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気軽に茶道をしてます。 https://blog.goo.ne.jp/hougetukai

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお茶菓子で お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝

その他趣味ブログ / 茶の湯・茶道

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2015/04/07

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  • 日本は入り口から桜かな

    『日本は入り口から桜かな』小林一茶日本は何処へ行ってもお花見ができる幸せな季節ですね利休忌に間に合わずだった「利休梅」も満開に山帰来(サルトリイバラ)も花を咲かせてそして「白山吹・シロヤマブキ」も一輪咲けば「宝鐸草・ホウチャクソウ」も新芽を出しこの暖かさであっという間に大きくなり花茎が伸びて花が咲きだしそう小庭では縞葦、蛍袋、杜鵑が雑草のように一面に広がりよく見るとタンポポ、スベリヒユ、オオイヌノフグリカタバミ、エノコログサなどなどが混じり大変な事になりそう小さいうちに草取りを頑張らねば・・・今日の軸は『花を弄すれば香衣に満つ』唐代の詩人于良史作『春山夜月』の五言律詩より『虚堂録』に引かれ本来は春の夜の優雅さを詠じた句で・・・掬水月在手(水を掬すれば月手に在り)弄花香満衣(花を弄すれば香衣に満つ)意味は、...日本は入り口から桜かな

  • 旅立ちの四月 暖かくなったら釣釜から透木へ

    四月の声を聴き急に暖かくなり桜も咲き始めれば急に夏の気配が感じられるほど暖かい炉の炭火は暑苦しいほどそろそろ透木にと透木も釣り釜と同様、五徳がいらないため釣り釜の後に続く釜としては最良です→透木の用材はといえば利休好みが朴宗旦好みが桐竺叟好みが桜円能斎好みが梅炭火を覆う為に羽釜を使用するので火のおこりが悪くなる空気が遮断されないように透木を用いる庭の「利休梅」先月28日の「利休忌」にはまだ蕾桜と同様に花が膨らみ一輪二輪と咲きだしました「金魚葉椿」とともに花入れへ花入れは真「鶴首」、敷板は矢筈4月最初のお稽古は『行之行』軸は『華』東大寺上司海雲さんの書確か今年のお水取りの『和上』が上司永照執事長海雲さんの孫に当たる方一番下の『権処世界』が上司永観さんで海雲さんのひ孫にあたる方繋がっていますねお水取り今年で1...旅立ちの四月暖かくなったら釣釜から透木へ

  • 弥生3月大炉を終い、釣り釜に

    毎朝、窓を開け鳥のさえずりを聞いてみますがなかなか鶯の声は聞こえず夫は、初鳴きは二月の終わりにと私は三月中旬やっと鶯の声が聞こえほっとしましたというのも去年地域の公園や雑木林の木が整理され鶯の宿が少なくなっているようで心配してましたさて三月最初のお稽古は四ヶ伝の盆点お蔭様で釣り釜にしなくっても大丈夫軸は『春嬉』主菓子は『雪間草』白餡は緑草、ゆり根餡が雪干菓子はお雛様の和三盆にジャンボレモンのピールピールになった柑橘類は頂き物のジャンボレモン、ポンカン、ブンタンやハッサクそれでこんなピールも作りましたホワイトチョコとダークチョコでコーテイング釣り釜は炭手前が面白い鎖の小上げ、大上げ、大下げ、小下げがあり大きな鐶に弦五徳がいらないので灰を撒くのがスム-ズですなんといってもゆらゆら揺れるのがいい春風のせいではな...弥生3月大炉を終い、釣り釜に

  • 2月のお稽古は大炉

    2月3日は節分、4日は立春、旧暦では新しい年の始まり暦の上では春の始まりです冬の寒さは2月がピーク、それが通年のはずが今年は暦どおり春がやってきたような日が続きます七十二節気では今日は2月18日「土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)」頃雪がしっとりとした春の雨にかわり大地が潤い始める頃、まさにそうですしかし2月9日からは七十二候の「黄鴬睍睆(うぐいすなく)」ですが今年はまだ鶯の声はまだ聴こえてきませんね早春一番に開花するおめでたい花の梅は満開木瓜も満開、お花はさきだしているのにどうしてでしょうね今月のお稽古は大炉、玄々斎考案の裏千家だけのお点前一尺四寸の炉が一尺八寸になりその上、逆勝手、釜は一般的に寒い季節なので湯気がたっぷりあがるよう大蓋炭手前も炉中のスペ-スを利用して炉中の左向うに雪瓦を置き初炭は湿...2月のお稽古は大炉

  • 一月最後のお稽古は丸卓

    初釜が終わり、暖かい日が続いたせいか初釜に生けた硬い蕾の梅もほころびいい香りが・・・それが大寒に入ったかと思うとづんづと寒がやって来た本格的な寒い冬がやってきて何故かほっとしていますが被災地の方々はお困りでしょうねさて一月最後のお稽古は五人揃ったので花月?とも思ったのですが茶事のごとく初炭、茶碗荘り、薄茶、薄茶、後炭と宗旦の丸卓(まるじょく)でお稽古いたしました軸は「冬麗秀孤松」、冬嶺孤松秀ず詩人「陶淵明(とう・えんめい365~427年)」の「四時(しいじ)の詩」の冬バージョンより花は「白梅」「西王母椿」主菓子は「椿餅」・・・自製干菓子は「シマエナガ」・・・小樽「つくし牧田」「松風」・・・熊本「正観寺丸宝」(日本一薄いとされる)こんな風に並べるとシマエナガが枝でおしくらまんじゅうしているみたいで一段とかわ...一月最後のお稽古は丸卓

  • 甲辰の初釜

    今年の初釜は穏やかな日和に恵まれ、御蓋山の浮雲峰もくっきり若草山342m御蓋山298m高円山432m無事終わる事ができありがたい事でした待合軸は『和』にいたしました今年の御題は「和」和は「わ」「なごみ」「仲良く」昨年、誰でも見ることのできる国連のライブ配信を見せていただきましたそれは、9月21日の国際平和デーを前にニューヨーク国連本部で「平和の鐘式典」がそこで鵬雲斎大宗匠が献茶式をお開きになった大宗匠は自ら揮毫された「和」の軸をおかけになり国際連合日本政府代表部HP和とは丸「わ」であり地球であるとその地球の「和」に平和を祈念して一盌をその前に英語と日本語を交えたスピ-チもされお茶碗は丸い、それは地球、その中には緑がある地球上で緑は一番大切。戦争があると緑は失われる緑が大切です。丸いお茶碗のなかの緑の抹茶を...甲辰の初釜

  • 甲辰の元旦は

    意外に暖かい年越し「大祓式」に天理「石上神宮」に出かけるも例年は帽子・手袋・マフラ-は欠かせないアイテムであるのにこの日は必要ないそんな穏やかな大晦日帰りに彩華本店でラーメンを皆でいただくのも例年通り、ただ孫も大きくなり、チャーシュ入り大(麺二つ)が3人にも家に帰って皆で紅白歌合戦を見ながらワイワイお節を詰め、閉めは年越し蕎麦そうこうしてるうちに紅白も終わり年が明ける前に家路に着く子供達ファミリ-とお泊りの孫私が床に就いたのは午前2時そして「甲辰(きのえたつ)年」の元旦は、曇り空で初日は見れず例年のごとく家族が集まり、夫のお祝いのはなし甲辰は"初心に返り、足元をしっかりとみることで花開く年"ですとお節にお屠蘇、お年玉と穏やかな時間が過ぎ孫達と一緒に初詣に出かけ平城京跡・東院庭園北のある「宇奈多理坐高御魂神...甲辰の元旦は

  • 今年の師走、軸は『無事千秋楽』、主菓子は?

    師走の時期は一年を通してもっとも慌ただしい字のとおり師匠も走る時期そういう私は10月~12月始めまで死にそうなくらい忙しく今週に入ってやっと一息ついてる今年は4月より長年の仕事を完全に辞め茶道、そして夫と二人の日常だけの生活余裕のある生活が待ってると思っておりましたがこの9ヶ月忙しくあっという間に過ぎ去ったよう何故3月末まで勤務していた職場の事、はるか昔のようにさてさて、師走に入って作った主菓子は『蕎麦上用饅頭』『織部上用饅頭』山の芋も蕎麦も旬のもの大晦日には年越し蕎麦はかかせません何故なら蕎麦は他の麺類に比べて切れやすい事から大払いと同じ事だといわれるこれから作る予定の主菓子は遅ればせながら『袴腰餅』御所のすす払いの時男子も出入りし女子も袴を付けるので袴の腰板を目立つように色分けした事から御所出入りの「...今年の師走、軸は『無事千秋楽』、主菓子は?

  • 亥の月亥の日開炉の日

    今年の亥の月亥の日は11月13日(旧暦では10月1日)丁度その頃、我が家の炉開きも行う事ができました令法(リョウブ)の紅葉と椿(西王母)この日ばかりは扇子を置いたらまずは「開炉おめでとうございます」のご挨拶をお善哉の盆を運び「開炉の印ですのでお善哉をいただきましょう」丁度この頃、温かいものが嬉しい季節となりますので炉開きのお善哉は最高に美味しいです主菓子は「亥の子餅」陰陽五行では「亥」は「水性の陰」極陰の日それで亥は火(火難)を免れるという信仰が広まりその日に火(暖房具)を使いはじめれば火事にならないと又、唐では亥の重なる日は亥猪(げんちょ)と呼ばれ多産である猪にあやかり子孫繁栄を願い亥の子餅を作り食べたというその風習が伝わり平安~明治初期までは宮中では亥の子餅を作り祝ったそうですそれにあやかり茶道でも亥...亥の月亥の日開炉の日

  • 正倉院展が終わり炉開きを

    正倉院展最終日11月13日は、奈良は朝から雨模様外が明るくなってきて晴れるかなと思ったらなんと天気雨!『狐雨』「狐のご祝儀」とも言いますが「狐の嫁入り」と言う人も・・・・そんな不思議な空模様でした今年は、東大寺初代別当・良弁僧正の1250年御遠忌「東大寺」では10月13日から16日にかけ舞楽、献花、献茶、奉納、法要が盛大に行われ良弁僧正の遺徳をしのばれた。ただ慶讃奉納公演は9月30日から行われておりMISIAのステ-ジなどもありいつも静かな秋の奈良町に歓声と人人人・・・・・・私は10月16日の午後7時から『東大寺狂言野村万作・萬斎・裕基、狂言三代』へ小男鹿の声もバックミュージックとなり大仏さんの見つめる中幽玄の世界を味わってまいりましたそして今年度の第75回正倉院展では、聖武天皇縁の綺麗な鏡、枇杷(ポスタ...正倉院展が終わり炉開きを

  • 神無月に入りもう早『霜降』

    今朝は8.3℃と今シーズン最低を記録したが・・・地球温暖化で、平年より暖かな日が続き、秋の訪れも遅かったやっと若草山の芝やススキの色が変わっている。9時半JR奈良駅手前からインバウンド等の観光客もまだ半袖ですね。JR奈良駅前この10月24日、二十四節気では「霜降(そうこう)」です霜始降(しもはじめてふる)、山里に霜が降り始める頃草木や作物を枯らす霜を警戒する時期というのに一週間先まで晴れの日なのですが奈良では最低気温は10℃、最高気温は23℃ほどとの予報初霜はいつになるのでしょうか神無月は風炉最後の月、名残の月となり詫びた風情を楽しむ極陰の季節です風炉は火がお客様に近づく中置となり水指はお客様から遠ざけて勝手にいつもの棚は使用できないので茶入れの仕覆も勝手に置く事になり勝手が少々手狭となりますそこで『大板...神無月に入りもう早『霜降』

  • 六人揃ったので『茶カブキ之式』を

    秋分に入り「雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)」9月23日頃雷が鳴らなくなる頃春分に始まり夏の間鳴り響いた雷も、鳴りをひそめるそうですそういえば21日にものすごい雷が奈良に轟ましたが9/21、16時頃それ以来静かな空模様ですが、今年はどうでしょう。長月も末なのに30度以上の真夏日が5日も続くという異常気象予報に寄れば、来週には爽やかな秋がやってくるようですね。さてコロナの中、無理ではと思っていた『茶カブキの式』先日、先生のところでお稽古させていただきましたので私も入り六人揃いましたので、家のお稽古場でも試み茶2服、本茶2服を茶碗を替えて実際に御茶をいただくのを正客→次客→三客→四客とし形だけの茶カブキになります偈頌『干古干今裁断舌頭始可知真味』(いにしえにいまにぜっとうをせつだんしてはじめてしんみを...六人揃ったので『茶カブキ之式』を

