森野雅人 さん プロフィール

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森野雅人さん: ストーリーズ
ハンドル名森野雅人 さん
ブログタイトルストーリーズ
ブログURLhttps://blog.goo.ne.jp/morino
サイト紹介文小説☆森野雅人
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供10回 / 3日(平均23.3回/週) - 参加 2018/12/01 13:05

森野雅人 さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • トレイル・ストーリー 最終話 知られざる勇者・18 光り
  •  塔は、地上を離れた。光をふきながら、空をあがっていく。 それは、遠く、ゼルにも伝わった。 彼は、塔が小さくなって、空にすいこまれていくのを、見た。「さあ、帰ろう。みんなのところへ」 ゼルは、大地をかけていった。    *  こうして、伝説の時代は終わった。 古のものたちは去った。 人の時代、人の物語が始まったのである。 そして、その物語は、今も続いている。                  完 [続きを読む]
  • トレイル・ストーリー 最終話 知られざる勇者・17 二人
  •  塔の中で、外の物音は閉ざされ、キリス・ギーの話す声も聞こえない。静かだ。キリス・ギーは、石になってしまったのだろうか。 ハーレイは、ユティに話しかけた。ゆく時が来たのだ。「ユティ、おいで。いっしょにいよう」「わかったわ」 二人は、ならんで立っていた。 ハーレイは、頭をたれた。 今までのことを考えて、急にさびしくなった。「ハーレイ、泣いてるの?」「ううん」「こわいの?」「いや。ここに、いつまでもい [続きを読む]
  • トレイル・ストーリー 最終話 知られざる勇者・16 別れ
  •  西の地のハラルドの塔にも、新しい朝がやってきた。 ゼルと、ユティは目覚め、泉で顔を洗った。 キリス・ギーが、あいさつをした。「おはよう、ユティ、ゼル」「おはよう、トルームにコーティ」二人は言った。 二つ頭のキリス・ギーは、笑ったように見えた。そして、ゼルに話しかけた。「なあ、ゼル」「なんです」「君は、ここを出なければならないよ」「これから人間たちがどうなるか、見るんだ」「ええ」 やがて、ハーレ [続きを読む]
  • トレイル・ストーリー 最終話 知られざる勇者・15 発動
  •  ハーレイが気がつくと、彼はティノの背に乗せられ、空を飛んでいた。「やあ、助けてくれたんだね」 ハーレイは、ギラルの黒い血をあび、力が失せようとしていた。 ハーレイは、ティノの背にうつぶせのまま、その首にだきついた。そして、ティノに話しかけた。「ティノ、ティノ、聞いてくれ。ぼくは、もうだめかもしれない。頼みがあるんだ。残ったギラルを何とかしなきゃ。もしぼくらが人間を救えなかったら、この星は魔物の星 [続きを読む]
  • トレイル・ストーリー 最終話 知られざる勇者・14 木のもとで
  •  人間たちは、戦い続けた。 戦いは、果てしがなかった。 敵兵のダルトーは、数限りない。倒しても、再び生き返ってくるのか。 すでに真夜中をすぎ、だいぶたっていた。人間軍は、めちゃくちゃにかき回され、もう命令も指揮も無意味となっていた。 勝敗は、わかりきっている。問題は、明日の朝まで生きていられるかだ。  悪魔ダールは、勝利を手にしようとしていた。 バルヌスのはるか背後にひそみ、のたくるように人間の方 [続きを読む]
  • トレイル・ストーリー 最終話 知られざる勇者・13 助け人
  •  ルーンの地、戦場で。 バルヌスの、左肩をおおう甲皮のすき間から、何かが出てきた。 その黒い物は、石のように地面に落ちると、みるみるふくらみ、人よりも大きくなった。 二十もの長い脚が生えた、毒虫になった。 つづいて、右肩から、いくつものトゲが突き出し、四枚の半透明の羽根に変わった。 もっとトゲが出てくる。それは、槍のような手足を持った巨大な虫の体になり、空へ飛び出すと、人間たちの方へ飛んでいっ [続きを読む]
  • トレイル・ストーリー 最終話 知られざる勇者・12 襲来
  •  どす黒くにごった空に、血のように赤い、いなずまが走った。 同時に、切り裂く鳴動が、大地をゆらす。「これは、よくない知らせだ」 キリス・ギーが、つぶやく。 すぐに、どおん、どおんと、足音のような響き。 キリス・ギーは、ハラルドの塔の岩の裂け目から外をうかがう。 とてつもなく大きなものが、塔に向かって近づいてくる。「ロドクだ」 それは、長い三本の首を持った、四つ足の怪物。 両肩から背中にかけて三角の [続きを読む]
  • トレイル・ストーリー 最終話 知られざる勇者・11 望み
  • 「もう、時がない」 ハラルドの塔で、キリス・ギーがうめいた。「小びとたち、まだ木にたどりつかぬか」「あの二人なら、きっとだいじょうぶ」 ユティはそう言ったが、不安だった。 そして、時おり、守り星の呪文をとなえていた。 二つ首の怪物は、ゆっくりと体を回すと、ユティとゼルを見下ろし、たずねた。「われらの力も、失せようとしている」「最後に、何か望みはあるかね」 ユティは首をふり、「わたしは、ここで [続きを読む]
  • トレイル・ストーリー 最終話 知られざる勇者・10 ルーンの地
  •  人間とダール。最後の戦い。 地をうめつくすダルトーの群れが、黒い波となって近づいてくる。 世界が暗黒におおいつくされるような光景に、人間たちは息をのんだ。 ネムは言った。「ディウルの百人隊、前へ」 指令がディウルの元にとんだ。  ディウルは、ネムとの約束どおり、たくさんの火矢をいっせいに飛ばす仕掛けを作り、ルーンの地へかけつけていた。 彼は、連れてきた森の仲間百人とともに、人間たちの第二列に進み [続きを読む]
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