0004 さん プロフィール

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0004さん: チャンスは何度でも
ハンドル名0004 さん
ブログタイトルチャンスは何度でも
ブログURLhttp://renganoie0004.blog.fc2.com/
サイト紹介文花より男子の二次小説です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供58回 / 42日(平均9.7回/週) - 参加 2018/12/08 10:01

0004 さんのブログ記事

  • 落花流水_32
  • sideつくし「久しぶり。」「…久しぶりだね。類。元気そうでよかった。」花沢様がいらっしゃいましたと告げられ、杏の手を引いてリビングに行くと、そこには久しぶりに見る類がいた。相変わらず王子様のような透明感。カジュアルな服装も相まって、スーツ姿の司と同い年とは思えないぐらいに若い空気を纏って、入り口近くにあたし達を待って立っていた。少し痩せたかな?2年ぶりに見る類は、以前よりシャープさを増し、あたしが知 [続きを読む]
  • 落花流水_31
  • 類が少し目を伏せ、再び話し出す。「…あの時、つくしがお前とニューヨークに行ったと聞いて、怒りで気が狂いそうだった。何一つお前は悪くない、お前の言った通り、それがあの時の最善の手だった。だけどごめん、その役は俺のはずだったという気持ちが堪(こら)えられきれなかったんだ。自分は間に合わなかったくせに。その上、つくしをすぐに迎えに行くことも出来ずにグズグズしていたことをお前に指摘されて、全部俺自身が招い [続きを読む]
  • 落花流水_30
  • side司あんなに悩んでいたくせに、いざ告げてしまえば、難易度の高い仕事をやり遂げたような達成感があり、不思議と爽快な気分だった。つくしは俺と居たいと言ってくれた。その気持ちは類に会えば変わるかもしれない。あいつらは昔から2人だけの他者が入り込めない空気を持っていた。初めて非常階段でふたりでいるのを見たときから思ってた。無理矢理割り込んだのは俺だ。俺が記憶をなくしている間、つくしは類の横で満たされた優 [続きを読む]
  • 落花流水_29
  • 杏が授かるまでは、類との平穏な将来をなんとなく描いてた。 類といるといつだって安心した。感覚が同じで、彼の醸し出す空気が好きだった。大好きだった。 穏やかで知的な彼を心から愛してた。共白髪になるまで、お互いにお互いを唯一の人として過ごして行けると思ってた。ーーだけど違かった。あたしの共白髪は、司だった。司との最初の恋は性急で激しくて。そして彼の記憶喪失がきっかけであまりにも見事に散ってしまったから、 [続きを読む]
  • 落花流水_28
  • この人はなんてことを言うんだろうと思った。まるで全てを自分の責任かのように言うけど、今に至るまでに、あたし自身いくつもの選択を経ているのに。いつだってあたしの気持ちを最優先でいてくれたくせに。それにすら気付けないほどに固定観念に囚われて、あたしが好きなのはあなただと何度伝えても、類にこだわり続けてる。「あたしは司といたいよ。これからもずっと。何度でも言うけど、あたしはあんたが好き。あたし達は杏が生 [続きを読む]
  • 落花流水_27
  • 司が初めて見せる不安だった。自分が満たされすぎていたから、ちっとも気が付いていなかった。司があたしの中の類の存在を気にしていることを。そしてこの人の呵責に。いつも自信満々であたしを守ってくれていたその裏側で、いつから悩んでいたのだろうか?ああ、ここであたしは間違えてはいけないと感じた。だって、あたしの答えは決まっているのだから。司の胸に手を当て、押し戻す。温もりが外れて、うっすら寒く感じながら司を [続きを読む]
  • 落花流水_26
  • sideつくし司が珍しく早く帰ってきたから、杏は嬉しくて、いつもよりずっとはしゃいでた。その上、司のリクエストでたくさんの歌と踊りを披露したらすっかりくたびれたらしく、司の抱っこであっという間に寝てしまい…あたしは添い寝の必要がなくなり、すっぽりと空いた夜の時間を司の寝酒に付き合っていた。いつも早々と杏と一緒に寝落ちしてしまい、夜中一度目を覚まし、横に司の温もりがあることを確かめてからまた寝るという毎 [続きを読む]
  • 落花流水_25
  • 類の役員選任は、予定通り花沢物産の株主総会で決議され、同日に行われた取締役会及び監査役会を経て、類は正式に副社長執行役員に就任した。あいつは息を吹き返し、復活したのだ。元の性格もあるのだろう、跡取りというポジションにありながら、全力を出さない男なのは知っていた。事件前、飄々とした様子でいつもほどほどに取り組み、淡々と自分の任を熟(こな)す姿に、会社や仕事に対する愛着を感じたことはなかった。それが、 [続きを読む]
