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佐藤きよあき
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住所
日高川町
出身
尼崎市
ブログ村参加

2019/01/17

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  • なぜ、人びとはゲーセン『ミカド』に集まって来るのか?

    東京・高田馬場にある、伝説のゲームセンター『ミカド』をご存知だろうか? 1980〜90年代に流行ったビデオゲームを中心に並べている、雰囲気もレトロ感満載の店である。 家庭用ゲーム機、ネットゲーム、スマホゲームの台頭により、減少し続けるビデオゲームの店でありながら、いまだ客の絶えることがないのはなぜだろう。 平日は500人、休日は1000人を超えるという、2階建ての店舗には、30年以上前の古いゲーム機が所狭し…

  • 『キャバ嬢専用手帳』に学ぶ、究極の商品企画。

    キャバクラから出てきた男性の顔は明るい。楽しい時間を過ごしたであろうことは、想像に難くない。 不況で多少の影響はあるだろうが、キャバクラが、ITと並ぶ好況ビジネスであることは間違いない。いま、若い女性が手っ取り早く稼ぐには、最適な仕事なのかもしれない。 だが、キャバ嬢の戦いは熾烈である。風俗のようなダークな部分がないため、参入者も多い。東京だけで数万人。全国では10万人を超えると言われる。 そ…

  • 「ポテトサラダ」が美味しい居酒屋は、必ず繁盛する。

    「ポテトサラダ」。 洋食では、ビフカツ、エビフライ、ポークジンジャーという主役を力強く支える千切りキャベツの横で、静かに出番を待っている“準脇役”的な存在である。 いてくれれば嬉しいが、いなくても、舞台にはさほど影響は出ない。 和食ではあまり姿を見せないが、セルフのご飯屋では、一番安い小鉢として、手に取ってもらえるのを待っている。 だが、「しらすおろし」や「わかめ酢」のような定番小鉢には…

  • 「まずい!」は売れる! なぜ?

    世の中には、不思議・不可解なマーケットが存在する。 「世界一まずい飴」「世界一まずいグミ」「日本一まずいラーメン屋」「日本一まずいパン」。これらは、まずいことで注目されたにも関わらず、ブームとなって売れたのである。 「まずいというのは戦略で、本当は美味しいのでは?」という推測は的外れで、実際にまずい。 では、なぜ、まずいものが売れたのか。 「恐いもの見たさ」という心理があるように、「まず…

  • 回転寿司の「かっぱ巻き」は、なぜ2周まわらないのか?

    少し前から気になり始めたことがある。にぎり寿司の「かっぱ巻き」という存在。 誰が食べるのか? 店で食べるほどのものか? そんなもので腹を満たしても良いのか? 他にもっと旨い寿司があるだろう! あくまで私の個人的な感想なのだが、どうでも良い存在として扱ってきた。嫌いではないが、同じ金を払うのなら別のものを食べたい。 ある時、回転寿司のまわるレーンを見ていて、ふと気づいた。「かっぱ巻き」が3皿4…

  • 料理の写真と実物がまったく違うのに、なぜ「ガスト」は集客できるのか?

    ファミレス「ガスト」のテレビコマーシャルやポスター、メニュー表では、実に美味しそうな料理が紹介されている。だが、期待して注文すると、そこに運ばれてくる料理は、写真とは似て非なるもの。 このことはネットでもよく話題になる。“愕然とする”という表現が大袈裟ではないほどの別物が提供されるのである。 私も一度、あまりにも粗末なものが出てきたので、クレームを入れたことがある。だが、その後改善されている…

  • 商品価値を高める!「ブランド牛」の作り方。

    「ブランド牛」と聞くと、どんな名前を思い浮かべるだろうか。松阪牛・近江牛・神戸ビーフ・米沢牛・前沢牛・飛騨牛……。この程度しか浮かんでこないのではないだろうか。 だが、驚くことに、全国で200種以上の「ブランド牛」が存在するのである。誰も聞いたことがないような「ブランド牛」が、190種程度存在するということである。 「ブランド牛」でありながら、なぜ誰も知らないのか。 いきなり結論から言えば、1軒…

  • 日本全国、B級オン・ザ・ライスが熱い!根室『エスカロップ』から長崎『トルコライス』まで。

    全国各地に、不思議な魅力を持った“オン・ザ・ライス”メニューが存在する。地元の人びとが愛してやまない、ワンプレート料理である。 “オン・ザ・ライス”、すなわち、ご飯の上におかずをのせてしまう。丼物もそうだが、ここで紹介するメニューは、すべてが1つの皿にのっている。 まずは、北海道根室市の『エスカロップ』。 ケチャップライスもしくはバターライスの上に、ポークカツレツをのせて、ドミグラスソース…

  • ギャルの“おっさん化”が進化している。

    若い女性の“おっさん化”が、さらに進化している。古くは、牛丼屋にひとりで入る女性から始まり、大型トラックのハンドルを握るガテン系、食堂でスタミナ定食を頼む肉食系女子まで、出現してきた。 個人的には“カッコいい”と思うのだが、世間ではまだ奇異な眼で見られている。女性の中でも、まだごく一部であることに違いはない。 女性自身もそういう世界に興味はあるものの、入り込む勇気はなく、また、心のどこかで女…

  • “ほか弁屋”の「のり弁当」は、なぜ売れ続けているのか?

    庶民なら一度は食べたことがあるであろう、ほか弁屋の「のり弁当」。ご飯の上に、昆布の佃煮もしくは醤油和えのかつお節をのせ、焼き海苔をかぶせた本体。 その上に、白身魚のフライと竹輪の天ぷら、きんぴらがのり、さくら漬けか大根の甘酢漬けが添えられている。 見ためにはチープだが、間違いのない安定した美味しさがあり、長年に渡って人気商品である。 「ほっかほっか亭」「ほっともっと」「かまどや」などのチェ…

  • シャッター通り商店街が、集客の前にやるべきこと。

    寂れてしまった商店街。シャッター通り。かつての賑わいなど想像すらできないほど、人も歩いていない、淋しく暗い場所。 そんな商店街が、全国に5000カ所は存在する。さまざまな取り組みが行われているが、成功しているのはほんの数えるほど。 平成16年に山形県新庄市の新庄南本町商店街で始まった「100円商店街」も期待される方策のひとつ。 商店街の各店舗が、目玉となる100円商品を用意することで、商店街全体をひと…

  • モノづくりテーマ「スポーツ」は定着するのか?

    スポーツが流行っている。一般人の趣味としてはもちろんだが、それに合わせたマーケティングテーマとしての「スポーツ」である。 その中のひとつがマラソン。ウェア・シューズ・栄養補助食品なども売り上げを伸ばしている。それだけではない。 皇居周辺には、会社帰りのランナーが利用する、シャワー設備のあるロッカールームまで、できている。銭湯も満員。 山ガールは、新しいファションを生み出し、中高年の登山客を…

  • 至れり尽くせりの“手ぶら体験”に、ビジネスチャンスあり!!