  • もうすぐ白露

    葉月下旬から残暑厳しい日々が続いておりましたが葉月晦日はスーパーブルームーンと呼ばれる一年で最大の満月が東の空に上がっていましたね。だが長月に入り次から次へと発生した熱帯低気圧や台風の影響で急に天候が崩れるようになっている奈良です。暦の上ではこの8日からは二十四節気では「白露」七十二候・初候は「草露白(くさのつゆしろし)」確かに少しは朝夕は涼しくなりだし草に降りた露が白く光って見えるはずが・・・暦の上だけの様で、日中はまだまだ30度越えの真夏日が続き長月も平年より気温が高い日が続くとの予報が出ておりますさて土用の内にはできなかった湿し灰、遅れましたが真夏日が長かったお蔭で上出来の物ができましたこの9日は「重陽の節句」菊はどんどん伸びて大きくなるも花はかたい蕾さえつけていない旧暦では9月9日は、今年は10月...もうすぐ白露

  • 葉月に入り茶箱のお稽古

    葉月に入り、あっという間に土用が過ぎ暑い日本の夏のまま、立秋となりお盆で子供達や孫達が帰って来て台風のように去って行きほっと一息していると・・・ずっと気になっていた本物の台風7号がなんと関西を直撃するコースに昨夜に明日のお稽古はどうなる事かと思いながら床につきました三時頃からの激しい風音がしていたようで激しくなった5時頃(丁度潮岬近辺に上陸)目が覚まし寝室を出ると階段と二階の廊下に明かりが灯っていた消し忘れ?かなと二階へ上がれば夫と鉢合わせベッドに寝ていると思っていたのでびっくり!!夫は夜が白み始め、二階から外周りを点検中台風7号はその後、和歌山市から紀淡海峡へ抜け午前中はずーっと爆風のような風音が続いていたが11時頃に止み間が、それを見計らい花摘みに庭に出て見れば爆風に負けずしがみついている花にありがと...葉月に入り茶箱のお稽古

  • 梅雨明けで土用にかけ忙しい

    梅雨明け(したとみられる)は嬉しい今年は7月19日、平年より一日遅く、昨年より3日早い気温は高くても日陰に入ると涼しい梅雨前線が太平洋へと南下し、北の高気圧に覆われたからか7/20👆若草山👆御蓋山👆高円山しかしやらなくってはいけない事が梅の土用干し炉灰は篩にかけて桶に入ったまま湿し灰作りをしなければ・・・・・さて七月に入り「名水点」「洗い茶巾」「葉蓋」と・・・夏のお稽古を軸は「瀧直下三千丈」半夏生、八重の木槿を宗全籠に主菓子は「鵲の橋」中国の七夕伝説では、織姫と彦星を七夕の日に逢わせるためたくさんのかささぎが翼を連ねて橋を作ったとされ天の川をさす言葉から「観世水・かんぜみず」水が渦巻いている様子を描く流水文様の1つ由来は能楽の流派「観世流」の観世太夫が定式文様として使用したことから文月も残り一週間ほど、祇...梅雨明けで土用にかけ忙しい

  • 文月のお稽古は名水点

    文月に入り、1日から京都では祇園さんの吉符入り長刀鉾町お千度、くじ取り式と祇園祭りの行事が続き今日17日は厳しい暑さの中、前祭の山鉾巡行が行われ2014.7.17明日からの後祭山・鉾建てそして24日9時半から山鉾巡行31日(月)の10時から八坂神社境内、疫神社夏越祭祇園さんも終わることに各地より人々が沢山集まり夏の華々しいイベントである祇園祭は平安時代に始まり、京の都で流行した疫病で死んでいった人々の怨霊を鎮めるための「御霊会」人々の思いや願いが込められ、知恵を集め、地域社会が一体となりとり行われる事が長い歴史を生み出し、明るい未来に繋がるこれが沢山の人々を引き寄せる祭りと定着してきたのでしょうか大和(倭)の国奈良でも「大神神社」と摂社「狭井神社」では4月18日「鎮花祭」という疫病平癒のお祭があり「大宝律...文月のお稽古は名水点

  • 水無月の稽古茶事は正午の茶事

    奈良町界隈はインバウンドの外国からの旅行者でいっぱいもちろんマスクなしコロナ禍の奈良町が懐かしく思うほど三条通👇御蓋山6/24三条通新型コロナウイルス感染症対策分科会会長だった尾身茂氏26日に「第9波が始まっている可能性がある」との発言され新型コロナ変異ウイルスXBB.1.5株対応ワクチン秋にも接種が始まると厚労省が述べられ・・・まだまだ注意しなければということ真夏日一歩手前の29.7℃まで上がった当日エアコンをON、換気にも注意しながら稽古茶事ではマスクは外しましたが一盌で御茶をいただく事はせず薄茶も茶盌を替えて・・・・・年初の初釜の茶事では、密にならないようお弁当を頼んで、煮物椀だけ作っておりましたが今回の水無月の稽古茶事正午の茶事がしたいと五月の末に思い立ち6月25日、なんとか6人、私を入れて7人と...水無月の稽古茶事は正午の茶事

  • 初風炉は端午の節句の取り合わせ

    もう五月(皐月)に入り、炉・風炉入れ替えも無事に過ぎ初風炉を迎える事ができました初風炉のお稽古は基本からと決めて「割り稽古」「運びの薄茶・濃茶」「初炭」「台子の薄茶・濃茶」と五月のお稽古が進みます応神天皇さんに見つめられてのお稽古となりました端午の節句の軸は「智仁勇」これは三徳を示したもので子曰く。君子の道なるもの三つあり、我れ能くするなし仁者は憂えず、知者は惑わず、勇者は恐れず男子は良い君子になる事が目標なのですかね・・・・主菓子は「粽」五月にいただかないと一年を通して食べる機会はありませんからそういえば粽の語源は?およそ2300年前、秦?の時代に屈原(くつげん)という詩人がおられた国王の側近として仕えた屈原は、正義感と国を思う心で人々から大変慕われていただが陰謀によって失脚し、国を追われてしまう国の行...初風炉は端午の節句の取り合わせ

  • 炉も終盤「廻り炭之式」のお稽古を

    霞か雲か、はたまた黄砂か花粉か四月はかすんだ日が多く、マスクも手放せなかったですね今日は「昭和の日」、そんな四月も明日迄ゴールデンウィークが始まりました。若草山から西を望めば霞む奈良市内と生駒山系4/13先日4月19日に100歳を迎えられた裏千家の大宗匠日本の波乱万丈な時代を過ごされ今なお精力的に活動される姿一盌に込める想いにはいつも頭が下がります淡交タイムス4月号の「道具とは」の一説はとても心に響き茶道具は茶の道の「具」であり、神仏からいただいているものしっかりと手入れし、育てていかなければ・・・・・比にならない私の道具ですが、縁あり我が手にきたもの責任と使命を持って大切にしなければと4/20炉の時だけの七事式「廻り炭之式」をなんとか今年もできました茶の湯では利休百首にもあるように火相湯相をとても大切に...炉も終盤「廻り炭之式」のお稽古を

  • スタ-トの4月、炉最後の月は透木釜

    何かとスタ-トの多い4月(卯月)私も週休7日生活がスタ-トいたしました茶道とヨーガと山歩きそれから旅行・・・そんな私の新しい毎日早速4月1日は金剛山(標高1125m)登山この日の奈良は25℃と夏日で、標高500mの登山口の桜は満開!ヤマブキ、ニワトコ、ダイコウバイなど春の花々に迎えられた。ヤマブキ稜線上を軽快に山頂付近へと山頂付近でも16℃迄上がっていたが、樹齢300年の枝垂れ桜は・・・まだまだ蕾が硬い最高点は葛城神社本殿の裏のため、拝殿から・・・そしてライブカメラのある国見城跡の広場で、パチリと。帰り道は「もみじ谷コース」を下れば、春の陽を浴びる谷筋途中から現れた7つもの砂防ダム、ちょっと危険なところもでも足元の草花は、春を待ちわびていたようにハナネコノメソウかエンレイソウミヤマカタバミシロバナショウジ...スタ-トの4月、炉最後の月は透木釜

  • 菜虫化蝶(なむしちょうとなる)頃のお稽古場

    七十二候「菜虫化蝶」なむしちょうとなる青虫が紋白蝶になる頃連綿と続き、1272回目の東大寺二月堂「修二会」も12日はクライマックス11人の練行衆が一回り大きな籠松明(60㎏)を伴い上堂され毎日新聞より深夜には閼伽井屋(若狭井)からのお水取りお香水が十一面観音さんに奉納されましたね奈良に春を呼ぶと言われる「修二会・お水取り」15日に満行を迎えますこれから蝶が飛び交う季節のはずが・・・奈良では桜が散る頃の陽気が続いていました東京では今日14日午後二時に開花の発表が・・・2020年と2021年に続き統計史上、最も早い記録に並び地球温暖化による異常気象でしょうか?さて先日のお稽古の主菓子は「糊こぼし」日の丸盆に散らすとウワ-ツと歓声がゆり根の白、安穏芋の黄色、食紅で染めた白餡美味しくでき、喜んでいただきました東大...菜虫化蝶(なむしちょうとなる)頃のお稽古場

  • 蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく)候 釣り釜の季節

    釣釜を出すと春風がやって来る今日は「啓蟄」、冬ごもりの生き物たちが姿を現す先日、奈良在住の私にとって近くて遠い滋賀県の大津市かつては故郷富山への2カ月に一度の帰省40年ほど前は、深夜の湖西を走り北陸道が完成すれば、湖東の名神高速から見下ろし必ず通る地域なんですが・・・父母が亡くなれば、一年に二度になっている今回、琵琶湖ホールでのオペラ鑑賞の機会があり思い切って「びわ湖大津プリンスホテル」に一泊そして翌日は、瀬田の唐橋から旧161号を北上すれば琵琶湖の南湖を時計回り、琵琶湖大橋を渡り近江八幡にも足を伸ばし、八幡堀から城跡を仰ぎ見て話題の「ラコリ-ナ近江八幡」へランチは「オムライスとカステラ」とバームクーヘンを購入し湖岸道路「さざなみ街道」で瀬田川まで周遊すれば江戸後期の浮世絵師「歌川広重」によって描かれた錦...蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく)候釣り釜の季節

  • 霞始めてたなびく候、東大寺では修二会

    雨水に入り霞始めてたなびく候春霞がたなびくこの季節なのに・・・今日28日の奈良は四月の陽気2/28修二会の本行は3月1日からですがその前から東大寺では平城京跡より前年の12月16日(良弁僧正の命日)に翌年の修二会を勤める練行衆と呼ばれる11名の僧侶が発表され明けて・・・2月10日ごろには、各自10日前から自坊などで隔離生活を新入りの方は2月5日頃から入られたようです。2月20日より、戒壇院別火坊に練行衆が集まられて「別火(べっか)」と呼ばれる前行が始まる2月28日午後3時には、練行衆は二月堂下の参篭所に二月堂↓多聞城跡より2月は逃げる、早くも明日から本行となる深夜1時には、二月堂へ上堂されて清水公照筆松尾芭蕉が東大寺二月堂の修二会に訪れたのは1685年その時に読んだ句が書籍によると二月堂に籠りて「水取や氷...霞始めてたなびく候、東大寺では修二会

