闇の文学館館長 さん プロフィール

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闇の文学館館長さん: カフカ格言集
ハンドル名闇の文学館館長 さん
ブログタイトルカフカ格言集
ブログURLhttp://kafuka.blog.jp/
サイト紹介文チェコ出身のドイツ語作家フランツ・カフカ(1883−1924)の格言集
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供77回 / 67日(平均8.0回/週) - 参加 2018/11/15 00:01

闇の文学館館長 さんのブログ記事

  • 罪、苦悩、希望、真実の道に関する考察 其の七十九
  • 官能的な愛は、人を欺あざむき、 天上的な愛以上であると錯覚させる。 官能的な愛自体にそんな力はないが、 無意識のうちに天上的な愛の要素を含んでいるので、そのようなことが可能になるのだ。79. Die sinnliche Liebe täuscht über die himmlische hinweg; allein könnte sie es nicht, aber da sie das Element der himmlischen Liebe unbewußt in sich hat, kann sie es. [続きを読む]
  • 罪、苦悩、希望、真実の道に関する考察 其の七十六
  • 「僕はここに投とう錨びょうしない」と言った途端、 膨れ上がる高潮を全身に感じる ―― この感覚!ある空転。窺うかがいながら、おそるおそる、期待をかけながら、 答えが問いの周囲をうろついている。 相手の冷淡な顔を前に空しく求め、 最も無意味な方向へ、つまり答え自体から、 遠く離れた方向へと逸それてゆく。76. Dieses Gefühl: ?hier ankere ich nicht? ? und gleich die wogende, tragende Flut um sich fühlen! E [続きを読む]
  • 罪、苦悩、希望、真実の道に関する考察 其の七十四
  • 楽園で破壊されたというものが、もともとすぐに壊れてしまうようなものであったなら、それは決定的なことではなかったのだ。しかし、絶対に壊れるはずのないものが、 破壊されたのだとすると、 私たちは誤った信仰の中で生きていることになる。74. Wenn das, was im Paradies zerstört worden sein soll, zerstörbar war, dann war es nicht entscheidend; war es aber unzerstörbar, dann leben wir in einem falschen Glauben [続きを読む]
  • 罪、苦悩、希望、真実の道に関する考察 其の七十三
  • 彼は、自分のテーブルからこぼれ落ちたものを貪むさぼり食う。その結果、少しの間、他の者より満腹感を味わうことができる。しかし、やがてテーブル上のものを食べることを忘れてしまい、そのため、食べかすも落ちてこなくなる。73. Er frißt den Abfall vom eigenen Tisch; dadurch wird er zwar ein Weilchen lang satter als alle, verlernt aber, oben vom Tisch zu essen; dadurch hört dann aber auch der Abfall auf. [続きを読む]
  • 罪、苦悩、希望、真実の道に関する考察 其の七十二
  • 同一人物の中に、相異なる認識が居座っている。 認識対象が一つでも、その認識には大きな違いがあるのだ。 反対側から見た場合、何人もの異なる認識主体が同一人物の中から引き出せるほどだ。72. Es gibt im gleichen Menschen Erkenntnisse, die bei völliger Verschiedenheit doch das gleiche Objekt haben, so daß wieder nur auf verschiedene Subjekte im gleichen Menschen rückgeschlossen werden muß. [続きを読む]
  • 罪、苦悩、希望、真実の道に関する考察 其の六十六
  • 彼は、自由にして安全な地上の市民である。なぜなら、彼が繋つながれている鎖は、どんな地上の空間でも自由に手に入れることができるほど長く、しかも地平の境界外に連れ去られるほど長くはないからだ。 同時に彼は、自由にして安全な天上の市民である。というのも、彼が繋がれている天上の鎖もまた、 地上の鎖と似たり寄ったりの性質を持っているからだ。もし彼が地上を目指すと天上の首輪によって絞められ、 天上を目指すと地上 [続きを読む]
  • 罪、苦悩、希望、真実の道に関する考察 其の六十四/其の六十五
  • 楽園からの追放は、その主要な点に関して永続的である。 故に楽園追放は決定的なものとなり、 現世における生活が避けられぬものとなったわけだ。しかしながら、この経過における永続性(もしくは時間的に表現するなら永遠の反復)は、私たちが、 楽園にずっと留まれたかもしれないということ、いや、それどころか、 私たちが自覚しているか否かに関係なく、ずっとそこに永住していることさえも可能にするのだ。64./65. Die Vertre [続きを読む]
  • 罪、苦悩、希望、真実の道に関する考察 其の六十一
  • この世界において隣人を愛する者は、この世界において自分自身を愛する者と、 不正をなしている点で同類である。はたして隣人など愛せるのか、という問題は残るが。61. Wer innerhalb der Welt seinen Nächsten liebt, tut nicht mehr und nicht weniger Unrecht, als wer innerhalb der Welt sich selbst liebt. Es bliebe nur die Frage, ob das erstere möglich ist. [続きを読む]
  • 罪、苦悩、希望、真実の道に関する考察 其の六十
  • この世界を捨てようとする者は、人間界をも捨てようというのだから、あらゆる人間を愛してきたのだろう。 故に彼は、愛するしかないという、 真の人間的本質を予感し始めるのだ。もっとも、彼がそれにふさわしいという前提の話だが。60. Wer der Welt entsagt, muß alle Menschen lieben, denn er entsagt auch ihrer Welt. Er beginnt daher, das wahre menschliche Wesen zu ahnen, das nicht anders als geliebt werden kann, [続きを読む]
  • 罪、苦悩、希望、真実の道に関する考察 其の五十七
  • 言語は、感覚的世界以外のことに対して、ただ暗示的に用いることしかできない。おおよそですら、比喩的な言語の使用は不可能なのだ。というのも、もともと言語は感覚的世界に対応しており、 所有とそれに関係する事柄のみを扱うからである。57. Die Sprache kann für alles außerhalb der sinnlichen Welt nur andeutungsweise, aber niemals auch nur annähernd vergleichsweise gebraucht werden, da sie, entsprechend der s [続きを読む]
  • 罪、苦悩、希望、真実の道に関する考察 其の五十五
  • 自分自身に対するごまかしを最低限に行うか、普通に行うか、最大限に行うか、いずれにせよ、これら全てが欺ぎ瞞まんである。 第一の場合、「善」の獲得が容易であると見せかけようとするために「善」を欺あざむき、 「悪」にとって不利な条件を課すため「悪」を欺く。 第二の場合、何事もほどほどにという方針から、 現世にあってすら「善」を追求しないため「善」を欺く。 第三の場合、「善」から遠ざかろうとするため「善」を欺 [続きを読む]
  • 罪、苦悩、希望、真実の道に関する考察 其の五十四
  • ただ、精神的世界だけが存在する。 私たちが感覚的世界と呼んでいるものは、 精神的世界において「悪」であり、その「悪」なるものは、 私たちの永遠の発展における一瞬の必然性にすぎない。最も強い光を放つことによって、 世界を解体することが可能である。だが、弱々しい目に対して世界は堅固なものとなり、もっと弱々しい目に対しては、拳を振り上げ、さらに弱々しい目に対しては、 恥も外聞もなく、己を直視しようとする者に [続きを読む]