    最近のアウトドアは、フラッと手ぶらで出掛けて、手軽に体験できるらしい。BBQやキャンプ、登山、ジョギングなどが、何の用意もせずに楽しめるようだ。 BBQやキャンプをしたいと思えば、必要な道具や食料をすべて準備してくれるサービスがある。足を運べば、「さぁ、どうぞ!」と、すべてがセッティングされているのである。後片づけまでやってくれる。 登山をしてみたいと望めば、必要なウェアや道具をすべてレンタルでき…

  • まずいインスタントラーメンが、堂々と新発売される理由。

    どこのメーカーとは言えないが、「よくこんなものを売っているなぁ」と思えるほど、まずいインスタントラーメンが次々に発売される。 袋入りに限らず、カップ麺にも、次から次へと新商品が登場するが、中にはこうしたまずい商品も多々ある。 私の好みの問題ではなく、どうひいき目に見ても、マズいのである。 メーカーの開発担当が味音痴なのか。それとも、別の事情があるのか。 これはあくまで私の推測、裏読みなの…

  • “おひとりさま”大歓迎の宿は繁盛する!?

    誰にも邪魔されず、ひとりの時間を大切にしたい。日常生活を離れ、読書をしたり、うたた寝をしたり、ボーッとしていたい。そんな思いから、ひとり旅をする人が増えている。 その流れを受けて、旅行雑誌や旅行サイトでも、ひとり旅を特集している。旅館・ホテルでも、ひとり旅専用プランを設け、売り上げを伸ばしている。 少し前までは、ひとり客をあからさまに拒否する旅館も多かった。2人以上の客と同じような手間が掛か…

  • 本物のおっさんもタジタジ。“男子力”の高い「おっさん女子」が増殖中!

    女性らしさが希薄で、3つのシコウ(思考・志向・嗜好)が、まるで「おっさん」的な若い女性のことを「おっさん女子」と呼ぶ。本人たちも自覚しており、「おっさん」を自称している。 その生態は、実にユニークで興味深い。行動を見ていても、「おっさん」そのもの。 カフェより居酒屋を好み、カクテルではなく、ビール・日本酒を選ぶ。スイーツより珍味に目がいき、立ち食い・立ち飲みに愛着を感じる。 見ためで言えば…

  • 「主婦の店・さいち」に行列ができる、ごく当たり前な理由。

    宮城県仙台市・秋保温泉に、その小さなスーパーはある。たった80坪ながら、年商6億円を売り上げ、連日開店前から行列ができる店である。 その行列客の目的は、「おはぎ」と「惣菜」である。おはぎは、1日平均5千個、土日祝日は1万個、彼岸には2万個売れるという、おばけ商材なのである。 惣菜は300種を用意し、おはぎとともに瞬く間に売れてしまう。おはぎと惣菜を合わせて、スーパー全体の売り上げの50%を占めるというか…

  • 集客に悩む旅館は、「ドーミーイン」に学べ!

    朝食ビュッフェが評判のビジネスホテル「ドーミーイン」。国内外80カ所を超えるホテルチェーンである。 楽天トラベルによる、「2018年人気のビジネスホテルチェーンランキング」で、第3位に入る実力。 なぜ、このホテルは人気があるのか。 先に記述したように、まずは朝食ビュッフェに注目が集まる。ビジネスホテルでありながら、観光ホテル並み、あるいはそれ以上の料理が並ぶからである。 月替わりだが、その地域…

  • 「ウインナー炒め」のある食堂は、客に長く愛される。

    外観は古びていて、店内に入ると年季の入った、しかもいかにも安物のテーブルと椅子が、所狭しと並んでいる。壁には、茶色くくすんだ手書きのメニューが、ところどころ歪んで貼られている。 「創業○年」という威厳はなく、ただただ古い。 だが、常連に守られ、店主も客も世代交替しながら、長く愛され続けている。そんな食堂が、チェーン店全盛の中、日本中で生き残っている。 食事をする場所など無数にあり、美味しい…

  • シニア向けビジネスのヒントは、「病院の待合室」にアリ!!

    混雑する病院の待合室で長時間待たされるのは、退屈であり、非常に苦痛でもある。 特に、内科・循環器科・整形外科などは高齢者が多く、“世間話”が大音量で聞こえてくる。高齢者にとっては、病気で来ているにも関わらず、“楽しい会合”の場となっている。 そこで話されるのは、まずは病気の話。辛い病状や医師への不満、薬に関する困りごと、通院の苦労など。そこから話は広がって、近所の人たちの話や不便をしている買…

  • ○○○のことなら、負けない。

    ロサンゼルス・ダウンタウン。ここに、見た目には何の変哲もない小さなスーパーがある。だが、別名「ソーダ博物館」として、多くのファンを持っている。 全米各地から、昔ながらの製法で作られたソーダを集めている。棚一面に、ソーダ、ソーダ、ソーダ……。その品揃えは、480種類。 昔ながらの瓶詰めソーダは、砂糖と天然材料で作られるので、まぜものの多い大量生産のものより、格段に美味しいという。昔を懐かしむ人や…

  • 庶民の夢を叶える飲食店は繁盛する!?

    話題となった店に行列ができる。そんな光景もいまや単なるグルメブームではなく、日常的なものとして消費者に受け入れられている。 美味しいものを食べるという行為は、大多数の人の趣味であり、生活の一部でもある。テレビやネットに流れる情報を敏感に察知し、次から次へと新しい店を渡り歩いている。 客が渡り歩くということは、固定客を掴み損ねた店も、当然多く存在することになる。いまはグルメブームではないと言っ…

  • “自身を演じる”、インスタの闇!?

    いま、店の集客は容易である。 “インスタ映え”する店舗・商品を作れば、女性たちが写真を撮りに来てくれる。「質」は二の次。写真写りが良いかどうかで判断される。 「可愛い」「お洒落」が、すべての基本。自身のインスタにどれだけ注目が集まるかに、心血を注いでいる。 “自身の見られ方”を追求しているのである。自己研鑽して目立ちたい、ということではなく、上っ面だけで良いので、お洒落に見られたいのである…

  • 「スターバックス」と「ドトール」の違いは何?