  • 令和5年の大炉

    1月28日午後6時半に点火された「若草山焼き」直前の雪で湿った芝、10%程度しか焼けず平城京跡から枯れた芝の色だけの若草山平城京跡からの遠望2023.2.11如月も残すとこ1週間、麓の東大寺では修二会練行衆11名の方々が20日から戒壇院別火坊での「試別火」に入られている二十四節気「雨水」になるも今朝も雪が舞っている奈良さて如月は裏千家だけの「大炉」のお点前ですね「十一代玄々斎」が北国の囲炉裏から創案され咄々斎の暖をとる為、次の間の六畳の間に一尺八寸の大きな炉をお切りになったのがはじめと炉縁は北山杉の木地、炉壇は淡路の鼠色の土逆勝手を基本としその上、極寒の季節の大炉には湯気がたっぷり上がる広蓋の釜がいいですね我が家で大炉のお稽古を始めてかれこれ八年2月だけの大炉は、何かとややこしい逆勝手、広蓋のお点前となり...令和5年の大炉

  • 初釜が終わり一息

    今朝、外を見ると雪景色東の春日奥山、若草山(標高342m)もまたも雪に今日28日は若草山焼きが開催されるのに・・・湿った草が、燃え切らずにと心配ですね午前11時小庭のベビ-ピンクの有楽椿も雪帽子をかぶって可愛いく灰色の空を見上げている雪景色は綺麗ですが、寒そう(写真撮り忘れ)珍しく何も予定が入っておらず大切な昨日、今日はお家でゆっくりと朝食も慌てないでいただき考えない二日間にしてみましたこの二日間、私は大炉の準備が整い、お待ちしています午後からの久しぶりの散歩インフルエンザで急な学級閉鎖で預かった孫とのランチに縄跳びも以前から気になっていたマイナポイント獲得夫婦二人で、助け合いスマホでやり遂げましたさらにこんなかわいい「兎上庸」も作りいただき物の「越中五郎丸」の「薄氷兎」の試食「虎屋」の干支羊羹も京都『U...初釜が終わり一息

  • 続・令和五年癸卯初釜

    初釜は8日と15日、両日共に暖かい日和で迎える事ができました迎えつけ後、席入りをいよいよお客様と亭主の御対面「初釜おめでとうございます」で始まりますこの日を迎えることができた事に感謝・・・・まずは初炭です今年は先輩の言葉もあり、私が初炭、濃茶、後炭をして水谷の方の一人に薄茶をしていただくことにこのような流れで初釜をすることに決め懐石はコロナ以来、今年も「懐石かこむら」さんに懐石弁当をお願いしました1/81/15一献差し上げます(無上盃、奈良豊澤酒造)煮物椀だけをつくり「大根餅」にさて初炭、懐石盆を引いた後、花びら餅を出しお席改めです「花びら餅」は例年通り私の手作りですコロナの事もあり菓子器は菓子椀を白味噌と白餡、今年はゆり根餡も入れて味噌餡に「〇〇〇の和菓子屋さんより美味しい」とか「和菓子屋ができるのでは...続・令和五年癸卯初釜

  • 令和五年・癸卯の初釜

    1.1.2023令和四年『壬寅』の師走、大雪大荒れの日本列島となったが令和五年『癸卯』の正月はどちらかと言えば暖かい穏やかな年の始め凧が舞う平城京跡、東院庭園の隅楼上部、鳳凰も若草山を背景に光っていた1.1.2023平城京跡、東院庭園さて過去二回の初釜はコロナ規制がかかっており午前、午後に別れて、短時間の初釜に徹しておりましたが今年はコロナ禍の中ではありますが、規制もゆるくなっていますので久方ぶりに省略せず初座;初炭・懐石後座;濃茶・後炭・薄茶もちろん、人数制限、換気、黙食などなど気をつけて二日に分けて行いました待合は昨年話題となった実朝さんの歌相生の袖に振れにし宿の竹・・・・・友として今年の御題は「友」それでこの軸を因みに隣は今年の御題の虎屋の羊羹です「野に歩む」だそうです。友とそして玉置神社でいただい...令和五年・癸卯の初釜

  • 師走初めの軸は『看々臘月尽』

    師走のお稽古は『看々臘月尽』を掛け一年を鑑みるこの軸に出会ったのは20代の頃子育て真最中の私は気にも留めず一年が過ぎ子供達も大きくなり年を重ねる事が唯々嬉しかったよう40代の頃にはわかったような気がこの軸を掛け師走に茶事をしたいと思うも未だその思いは叶えられていない60代になりこの軸を掛けての茶事は難しい毎年12月に入ったら直ぐにかける睨めっこを私にとりとっても大切な軸12月始めに出し過ぎ去るこの一年を惜しむそして菓子は「金団初雪」12月23日に奈良も初雪・・・ここではこれだけで新春の準備も・・・・・師走初めの軸は『看々臘月尽』

  • 開炉、玄猪の祝いそして紅葉の霜月

    「楓蔦黄候(もみじつたきばむ)」11月2日頃10月30日には炉の準備も終盤を迎え風炉の道具から炉の道具入れ替えこれで一息できました開炉にあたり「利休道歌」をふりかえると『冬の釜囲炉裏縁より六七分高く据えるぞ習いなりけり』『姥口は囲炉裏縁より六七分低く据えるぞ習いなりけり』『羽箒は風炉に右羽よ炉の時は左羽をば使ふとぞ知る』『炉のうちは炭斗瓢柄の火箸陶器香合ねり香と知れ』『客になり底取るならばいつにても囲炉裏の角を崩し尽くすな』開炉の時「瓢の炭斗」「織部の香合」「伊部の水指」三べが揃うと縁起がよい?茶人の遊び心、ごろ合わせとお聞きします利休道歌によると、かつては炉のうちは炭斗は『瓢』が常用ということですね開炉はまずは初炭を半年ぶりの炉の初炭は風炉と違い、炭も大きくなり桑柄の火箸、羽箒は左羽、香合は陶器に練り香...開炉、玄猪の祝いそして紅葉の霜月

  • 風炉最後のお稽古は『炭付花月之式』と『濃茶付花月之式』を

    円成寺浄土式庭園2022.10.2610月も後半に入り気温がグーッと下がり木々も色づき始めむし暑かった夏が嘘みたいに爽やかな青空にさて、茶道を学ぶ事は手前作法だけではなく精神面も大事な事とされ両面の錬成を目標として七事式が作られたと教えていただきました七事式は徳川中期に裏千家八代又玄斉一燈宗室宗匠は兄である表千家如心斉天然宗左宗匠とともに中国宋代の仏書(1125年完成)『碧巌録(へきがんろく)』の『七事随身』の精神を基に七事式を創定されました偈頌七事とは花月互換機鋒看仔細且座是法住法位廻り炭端的底看聻廻り花色即是空凝思量即背茶カブキ千古千今截断舌頭始可真美一二三修証即不無染汚不得員茶老倒疎慵無日閑眠高臥対青山このように無学宗衍の偈頌をあてはめ禅機こそ精神的基調であるとされている花月は七事式の中で最も変化に...風炉最後のお稽古は『炭付花月之式』と『濃茶付花月之式』を

  • 神無月のお稽古

    (最後の睡蓮が一輪)暑くて長かったマスクの夏カレンダーが秋に入ってもしかり神無月も中旬になり一機に気温が下がったかと思えばこの週末も夏日になるというでも週明けの雨の後、季節が一歩進み冬はすぐそこにやってきてます世界は一足早くノーマスクなのにインフルエンザと新型コロナ第8波が心配で日本人はなかなかマスクが手放せないようですね神無月は風炉最後の月、「中置」の月です中置は、寒くなって火が恋しくなってくるこの時期ならではのお点前で、客の方に火を近づけ水を遠ざけるという亭主の心遣いの現れたものです中置には、大板・五行棚をよく用いますこの月ならではの「窶れ風炉」や「常盤風炉」などの鉄風炉には小さな敷板を使いますが、水指、蓋置、柄杓、仕覆、建水と勝手は大混雑となって道具の置き方が難しくなるように思われますね今年は「五行...神無月のお稽古

  • 茶箱のお稽古『和敬点』

    今年は利休居士の『生誕500年』「茶箱」や「茶籠」は利休居士の時代500年ほど前旅持ち野点として用いられたものですが・・・現在は何処へ行ってもカフェやレストランなどあり茶箱を携帯する必然性はありません古く江戸時代には茶箱を多用されていたようしかし、一定の点前手続きはなかった現在の茶箱の点前というと裏千家十一代「玄々斎」が幕末に近い嘉永6年(1853年)伊勢松坂に出張稽古に出かけられた折『月』『雪』『花』点前を考案されたその後『卯の花点』もその後十四代「無限斉(淡々斎)」が『色紙点』『和敬点』を我が家の稽古場では『卯の花点』『和敬点』『花点前』八月はこの茶箱のお稽古でしたその中でも『和敬点』ではこのようなお話裏千家14代「無限斎(淡々斎)」と奈良の薬師寺橋本凝胤管主が海軍省に陣中茶箱を寄贈されたその中の茶碗...茶箱のお稽古『和敬点』

  • 例年通り葉月は「茶箱」のお稽古

    残暑お見舞い申し上げます立秋に入りますますまぶしい太陽、もくもく入道雲バケツをひっくり返したような土砂降りの雨災害の声もあっちこっちで・・・それでも大きな虹を見つけて幸せな気分にも今年の夏はコロナにめげず色々な行事が復活できてよかった三年ぶりの花火大会(北日本新聞納涼花火・富山)8/1平瀬道から白山へ7/31待望の白山登山も妹と登山をするのは剣以来45年ぶり平瀬道登山口を元気に出発!2000m付近で足に痙攣をおこした妹も白水湖のエメラルドグリーンの湖面と高山植物に癒されながら室堂手前の急斜面では白山御前峰へと続くお花畑に感激!ハクサンフウロ、カライトソウやキスゲなどの群生「ヨツバヒヨドリ・四葉鵯花」にアサギマダラが吸蜜しそして急坂を上り切れば室堂平にクロユリの大群落で黒紫色にさえ見えそうなぐらい「ハクサン...例年通り葉月は「茶箱」のお稽古

  • 慌ただしく過ぎた文月

    「文月」とは書道の上達を祈って、短冊に歌や願い事などを書く七夕の行事にちなんだ呼び方だといわれていますが今年の文月は暑かったり、涼しくなったりあっという間に梅雨が上がったと思えば又梅雨のような日が戻ってきたり目まぐるしい天気が続き気持ちが落ち着かないうちに文月も終わりそう7/23JR奈良線から大宮通りから若草山を望むCOVID-19感染症7波の事もありますが夏の土用に入って最高に暑い日が続いているこの時こそはと、赤紫蘇漬にしていた「梅の土用干し」そういえば、記事『2022年・炉灰の手入れと「湿し灰」』で洗って樽に入れてほっておいた「湿し灰」二樽は・・・思い出して良かったいい具合に乾燥しており、スコップで崩しながらの篩がけ真夏の太陽のもとでのこれまでの苦行とは大違い日が陰り涼しくなってからサンル-ムでの30...慌ただしく過ぎた文月

  • 半夏生の候 半夏生の花は? お稽古は名水点

    夏至から数えて11日目が『半夏生』半夏(からすびじゃく・烏柄杓)が生える頃であるからすびしゃくって?私が思っていた半夏生とは違っており葉は白くならないし、花も目立たないが薬草として古い時代に中国から持ち込まれたもの四季の山野草より夏至の後に開花する習性より田植えを済ませる目安にもなっていた半夏に相応しい草として平安時代に『半夏』と称されていたのは『からすびしゃく』の方だったのですがいつのまにかドクダミ科の『かたしろぐさ』が同じ時期に開花し見栄えがよく葉が白くなったところが半分化粧をしているように見える事から『半夏生』としての地位にとって変わったよう木槿が咲きだす前に白く化粧をしてくれるのでお花を入れるのに大変重宝いたしますこの季節には釣瓶の水指に注連を張り「名水点」が季節を問わずできるお点前ですがやはりこ...半夏生の候半夏生の花は?お稽古は名水点

