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浜崎ヒカルのブログ推理小説 http://kimigo.xrea.jp/

浜崎ヒカルが作成した推理小説を連載しています。 鉄道ミステリーが中心になります。

私は、以前から鉄道などが出てくる推理小説が好きで、ブログを活用して、小説を連載しています。 面白いと思った観光地や鉄道路線、列車などがありましたら、物語の舞台にしたいと思います。 では、みなさま、よろしくお願い致します。

浜崎ヒカル
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岡山県
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岡山県
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2009/01/08

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  • 和歌山線殺人事件(その8)

    高野内と園町は、岩沢雅昭の自宅に入った。 解錠したのは、捜査一課の岡田警視で、玉森警部も一緒にいた。 玄関から中に入ると、靴を脱いで上がった。 そして、白い手袋をはめた手でドアを開けて、居間と思われる部屋に入った。 一人暮らしの部屋なのか、室内は、あち

  • 和歌山線殺人事件(その7)

    午前9時すぎ、高野内が運転する覆面車は、豊島区長崎地区を走っていた。 助手席には園町が座っていた。「岩沢の自宅はどこだろうか」 と、高野内は、ハンドルを握りながら言うと、「もう近いですよ」 と、園町は、カーナビを見ながら言った。 それから間もなく、園町は

  • 和歌山線殺人事件(その6)

    3月29日の7時頃、高野内は、東京駅分駐所に出勤した。 少し経つと、園町も出勤してきた。 「園町、岩沢雅昭の事務所のカレンダーに書かれていた文字、何の意味だと思う?」 と、高野内が言うと、園町は、「まだ、俺にもわからないです」 と答えた。「岩沢は、27日の夜1

  • 和歌山線殺人事件(その5)

    午後4時頃、高野内と園町は、覆面車で池袋へ向かっていた。 神田駅のトイレで殺害された岩沢雅昭の探偵事務所へ行くためである。 出発前、岩沢の事務所の所在地は、分駐所のパソコンで調べていた。 すると、玉森が言っていたとおり、池袋のある雑居ビルに事務所があるこ

  • 和歌山線殺人事件(その4)

    3月28日の午後2時頃、鉄道警察隊の高野内と園町は、東京駅構内のパトロールを終えて、東京駅分駐所に戻った。 分駐所には、香山照之(カヤマ・テルユキ)警部がいた。 香山は、57歳の男で、約2年前に、警部に昇進し、東京駅分駐所に異動してきた。「警部、今回は特に異常

  • 和歌山線殺人事件(その3)

    3月28日の昼の12時半頃を過ぎた頃、1台の覆面パトカーが、サイレンを鳴らしながら、和歌山県警本部から出発した。 和歌山市街地の和歌山城近くにある県警本部から出た覆面パトカーは、国道42号線、国道26号線を北上し、一級河川の紀ノ川の少し手前の交差点を右折し、国道2

  • 和歌山線殺人事件(その2)

    23年3月28日、12時15分、和歌山県にある和歌山線の岩出駅を王寺行きの普通列車が定刻通りに発車した。 その列車は、2両編成のワンマン運転で、227系というステンレス製の車体に緑色などの帯が入った電車が使用されている。 その電車の運転席では、運転士の平岡(ヒラオカ

  • 和歌山線殺人事件(その1)

    23年3月27日の夜10時20分頃、東京駅は、帰宅客でごった返していた。 月曜日なので、金曜日や週末ほどではないが、電車内や駅構内では酔客などによるトラブルや、車内で寝込んだ乗客に対するスリなどの被害があとを絶たない。 その頃、警視庁鉄道警察隊の東京駅分駐所では

  • 新千歳空港殺人事件(その37)

    10月23日の夕方近くになった頃、東京駅分駐所に戻った高野内と園町は、覆面車に乗って、東京駅分駐所を出発した。 高野内は、黒坂由利の逮捕令状を持っている。 午後5時過ぎに、由利が勤務するI病院に到着した。 病院の駐車場に覆面車を止めると、高野内と園町は、スタ

  • 新千歳空港殺人事件(その36)