    コーヒーチェーン店であるスターバックスとドトールの違いをご存知だろうか? スタバは高くて、ドトールは安い? まずは価格の違いが浮かぶだろう。 では、味はどうだろう? スタバは美味しくて、ドトールは美味しくない? そんなことはない。ドトールは、安くても充分に美味しい珈琲を提供している。 確かにスタバは、訓練を積んだバリスタが、こだわりを持って珈琲を淹れてくれる。その手間を考えると、価格が高…

  • 「ドクターイエロー」式マーケティングのすすめ。

    「ドクターイエロー」をご存知だろうか? 新幹線における、 軌道・電気設備・信号設備を検査するための車両で、 車体のカラーであるクリームイエローから、 その名(愛称)がついている。 その車体を眼にすることはほとんどなく、 偶然に出会うしか見る方法はない。 その理由は、旅客車両ではないため、 当然時刻表には運行予定が記載されていないからである。 また、走行予定も非公開なので、 見たいと思って…

  • 実は儲けている! サビれた個人商店の裏側。

    世の中には、客が来ていないのに、いつまでも潰れない個人商店がある。営業しているのかどうかさえ、中に入らなければわからないほど、暗い商店がある。 どうやって稼いでいるのか? 近隣の住民でさえ知らない。 年金暮らしの高齢者が暇つぶしで開けているのか、と悪態をついてしまうほど、潰れない理由が浮かばない。 実は、こうした店に共通する“稼ぎ方”がある。 たまに電話に出て、たまに出掛けて行く。一時的…

  • コンビニ各社がシニア店員の採用を積極的に行う、もっともな理由。

    いまコンビニ各社は、 店員へのシニア層の採用を積極的に行っている。 政府が訴えている「高齢者の雇用促進」ではなく、 シニア層の“能力”を買っての採用である。 セブン‐イレブンは、年齢無制限で、 労働日数・労働時間も相談に応じている。 なぜ、そこまでしてシニア層を採用するのか。 それは、「コンビニが社会で果たす役割」にある。 言い換えれば、 社会から求められていることに応えるためには…

  • 生き残る、80点の店。

    先日、なにげなく入った、チェーン店の「とんかつ屋」が、“なかなか良かった”ので、紹介しよう。 店舗の造りは、完全和風。綺麗な白木の太い梁や壁。明るい照明。広い通路。店員の声も明るく響く。「おすすめランチ」を注文した。 店内・テーブル・メニューを観察していくと、なかなか凝った演出をしている。 ■「七つのこだわり」というコンセプト。 この店は「七つのこだわり」というコンセプトでアピールしてい…

  • なぜ、“1個850円の卵”に予約が殺到するのか?

    埼玉県・秩父にある養鶏場には、1個850円の卵があると言う。1パック850円でも高いと思うが、1個850円である。この卵に予約が殺到し、最長2ヵ月待ちになることもあるらしい。 想像をはるかに超える価格に驚くばかりで、失礼ながら、何か「からくり」があるのではないかと思ってしまう。 そんな高額な卵を生む鶏は、シャモを主体とし、数年かけて改良したものである。エサ、水、飼育方法にこだわり、1000坪の敷地に2000羽の…

  • 小さな米穀店の成功戦略。

    今回は、ある米穀店の事例から、繁盛戦略を探ってみる。積極的かつきめ細かな販促策で、売り上げを飛躍的に向上させている。 おぜき米穀店(仮称)は、三代目店主を含む家族3人で切り盛りしている。取扱商品は、米95%、灯油5%。お米の販売先は、一般家庭30%、飲食店40%、スーパー30%となっている。 店の立地は悪く、店舗も古く、駐車場もない。経営状態も年々下降線。そこへ、大手スーパーの進出が決まった。 その…

  • 小さな農家は、多品種少量生産で。

    いま、「ベンチャー農家」として就農する人が増えている。農協に入らず、独自の販売ルートを開拓する、小さな農家のことである。 農協に入っていては、制約も多く、自分たちの目指す農業ができないからである。作物の種類も決められ、農薬も使わなければならない。 就農するからには、理想を追い求めたいと願うのが当然。そのためには、農協の傘の下に入るわけにはいかない。 あるベンチャー農家は、あまり世の中には出…

  • 仏壇は、“粗大ゴミ”で捨てられない!?

    家族が亡くなると、その供養のために仏壇を買う。位牌を収めて、拝むため。仏教徒である日本人なら、何の疑いもなく、この行動を取るだろう。 だが、この仏壇が後々厄介な存在となることをご存知だろうか。 たとえば、親が亡くなって、息子が大きな仏壇を買ったとする。この際、仏壇に故人の魂を納める「開眼法要」という儀式を一般的には行う。言葉は知らなくても、お坊さんが拝んでいたなら、それは「開眼法要」だ。 …

  • 買い物難民が本当に求めているのは、「ネットスーパー」ではない。

    日本全国の過疎地や高度成長期のニュータウンでは、徐々に買い物する場所がなくなり、買い物難民が増加している。 社会問題となっていることから、ネットスーパーや移動販売の復活など、さまざまな取り組みが行われている。 これにより、まだまだ充分ではないが、少しずつ不便さは解消の方向に進んではいる。だが私は、これらの取り組みは、本当の意味での問題解決にはならないと捉えている。 確かに、不便さは解消され…

  • 自販機大国・日本。「賞味期限切れ」のドリンクを売る自販機まで?

    外国人が日本に来て、驚くことのひとつ。それは、どこにでもある自動販売機。 どこにいても、飲み物を買うことができる。いつでもアルコールが手に入る。街中の、しかも道端に自販機がたくさん並んでいる国は他にない。その便利さに感嘆する。 もちろん、海外にも自販機はあるが、道端ではなく、商業施設や建物の中にある。 なぜ日本では、街中いたるところに自販機があるのか。消費者の利便性を考えてのことなのか? …

  • 農業技術が進歩するほど、庶民は美味しい野菜・果物が食べられなくなる!?

    いま、農業を取り巻く環境は厳しい。後継者不足による高齢化。廃業する農家も多く、耕作放棄地も増え続けている。さらに、TPP問題。 だが、明るいニュースも入ってくる。企業参入の緩和や農業技術の進歩である。企業が農業を始めることで、耕作放棄地が減り、地方に雇用も生まれる。これにより、地域の活性化が期待できるようになる。 また、農業技術の進歩は、キツい作業の多い農業を楽にしてくれ、若い層の就農を後押…

  • 高齢者の“ゲーセン通い”は是か? 非か?

    あなたは最近、ゲームセンターに足を運んでいるだろうか? 恐らく、このコラムを読んでいる人のほとんどは、行っていないだろう。 ゲーセンと言えば、中高生の溜まり場的なイメージだと思うが、最近は大きく様変わりしている。土日は、小学生以下を連れた家族が多いのだが、そこに混じって高齢者の姿をよく見かける。平日は、高齢者の方が多い。 ゲーセンと高齢者は、イメージのギャップが大きいのだが、徐々に増えてきて…

  • 高齢者が小さなスーパーを利用する理由。

    イオン系&セブン系のショッピングセンターやスーパーが、“こんなところにまで?”と思うような田舎をも含め、全国に進出している。 これにより、その地域でしか見かけなかった、地元のローカルスーパーが次々と潰れている。 若い世代は、都会でしか手に入らなかった商品が買えるようになり、その便利さに喜んでいる。だが、地元のスーパーがなくなり、困っている人たちもたくさんいる。高齢者である。 大手流通の出店…

  • 深夜の4時間しか営業しない中華料理店に、なぜ人は集まるのか?

