」 私が怒鳴ると、女は舌打ちでもするような顔で去った。 瞼はあいかわらず重く腫れぼったく、細い目の上をわずかに 二重の線があるか [続きを読む]
  • 瞼の向こう
  • 瞼を眼球の間に、薄いアルミ板が奥までゆっくりと差し込まれていく 声も出ない痛みに、医師や看護婦の姿もかすむ 額には汗がびっしょりだ 眼球に麻酔の針が刺される ようやくして感覚をなくした瞼に手術が施される この重い瞼が二重になってすっきりするなんて そんなことがこの後待ち受けているんだろうか? 私のこのぼこっと出た広い瞼にくっきり二重の線が刻まれて 誰かに可愛いと思われるなんてことが? 緊張感と期待 [続きを読む]
  • 白い炎
  • 炭酸ガスレーザーの先から 青白い炎がライターと同じ形をして燃えている 医師は躊躇なく 私の顔の皮膚に炎をあてていく 麻酔もせずに 無数に広がる、 頬や唇の周りに1,2ミリの黒子の 痛覚を麻痺させる手間は面倒だ 黒子を焼くとて瞬時のこと 額に汗して私は天井をじっと見つめる 上唇の傍にある黒子がジュっと音を立て 鼻先を肉の焦げる匂いが漂う 白い肌 大切な薄い質感の私の取柄 三十歳を過ぎて小じわがそれゆ [続きを読む]
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