    10月22日の午後5時半頃、高野内、園町、鶴尾、奈々美の4人は、長野県警松本中央署の林警部、森下刑事と一緒に、松本市郊外にある岩崎正信の家の前にいた。 門扉越しに岩崎に話しかけていた。 もちろん、殺人の容疑で、岩崎正信を引っぱるためである。 しかし、岩崎は、

  • 新千歳空港殺人事件(その35)

    10月22日の午後1時頃、高野内、園町、鶴尾、奈々美の4人は、長野県の松本中央署の一室で、昼食をとっていた。 昼食が済むと、休憩中だった、刑事課の林警部と森下刑事のところへ戻った。「もうすぐ、佐田警視と岡田警部が来られるだろう」 と、林は言った。 午後1時を少

  • 新千歳空港殺人事件(その34)

    10月22日の朝7時頃、高野内、園町、鶴尾、奈々美の4人は、東京駅分駐所に出勤後、JRの中央線のホームに向かった。 中央線のホームに着くと、7時10分発の高尾行きの快速電車に乗った。 その電車は、東京駅を発車すると、神田、御茶ノ水、四ツ谷、新宿の順に停車した。

  • 新千歳空港殺人事件(その33)

    10月21日の午後3時頃、鉄道警察隊の東京駅分駐所では、高野内、園町、鶴尾、奈々美、桑田警部、それに、警視庁捜査一課の佐田真由子警視と岡田俊一警部の7人で、捜査に関する話し合いが行われていた。 高野内は、2011年10月29日の黒坂由利のアリバイを崩すために、時刻表

  • 新千歳空港殺人事件(その32)

    10月21日の午後2時頃、高野内は、事件の捜査のため、鉄道警察隊の東京駅分駐所にいた。 分駐所内には、桑田警部や、園町、鶴尾、奈々美のほか、警視庁捜査一課の佐田真由子警視と岡田俊一警部もいた。 その分駐所では、捜査のための話し合いが行われていた。 高野内は、

  • 新千歳空港殺人事件(その31)

    10月21日の午後1時頃、高野内は、事件の捜査のため、鉄道警察隊の東京駅分駐所にいた。 同じ分駐所内には、鉄道警察隊の桑田警部や、園町、鶴尾、奈々美のほか、警視庁捜査一課の佐田真由子警視と岡田俊一警部もいた。「高野内君、岩崎は、どうやって、一昨年の10月29日の

  • 新千歳空港殺人事件(その30)

    10月21日の正午頃、高野内は、鉄道警察隊の東京駅分駐所にいた。 そのとき、分駐所には、同じ鉄道警察隊の桑田警部や、園町、鶴尾、奈々美もいたほか、捜査一課の佐田真由子警視と岡田俊一警部もいた。 分駐所内では、捜査のための話し合いが行われていて、高野内は、岩

  • 新千歳空港殺人事件(その28)

    10月21日の午前10時頃、高野内は、東京駅分駐所で、時刻表のページをめくっていた。 その時刻表は、2011年10月号である。 今までの捜査内容から、岡山駅で広塚貴明が殺害されたのは、2011年10月29日で、死亡推定時刻は午前7時から8時の間だと、高野内もわかっている。

  • 新千歳空港殺人事件(その27)

    10月21日の朝、高野内は、東京駅分駐所に出勤した。 桑田警部がいたほか、前後して、園町、鶴尾、奈々美も出勤してきた。「高野内君、昨日、八王子の室野が住んでいたアパートで、何か事件解決への手掛かりは見つけられたかね?」 と、桑田警部が聞くと、「美ケ原で室野

  • 新千歳空港殺人事件(その26)

    10月20日の正午頃、高野内と園町は、東京駅分駐所に戻った。 桑田警部が、「高野内君、園町君、何か進展はあったかね」 と、期待したような顔をすると、「昼食後、八王子にある室野祐治のアパートに行ってみたいと思います」 と、高野内は言った。「室野祐治って、美ヶ

  • 新千歳空港殺人事件(その25)