    営業時間、午後9時〜午前1時。深夜の4時間のみ店を開ける中華料理店がある。酒呑み客を相手にしているのではなく、しっかり食事としての中華料理を食べてもらう店である。 なぜ、昼でもなく、夜でもなく、深夜なのか。 残業で遅くなって、晩飯を食べていない人。遊んだ帰りで、小腹が空いた人。夜勤に備えて、腹ごしらえする人。そんな人たちが集まってくる。 住宅街なので、深夜には灯りも少なく、辺りは真っ暗。その…

  • 華僑に学ぶ、儲けの哲学。

    華僑の商法の極意とは、「事において果断」。すなわち、“即、実行”を意味する。日頃から、あらゆる想定のもとに対策を練っておき、“いざ!”という時に、慌てず、騒がず、事を進めろ、ということ。 大企業では、簡単に事が進まないことでも、血縁で経営陣を固めている華僑なら、小廻りがきく上、リーダーが絶大な力を持っているので、決断も早い。 商機は、一度逃すと二度と巡っては来ない。その時、その時にしっかりと…

  • リニア新幹線が出張の楽しみを奪う!?

    私が会社勤めをしていた頃、東京・大阪間を出張で頻繁に往復していた。当時で、片道3時間半の新幹線の旅。 朝早い時は、駅のホームで駅弁とお茶を買って乗り込み、ちょっとした旅行気分を楽しんでいた。3時間半の旅は、結構ゆったりとできる。 駅弁をゆっくりと味わい、しばし車窓の景色を眺めた後、文庫本などを取り出し、日頃はあまり読めない小説やエッセイをじっくり堪能する。3時間半は、少し居眠りをする時間さえ残…

  • 大阪西成の「ドヤ街」が、『中華街』に生まれ変わる!?

    大阪市西成区に、通称「あいりん地区」と呼ばれる「ドヤ街」がある。日雇い労働者やホームレスが、全国から集まって来る地域である。 長年に渡って「ドヤ街」のレッテルを貼られていたが、当時の大阪市長であった橋下徹氏の“西成特区構想”をキッカケに、平穏な街へと生まれ変わろうとしている。 まだまだ発展途上ではあるが、いま大きなうねりが起き始めている。チャイナマネーの介入である。中国人経営者たちが集まり、…

  • カニかまの“赤色”は「コチニールカイガラムシ」。

    以前、スターバックスが、フローズンドリンクや菓子類に虫から抽出した着色料を使っていたとして問題になった。現在は使用中止を宣言し、他の着色料を使っているようだが。たまたまスターバックスが公にしたことで注目を集めたのだが、食品業界でこの“虫”を使うことは常識である。 “赤色”の着色料として、もっとも使用されているのがこの虫で、サボテンに寄生する「コチニールカイガラムシ」と言う。ネットでその画像を探…

  • ネットの価値は、“無料でどこまでできるか”にある。

    ネットに流れる情報は、基本無料。だが、この図式では儲けにくくなってきたので、ネットコンテンツを有料化する動きがある。 現在も有料サイトはあるのだから、“それが増えるだけ”と捉えることもできる。金を払ってでも得たい、と思う価値がそのコンテンツにあるのなら、何も問題はない。 だが、有料化という流れがネット界にできてしまうと、“右へならえ”で、中身のないコンテンツまで有料化してしまう可能性がある。…

  • すねかじりには、マナーがある。

    住宅購入の際に「親から援助してもらう」という人が、4割もいるという。 「いい大人が親のすねかじりか!」 「情けないと思わないのか!」 「夢は自分たちで叶えろ!」 そんな厳しい声が聞こえてきそうだ。ならば、批判する人たちに問いたい。もし、親が亡くなったら、遺産は貰わずに放棄するのか? そんな人は、まずいないだろう。“貰えるものは貰う”ではないのか。生前に貰うか、亡くなってから貰うか。その違い…

  • 初詣に行けなくてもいいの?

    大阪市にある天王寺動物園と大阪城天守閣は元日から営業する、というニュースが数年前話題になった。当時の橋下市長の「かき入れ時に休むなんて民間企業ではありえない」というひと言で、営業することが決まった。 これに対し、「正月三が日くらい休んでもいいんじゃない」「職員が可哀想」という意見も出たようだが、それはかなり片寄った意見ではないかと思っている。 では、そんな人たちに問いたい。あなたは、初詣や旅…

  • “ぼったくり商売”に風穴を開ける新葬儀屋。

    終活ブームである。人生の最期を理想的なものとするための、事前に行う準備のこと。 自分らしい最後を迎えたい。家族に迷惑を掛けたくない。そんな思いから、生きているうちに、葬儀やお墓の準備をしておく人が増えている。実に意義のあることだと思う。 そんな終活の中で、もっとも大きな問題となるのが、葬儀である。金が掛かり過ぎる。 自分の葬儀のために、やりたいこともやらず、コツコツ金を貯めなければならない…

  • なぜ「ミシュランガイド」は、関西の“たこ焼き屋&お好み焼き屋”を掲載したのか?

    『ミシュランガイド京都・大阪2016』。 その中で、初めて関西の“粉もん文化”を代表する、 たこ焼き屋とお好み焼き屋が、 「手頃な価格で良質な食事ができる店 (ビブグルマン)」に選ばれている。 このニュースを地元・関西人はどう感じたのか。 さまざまな反応をメディアから拾ってみると……。 「ミシュランも粉もんの良さが わかるようになったか」 「そんなんに載らんでも、 旨い店は旨い。それ…

  • 日本再生の秘策!? “いい夫婦”が経済を活性化する!

