はどそん さん プロフィール

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はどそんさん: アリスの同類
ハンドル名はどそん さん
ブログタイトルアリスの同類
ブログURLhttp://mrshudson1116.livedoor.blog/
サイト紹介文学校司書の備忘録です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供82回 / 16日(平均35.9回/週) - 参加 2018/11/04 16:40

はどそん さんのブログ記事

  • ホのつくところ
  • 『ホのつくところ』図書室の椅子の下に、どんぐりがコロリンと落ちていました。秋から冬への、澄んだ空気。 給食を食べに職員室に行くと、暴れん坊の一年生が、若くて綺麗な保健室の先生と椅子に座ってグダグダ中。『それで、給食は学級で食べないなら教頭先生と食べる?』と素敵な笑顔で保健室の先生が言います。『‥オレ、ホのつくところがいい』『えーと ?? 保健室〜〜⁉?』『ホのつくところ』とは、なんとなんと粋 [続きを読む]
  • HSP『敏感にもほどがある』でも必要な人々
  • 敏感にもほどがある [Kindle版]高橋 敦きこ書房2017-09-05 『HSP』『敏感にもほどがある』高橋敦/著Highly Sensitive Person 人口の15〜20%ほどいると言われる『HSP』。E.N.アーロン博士の研究を元に著者の体験を綴った、ある種の人々の違和感、生きづらさの理由を『生物学的特徴』として解き明かします。 中学生向けの軽い読み物かと思っていたのですが、自分にとって目からウロコの一冊でした。 心理学の講師をしている保育園時 [続きを読む]
  • リアル ブラック
  • どんな図書室にしたいか。そう考えられる司書や図書館担当の先生は幸せな気がします。目標を立てる以前に。基本的な問題が山積みで、まずお掃除の習慣からお掃除当番さんと一緒に作り上げて行かなくてならない、そんな日常。ホコリだらけでダニの温床でしかない真っ黒なぬいぐるみを隠れて少しずつ処分し。修理しきれないままのミッケ系絵本の山を思い切って除籍。床に置かれ、書架に適当に突っ込まれ、時に書架の裏に隠される本。 [続きを読む]
  • ロッタちゃん、引っ越そう!
  • ロッタちゃんのひっこし (世界の幼年どうわ) [単行本]アストリッド・リンドグレーン偕成社1966-01 『ロッタちゃんのひっこし』アストリッド・リンドグレーン/偕成社5才のロッタちゃんは、チクチクするセーターや、夢の中で大事なぬいぐるみがいじめられたこと、ママが知らん顔で何を言ってもすましていることに腹を立て、下着と靴下だけでぬいぐるみを連れて家出をします。小さな子どもの皮膚感覚というものが、挿絵の線の確かさと [続きを読む]
  • オオカミかブタか?本当のワルは?
  • AMAZON商品の説明より3びきのこぶた ~建築家のばあい~3びきのこぶた ~建築家のばあい~ [大型本]スティーブン・グアルナッチャバナナブックス2013-04-05スティーブン・グアルナッチャ (著, イラスト), まきお はるき (翻訳) むかしむかし・・・3びきのこぶたは、それぞれの家をたてます。でも、わるいオオカミが近くにかくれていて、こぶたたちを食べようとするのです! おなじみのお話ですが、この本ではちょっと違います。オオカミ [続きを読む]
  • 文豪女子
  • 昨年の中学校での話です。 昼休み、シャーロックホームズにどハマりし、ずっと動いていなかったドイルの書架の半分を空にしている女子2名と、ワトソンやマイクロフトのキャラ設定について話し込んでいると、そこにバレー部の女子が真剣な顔つきでやってきました。『お爺さんと海って、どこにあるんですか?』一瞬吹きそうでしたが堪えました。『ヘミングウェイの老人と海なら買い直そうと思って除籍したとこだけど。どうしてそこな [続きを読む]
  • 突きつけられる自分『ねずみ女房』
  • ねずみ女房 (世界傑作童話シリーズ) [単行本]ルーマー・ゴッデン福音館書店1977-03-20このお話に出てくるのは、どこにでもいるような「主婦」であるねずみ。ねずみ一家が住み着いているおばさんの家に、ある日捕えられた鳩がやってくる。美しいゲージに入れられた鳩は、おばさんの与えるエサにも水にも口をつけようとはしない。鳩にとって、水は植物の上にたまった朝露。家庭に引かれている水ではないのだ。ねずみの女房は、鳩が不 [続きを読む]