  • 水無月のお稽古

    奈良も梅雨に入り我が家の庭にも夏の花が色々咲き出しました山紫陽花、蛍袋、水引、撫子、縞葦、破れ傘半夏生、蓼、藪茗荷・・・宗旦むくげ花入れは『桂籠』京都の桂川において、漁師が腰につけている魚籠を見た利休居士がそれを花入れとして用いたという逸話は有名です東大寺・大仏蛍(ゲンジボタル)も、姿をみせたようですお稽古は洗い茶巾で涼を感じていただきましょう主菓子は『紫陽花金団』『水無月』も作りました6月30日「夏越しの祓い」近くの神社で夏越しの払いをしている神社は春日大社、漢国神社、率川神社、御霊神社・・・とあっちこっちでされていますが茅の輪くぐりがあるのは春日さんと率川神社だけのようです春日大社は30日15時から2時間(二之鳥居横の祓戸神社にて執行)唯一「率川神社」のみが6月22日~7月8日まで設置されているようで...水無月のお稽古

  • 麦秋のお稽古は「小麦粉饅頭」で

    今日6月6日は二十四節気の『芒種』芒(ノギ)のある植物=稲の種を蒔き麦の刈り入れや田植えを行う目安とされます。昨日までは小満末項『麦秋到(ばくしゅういたる)』麦にとっては実りの季節となり「麦の秋」「麦嵐」「麦の秋風」とそして刈り入れが始まります我が家の庭は『山紫陽花』『蛍袋』『縞葦』ホタルブクロ『破れ傘』『河原撫子』『榊』『雪ノ下』『萩』ユキノシタ今日花が咲き出した『水引』『桜蓼』時期になるといつのまにか花が咲き・・・顔がほころびますねお稽古は長板を長板は真台子の地板のみをを独立したもので大は風炉用に用い、小は炉用に用います長板は総荘りを原則としますが、あまりお稽古していない『長板二つ置』を今回はいたしましょう軸は『清流無間断』とどまる事なく流れているからこそ清流花は『山紫陽花』を二種と今日咲き出した『水...麦秋のお稽古は「小麦粉饅頭」で

  • 小満の候 お稽古は

    5月21日は二十四節気の「小満」、七十二候の第二十二候(初候)、第二十三候(中候)、第二十四候(末候)この三つの候を含めても「小満」この言葉の響きも大好き!門扉の横にある薔薇の細木は葉をいっぱい蓄えて今年こそは花が咲くのではと楽しみにしていたがなんと『小満』に入りあっという間に例年のごとく葉がなくなり枝だけに・・・・・穴のあいた葉を目を凝らしてみると小さな幼虫がむしゃむしゃ七十二候、第二十二候初候「蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)」蚕が桑の葉を盛んに食べだす頃です幼虫たちにとっても大好きな小満の若葉なのですねこの時期は雨も降るが晴天も続く精気はみなぎり命が育まれていく季節です先日訪れた「大和文華館」の庭も若緑がいっぱいで『ササユリ・笹百合』もチラホラ咲きだしている5/24お稽古の軸は茶道の四規の『和敬清寂』こ...小満の候お稽古は

  • 初風炉の稽古は心新たに

    利休居士が炉の点前を創作されるまでは茶の湯は四季を問わずに風炉だけであったらしい書院での台子の茶から草庵の茶へと移行する過程で茶室に炉が切られるようになり風炉の季節と炉の季節が定められた亭主と客がやや向き合い、暖をとりあう炉から夏に入り、やや他人行儀な風炉に変わる初風炉になると気持ちを改め居住まいを正すそんな気持ちに自然に思わせてくれる『稽古とは一より習い十を知り十よりかへるもとのその一』の利休道歌に倣い初風炉のお稽古はまず割り稽古から始めましょう.初風炉の稽古は心新たに

  • 2022年「炉灰の手入れ」と「湿し灰」

    「炉灰」を上げる季節になりました茶人にとっては「灰」は大切!と言うのも育てる物ということですから?毎年の手入れを重ねれば重ねるほどそのきめが細かくなりよい灰になるという事ですので今年もガンバ!と思う「湿し灰作り」は夏の土用の最も暑い時が一番ベスト、だがカンカン照りの太陽の下手袋、日焼け防止対策、長靴を履けば汗だくでよもや熱中症になりそうになりながら・・・ブログを読んでくださっている人のアドバイスや「茶の湯の書」の灰作りの講義も鑑みて大変な「土用の湿し灰作り」をやめて灰を上げてすぐの、季節のよい五月の連休から始めました【手順】①炉から灰を上げ篩にかける②水で上澄みが綺麗になるまで洗う③ほうじ茶を入れて撹拌どろどろのまま木綿の布で覆う④夏の土用には樽の蓋を開けてそのまま土用干し⑤10月ぐらいまで放置⑥塊を篩にかけて...2022年「炉灰の手入れ」と「湿し灰」

  • 桜の季節は透木釜で

    今年はゆっくりと桜を楽しめました大和文化館の枝垂れ桜から始まり3/29大和文華館4/4佐保川4/6飛鳥川『平城宮跡』も花盛り4/4新たに復元された大極殿院の南門を「大極門」として3月下旬から公開されている。4/4大極門のための覆屋を移動して、復元される東門の覆屋に4/4新築改装された『藤田美術館』、4月1日からの公開で、4月5日に訪れている。藤田邸跡公園から直接、淀川の支流・大川沿いへ両岸のソメイヨシノは満開!対岸の造幣局の通り抜け、4月13日~19日でしたね。4月5日は門から覗けば、一部が咲くのみ。「日本は入り口から桜かな」一茶小林一茶の上記の俳句のとおり何処へ行ってもお花見ができますそして今年は天候にも恵まれ早く咲始めましたが新入生は桜の下で記念撮影ができましたね!こんなに自然は幸せな気分にさせてくれるこの...桜の季節は透木釜で

  • 春分『桜始開』候のお稽古は

    肌寒い日が続いていますが散歩に出ると鶯の声が聞こえ「燕」を見かけますが、水辺にはまだまだ冬鳥が・・・3/21「土筆」が顔をだしていると聞いたので足元に気づかい歩いていると見つけました「土筆」3/21花だよりも聞こえてきます3/25釣り釜になりお稽古は『貴人清次』を貴人さんとお伴の方にも茶を点てる点前です貴人を『清』お伴を『次』と呼びます我が家に貴人がいらっしゃる事はないのですが仮に貴人を迎えたと想定して点前を行います貴人に差し上げる道具は清浄第一を心得新品の物を用意しなくてはなりません・・・お稽古ですので特にこだわることはありませんが貴人の茶筅は白竹とし、伴の茶筅は煤竹を用います茶巾は貴人はいつも通りで、伴の茶巾は千鳥にたたみます貴人の道具は直接畳に置くことはないので茶碗は貴人台にのせるので、のせやすい天目茶碗...春分『桜始開』候のお稽古は

  • 月ヶ瀬は「春入千林処々鶯」

    我が家の近くでは毎年2月の終わり頃、初音が聞かれるのに三月に入ってもまだ鶯の声を耳にしませんそういえば防犯のためと近くの雑木林の木が切られスカスカの林になり『千林』とは言えなくなってますでも先日、月ヶ瀬梅林を訪れればメインの帆浦梅林はまだ三分咲きだったが五月川から代官坂を上れば早咲きの梅は見頃今年初めて鶯の声を聴けましたまさに千林に入ると処々鶯で来てよかったと・・・・・???単純に喜んでいましたが、『春入千林処々鶯』の本当の意味は???「北礀居簡(ほっかんきょかん)」語録では秋澄萬水家家月春入千林處處花「春入千林処々鶯」は『花』を『鶯』に改変された句でどちらも"仏の光明を受けてすべてが生き生きと輝いている様”を意味しており表千家には千宗旦の揮毫になる『春入千林処々鶯』の句の軸が伝存し、初釜の床に掛けるのが恒例と...月ヶ瀬は「春入千林処々鶯」

  • 大炉から釣り釜に代われば「啓蟄」

    24節気の土の中から虫も這い出す「啓蟄」に入り、72候では『蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)』蟻さんもそろそろ見かける季節ですが・・・今日はぽっかり空いた一日なのに寒の戻りで9.2℃迄しか上がらず寒い一日東大寺二月堂へ出かけました奈良に春を呼ぶ「修二会(お水取り)」も本行に入り7日目二月堂より奈良市内いつもの駐車場は平日だというのに満車ちょっと遠い駐車場に止めたお蔭で五劫院から知足院へ階段を上るも閉門正倉院の見学もでき東大寺講堂跡から聞き覚えのある表札の塔頭を横切り宝厳院の紅梅とロウバイ越しに二月堂が見えるこの西側は第二拝観所で、少し遠いがお松明が二月堂裏参道から二月堂へ丁度、練行衆の皆様の一日一食の食事時間暫くするとオラトリオのような声が聞こえ扉が開いて練行衆が一人づつ小さな紙包みを閼伽井の屋根に向かって投...大炉から釣り釜に代われば「啓蟄」

  • 『茶杓の作、銘』新しい事を始めるのによい月は?

    新しい事を始めるのであれば年の初めの一月?年度初めの四月?旧正月の二月?志があればいつでもいいのではと思い二月から「裏千家歴代好茶杓」を出してお稽古に使う事にいたしましたと言うのもいつもお稽古では茶杓の作は『坐忘斎お家元』『鵬雲斎大宗匠』と少々マンネリ化してますのでそれぞれ歴代好茶杓から選び銘を考えていただく事にしてみました裏千家の系譜のお勉強にもなります今までお稽古で使われた茶杓は『利休』『宗旦』『一燈』『円能斎』『淡々斎』『認得斎』と茶杓一本からそれぞれ話が膨らみます・・・・・成功!さて、現在茶杓の銘は、茶事茶会の取り合わせの重要な要(かなめ)となっており、日頃のお稽古でも季節、風流、禅語など考え銘をつけて遊び(自己表現)ますが最初から銘というものがあったわけではないそうです桃山から江戸にかけて生きた千宗旦...『茶杓の作、銘』新しい事を始めるのによい月は?

  • 大炉の二月がやってきました

    今年は1月31日、丁度一日空いたので大炉を開けて灰を入れ2月最初のお稽古から準備万端大炉のお稽古ができました2月に入り、節分・立春・初午と季節は過ぎて行きますその合間を縫って味噌の仕込みの時期でもあり一週目は忙しくあっという間に大炉は裏千家十一代玄々斎により創案され八畳の茶室『咄々斎』の暖をとる為に次の間の六畳の間に切ったのがはじめだそうです床のない六畳に逆勝手に切られた一尺八寸の炉は大きく炉縁も木地が基本、炉壇は鼠色が約束(本家は淡路の土)詫びた趣のあるお点前で酷寒の二月頃に用いられる確かに一尺八寸の大きな炉なので一尺四寸の通常のものに比べて炭も良く熾り暖かい否応なしに逆勝手のお稽古ができ大炉に似合うのは広口釜で大蓋のお稽古もできるややっこしく、ちょっとめんどくさい大炉のお稽古ですがいつもの本勝手お稽古のバー...大炉の二月がやってきました

  • 令和4年1月最後のお稽古は

    一月最後のお稽古の日寒中というのに春の日差しのような明るさで庭掃除をしていても手がかじかみません防寒着なしで掃除ができ、「菜の花?」が咲いていました春は確実に近づいてきましたねあっという間にいってしまう一月来月はもう大炉です初釜が終わりお稽古は『重ね茶碗』と『絞り茶巾』を運びでいたしました軸は『冬嶺秀孤松』陶淵明作とされる『四時歌』から「四時」とは「四季」の事春夏秋冬を五語四句にしております『春水満四澤』『夏雲多奇峰』『秋月揚明輝』『冬嶺秀孤松』の冬バージョンですお菓子は『おちょぼ上庸』もちろん自製でございます上庸饅頭、我ながら上手に出来上がりましたピンクの椿は『有楽』、白は『利休侘助』、上は蠟梅です明日はもう2月、2月は逃げると言います本日、早速『大炉』の準備灰を入れ『広蓋釜』を出しましたああっ「逆勝手」釜は...令和4年1月最後のお稽古は