    11月22日。単なる語呂合わせだが、 「いい夫婦の日」である。 仲むつまじく、良きパートナーであることを願い、 素敵な関係づくりを推奨している。 結婚したからには、 誰もが“いい夫婦”でありたいと願う。 だが、現実は厳しく、日本の離婚率は2%強。 アメリカの3%強と比べれば、まだマシな方だが、 やがて同じ道を辿る。 2%と聞くと、少ないように思うが、 この数字は結婚している人全体から見たもの…

  • 汗かきは“がんばっている”と評価される。

    私は汗かきである。人と同じことをしていても、2倍3倍と汗をかくので、一所懸命に動いているように見られる。それで、得をしてきた。 「がんばってるね」と言われれば、「いやぁ、汗かきなだけです」と正直に言う。すると、謙遜していると思われ、さらに好印象を持たれる。嫌なやつに感じるかもしれないが、わざと言っているわけではない。 日本人は、人を評価する時に、印象や感情に左右される傾向がある。“どれだけ成果…

  • 若者の夢を砕く、「蛙の子は蛙」社会。

    世界的に事業を展開する、ある大会社の会長兼社長が、現在グループ執行役員を務める息子2人について、「会長や副会長みたいなことをしてもらったらと考えている」と述べたことがあった。 社長職を世襲させるとの見方を否定するために、「本当に能力がある人が社長になるべきだ」と言ってはいるものの、子どもを優遇していることに変わりはない。社長は継がせないと言いながらも、会長か副会長である。 従業員は、子どもが…

  • スーパーマーケット“あるある”。「いつものアレが消えた!」。

    「あれっ、いつものヨーグルトが無くなっている。好きだったのに」と、スーパーやコンビニの売り場で思うことは無いだろうか。 次から次へと商品は入れ替わり、“ヨーグルトと言えばコレ!”というような定番は無くなりつつある。 そこで、ものわかりの良い消費者は怒らない。似たようなものを選び、それで満足しようとする。あまり、こだわりが無い。 いや、こだわれないほど、新商品が次々に現れ、次々に消えていく。…

  • “マシュマロ女子”は、経済の救世主となる?

    最近は、“ぽっちゃり系女子”に対する偏見が少なくなってきた。ぽっちゃり専門のファッション誌が創刊されたり、大きいサイズの店もできている。 「ぷに子オーディション」なども行われ、“ぽっちゃり系女子”の露出度が高くなっている。グラビアアイドルでさえ、ぽっちゃりを売りにしている。 これまで、“太っている女の子”は体型を気にして外出もあまりせず、お洒落をしたくても、大きいサイズがなかったりして、明る…

  • ターゲット層の置き換えで、新マーケットを。

    企業が新商品を市場に投入した際、狙ったターゲットとは違う層の人たちによく売れた、という話は多々ある。市場を読み違えたものの、結果オーライといったところ。 プロであっても、必ず売れるという確信などない。売れないことの方が多い。どれだけデータを集めても、予測通りにはいかない。 予測というのは、過去の傾向を元にした、言わば常識的な判断でしかない。常識を打ち破ってこそ、大ヒット・新マーケットの創造に…

  • 消費者は、もう買い物に行かないのか?

    ネットスーパーが拡大している。食料品や日用品をインターネットや電話で注文すれば、自宅まで届けてくれる。 過疎化で商店が無くなった町。高齢化による買い物難民。小さな子どものいる家庭や妊婦。日常の買い物に困っていた人たちにとって、非常に有り難い存在である。 ネットスーパーと呼ばれるものの、ネットが使えなくても、チラシを見ながら電話で注文できるので、特に高齢者には便利だ。 また、働く主婦は時間に…

  • 経済を浮揚させるのは、提案力。

    女子会流行りで、飲食店をはじめ、旅館・ホテルがやや活気づいている。女子会専門の飲食店ができたり、女子会専門のポータルサイトからは、“女子会の楽しみ方”などの情報が流されている。 なぜ、ここまで広がってきたのか。 女性は元来おしゃべり好きなので、2〜3人集まれば、どこにいてもしゃべっている。これまでも、友だち同士の飲み会や旅行で、存分に話していたと思うのだが。 それがいま、“女子会”と命名され…

  • 新市場の開拓となるか?「女性向けプラモデル」誕生!

    プラモデルと言えば、“男の子”の世界。戦闘機や船、自動車などをコツコツと組み立てた経験のある男性は多いだろう。 最近では、ガンダムプラモデル、通称「ガンプラ」が男の子の定番となっている。時代が変わって、作るモノは違えど、地道に組み立てる作業を男性が好むのは同じである。 だが、そんな男の世界に女性が進出してきた。 少し前、ガンダムのモビルスーツ「アッガイ」が、若い女性に「可愛い!」とウケ、ガ…

  • 「○○女子」「○○ガール」が経済を引っ張る!?

    消費が低迷するいま、“独女”すなわち、おひとりさま女子の消費欲に期待が掛かる。家族持ちは、男女とも節約生活にどっぷり。独身男子は、リストラの恐怖から逃れられず、金を使えない。将来の結婚のためにも、蓄えは必要。 金を自由に使えるのは、シルバー層と独女のみ。シルバー層をターゲットにしたビジネスは、次々に登場するものの、若干飽和状態にある。旅行関連と孫関連以外にアピールできる素材が見つからない。老後…

  • 「プレミアム戦略」は、ただの値上げなのか?

    いま世の中は、「プレミアム」で溢れている。多少高くても、より良いものを手に入れたいという消費者が増え、企業側もあの手この手で、高い商品を売り込もうとしている。 「セブンプレミアム」「一番搾りプレミアム」「プレミアムロールケーキ」「プレミアムチキン」「フレッツ・光プレミアム」……。 本当の贅沢はできないが、できる範囲での“プチ贅沢”を楽しんでいる、といったところだろう。 高いことを納得の上で…

  • 腕時計「チープカシオ」は、なぜ売れているのか?

    カシオが販売する、1000円程度の格安腕時計が、いま「チープカシオ」と呼ばれ、人気が高い。「チープカシオ」は、当然正式名称ではなく、誰かが言い出した俗称である。 “チープ”と言っても、安物をイメージしているのではなく、現代的に言えば、“プチプラ(プチプライス)”といったところ。親しみを込めて、そう呼ばれている。 では、なぜ人気となっているのか。 実物を見ればわかるのだが、確かに“チープ”である…

  • 「ビッグデータ」で、企業の“個性”は消え去る!?

    現在、飲食店チェーンが、店舗運営にビッグデータ分析を導入し始めている。客の嗜好の多様化や少子高齢化など、経営環境の変化に対応するためである。 客の求めるものを的確に把握することができれば、メニューの改善、新商品開発、店舗の改装・移転、従業員教育にいたるまで、もっとも効率の良い方法を知ることができる。 すなわち、ロスの少ない店舗運営、失敗の少ない経営を実現できるということである。チェーン店を運…

  • 味はB級、戦略はA級。100円回転寿司を制するのは「くら寿司」か?

    「かっぱ寿司」が、いまだ元気を取り戻せていない。一時期、“食べ放題”が話題となり、“かっぱ寿司、健在!”をアピールできたものの、まだまだ100円回転寿司の4強には成り得ていない。トップを走っていた時期もあったが、凋落ショックからは立ち直れていない。 いま、100円回転寿司の王者は「スシロー」なのだが、2番手3番手の勢いが凄まじい。 「かっぱ寿司」が失敗した“平日90円”で快進撃を続ける「はま寿司」は、…

  • 生産者と消費者が直接繋がる。

    牧場が営むステーキハウス。酒蔵が営む居酒屋。漁師の活け魚料理店。こうした直営店が増えている。大手メーカーも積極的に参入している。 この動きは、これまでほとんど直接的な繋がりが無かった、生産者と消費者が互いに引き寄せ合った結果である。消費者は、より新鮮なもの、安全なもの、本物を求め、生産者は、消費者の生の声を聞き、直接語り掛けたかったのである。 そしていま、問屋・卸しといった、流通のひとコマが…

  • 「イオンVSセブン」が、日本をつまらなくする!