  • 落花流水_24
  • 去年の6月、ちょうど1年ほど前に、謝罪とお礼に伺いたいと類の父親から会社の方に連絡が入った。同時に、お袋から花沢社長の面会を受け入れるようにと連絡が来た。今更何を?と胸が騒ついたが、杏の出生に関わる事だと思えば、無視は出来なかった。本当の父親が類だと知る人間は少ない。俺らの友人の他、双方の両親と花沢一家、そして筆頭秘書の西田だけだ。公的には俺の娘として届出はしていたし、花沢がつくしにしでかした事を考 [続きを読む]
  • 落花流水_23
  • side司俺は弱い男だ。つくしのためならば何でもしてやりたいし、なんだってやってやると思いながら、自分から手を離すことだけは出来そうになかった。杏が産まれ、俺たちは本当の家族になった。平穏な日常は、他のことに対し愚鈍になるほどに満ち足り、つくしと杏の笑顔は、俺にとって一番に守るべき幸せの象徴だった。つくしは俺を愛してくれている。そう分かっていても、俺を選んだことを後悔してないか、と聞くことが出来ない自 [続きを読む]
  • 落花流水_22
  • お天気が良かったから、お休みで家にいる司と一緒にお庭でピクニックをすることにした。最初杏は、はしゃいで走り回っていたけど、お昼を食べたら眠くなったのか、ゴロゴロし始めたから、司も添い寝すべく横に転がる。始めは司が杏を抱きしめるように向かい合っていたのに、ふたりともが寝がえりを打ち、気がつけばシートに寝っ転がる司と杏の体勢が全く同じで。ブランケットを掛けながら、親子だなぁと、見ているだけで自然に幸せ [続きを読む]
  • 落花流水_21
  • 「まーま!ぱっぱ!ぱっぱ!」「パパ?お仕事だよ。」「ねんね?」「うん、杏がねんねする時間には帰るって言ってたよ。」途端に小さなふくふくとした手を胸の前に合わせ、にぱーっと満面の笑みを浮かべる杏。見てるこちらが幸せになる。杏の容姿はあたしに似ていた。とは言え、色白の肌に真っ直ぐな黒髪と大きな瞳は、我が子ながらまるでお人形さんみたいに可憐で、あたしなんかよりずっと器量良しだ。あたしの予想通り、司は可愛 [続きを読む]
  • 落花流水_20
  • 杏が産まれて1ヶ月した頃、ようやく司から許可が出た、と笑いながら美作さんと西門さん、桜子が杏に逢いに来てくれた。相変わらず華のある美しい人達に、懐かしさと嬉しさが同時に込み上げる。司が仕事で不在だったから、思い切って類のことを聞いた。あれからどうしているのか。あたしが今ここにいることを知っているのか?それすらもあたしは知らなかったし、知ろうとしなかった。一度、司から類に会うか?と聞かれたけれど、否 [続きを読む]
  • 落花流水_19
  • sideつくし年が明けて、寒さが少しだけ緩み、ニューヨークにも芽吹きの気配が感じられるようになった頃、予定日よりも半月早く、あたし達の元に可愛い女の子が来てくれた。お産がこんなに辛いものだとは思わなかった。陣痛はあるものの、最後なかなか子宮口が開かず、随分苦しい思いをした。長い長いお産の時間、ずっと側で手を握り、励まし続けてくれた司は、産まれた瞬間目の縁を赤くして、あたしを労わり、ありがとうと言ってく [続きを読む]
  • 落花流水_18
  • 「そうだ、お前に足りないのは、力だ。跡取りっつう自分の立場が分かってながら、昔の俺と同じことしてんじゃねーよ。大体、お前、帰国してから今まで、何してたんだよ!?俺がお前なら、何を差し置いてもつくしに会いに行く。勝手に悲観して落ち込んで!?挙句目の前のことから逃げてひとりで悲劇の主人公か?つくしはもっと辛い立場にいたんだぞ!!それじゃあ、つくしのことも、この先産まれてくる子供もお前は守れなくて当然だ [続きを読む]
  • 落花流水_17
  • つくしは、ひとりで耐えてた。類と引き離され、俺以外に知り合いもいない不慣れな外国で、自分の身体の変化と向き合いながら、不安もあっただろうに、一度も弱音を吐かなかった。「どういう意味だ?」極力怒りを抑えながら言葉の意味を尋ねる。「別に。言葉通りだよ?」また酷く軽薄な言い方に向っ腹を立てる。「あ?本気で言ってんのか?」「本気かって?じゃあ、聞くけど、俺が今更動いて何か変わるの?つくしはお前と結婚したん [続きを読む]
  • 落花流水_16
  • 「ーー俺が近くにいたのは偶然だ。三条と連絡を取った時には、たまたま仕事で上海にいた。確かに、記憶が戻ったことを黙ってたのは悪かった。それに、ニューヨークに行った時も、お前らの言うことに耳を貸さなかった…思い出してから後悔した。記憶が戻ったのは、少し前だ。すでにつくしは類と付き合ってた。それを知って、見守る側に回った。」 「見守る?」 類の声が尖る。「ああ、俺が記憶が戻ったと言えば、つくしを困らせると [続きを読む]