  • 初釜を考える

    「初釜」とは、新しい年をむかえて最初に釜を火にかける事このとき、元旦に汲んだ井華水『若水』を使うこの湯で御茶をいただくと体によく万病を防ぎ、これから1年間の邪気を払うことができると言う厳粛な行事ですが・・・一般的には家族で除夜を迎え、お節、お屠蘇でお正月をお祝いしますので新年最初のお茶会を「初釜」としていますこの「初釜」の意味を鑑みながら今年もコロナ禍の中初釜が出来て感謝!感謝!昨年に引き続き午前、午後の二部制に午前は汲み出し➡席入り➡初炭➡お菓子➡濃茶➡薄茶➡席改め➡点心➡終了午後は汲み出し➡点心➡お菓子➡席入り➡濃茶➡後炭➡薄茶➡終了お客様は6人以内とし、点心は同室3人づつ分かれていただいてもらいましたなおCOVID-19対策として各部屋に加湿空気清浄機(プラズマクラスター付)を置きアルコールでの手指消毒の...初釜を考える

  • 壬寅五黄土星の一年の始まり

    今年の干支は「壬寅」、陰陽五行では「五黄土星」昨年「辛丑四緑木星」最後の月『師走』は師でも走り回る意のごとく忙しく終わってみれば一度もブログを更新していませんでした新しい年になり正月二日にやっと一息、ブログ作成に師走のお稽古、初旬には『長板総荘り』中旬以降は、初釜に『紹鷗棚』を使うと決めお稽古をいたしましたこの棚は、武野紹鷗好で「紹鷗袋棚」ともいい地板の上に、引き違い戸のはまった地袋がつき金具の摘み引手がついていますこの地袋の右中に水指をを仕組みますが砂張の「平水指」を用いるのが基本だそうです私はねじ梅型の平水指を使っていますが紹鷗好ですので・・・時代的には砂張の平水指となるのでしょう2021年最後の月はこんな主菓子を作ってみました12月始めは『上庸饅頭』12月13日事始めには例年のごとく『袴腰餅』西高東低、日...壬寅五黄土星の一年の始まり

  • 霜月は『壺荘り』のお稽古を

    霜月に入り「炉開」のお祝いも済み中旬からは『小習十六ヶ条壺荘り』のお稽古をと言うのは「淡交カルチャ-」で七月に「茶壷の詰め方」の講習に参加させていただき今年こそは『口切の稽古茶事』をと思っていたのですが茶事に踏み込む事ができず11月はもう終わりに口切はできませんでしたが「壺荘り」のお稽古をして・・・来年こそはと思っています主菓子は『亥の子餅』今年は末富さんの亥の子餅にならい丸い形にして餡には胡桃を皮にはシナモンとゴマをもう一種は安穏芋餡とゆり根餡を橙色に色付けして『錦秋』と名付けていただきました円照寺の紅葉11/26もう明日から「師走」寒さが走ってやってきますね師走は『長板総荘り』のお稽古の予定です霜月は『壺荘り』のお稽古を

  • 2021年炉開きは

    10月の寒さに比べるとやや暖かい11月紅葉はもう一つですね茶人の正月炉開きとなりました風炉を終い、炉に灰を入れ釜、炭、炭道具、湿し灰、柄杓、蓋置を入れ替え、忘れ物はないでしょうか?お餅もついてお善哉もつくりました開炉初日は4人の方がいらっしゃったので初炭→善哉→濃茶→濃茶→後炭→薄茶と割り振り、茶事形式でお稽古いたしました主菓子は許状伝授の方が3人いらっしゃったのでおめでたさいっぱいの『紅白金団』にいたしました花は九月から咲き始めたピンクの『西王母』白の『小菊』と『満天星躑躅』の紅葉を備前の花入れに・・・今年もコロナ禍の中開炉を迎えることができ八名の方に許状伝授できた事幸せに思っています改めて先生から学んだ事、お茶の心を稽古場で伝えていかなければと2021年炉開きは

  • 『畠山記念館の名品』を堪能

    「京都国立博物館」平成知新館にて12月5日まで開催中の特別展「畠山記念館の名品─能楽から茶の湯、そして琳派─」畠山即翁が50年かけて集められた名品の数々「即翁與衆愛玩」(意味;即翁はみんなと一緒に楽しみます)の印が刻まれて即翁さんの心意気が感じられます茶道具を中心に、書画、陶磁、漆芸、能装束など、日本、中国、朝鮮の古美術品の収蔵品は国宝6件、重要文化財32件を含む約1300件にも及ぶ今回は前後期合わせて国宝6件と重文31件を含む200件の名品が関西初登場ですこれは畠山記念館改築工事で休館しているおかげそのコレクションが京都の地で一堂に出品されると言う事でとても楽しみにしており10月下旬にその望みが叶い行ってきました茶入れは大名物唐物肩衝茶入れ『油屋』『日野』『種村』名物唐物肩衝茶入れ『星』大名物古瀬戸『円乗坊』...『畠山記念館の名品』を堪能

  • 神無月のお菓子は虎屋の羊羹「新更科」をリメイク

    今日10月23日は陰暦18日にあたり、10月20日の満月から10/2040分ずつ月の出が遅れてくる座してその出を待ったところから「居待月」とまたは立待月や寝待月ともよばれる万葉集、3巻388「座待月明石の門ゆは夕されば潮を満たしめ明けされば潮をかれしむ」*月が明るいことの同音は「明石」今夜はきれいに居待月がでている10/23なお9月の15夜と10月の13夜の二つの月を見る「二夜の月」、これをみると縁起が良いとされる奈良では15夜は深夜になって13夜は雲に一部覆われた山稜から眺められた月の話から「とらや」の季節の羊羹「新更科」をスライスして栗金団に巻いて銘は・・・『更級日記』とつけました更級日記更科は信濃国の北部にあり山にかかる月の美しさと共に歌にもよく詠まれていますとらやの『新更科』は安永2年頃のお菓子の値段帳...神無月のお菓子は虎屋の羊羹「新更科」をリメイク

  • 極陰、神無月は『中置』のお稽古

    10月に入り『中置』のお稽古を炭火のオレンジ色が嬉しい季節となりますのでお客様に風炉を近づけ、水を遠ざけるちょっとした日本人の心遣いが見えますね風炉を畳中央に置き、水指を勝手付けに置くので手狭になりますから『細水指』を用意いたします濃茶の時は仕覆も勝手に置くことになりますし炭の時は釜を勝手付けに置くこととなり羽を客付け炭斗の前、縦に置きます風炉最後の月『名残の月』ですねとは言っても10月にはいっても夏日が続きますまだまだ単衣を離せないのですが、ついに丸洗いに出しましたのでついに袷にいたします花は木槿、秋明菊、藤袴、水引、杜鵑、紫式部、柳蓼こんなに沢山・・・・・秋の花野です香合は『初雁』二季鳥香合お菓子は『着せ綿』旧暦の9月9日重陽は新暦のカレンダ-では10月14日庭の菊もやっと咲き始める頃となりました後半は『五...極陰、神無月は『中置』のお稽古

  • 長月最終のお稽古は「軸荘り」

    二十四節気「秋分」も末候に入り七十二候では48候で「水始涸(みずはじめてかるる)」頃意味は、田んぼの水を抜き、稲穂の刈り入れを始める頃と奈良でも秋晴れが続くこれからが、稲刈りの本番を迎えます今年は神無月にはいり、COVID-19感染症での緊急事態宣言が遠い昔のような穏やかな秋晴れ、でも日中は30℃越えの真夏日にも今後一種間ほどこんな暑い日が続きそうしかし陽が落ちると朝晩は涼しくなりますね。次の節気はもうすぐ『寒露』に長月最終のお稽古は『軸荘り』をいたしました「小習十六ヶ条」の一つですがお茶とお菓子無しの稽古ですのでついつい通り過ぎるお稽古「軸荘り」は床に掛ける掛物が宸翰や名物由緒のある場合に行います客の席入り前に、床の上座約三分の一に帛紗二つ折の上に掛物を外題を上にして荘ります茶事においては上の状態が初座の荘り...長月最終のお稽古は「軸荘り」

  • 長月のお稽古は『長板』、お菓子は・・・

    茶事は急遽中止となりましたが第五波コロナ禍の中も引き続いて手洗い、マスク、換気、人数に気遣いながらお稽古を楽しんでいます9月は『重陽の節句』『お彼岸』『中秋』『秋分』『シルバ-ウイ-ク』にと、色々盛り沢山の長月です今月の主菓子は『重陽』と名付けた白菊金団、これはゆり根と安納芋で重陽『着せ綿』は紫芋の花弁に、真綿はゆり根でと着せ綿葛餅の『初雁』は黒糖と白小豆納豆を使って因みにピンク色は信玄桃、翡翠色はキウイフルーツ夏~秋の移り替わりを三種の御菓子でお彼岸には月並みですが『お萩』を信玄桃と初雁今月のお稽古は『長板二つ置き』『長板総荘り』です「長板」は点茶の式法の根本である台子を基本として作られたといわれ風炉用は長さ二尺八寸、幅一尺二寸炉用は長さ二尺四寸、幅一尺大小二種類ありますなお長板は小間や小間据えには用いず逆勝...長月のお稽古は『長板』、お菓子は・・・

  • 長月のお茶事中止

    八月は茶箱のお稽古で終始いたしました私の夏の+αの仕事は、3つあります。七月の『梅の天日干し』に続き7/31八月に入ってから新生姜4キロを洗って竹串で隅の汚れを取ります佃煮2Kg、生姜シロップ1.5Kg残り0.5Kgは乾燥後冷凍保存、この三種類が一年分の我が家の料理のお伴にそれから7月に出来なかった『湿し灰作り』8月に入ってからは雨の日が多くできたのは八月末のこと8/31八月中に、9月12日に少人数での『稽古茶事』を決め、楽しみにしつつしつらえ、道具などを考えていたのですが・・・COVID-19感染症は一向に治まらず変異種インド由来のデルタ株の感染力は強力で第5波となり、全国で医療崩壊を招き21都道府県で緊急事態宣言が発出中とこの12日が期限の緊急事態宣言も首都圏など大都市を中心に2~3週間延長される状況も鑑み...長月のお茶事中止

  • 葉月のお稽古は「茶箱」で

    8月7日「立秋(りっしゅう)」に入り72候では『涼風至(すずかぜいたる)』涼しい風が吹き始める頃ですが・・・今年は台風が九州に上陸しましたでも夏至から50日近く経過した先日のことあついアスファルトの下り坂木々の隙間からスーっと風がこれが「涼風」?あらゆる物が溶けそうな太陽のなか一瞬ですが気持ちよく生き返る心地がしましたこのような葉月、「茶箱」のお稽古をいたしましょう去年「卯の花」をした人は「花」を「花」をした人は「雪」を「雪」もした人は「月」を色紙点前までは今年も無理でしょうか?玄関には「涼一味」軸は『瀧直下三千丈』と少しでも心の中に涼しさを感じて頂けたでしょうかこの「瀧直下三千丈」の由来は「望廬山瀑布」唐の詩人・李白(701年-762年)の漢詩日照香炉生紫烟日は香炉を照らして紫煙を生ず遥看瀑布挂前川悠に看る瀑...葉月のお稽古は「茶箱」で

  • 大暑のお稽古

    「大暑」に入り一年越しの2020年東京オリンピックが始まりました蒸し暑い日本の夏の中選手の皆様の頑張りと笑顔と涙に勇気をもらっています7月28日は土用の丑『う』のつくものをたべましたか?我が家は『うめぼし』の冷茶漬けであっさりと土用を乗り越えようと・・・・72候では「土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)」土がじっとりとして蒸し暑くなる頃溽暑の夏がまだまだ続きますねお稽古は涼を感じるものを『洗い茶巾』『葉蓋』『釣瓶の水指』『義山の水指』茶碗も『平』『義山』・・薄器も『河太郎』『荒磯』・・・そして涼やかな主菓子でひと時、暑さを忘れましょう『観世水』ココナッツリキュ-ルの錦玉フランボワーズの錦玉ミントと鹿の子豆の錦玉『葛饅頭』『水牡丹』『向日葵金団』瓢餅わらび餅饅頭年々夏の主菓子のレパ-トリ-も増えてきて我ながら...大暑のお稽古