    流通大手・イオンが、地方の中小スーパーを次々と買収。今後、こうした動きを加速させ、日本の隅々にまで勢力を拡大しようとしている。同時に、巨大なショッピングセンターをも日本各地に作っているので、どこへ行ってもイオンの看板を眼にするようになってきた。 イオンに行けば、テレビや雑誌で紹介されている商品が手に入る。憧れのブランドもテナントとしてやって来る。有名チェーン店で食事ができる。地方の人間にとっ…

  • 日本ハム「斎藤佑樹」は、“改名”で再生できる!?

    日本ハムファイターズ投手・斎藤佑樹。2011年、早稲田大学より入団。 大きな期待を背負い1軍のマウンドに立つも、結果は振るわず。その後も度々1軍に登板するものの、チャンスを生かせず、ファン及び世間の人びとから見放される。 「練習嫌い」「ビッグマウス」と批判されるようにもなる。 だが、丸8年経ったいまも自由契約とならず、いまだ1600万円の年棒を手にしている。 球団が、そのスター性に対する期待を捨て…

  • 絶好調の「スシロー」。首位陥落の日は近い!?

    100円回転寿司の王者「スシロー」。長年トップの座を譲らず、いまなお絶好調を維持し続けている。現在、過去最高の営業利益を弾き出している。 100円回転寿司と言えば、「スシロー」「くら寿司」「はま寿司」「かっぱ寿司」が4強で、日々熾烈な戦いを繰り広げている。 「スシロー」はネタの良さが売りで、“原価率50%”として話題になったこともある。それくらいネタにこだわり、消費者に支持されてきた。 ところが、…

  • 日テレ「ザ!鉄腕!DASH!!」の“0円食堂”が、日本の食料自給率を上げる!?

    アイドルグループ「TOKIO」のメンバーが、各々の優れた能力を披露してくれる番組「ザ!鉄腕!DASH!!」。その中のコーナー“0円食堂”が、日本の食料自給率を上げるヒントとなるのではないかと思い、毎回勉強させてもらっている。 “0円食堂”とは、キッチンカーで日本全国を巡り、その土地土地で普段は捨てられている食材を利用して、メンバーが美味しく料理するという企画である。 これを見ていると、日本という国が、…

  • 外国人絶賛! 「カプセルホテル」は、“超クール”!?

    夜の繁華街。小さなホテルのフロントは、訪日外国人で溢れかえっている。 低価格ながら安心して泊まることができる、と評判になっているそのホテルは、YouTubeやSNSで紹介、拡散されている。 『カプセルホテル』。 いま、訪日外国人の間で、急激に流行りつつある。 特に欧米人。広い家に住み、広いベッドで寝ているはずの彼らが、なぜ窮屈な空間に喜んで入ろうとするのか。 ネットで情報を見た彼らは、見たことの…

  • “おひとりさま”が快適になると、経済は破綻する。

    高齢者のひとり暮らしが増えているのは周知のことだが、結婚適齢期を大きく過ぎた人の“おひとりさま”も増加している。いわゆる、結婚せずに中年になってしまった男女のこと。 厳しい社会情勢で収入に不安があるため、結婚に踏み切れない男性。 自立して食べていくことができるため、男性に寄り掛からなくて済み、婚期を逃した女性。 ひとりで気ままにいることに慣れ、交際さえも面倒だと思うようになってしまった男性…

  • 百貨店は、“デパ地下&物産展”だけで良い!?

    百貨店の売上高は、右肩を下げ続けている。有名ショップのテナント誘致やリニューアルなど、あらゆる手を打ってはいるが、右肩を上げることはできていない。 もはや、「百貨店不要論」を否定し難い状況となっている。百貨店を上から下まで歩いてみればすぐにわかるが、“賑わい”など、まったく感じない。人の集まっているのは、決まった場所のみ。 お客さまに、「百貨店に行く目的は何か?」を問えば、必ず次の答えが返っ…

  • “セーラームーン”を買い漁るアラサー女子。

    90年代の少女漫画「美少女戦士セーラームーン」。テレビアニメも爆発的にヒットし、何本もシリーズが生まれた。アニメに登場する主人公たちが持っているアイテムが商品化され、そちらも大ヒット。 だが、どの時代でも“買ってもらえない子”はいて、はかない“憧れ”は、ほろ苦い想い出へと変わってしまうのである。やがて、“買ってもらえない子”は大人になり、想い出は心の奥底で静かに眠っていた。 そこに眼をつけたの…

  • “強い農家”を作るためには、「農協」を廃止せよ!

    一般の農家は、「TPP」に反対する。法人化したり、独自の販売ルートを開拓している農家は、「TPP」など恐れはしない。この違いは何か? まずは、『商品力』。 どこにも負けないという自信を持っている農家は、海外から入って来る野菜など、敵ではない。逆に輸出することで、もっと販路を開拓できると期待している。 自信のない農家は、安い海外産に押されて、売れなくなるのではないかと不安を持つ。すなわち、商品力の…

  • 飽きやすい消費者が増えると、雇用の場が増える!?

    24時間営業していて、生活に必要なものをいつでも買うことができる、コンビニエンス・ストア。 出勤途中に朝食を買うサラリーマン。昼食を買う、オフィス街の人たち。外まわりの休憩場所として。会社帰りにお酒とおつまみを。夜食を買ったり、立ち読みしたり。荷物を送ることも、公共料金の支払いも。チケットも購入できる。 あらゆる時間帯に、たくさんの人びとが利用する。まさに、“究極の便利(コンビニエンス)”を提…

  • 株式会社トップの年収は、適正なのか?

    創業者ではない、大手企業トップの年収が不思議でならない。数千万〜数億円。なぜ、ここまで高いのか。儲かっているのは、その人の力なのか。その人だけが頑張った結果なのか。いや、まったく違う。 才能を発揮して、儲かるような道筋を作ったかもしれないが、大会社という器・環境があったからだ。たまたまその会社にいたからこそ、成果を上げることができた。数千人・数万人のバックアップがあったから、小さなアイデアでも…

  • 大らかな社会は、経済発展しない。

    スマホのおかげで、待ち合わせや行列にイライラしない人が増えている。待ち合わせ時間に相手が遅れていても、スマホで暇つぶしができるから、怒らなくなったという。 なるほど、そういう時にスマホが役に立つのか、と思うと同時に、人が優しくなれるかもしれないという思いが…。遅刻に怒って、険悪なムードにならないのだから。 世の中の人がみんな大らかになれば、素晴らしい社会ではないか。慌てず、騒がず、のんびり、…

  • 人材の海外流出で、何が起こるのか?