  • 落花流水_15
  • 新年早々お越し頂き、ありがとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。ーーーーーーーーーー2月に仕事で日本へ行く予定があったのを、年明けに早めさせ、あきらに連絡を取り、類と会えるようセッティングしてもらった。あきらから、類が荒れていると聞いたのは少し前だった。つくしが類とは会わないと言った日から、いつか代わりに俺が会わなければと考えていたところに、あきらからの連絡を受けて、少しでも早い [続きを読む]
  • 落花流水_14
  • つくしの腹は日増しにでかくなっていく。元々が細い女だから、余計に目立つのかもしれない。ついこの間までぺったんこだったつくしの腹が膨らんで行くことは、生命誕生の神秘を感じさせた。俺はその姿を見ているだけで幸せな気持ちになれた。全てを賭けてもいいと思うほどに惚れた女が隣にいて、母になる過程を見守ることができ、いつでも触れることの出来る幸福感に、俺は溺れた。 近頃では腹の中の子は、本当に俺の子だと錯覚し [続きを読む]
  • 落花流水番外編_Birthday03(CPつかつく)
  • いつもお越し頂きありがとうございます。本日二話目の公開です。〈12月30日公開記事〉落花流水_13番外編 つくしBirthday CPつかつくーーーーーーーー「新婚旅行みたいね。」そう言うと一瞬虚をつかれたような顔をし、次には嬉しそうに破顔した。「そうか、新婚旅行みたいか。だけど産まれたらもっといろんなとこ連れてってやる。」得意そうに笑う姿はいつもの俺様だ。スタッフの人には食材の買い出しだけお願いして、あたしの誕生 [続きを読む]
  • 落花流水_13
  • 悩んでも悩んでも出ない答えに、個人的な感情は抜きにして、これがビジネスだったらどんなジャッジをするだろうかと考えることにした。つくしと類のことだけを考えれば、つくしを返す選択はありだ。だが、類は花沢の後継(こうけい)だ。あいつはまだグループの中核を握るところまで行けていない。今の状態では、父親を味方につけない限り、完全につくしを守りきることは出来ないだろう。父親はどちらについているのか、それが外部 [続きを読む]
  • 落花流水番外編_Birthday02(CPつかつく)
  • いつもお越し頂きありがとうございます。昨日仕事納めの方も多かったのではないでしょうか?今年もお疲れさまでした。まだの方は、もう少しですね。本日二話目の公開です。〈12月29日公開記事〉 落花流水_12 番外編 つくしBirthday CPつかつくーーーーーーーー2人揃って外に出るあまりに美しい海の色にうっとりする。日差しを受けてキラキラと美しく輝くターコイズブルー。空の上から見た海の色も素晴らしかったけど、目の前に広 [続きを読む]
  • 落花流水_12
  • side司つくしがお家があるのに住まないのはもったいないよ、と言うので、結局屋敷に住むことにした。屋敷に専用のホームドクターを常駐させたが、幸いつわりもなく、経過も順調で、特にトラブルもなかった。ただやる事がないのが苦痛らしく、ウロウロと屋敷の中で自分ができる事を探して歩いていた。例の猶予?の時に和解してるのか、お袋とは至って普通で、いつの間にか親父とも茶飲み友達になっているようだった。挙句に親父の世 [続きを読む]
  • 落花流水番外編_Birthday01(CPつかつく)
  • つくしちゃんお誕生日に合わせたお話です。CPはつかつくです。時系列では、今書いてる落花流水の少し先あたり。番外編としてお読み頂けると嬉しいです。********バハマに行くぞ!Christmasが近くなった頃、突然司がそんな事を言い出した。順調とは言え、あたしは妊娠7ヶ月の妊婦だ。びっくりして茫然としていると、その前に買い物だ!と車に乗せられ、あれやこれやと気がつけばブランドものの紙袋がいっぱい。お店の人は、 [続きを読む]
  • 落花流水_11
  • いつもお越し頂きありがとうございます。本日二話目の公開です。今日はつくしbirthdayもあげたいので、お話が繋がるように、区切りのいいところまでアップさせて頂きます。〈12月28日公開記事〉 落花流水_10、11 番外編 つくしBirthday CPつかつく ♯番外編は、今日と明日の9時に更新します。 ーーーーーーーー結婚したことは、あたしの名前も伏せ、各所に書面で通知するに留めるという、道明寺家としては有り得ない [続きを読む]