  • 今月の四ヶ伝は「唐物」

    「四ヶ伝」のお稽古で用意した菓子は、前日に作りました主菓子は、「フランソワーズの観世水」を作り竿物の「二色羊羹」添えもう一種の水菓子は、石垣島で買い求めた幻の沖縄原産のパインアップル、正式名称はソフトタッチと言うがモモに類似した香気を有することから「ピ-チパイン」とその果肉は乳白色で柔らかく、ジューシーです2021.6.30床のしつらえは、軸は『瀧直下三千丈』李白の詩「廬山の瀑布を望む」の一節からで涼し気さをあじわっていただけたでしょうかでもお稽古日は、梅雨明けはまだで、今日7月17日に平年より二日早く近畿地方の梅雨は明けた花は「唐籠」に水引、藪みょうが、宗旦むくげ、蛍袋『唐物』の道具立てはというと茶入れ;盆が添ってない唐物茶入れ茶碗;楽茶碗水指;曲げ水指建水;唐金蓋置;竹茶杓;元節(行)菓子;水菓子を入れ三種...今月の四ヶ伝は「唐物」

  • 蓮始開く頃、名水点のお稽古を

    二十四節気ではもう『小暑』72候では「蓮始開」頃梅雨のどんよりした空の下優美で清らかな花を咲かせる「蓮」は天上の花七月に入って「名水点」のお稽古を年中できるお点前ですが、やはり夏になると出したくなる『釣瓶の水指』名水点は名水を汲んできて御茶をいただく贅沢なお点前ですね大和の名水は?『鴬の滝』春日山原始林の清流、佐保川の源流に位置する滝2020.11.23『秋篠寺の閼伽水』大元帥明王のご開帳の6月6日だけ閼伽水を頂けます2020.11.13『松尾寺霊泉』厄除観音様にお供えする閼伽水千余年の昔より醸造に適した水『石上神社桃尾の滝』布留川の上流、桃尾山にある高さ23mの滝。『狭井神社の薬水』狭井神社は三輪神社の摂社『細井の森湧水』御所市大字鴨神に泉の底から湧くこの辺りは奈良でも造り酒屋が多いところ『宇陀水分神社湧水』...蓮始開く頃、名水点のお稽古を

  • 夏至前日、お稽古は「三友之式」と「平花月」

    6月21日今日は夏至一年で一番昼が長い日写真は朝5時16分の奈良の空ですが・・・もう太陽がしっかり上がって雲が光っています今日の奈良市の日の出は4時44分日の入りは19時13分でした夕方7時半になってもまだ明るい夕食後、庭仕事ができましたよ一昨日のお稽古は4人、私が入って5人風炉になって今年初めて花月『三友之式』と『平花月』を『三友之式』は十三代鉄中宗室(円能斎)が好まれた式で水を入れた花入れを5人分準備し花寄せの形で正客より順に花を入れ時によっては廻り花の形でもよいと次に花月札を引いて「月」の札をとった人が香を焚きみんなで香を聞くという、とっても優雅な式その後、四畳半に入って菓子付き花月で薄茶4服次に『平花月』を水無月をいただき、『夏越の祓』に倣うなんと6服点で、お茶も堪能して終了約50分くらいかかってしまい...夏至前日、お稽古は「三友之式」と「平花月」

  • 梅子黄(うめのみきばむ)候 主菓子は『青梅』

    72候では梅子黄(うめのみきばむ)候青い梅が次第に黄色みをおび、赤く熟していきポロリポロリと梅の実が道に転がり、甘い香りも主菓子は『青梅』に本当の青梅は生で食べれば青酸中毒を起こしますそれでも主菓子の梅は『青梅』が好まれます何故でしょうね??このエメラルド色が御馳走になるからでしょうか今年も青梅作らせていただきました。梅子黄(うめのみきばむ)候主菓子は『青梅』

  • 腐草為螢(くされたるくさ蛍となる)候のお稽古

    二十四節気では「芒種(ぼうしゅ)」72候では腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)草の中から蛍が舞い、光を放ち始める頃。昔は腐った草が蛍になると思っていたのでしょうか?二月堂裏参道の途中にある大湯屋の前の大仏蛍もきっと飛び交っているでしょう今年も蛍狩りに行きたいのですが・・・・お稽古は「長板総荘り」で水指は手桶お弟子さんが「タイサンボク」をおみやげに急遽、3人ですが『花寄せ』をして楽しみました軸は『清流無間断』清流無間断碧樹不曾凋清らかな渓流はこんこんと流れて絶える事がありません松のような常磐木ときわぎもいつも青々として決して凋む事なく永遠に碧みどりを保つというわけです『朝日新聞』の「三十三代八十五億人につながった命」と題する投書だそうですがご紹介いたします人間が生まれるには親が二人おり、祖父母は四人その前は八...腐草為螢(くされたるくさ蛍となる)候のお稽古

  • 簀戸に入れ替えを

    六月・水無月には、やることというと「障子」から「簀戸(すど)」への入れ替え前日の稽古が終わり、夕方慌てて二階から簀戸を運び込み障子と入れ替え、障子は二階へ納めていた梅雨の中休みですが、稽古場は一気に薄暗くなる昨日6月朔日の奈良は、午後3時半頃30.5℃まで上昇しシーズン最初の真夏日となった開け放たれた窓からの風、まだ慣れない熱気を運ぶ簀戸を通れば、幾分か和らいだように花は山紫陽花3種、ホタルブクロと縞葦梅雨本番になれば、もっと暗くなるでしょうが・・・9月末までの4か月間、夏の間の風情を楽しんでください簀戸に入れ替えを

  • 五月の吉野山

    今年も桜の季節に訪れられなかった吉野山梅雨の晴れ間に、歩きにやってきました近鉄橿原神宮前駅から吉野線に乗り換えて急行に乗ったはずなのに神宮前からは各駅停車、小一時間の旅岡寺→飛鳥→壷阪→市尾→葛→吉野口→薬水→福神→大阿太→下市口→越部→六田→上市→吉野神宮→吉野コトコト揺られながらこの歌を思い出しました『倭は国の真秀ろばたたなづく青垣山籠れる倭しうるわし』「倭建命」が亡くなる前に故郷大和を思って詠んだ歌大和は緑が美しい特にこの季節は最高そして目的地である吉野山ここも歴史に上る話題がいっぱい吉野の桜の由来は『役行者』で修行によって日本独自の仏『金剛蔵王権現』を祈り始めた時その姿を山桜の木で刻まれた事にあり金峯山寺蔵王堂、金剛蔵王権現その後信者たちにより献木として植えつづけられ花の吉野ができたと平安時代には桜の名...五月の吉野山

  • 竹笋生候、四ヶ伝のお稽古は『茶通箱』

    72候で今日は、竹笋生(たけのこしょうず)頃たけのこは成長が早く、一晩でひと節伸びると言われていますが私にも筍のようにぐーんと伸びる時代があったような・・・なかったような・・・?遅々と進まなくとも毎日灰を触る事が大事と今日も風炉の前に座って灰形を・・・今日のお稽古は『茶通箱』お客様が御茶をご持参下さった時など2種の御茶をお客様にお出しする点前茶通箱の中、前に仕覆に入った茶入れ向う側に大津袋に入った棗を背中合わせにそれぞれに茶を人数分入れて準備いたします茶通箱には利休好(野郎蓋)、仙叟好(二方桟蓋)玄々斎好(出合桟蓋)があるとお聞きしておりこれによると利休居士の頃からあった特別なお点前そう考えると、感無量!想像が膨らみますねお菓子は三種『粽』『燕子花金団』『水菓子』四ヶ伝のお菓子は写真を撮り忘れたので代用でスミマ...竹笋生候、四ヶ伝のお稽古は『茶通箱』

  • 2021年「初風炉」

    今年も去年に引き続き隣接する大阪、京都の緊急事態宣言中でもあり連休中は自粛生活の毎日こどもの日の5日は二十四節気の「立夏」七十二候は『蚯蚓出(みみずいずる)』候に9日にやっと初風炉でのお稽古始めとしました半年ぶりの風炉の灰形作り一般的な二文字押切ですがなかなか思うようにいきません熟練した手わざが必要で満足できる灰形はいつになったらできるでしょう一応稽古始めには灰形も整い道具、炭の入れ替えも自粛生活中に終え風炉最初の日には初炭、続き薄茶のお稽古をいたしました軸は『智仁勇』花は『大葉大山蓮華』と『撫子』花入れは『粽』主菓子は『粽』干菓子は『オレンジピール』香合は『兜』コロナがあってもなにがあっても初風炉の季節はやって来るそして灰形と向き合える季節になりました来られたので、準備をしていただきました。2021年「初風炉」

  • 今月の四ヶ伝は『和巾』

    二十四節気では「穀雨(こくう)」七十二候では『霜止出苗(しもやみてなえいずる)候』霜降りがなくなり、苗代で稲の苗が生長する頃。そういえば先日歩いた柳生街道、蛙が煩く鳴いていると思ったら、もう電気柵に囲まれた田んぼに水が入り苗代の準備が・・・ゴールデンウィークには田植えところがゴールデンウィークはCOVID-19は変異種で東京とお隣の大阪・京都・兵庫に緊急事態宣言が・・・奈良も罹患者が3ケタと大変なことになっているのだが奈良県知事は頑なに、まん延防止も発令されずあいも変わらず自粛生活中だが改めてもう一度気を引き締めなければなりませんだが季節はどんどん過ぎ窓を開けてのお稽古、換気が楽になりました今日は『和巾点』のお稽古和巾点は私にとってはミステリアスなお点前で茶道辞典では相伝課目の一つ名物裂、拝領裂などで作った古帛...今月の四ヶ伝は『和巾』

  • 『清明』の候のお稽古

    卯月も早いもので十日も過ぎ、二十四節気でいうと今は『清明』"万物が清らかで生き生きとした様子を表した『清浄明潔』という言葉を訳した季語"花が咲き蝶が舞い、空が青く澄み渡り爽やかな風が吹く頃・・・・なのに最近の奈良は黄砂やPM2.5で霞んだ空が多いようだ4/8さらに急に雨が降ったり、暑いくらいの天気だと思えば冷たい風が吹いて厚めのコートがほしくなり寒暖差も大その上、新型コロナ変異種の蔓延で第4波が奈良にも『清明』、この言葉にはほど遠い今日この頃それでも鶯は毎朝いい声で鳴いてくれて幸せお稽古では三月に五徳を外して出した釣り釜を片付け四月には炉中の灰を清め香を置き透木(すきぎ)を炉壇に置く透木炉用の寸法は長さ三寸九分幅七分厚さ四分ここでも利休居士の寸法美が・・・用材は利休好が厚朴(ホウ)、宗旦好が桐、竺叟好が桜圓能斎...『清明』の候のお稽古

  • 「桜始開」候のお稽古は

    3月25日~28日は七十二候でいえば『桜始開』だが巷の桜は満開、大和文華館の三春滝桜は花吹雪3/2619日は近所の公園、29日の佐保川堤と桜の下ではランドセルを担いだ新一年生がポ-ズをとってカワイイ!3/19桜は入学式を待ってくれないので先撮りですね3/29佐保川千利休が亡くなられたのは、1591年2月28日(旧暦)切腹を命じられてこの世を去られた利休居士の遺徳を偲ぶ「利休忌」は新暦でいうと3月又は4月にあたるが・・・裏千家では3月28日に『利休忌』をされます今年は3月28日がお稽古の日になり利休像の軸を掛け七事式を『廻り炭』でお炭の修練初めての廻り炭に皆さん戸惑いの声が聞こえたものの楽しく炭を上げては置く・・・・できるものです『花寄せ』で利休居士に花を手向け『四畳半花月』で供茶としました花寄せでそれぞれいい感...「桜始開」候のお稽古は

  • 二月は逃げる、三月は去る

    本当に怒濤のように去って行く三月外に出ればじーっと春の日差しを待っていた木々があっという間に花を咲かせ季節もどんどん過ぎていく卒業、巣立ち、旅立ち・・・・コロナも卒業したいですね3/15ヤマザクラ3/15ヤマザクラ弥生月半ば、振り返れば・・・三月一日は立礼、三月二日の稽古は、五徳を外して「釣り釜」に軸は立雛図『桃花笑春風』3/2桃の節句も過ぎれば、三月八日の立礼二回目は「頭上満々」にはやくも桃の花が満開でした。桜も早まりそうで・・・東大寺二月堂修二会(お水取り)最終日にあたる14日には忘れないでと『華』二百六世華厳宗管長・東大寺別当の「上司海雲」(1906~1975)師『野に山に春夏秋冬うるわしく世界をかざる唯心のはな』3/14奈良に春を呼ぶとされる東大寺修二会も今日15日で満行でした。練行衆11人は10時半頃...二月は逃げる、三月は去る