    転職意向者の4人に1人が、海外勤務に積極的だという。発展著しい東南アジアを中心に、自分を試してみたいと思う人たちが増えている、ということである。実に頼もしいではないか。 少し前までは、海外勤務はおろか、海外旅行にさえ行きたがらない若者が多かったのだが、昨今のグローバル化に影響されたのだろうか。若いうちに海外に飛び出し、異文化の中で揉まれることは、本人にとっても、とても有意義なことである。 狭い…

  • 新聞はただの習慣病。でも、だから、やめられない。

    新聞の購読率がどんどん下がっている。特に若い世代では、新聞を読まない人が多い。ネットやテレビで充分、ということらしい。 確かに、「情報を得る」という点では、ネットやテレビの方が早いし、情報の種類も多い。ネットなら、気になったことがあれば、さらに詳しく調べることも容易である。“機能性”で言えば、新聞に勝ち目はない。 だが、新聞にこだわる人は多い。「朝、新聞を読むことが、1日の始まりになっている…

  • 「消費者の本物志向」は、企業の言い逃れ。

    いまだ食品偽装がなくならない。日本の企業は、倫理観を失ってしまったのか。「どこでもやっている」という、甘い意識があるのか。老舗であっても、もう信用できない。 そもそも、なぜ偽装しなければならないのか。「経営環境が厳しくなり、収益確保のために、悪いこととは知りながらやってしまった」という言い訳とともに、もうひとつの理由が述べられる。 「お客さまの本物志向が強く、競合に勝つためには、ブランドの力…

  • “勘違い野郎”が、止まらない。

    公益財団法人・日本生産性本部が実施した調査によれば、就職に対する学生の意識が変わりつつあるという。 「会社の発展が自分を育ててくれる」という考え方から、「自分が成長することで、会社に貢献できる」という考え方に変わってきている。すなわち、「会社」に惹かれる人の割合が減少し、「職」に惹かれる人の割合が増加したということのようだ。言い換えれば、「“就社”意識が“就職”意識に変化してきた」となる。はた…

  • 強くなりたいなら、ブラック企業を選べ!

    離職率が高い、長時間労働、残業代不払いなど、労働環境が悪い会社は「ブラック企業」と呼ばれる。若者たちは言う。「ブラック企業には就職したくないなぁ〜」と。 「ブラック企業大賞」と言われるランキングまで発表されるほど、世間では注目され、若者たちもどこがブラックなのかは知っている。 ならば、なぜ、そんなブラック企業に、いまだ就職希望者が多いのか。他に就職先がないからなのか? 噂を信じていないのか?…

  • トップセールスマンは寡黙である。

    私は、ある業界のトップセールスマン数人を密着取材したことがある。彼らがトップであり続ける秘密を探るための情報誌の企画である。1日中張りついて、彼らの行動・言動・思考を観察した。 それぞれが、セールスの方法論としては独自のスタイルを持っているが、全員に共通するものを見つけることができた。私が思い描いていたセールスマンのイメージとは、真逆だと言っても良いほどの衝撃であった。 話術に長け、相手を引…

  • スマホが普及するほど、国際競争力は落ちる!?

    経済協力開発機構(OECD)によって、「国際成人力調査」というものが行われた。仕事や日常生活で必要な能力の水準を計るというものである。「読解力」「数的思考力」「ITを活用した問題解決能力」の3つの分野で測定された。 その調査によると、日本人は「読解力」と「数的思考力」の分野では、トップとなっている。だが、「ITを活用〜」においては、上位に入っていない。 ネット人口が爆発的に増加しているにも関わらず、I…

  • 朝は誘惑がないので、仕事がはかどる。

    ある企業が、深夜残業を禁止し、朝型の勤務を促している。深夜残業分を朝早く来てやっても良い、というのである。私は、大賛成である。夜遅くまで仕事をしても、ロクなことはない。 8時間も働いた後に、いつ終わるわからない仕事をするなんて、気力面で長続きしない。身体も頭も疲れているから、やる気もなければ、集中力もない。すると、ミスも多くなる。これほど、効率の悪いことはない。 また、夜はさまざまな誘惑と戦…

  • 東京五輪への投資は、「生き金」か「死に金」か?

    東京五輪を控え、その経済効果への期待が高まっている。そこで、関西人として思う。「どうせ、東京だけやろ。関西まで、まわってけえへんねやろ」と。 さまざまな波及効果が考えられるので、関西にもまわってくる、と言う学者もいる。あったとしても微々たるもので、不況をはねのけるほどの力にはならない、と考える私もいる。 効果として考えられるのは、公共事業や関連産業、大会開催時の観光業などが潤うことと、一時的…

  • やる気のない人には、やめてもらえば良い。

    ある調査によると、「上司に叱られると、やる気を失う」という部下が56%もいるという。「バカか、お前は!」「叱られるのは、ミスをするからだろ!」「やる気がないなら、やめてしまえ!」と、根性論で生きてきた私は思うのだが、古くさいのだろうか。 仕事を憶える過程で叱られるのは当たり前のことで、そんなことでいちいちやる気をなくしていたら、プロとして成長することはもちろん、人間としても成長することはできない…

  • 「自分のことは自分で…」と、子どもには言えなくなる。

    家事代行サービスの業界が活気づいている。忙しい現代人が、より多くの余暇を確保するために、家事を外注するようになった。言わば、お手伝いさんに頼むようなもの。そんなことは金持ちの世界の話であって、我々庶民にはまったく関係のない話だと思っていたが、そうでもないようだ。近頃のちょっと小金持ち庶民は、気軽に家事の代行を頼むらしい。 何とも羨ましい限りである。換気扇やガスコンロ、エアコン、風呂場など、考え…

  • 努力いらず! 銀行の手数料ビジネス。

    ある銀行が、コンビニATMのサービスを有料化した。利用者が増え、ATM運営会社への手数料支払いが多くなっているのが理由だと言うのだが……。 自行以外に設置されているATMは、ショッピングセンターであれ、駅であれ、場所の賃貸料は払わなければならないし、警備会社との契約も必要である。コンビニに設置したATMだけが、特別高い経費を要するわけではない。なのに、コンビニでのサービスを有料化するのはなぜか。 ここに…

  • “コミュ力”の前に身につけるもの。

    企業が学生に求める“力”の第1位が、「コミュニケーション能力」だと言う。意思の疎通を図り、仕事を円滑に進めるためには必要不可欠だ、ということか。いかにも、日本的な発想である。 みんなで話し合い、協力し合い、ひとつの目標に向かって突き進む。素晴らしい風土ではないか。ただし、高度成長期であれば……。 当時は、日本国民全員が同じ方角を向いていた。何の疑いもなく、第1次産業、第2次産業に没頭していれば…

  • 学歴を言い訳にするんじゃない!