  • 絵を楽しむ
  • はっきょい どーん (講談社の創作絵本) [単行本]やまもと ななこ講談社2015-09-022年生、3年生、6年生に読む、というよりその勢い、迫力の絵で『大相撲』 を楽しませてもらいました。墨と筆の感触。 太く力強い線。お相撲さんの体躯。小さな身体の力士が、大きな大きな横綱に向かっていく1番のみを絵本一冊で描きます。まるでテレビがアップとルースを使うように、絵本は大一番の試合を至近距離から、斜め上から見せます。『ちっち [続きを読む]
  • 知らないことが多すぎる!勉強になったこと
  • このブログはこれまであちこちに書き連ねていた本の感想をまとめるために作った場所です。で、初めてブログランキングというものにも参加してみることにしました。読んだ本の備忘録、記録をWEB上に上げておくといざという時仕事で本当に役に立ちます。もう自分の記憶なんてあてになりませんからね。早速ブログランキングで、色々な読書系のブログさまがあることを知りました。これがまためちゃめちゃ勉強になります。今日、とある [続きを読む]
  • 素話の話
  • 今日は小さな小学校の2ヶ月に1度の、『おはなしの日』。学校から呼ばれたかご自分から来てくださるのかは司書にもわからないのですが、とにかく年輩のご婦人が読み語りや素話をしてくださいます。今日は丁度図書ボランティアさんともお会いできましたので、図書委員会に図書室を任せて、昼休みのお話会を私も少しだけ聞かせて頂きました。『なぞなぞの好きな女の子』 を素話でされていました。なぞなぞのすきな女の子 (新しい日本 [続きを読む]
  • 『ふたりはともだち』には実はなりにくいらしい
  • ふたりはともだち (ミセスこどもの本) [ハードカバー]アーノルド・ローベル文化出版局1972-11-10『toad and frog』この『がまくんとかえるくん』 の立ち位置をわかりやすく解説しているのはこちら。似ている英語 [単行本(ソフトカバー)]おかべ たかし東京書籍2015-06-03この本は小学校でも先生にも子ども達にも喜ばれました。そもそも中学校に入れていたものなので、驚きました。でもまあ、写真が入ってとてもわかりやすいんです [続きを読む]
  • 南吉さんもびっくり『バルタンとてぶくろ』
  • バルタンとてぶくろ ~てぶくろをかいに より~ (ウルトラかいじゅう絵本【児童ぶんがく編】) [単行本]文:永住 貴紀株式会社あいうえお館2014-07-17 『バルタンとてぶくろ』新美南吉先生も、あっと驚く『ウルトラかいじゅう絵本』。シリーズで色々あって、『3びきのかいじゅう』や『走れメロス』になっていたのには驚きです。バルタン星人の子どもに『そのままの手では人間に見つかってしまうから』‥とか、大人には笑えるのですが、 [続きを読む]
  • リケジョが描く『エルマーの冒険』
  • エルマーのぼうけん (世界傑作童話シリーズ) [ハードカバー]ルース・スタイルス・ガネット福音館書店1963-07-15原書で読むと、実にスッキリとわかりやすい文体。でも、主人公エルマーエレベーターはあくまでも語り手の『お父さん』 であって、そこは最後まで外さない。日本語訳がよく考えてあることで、日本の子ども達にもこれだけ受け入れられたのではないか。原書と日本版の著者情報が僅かにすれ違っていて、片方に載っているこ [続きを読む]
  • 貝殻鳴らそ
  • 『貝殻』新美南吉かなしいときは貝殻鳴らそ。二つ合わせて息吹をこめて、静かに鳴らそ、貝殻を。誰もその音を聞かずとも、風を悲しく消ゆるとも、せめてじぶんをあたためん。静かに鳴らそ貝殻を。坊主頭の可愛い息子が、小学校の文集にこの詩を写して書いていたと友人が相談に来た。『一体あの子の中に、どんな寂しさとか、悲しみがあるのかしら。親としてはもう、心配で心配で・・・』文集のトップを飾るその詩には海辺の絵が付 [続きを読む]
  • 『三四郎』エミリー読み
  • こちらのリンクは私が読んだ本とは表紙も出版年も違うのですが、これしか見当たらないので(^^;;三四郎 (集英社文庫) [文庫]夏目 漱石集英社1991-02-20何故今頃「三四郎」かというと、某所で、エミリー・ディキンソンの「頭の中は空よりひろい」と同じような言葉が、漱石の「三四郎」のセリフにもあるという文章に行きあたったからだった。この集英社文庫、昔読んだ漱石本とは装丁も違えば、注釈、解説も違って、文庫とは言いながら [続きを読む]
  • ポール・ギャリコの『猫語の教科書』