  • 今年最後の大炉稽古

    玄関雨水の間にもう一つのお雛様も荘ることができよかった!今日で如月は早くもお終い二月堂で繰り広げられる東大寺修二会(お水取り)は途切れることなく続き、1270回の準備も整い練行衆の方々は戒壇院別火坊から二月堂参籠宿所へ入られ明日3月1日からの本業・・・14日まで15日には練行衆の方々も開山堂参拝にて解散に2021年は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため「お松明(たいまつ)」の拝観を制限すると発表されひときわ大きな「籠松明」を使い例年最も人が訪れる12日と最後の週末となる13、14日は二月堂周辺での拝観を禁止されています残念ですが、その代わり映画監督・河瀬直美さんがお松明の様子を撮影し、奈良公園内の春日野園地に設置する大型ビジョンにライブ配信(YouTubeでも)練行衆の皆様、どうぞよろしくお願いいたします大炉...今年最後の大炉稽古

  • 雨水の候 四ヶ伝のお稽古を

    「雨水」は冷たい雪が暖かい春の雨に代わり大地に潤いをあたえる頃寒さもゆるみ、眠っていた動物も目覚めます今日の主菓子は『冬ごもり』最後の冬ごもりです二十四節気はもうすぐ『啓蟄』に「雨水に雛人形を飾り始めると良縁に恵まれる」という言い伝えから、18日の雨水は雛人形を飾るのにおすすめの日我が家も玄関に赤膚のお雛様を出しましたもう一つの稚児雛の段飾り孫が良縁に恵まれるようにそろそろ出さなくては軸は『春入千林処々鶯』春は千林に入る処々の鶯禅林句集の「春入千林處處花秋沈萬水家家月」から利休居士の孫・元伯宗旦が「花」を「鴬」に言い換えをこのところの暖かさで障子を開け待つも奈良のこのあたりでは初音は未だのようでもそろそろ聞けるかな火曜日の稽古は「四ヶ伝」で『台天目』をいたしました二月は「大炉」、逆勝手でお稽古をしていましたので...雨水の候四ヶ伝のお稽古を

  • 下萌えで

    訃報の知らせが・・・・それも親世代の方ではなく机を並べて仕事をしていた後輩です私達は生死を自ら選べません誰もが死をいつかは迎えることになりますが何があっても動ぜず『和敬静寂』の『寂』これからも利休の茶道の精神である四規を目指して人生(茶の道)を歩みたいと改めて教えていただいた次第であります今月の稽古は「大炉」お家元の大炉の間は六畳で床はないそうです我が家も床のない八畳間に大炉を切りました軸は『草自ずと生ず』『春が来て草自ずと生ず』花は紅梅と白の西王母椿菓子は「下萌え」ゆり根餡と白餡で漉し餡を包みました今月は薄茶、濃茶、絞り茶巾などのお稽古の後大炉の後炭のお稽古をお稽古炭でしています大炉の後炭は特別で面白い、このお点前を創案された11代玄々斎さまは遊び心がある方なのでしょうね下萌えで

  • 今年初、大炉のお稽古

    今年は二月二日が「節分」この日から始まった大炉のお稽古「大炉」は裏千家十一代玄々斎により北国の囲炉裏から創案され咄々斎の次の間の六畳の間に切ったのが始めで裏千家独特のもの六畳間に逆勝手に切られ酷寒の二月頃に用いられ通常の炉は一辺一尺四寸が大炉は一辺一尺八寸炉縁は木地に限られ、炉壇は鼠色が約束で淡路の土を使っているそうです(裏千家茶道点前教則14参考)炉の逆勝手のお点前を基本としていますが居前は炉壇の内隅左手で柄杓を取り置き湯水を建水に捨てる時の手は左、右、左と交互に茶を点てた茶碗は左手で出す。等々ですが寒い時ですし広蓋の釜を使う場合が多いので蓋置を置く場所が、柄杓を引く時はいつも通り炉縁より三目三目のところに置きますが広蓋の蓋が大きいので、蓋置を縁内五目に置き替えが必要となります帛紗も逆勝手なので右につけ、足運...今年初、大炉のお稽古

  • 大寒のお稽古

    款冬華(ふきのはなさく)頃から水沢腹堅(さわみずこおりつめる)頃と七十二候は繋がっておりますが奈良はこのところ三寒四温のような2月の気候、いえ気温が17.4℃と桜の咲く頃の陽気です。それでも主菓子は『魁』『寒水仙』もさらに『蕗の薹』も作ってみましたお軸は『春嬉』ただ、炉のお点前は今月で終わりに2月は大炉暖かいうちにと、灰を入れれば入れても入れても・・・なんとか準備完了にそして3月釣り釜4月透木釜茶道をするものにとってなにかと忙しい季節ですね筒茶碗で絞り茶巾もしなくては大寒のお稽古

  • 令和三年丑年

    コロナ第三波が永遠と続くかと思われる昨今あっちこっちで初釜は中止いつもと違うお正月今まで浮かれ過ぎていたのでしょうか今年は丑年「布袋楽入」さんの『十牛図』の汲み出しを一番「尋牛」牛を捜しに行く(何のため?)二番「見跡」牛の足跡を見つける(これは何?)三番「見牛」牛を見つける(牛は自分の心)四番「得牛」牛を捕まえる(自分の心を知る)五番「牧牛」牛を飼いならす(自分の心の中を知る)六番「騎牛帰家」牛と一体になり牛の背に乗り笛を吹きながら家に帰る(自分の心を全て知り心の自由を得る)七番「忘牛存人」牛も家も忘れる(さとり?)八番「人牛倶忘」自分さえもすべて忘れて空っぽになる(空?)九番「返本還源」空っぽになったのですべての事を受け入れる(元通りとなる?)十番「入鄽垂手(にってんすいしゅ)」すべてを受け入れ社会に戻る(町...令和三年丑年

  • 今年最初で最後の『花月の式』のお稽古

    半月ほど前のお稽古をコロナのこともあり、三蜜を避けてのお稽古が続きなかなか5人が集まることができず・・・12月13日は四人揃ったので私も入り一年半ぶりに『花月』をいたしました前日に六畳間と八畳間を襖を外し、ゴザを用いて八畳にもちろん換気の徹底と加湿機能付き空清機もフル稼働花は紅白の椿に桜蓼の紅葉を菓子は「Xmasツリー」を用意して最初は『炭付き花月』、大幅に時間がかかりましたが炉になってまだ浅いのでお点前にも戸惑いがありしかたがないかな・・・・次は初心に帰って『平花月』をいたしました少しは花月の勘、炉の勘が戻ったのか30分くらいで終了できました花月の式は七事式の根本であり常に立場が変わりその変化に応じての働きが必要となります「無学和尚」がこの式に寄せた偈頌は『互換機鋒看仔細』意)どのような運命の転変があろうとも...今年最初で最後の『花月の式』のお稽古

  • 師走のお稽古は?

    今日は「冬至(とうじ)」「一陽来復(いちようらいふく)の日」陰極まって一陽が生ずると究極の陰の日、この日から陽に上がって行く『ん』のつくものを食べ『運』を上げ柚子風呂に入って邪気を払う「ん」がつく「冬至の七種(ななくさ)」といわれる食べ物なんきん(かぼちゃ)、にんじん、れんこん、ぎんなんかんてん、きんかん、うんどん(うどん)これらは体を温める効果があり、様々なビタミンも多く含む食べ物、風邪予防に役立ち、コロナ禍での免疫力を高める効果も期待大ですね。師走の主菓子は例年のごとく『袴腰餅』を「事始め」の声を聞いたらやはり作りたくなります*袴腰餅の写真は次回にそれから『聖夜』と名付けたツリ-の金団も作ってみました軸は『看々臘月尽」で頭を悩ましていたコロナ禍での「初釜」一番は時間短縮を考えて『続き薄茶』をそこでこの月のお...師走のお稽古は?

  • 沢庵忌で我が家の大根葉にテントウムシが

    今朝は雲の中から弱い朝日が差し込み、5.6℃と冷え込みは少ない。7:24今日は『沢庵忌』臨済宗の僧・沢庵の天保2(1646)年の享年74歳の忌日。弟子に辞世の偈を求められ「夢」の一文字を書き、筆を投げて示寂されたと。沢庵漬けの沢庵(たくあん・たくわん)は、生干し大根を塩と糠だけで漬けたもので、沢庵和尚がはじめられたとか、和尚の墓石が似ているとかで沢庵和尚に由来する説もあるが、よくわかっていない。ただ米糠が普及しだしたのは江戸時代初期のこと、沢庵和尚は何らかの形で関わられていたのかもしれませんね。(語源由来辞典より)我が家の小庭の大根はというと、小さな庭をやりくりするため大根は小振り今年もやはり一部は連作になっているからでしょうか。スムージー用だから葉だけで良いと減らず口をたたきたいが、やはり太ーい大根に育ってほ...沢庵忌で我が家の大根葉にテントウムシが

  • 季節をいただくスム-ジ-で

    ここ何年も朝食は「スム-ジ-」+α(パンやクラッカー)スムージーには季節に合わせて種子以外の皮や芯まで入れ、ミキサ-等にかけるので、旬のエネルギ—がいっぱいですただし壊れたブレンダーは何台にも・・・今日は初冬からの大根葉、大根が育つ途上の大根葉は美味しい常時入れるものはリンゴ、レモン、バナナ、豆乳リンゴの端境期にはキウイフルーツなど他のフル-ツで代用しますが・・・リンゴの野菜スム-ジが一番美味しいですそのリンゴは生活クラブ・信州「八ケタ会」よりで、九月に入ると待ち遠しいのは早生の林檎『つがる』無袋そして10月『秋映』、11月『王林』葉とらず、さらにリンゴの王者『ふじ』無袋へと繋がり最終的にはジュース用も4月過ぎになればこれも無くなり、しぶしぶ市販品に豆乳は「豆伍心」国産大豆100%使用、成分無調整湯葉や手作り豆...季節をいただくスム-ジ-で

  • 朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)候のお稽古

    今日で11月が終わります七十二候では朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)頃北風が木の葉を吹き払う頃「朔風」は北の風という意味で、木枯らしをさすそうですお稽古の途中によい天気だと思っていたのに突然ひゅう-ひゅう-風の音が聞こえて北風がやってきたと思ったらなんとお向かいの家に入っている庭師さんが葉を吹き集めている音でしたまだまだ暖かくあまり風は吹いていませんがここのところ家の前の道路は落ち葉でいっぱい毎日箒が必要です11月のお稽古は炉になって始めての月まずは初炭、運びの平点前、次に棚で平点前を中心にお稽古してきました花入れも籠から竹や焼き物にもちろん花は照葉、椿に一転お菓子は亥の子餅の次は栗蒸し羊羹栗蒸し羊羹は大好評蒸し栗を二つに割ってスプーンで実を取り出しそのまま蒸し羊羹の生地に混ぜ込み作ってみました続いて織部上庸...朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)候のお稽古

  • 善哉、亥の子餅大好評

    善哉は毎年作るうちに段々上手になったみたいで開炉の日のお善哉を待っていてくださる嬉しいです。私も先生のところのお善哉を、毎年楽しみにしております開炉の時に善哉をいただくのは何故?『開炉のお祝いの印です』と言っておりますが亥の月は極陰の月なので陽の善哉をいただきバランスをとる?ぜんざい祭も行われており、それは二月末、福岡県の『宮地嶽神社』奥の宮の不動神社春季大祭です”ぜんざいぜんざい、よきかなよきかな”と願いを・・・無病息災を祈り、約2万人分のぜんざいが無料でふるまわれると話がややそれましたが、ついでに「ぜんざい」という起源を探せば二つあるようです仏教用語の「善哉(ぜんざい・よきかな)」を由来とする説一休宗純が最初に食べられたおりおいしさにこの言葉を叫ばれたとかもう一つは島根という説も・・・出雲大社のある島根では...善哉、亥の子餅大好評