    大学全入時代となり、企業にとっては「大学卒」に価値はなくなった。まったく勉強をしてこなかった人間さえ、大学卒となっているからである。 ただし、専門性の高い大学を出ている場合は、その価値を認められる。特に工学部などの理数系は、渇望される人材となっている。すなわち、大学を出ているかどうかではなく、どんな大学を出ているか、どんな勉強をしてきたかが問われているのである。 有名大学か無名大学かという判…

  • 伝統は守るものではなく、進化させるもの。

    「夏=甲子園」というほど、全国高校野球選手権大会は、伝統ある“行事”“風物詩”である。ところが、気候変動による猛暑が厳しく、地区予選も含め、選手や観客が熱中症で救急搬送されるケースが増えている。 この問題にどう対処すべきか。と、迷っている場合ではない。「伝統」か「命」かの選択を迫られている。考える余地はなく、時間をずらすか、時期をずらすしか、対処の方法はない。やっと、休息日やナイターを実施する…

  • 就活学年増設、大学を5年制にしろ!

    経団連は、大学生の就活解禁の時期を3年生の3月1日以降に繰り下げた。何だがご大層なことのように言っているが、私はこれまでと大差ないように思う。学生や企業は、それぞれの立場で賛否を論じているが…。 大差ないと思う理由は、いずれにしても、まともに勉強できない期間が1年以上あるということに変わりがないからである。 大学4年間のうち、1年間は就活に右往左往しなければならない。専門的な勉強に本腰を入れら…

  • 「最低限の生活」以下の人たちはどうするのか?

    生活保護費とは、経済的に困窮する国民に対して、「最低限度の生活を保障する」ための制度である。何らかの理由で働けない人を助けるのは、国の務めであり、何も疑問はない。 だが、生活保護費受給者の実態を見ていると、「本当に働けないのか?」と思えるような行動をとっている。パチンコに行ったり、お酒を飲んだり。それほどの元気があるなら、働けるはずである。 そんな中には、「資格も技術もないから、雇ってもらえ…

  • 早い者勝ち? 遅い者勝ち?

    ランドセル商戦が始まっている。「春休み中に、おじいちゃん・おばあちゃんに買ってもらおう!」という戦略のようだが、実に早い。早過ぎて、来年新入学という実感がなく、間が抜けた感じがしなくもないが、まぁ戦略としてはアリかもしれない。 ファッション業界では、2シーズン以上前からアプローチを開始する。夏の水着は、遅くとも前年の冬には紹介される。お中元・お歳暮商戦も年々早くなっている。 こう考えると、ラ…

  • プロとアマの違いは、“時間”である。

    海外映画やアニメで、畑違いの芸能人などが声優にチャレンジしていることがあるが、中にはヘタな人も多い。本人の責任ではないが、作品を台無しにしてしまう。ビジネスとして、話題づくりのためにやっているのだろうが、作品の完成度を落としてしまうことに、監督は何も感じないのだろうか。 観客に失礼でもある。安くはない入場料を払って、未完成な作品を見せられるのだから。ヘタなアマチュアを起用して金を取るなど、それ…

  • お行儀良ければ、名はいらぬ。

    匿名故に誹謗中傷が暴走する、ネットの世界。ならば、実名にすれば良いのか。私は、所詮仮想空間なので、実名である必要はないと考えている。 ビジネスユースであれば、実名の方が都合が良いし、遊び利用なら、匿名の方が気軽に楽しく遊べる。利用の仕方で、名前は使い分ければ良いのではないか。 ただ、実名公開にはリスクがあることも考えておかなければならない。ネット内は、悪意に満ちている。実名を載せていると、ど…

  • 現代には、“世話焼きババア”が必要かも!?

    焼き肉のたれやから揚げ粉でお馴染みの日本食研では、社内結婚を奨励している。会長曰く、「恋愛や結婚などで社員同士が親密になれば、組織の団結力が高まり、生産性向上につながる」という。 この話を最初に聞いた時には、「大きなお世話だろ!」と思ったが、いまの世の中の状況を見ると、「これもアリかな?」と、考えが変わった。 どんどん晩婚化が進み、結婚できない男女が増えている。結婚を望まない人も多くなっては…

  • SNSは、性格ブスをパワーアップさせる。

    ツイッターやフェイスブックなどに対する誹謗中傷に悩み、疲れ果てる人が急増している。やめてしまう人もたくさんいる。そう、やめれば良いのである。やらなければ、そんなくだらないことに悩み、時間を費やすこともなくなる。 なぜ、誹謗中傷などという下劣なことをするのか。投稿者の余計なひと言がカンにさわるのかもしれない。嫌いな人を攻撃したいのかもしれない。 ならば、下品な言葉を遣わず、批判・批評として、礼…

  • 個人の夢に税金は使えない。

    以前、フリーキャスターの辛坊治郎氏と全盲のセイラーが、ヨットでの太平洋横断に挑んだが、途中でヨットが浸水し、救助を要請した。その費用は1000万円以上と言われ、「本人たちが払うべきだ」「払う必要はない」という議論が沸き起こった。 私は、本人たちに払ってもらうべきだと思っている。夢を追いかけ、冒険をすることは素晴らしいが、まったく無関係な人に迷惑をかけてはいけない。すなわち、国民の税金を使わせてはい…

  • ニートは、国民への迷惑行為。

    最初に断っておくが、ここで書くニートとは、自らの意志で働かない人たちのことであって、病気や怪我、親の介護などで働けない人たちではない。 ニートは言う。「誰にも迷惑をかけてないでしょ」。また、同じ理由で「食っていけるのなら、本人の自由でしょ」と、物わかりの良い大人のフリをする人がいる。だが、まったくの認識不足である。 ニートは、かなり他人に迷惑をかけている。 働いていないということは、所得税…

  • 親の言うことなんか、聞くな!

    親離れできない大学生が増えているという。「困ったことは親が助けてくれる」「お金が必要なら、親が援助してくれる」と、甘えた大学生が多く、親も甘やかしている。 そのことと関係があると思うのだが、最近は親子の関係が、より密になっているようにも見える。どう見ても20歳を超えている子どもと親が、仲良くショッピングや食事を楽しんでいる光景をよく眼にする。母娘のみならず、父娘、母と息子、家族みんなで。親と仲良…

  • “転勤”を無くせば、社員は定着する!?

    サラリーマンは、命令された転勤や配属を拒否することはできない。拒否すれば、出世の道は途絶え、陽当たりの良い席に追いやられる。 なぜ、転勤を拒否できないのか? 非常に疑問を感じる。仕事内容や配属先は、給料を貰う以上、命令に従わなければならない。だが、住む場所まで強制されるのは、納得がいかない。 慣れ親しんだ町、友人たちのいる地元を自分の意志に関係なく、離れなければならないのはおかしい。どこに住…

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