  • Sちゃんの家にはそれは美しい雄猫が2匹いる。彼らは親子だそうで、縁あって捨てられて寄る辺ない猫たちの里親になったSちゃんは、下の世話から遊び場作りまで、献身的に彼らの世話を焼いている。そこで、ポール・ギャリコの「猫語の教科書」である。猫語の教科書 (ちくま文庫) [文庫]ポール ギャリコ筑摩書房1998-12-01この本は見開きの筆者紹介の写真にツィツァと呼ばれる猫の写真と、その経歴が載っている。そう、作者は猫。と [続きを読む]
  • ほんの数行の行間
  • ほんの数行 [単行本]和田 誠七つ森書館2014-05-21和田誠さんが好きだから、和田さんの手になる表紙の本を買ってしまうのか、それとも好きな本に限って和田さんが表紙を描いているのか?相当な数の表紙を描いてこられた方なので、どこかで和田誠の装丁や表紙、挿絵に出会うことは当然と言えば当然なのだろう。「ほんの数行」 和田誠/著 七つ森書館「週刊金曜日」に連載された和田誠さんの「名言に類するものを紹介するのが目的」 [続きを読む]
  • ランチタイムポピンズ
  • ランチのアッコちゃん (双葉文庫) [文庫]柚木 麻子双葉社2015-02-12『ランチのアッコちゃん』3時のアッコちゃん (双葉文庫) [文庫]柚木 麻子双葉社2017-10-12『3時のアッコちゃん』「アッコちゃん」は大人にとってのメリーポピンズだ。次はどんな魔法を見せてくれるのだろうとワクワクしながらページをめくった。私にも1時間の昼休みが保証されているはずだが。そんなもん普段から無いに等しく、これからしばらくはその無いに等し [続きを読む]
  • 淡々とした『第2図書係補佐』に淡々としていられない
  • 第2図書係補佐 (幻冬舎よしもと文庫) [文庫]又吉 直樹幻冬舎2011-11-23コラム的な短文が好きだ。コラムやエッセイで慣れ親しんだ作家は、大抵独自の「くすぐり」と笑いのツボを持っていて、そのくすぐられる感じが心地よく、気分転換にはもってこいだ。又吉のコラムも同じく、その語り口がもう「くすぐり」に満ちている。言葉の使い方そのものが、すでにくすぐっている。「第2図書係補佐」は、開いてすぐの「はじめに」から涙腺に [続きを読む]
  • 7類、8類で『すっぱりめがね』と『ぱんつくったよ』
  • 小さな小学校。2年生のこのクラスはなかなか図書室で会う機会がありませんでした。先生から『何か読んでもらえますか?』 と言って頂きましたので、新しく入った絵本から2冊選びました。 一冊目はすっぱりめがね [単行本]藤村 賢志教育画劇2017-09-14726.6『すっぱりめがね』 をかけると、どんなものでもスパッと中身が見えるんです。お母さんが作ってくれたおにぎりの中味も、ラーメンのスープだって、すっぱりと断面図に。『すっ [続きを読む]
  • はなたれ小僧様は天からの『めぐみ』か『テスト』か
  • はなたれこぞうさま [大型本]川崎 大治童話館出版2000-07-01太田大八の絵も素晴らしい、小気味良い語り口の本です。『おるうちにナ』 『つぶやいたワ』 などなど、語尾に小さなフォントでカタカナを入れながら、どこかの爺様が 語る声さえ聴こえるような、語り口調が心地よい。こちらも爺様になったつもりで語ってしまいます。『はなたれこぞうさま』には色々なバージョンがあるようですね。童話館出版のこちらは花つくりの男が花 [続きを読む]
  • 君はもう登ったか?『幽霊塔』にもう一度
  • 若い頃はジェットコースターも平気でしたが、最近は高いところも苦手です。ましてや時計塔になぞ登れやしません。「登る」というだけでもドキドキします。そんな私も、これには「登って」しまいました。なぜなら、これがあの宮崎駿ルパン映画「カリオストロの城」のモチーフになっているそうだからなのでございます。うーん、「カリオストロ」とは全然中身が違いますので、何とも言えないところですが、ここはぜひ、「幽霊塔」とし [続きを読む]
  • 女子の国は政治的『王妃の帰還』
  • 王妃の帰還 (実業之日本社文庫) [文庫]柚木 麻子実業之日本社2015-04-04 Amazon 内容紹介より"『ランチのアッコちゃん』の次はコレ!いま最も注目を集める著者が贈る、パワー全開! 永遠のガールズ小説!!王冠を手にするのは誰?教室は少女達の戦場!私立女子校・聖鏡女学園中等部二年の範子は雑誌の編集長として勤める母と二人で暮らしながら、チヨジ、スーさん、リンダさんという気の合う仲間たちと、地味ながらも楽しく平和な学 [続きを読む]