    10月20日は日曜日だった。 高野内は、朝7時頃、東京駅分駐序に出勤した。 既に、桑田警部が出勤していた。 まもなく、園町、鶴尾、奈々美も出勤してきた。「警部、今日も、園町と一緒に、黒坂由利が勤めるI病院に行ってみようと思います」 と、高野内が言うと、「今日

  • 新千歳空港殺人事件(その24)

    10月19日の午後2時頃、高野内、園町、鶴尾、奈々美、それに、桑田警部は、東京駅分駐所にいた。 そのとき、事件の捜査に関する話し合いが行われていた。 時計の針が、2時15分を指して間もない頃、分駐所の電話が鳴った。「はい。鉄道警察隊東京駅分駐所です」 と、桑田

  • 新千歳空港殺人事件(その23)

    10月19日土曜日の朝7時頃、高野内は、東京駅分駐所に出勤した。 まもなく、園町、鶴尾、奈々美も出勤してきた。 7時半頃、事件の捜査に関する話し合いを始めた。 岡山駅と新千歳空港で発生した殺人事件、新幹線『のぞみ218号』の車内で発生した殺人事件のいずれも

  • 新千歳空港殺人事件(その22)

    10月18日の午後4時過ぎ、高野内と園町は、東京駅分駐所に戻っていた。 分駐所には、桑田警部、鶴尾、奈々美のほか、スーツを着た初対面の男がいた。年齢は50歳くらいに見えた。 スーツ姿の男は、弁護士の太田だという。「岩崎真実が亡くなる2日前、岩崎正信と真実

  • 新千歳空港殺人事件(その21)

    10月18日の8時頃、高野内と園町は、羽田空港にいた。 高野内たちは、8時30分発のJAL505便のチケットが取れたので、その便の飛行機で、新千歳空港へ行くことにしたのだ。 JAL505便は、10時00分に、新千歳空港に到着予定である。 しかし、天候が良くなかった

  • 新千歳空港殺人事件(その20)

    10月17日の朝、高野内、園町、鶴尾、奈々美の4人は、東京駅分駐所に出勤した。 分駐所には、桑田警部、貴代子、真希がいた。 午前9時過ぎ、本庁から佐田真由子警視と岡田警部が来た。 まもなく、新幹線『のぞみ218号』の車内で早崎裕允が殺害された事件と、新千歳

  • 新千歳空港殺人事件(その19)

    10月16日の朝、高野内、園町、鶴尾、奈々美の4人は、東京駅の東海道新幹線のホームにいた。 新幹線で岡山へ行くためである。 高野内たち4人は、博多行きの新幹線『のぞみ15号』に乗った。 その新幹線列車は、8時10分に、東京駅を出発する。 11時30分に、途中の

  • 新千歳空港殺人事件(その18)

    10月15日の昼過ぎ、鉄道警察隊東京駅分駐所では、3件の殺人事件について、捜査に関する話し合いが行われていた。 早崎裕允が『のぞみ218号』の車内で殺害された件、西井紳二が新千歳空港のトイレで殺害された件、広塚貴明が岡山駅のトイレで殺害された件の3つの事件であ

  • 新千歳空港殺人事件(その17)

    「これから、広塚貴明殺害の件と西井紳二殺害の件について、岩崎正信が主張するアリバイを説明します」 と、真由子は、真剣そうな表情で言った。 そして、あまり表情を変えずに、「まず、岩崎の主張によると、彼は、一昨年10月28日の23時20分に、東京駅八重洲口の東

  • 新千歳空港殺人事件(その16)

    10月15日、午前10時半頃、鉄道警察隊東京駅分駐所では、2011年10月29日に、新千歳空港で発生した殺人事件に関する話し合いが行なわれていた。 その事件で殺害された西井紳二という男は、結婚詐欺などを行なっていたことがわかっている。 北海道警が捜査した結果、長

  • 新千歳空港殺人事件(その15)

    10月15日、朝8時頃、高野内と園町は、東京駅分駐所に出勤した。 桑田警部や、貴代子、真希、鶴尾、奈々美も出勤していた。「高野内君、園町君、ニシイという男だが、本庁に調べてもらった結果、該当者が1人出たよ」 と、桑田警部は言った。「どのような人物です

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