  • 2020年炉開きは

    近江八幡11/1、8時11月に入って名神高速から空に熱気球が1機と思いきや、左下からもう1機、最終的には5機も、そして背景には天高くすじ雲が・・・・秋の最後の忘れ物!?昨日は立冬、雪の便りも段々近づいて今年の開炉のお祝いは、三日間に渡り、5人以内で昨日は一日目の炉開き前日までに炭道具、点前道具、水谷を入れ替え、炉を整え、もちろん善哉、亥の子餅も作りました準備は万端のはずですが・・・心配事が昨日の奈良では新型コロナ感染者が新たに19人も換気をよくするのが一番の方法ですので、縁側の障子欄間や続き部屋の襖も開け、エアコンの換気機能をONプラズマクラスター付きの空清機もかけてともちろん濃茶は各服点に朝からは掃除、床は「霜月照清池」と軸を入れ替え、茶壷を荘ります花入れには「西王母」に「サルスベリ」を炭を熾し、湯を沸かし準...2020年炉開きは

  • 名残の茶事懐石は

    茶事のメインは後座の濃茶懐石はあくまでもお茶を美味しくいただく為のもの懐石は先生に教えてもらったように一汁三菜と旬のものをシンプルにと向付は秋からますます美味しくなる鯛の昆布締め汁は冬瓜の合わせみそ(赤:白=2:1)煮物椀は蓮根餅に大黒しめじとインゲン(写真の撮り忘れでお水やでいただいたものです)焼物は秋鮭の幽庵焼強肴は大好評だった野菜の吹き寄せ小吸はかぼちゃの種八寸は食べる鰹節にくちこ、丹波の枝豆紫ずきん香の物は新瓜の奈良漬、赤カブ、小茄子旬のものを美味しく召し上がっていただくために心を配る事が大事と今回も皆で前日から準備し頑張りました。出来てよかった!ありがとうございました。名残の茶事懐石は

  • 名残の茶事のお菓子は

    お茶事に参加の皆様が楽しみにしている主菓子は『栗金団』今年の生活クラブの栗はお彼岸に届いた大粒の宮崎産美郷栗です。この栗を蒸籠で30分蒸して、蒸しあがったら熱いうちに鬼皮ごと包丁で縦半分に切って中身をスプ-ンでくり抜きくり抜いた中身は、少し渋皮が混ざった方が美味しいそれを少し粒が残る程度にまでフ-ドプロセッサ-にかけるさらに北海道産てん菜から作られたグラニュー糖をシロップ状にしたものに加えて耳たぶくらいの柔らかさになるまで弱火で練り上げれば完成です。そして冷凍保存し当日栗金団に仕上げました菓子器はCOVID-19対策としてソ-シャルデイスタンスを考え菓子椀を使うことに蓋を開ければ↓↓↓干菓子は鍵善良房の『菊寿糖』普段は和三盆そのままの色のベ-ジュ色を今回は秋限定で黄色、白、紫、桃色と彩り華やかに変身させました今...名残の茶事のお菓子は

  • 初釜以来コロナ禍後初めての茶事は名残月に

    コロナ旋風の2020年ですが、風炉のうちに一度はお茶事をと思いながら風炉最後の月に今年は10月1日中秋の名月、29日は十三夜と十月に名月をめでる機会が二回もあるのですこんな素敵な神無月は・・・なかなかありませんねそれで換気の徹底、ソーシャルデイスタンスを保ちながらの「正午の茶事」、名残の季節を御茶一服楽しみました今、振り返ると出来てよかった!やってよかったと!しみじみ振り返っておりますと言うのは台風14号がのたりくたりと日本列島に近づき、気象予報士はどう動くのか予想ができませんと秋雨前線も重なり、お茶事前日まで雨雨雨・・・どうなることやら・・・雨でもいいけどどうぞ台風は直撃しませんようにと神頼みお蔭様で当日はからりと晴れて良かったしかし台風が一日遅かったらと・・・10カ月ぶりの茶事、できる事のありがたさ、つくづ...初釜以来コロナ禍後初めての茶事は名残月に

  • 長月のお稽古は「着せ綿」と「〇」

    社会はコロナの中『gotoキャンペーン』でひそやかに動き出し明るい兆しが・・・と信じたいそれでも10月1日の「観月茶会」薬師寺さんはやはり中止、寂しいですね。唐招提寺はどうなるのでしょう?菊月の主菓子は『着せ綿』これは「重陽」の前夜、つまり9月8日の夜、菊の花を真綿で覆って夜露と香りを移しとり、翌朝、その綿で体や顔を拭うというものでそうすれば老いが去り、長寿を保つという・・・・9月9日が「重陽の節句」ですが、菊は毎年固い蕾で花の露など一滴も取る事はできませんやはり日本の気候と対応するのは陰暦なのですね。陰暦でいうと今年は「10月25日」が重陽の節句となりますその頃には我が家の小さな庭にも菊が咲き乱れ露をいただく事ができるでしょうねそれでも今年も『着せ綿』は9月に・・・軸は円相〇の後には、無物堪比倫教我如何說と記...長月のお稽古は「着せ綿」と「〇」

  • 処暑のお稽古

    処暑に入ったのに毎日暑い日が続きますが皆様お元気におすごしでしょうか?72候でいうと『天地始粛(てんちはじめてさむし)』の頃天地の暑さがようやくおさまり始める頃だときっと暑さももうすぐ収まり爽やかな風が吹く季節に・・・それなのに奈良は台風8号の影響で、残暑厳しい。今日もお稽古が始まる10時には30度を越える真夏日、そして帰られた一時前には35.9度とまたもや猛暑日に。そんなお稽古のお菓子は『わらび饅頭』、朝から一生懸命練りました。(申し訳ありませんが写真を撮るのを忘れ、残りで形が・・・)どんな銘をつけましょう昨年は『飛鳥の里』と今年は『平城山(ならやま)』といかがでしょうか?わらび粉を使ったお菓子を今年初めてお出しすると”美味しい”と喜んでいただけました。嬉しいこと。軸は『瀧直下三千丈』涼風が吹きくるように・・...処暑のお稽古

  • 残暑お見舞い申し上げます。 葉月は『水牡丹』『葛饅頭』

    コロナに負けず、夏の暑さにも負けずお稽古に来てくださり、ありがたい事です。段々皆さん私のように茶道にはまって・・・嬉しいですね。私も頑張らなくってはと思う今日この頃です皆さん健康に留意しコロナの暑い葉月を乗り越えましょうね。夏には葛のお菓子が美味しい!でも葛は保存ができません。時間が経つと、冷蔵庫に入れても透明感がなくなりぼそぼそになります。それでどうしてもお稽古当日に作らないといけません。今月は早起きして朝から葛を練り『葛饅頭』、『水牡丹』を作っています。それが餡がはみ出たり、餡が柔らか過ぎたり一つ分の葛の量がが難しく、大きさがバラバラなど色々ありますが、やはり主役の葛が光ります。葛は吉野本葛、井上「天極堂」さんの飛鳥彩瑠璃の丘テラスで金賞受賞の寒晒・古稀もあるのですが・・・吉野本葛〔固形〕5kgを購入すれば...残暑お見舞い申し上げます。葉月は『水牡丹』『葛饅頭』

  • 今年も頑張りました「湿し灰」作り

    今年は、7月雨雨雨、土用に入っても雨雨、7月31日やっと奈良県も梅雨明けでしたが・・・色々と用事が入りなかなか日程が取れず、土用も過ぎ、8月7日には立秋・・・お盆前の11日に我が家もやっと湿し灰作りをする事ができました。立秋に入ってから猛暑日が続き、さらに熱帯夜の毎日10日には最高気温が38℃、当日11日の最低気温が27.6℃を示す蒸し暑い朝、7時過ぎから準備をはじめました。段ボールの上に茣蓙(ゴザ)を敷いて美味しいほうじ茶を沸かし熱々を8時半頃、樽の灰に注ぎ混ぜるとブクブク泡(灰汁)が浮いてきてあくとりで掬い上澄みを捨てダンボ-ルの上に敷いた茣蓙の上に広げ乾かします。この日の最高気温は37.3℃まで上がりました。9時じりじりとした太陽に照らされ灰は順調に乾いて11時ここで新しく沸かしたほうじ茶をジョウロで掛け...今年も頑張りました「湿し灰」作り

  • 『麻の楊枝入れ』作りました

    茶の袋物には『仕覆(服)』、『茶杓入れ』、『懐紙入れ』、『数寄屋袋』、『楊枝入れ』などがあり、随分前になりますが茶碗と茶入れの仕覆を作りたいとこんな本を購入しました。『手作りを楽しむ茶の袋物』大澤和子小林実千世淡交社1997年作ってみましたが・・・仕上がりがもう一つで・・・手作り仕服は断念今回、埃の被った本を思い出し「二つ折りの楊枝入れ」ならば作れるのではと、麻の端切れ(表地・裏地)があったので端切れ意外に和紙5✖35㎝、表芯紙13✖12㎝、裏芯紙12✖11㎝その他は糊、接着剤、糊ベラ、目打ち、物差し、はさみを用意しP73.74に従い、作ってみましたどうでしょう?お稽古に来てくださる方々に使ってもらえたらとこんなにたくさん作りました。夏にピッタリでしょう因みにいつも『仕服』と書いていましたがこの本は『仕覆』とな...『麻の楊枝入れ』作りました

  • 2020年土用の入りのお稽古

    「土用」とは四季の変わり目のこと、立春・立夏・立秋・立冬の直前18日間のことをいう。私達がいつも気にしているのは「夏土用」、一年の中で最も暑さが厳しいとされる時期になる夏バテや病気払いとして、丑の日に『う』のつくもの特に「鰻」を食べる習慣や暑気払いとして土用の入りに「土用餅」を食べていた風習など又梅干し、本、着物の「土用干し」、水田の「中干し」、茶人であれば「湿し灰作り」は、暑い晴れの日が続くこの時期が欠かせません。夏の太陽の「殺菌効果」も有用で、とても大事な時期です。今年は未だ梅雨が明けず・・・・・それでも今日19日は「土用の入り」毎日のように降っていた雨も上がり、最高気温は33.9度にももうそろそろ梅雨も明けるかしらと思わせるが・・・気象庁の週間予報によれば"東日本と西日本は、前線や湿った空気の影響で曇りや...2020年土用の入りのお稽古

  • 七月に入り主菓子は『ひまわり」

    7月1日雑節の「半夏生」も過ぎ、明日からは24節気の「小暑」に入り、72候初候「温風至(あつかぜいたる)」熱い風が吹き始める頃でもありこの温風は梅雨明けの頃に吹く南風のこと今年もまた梅雨末期の豪雨で、熊本、鹿児島や宮崎に川の氾濫や土砂崩れで人命に被害も、大変なことに・・・・・コロナの終息もまだまだなのに梅雨の度に各地に被害をもたらす大雨はいつも『想定外』の言葉と共にやってくるもうそろそろ梅雨明け?関西は10日頃と?明日の7月7日「七夕」、織姫(織女)と彦星(牽牛)の逢瀬は雨が降っても雲の上で大丈夫と思っていたのですが・・・この日に降る雨を『催涙雨・さいるいう』といって『年に一回の機会に会うことができず、織姫と彦星が流す涙であるという』この悲しいエピソ-ドとは別に『雨の氾濫で天の川を渡ることができないが、「かささ...七月に入り主菓子は『ひまわり」

  • 「各服点」でお稽古

    裏千家ホ-ムペ-ジ「トピックス」にお家元による「各服点」解説のビデオが掲載されましたね。(↑クリックで開きます。)記録によると、13代円能斎が明治44年11月にこの点前をされている。今回のCOVID-19(コロナ)と同様に、スペイン風邪が大流行しており又、衛生観念がたかまってきた時代背景もあり濃茶の飲み回しを躊躇された方もおられ『各服点』を好まれたと。このビデオは嬉しい事に、業鉢部の実技映像も添付され、お家元の説明と共に、大変わかりやすく、社中の稽古でも『各服点』を是非取り入れたいと思っています。実際のところ圓能斎好みの長盆はかなり大きいとのお話で近々、当代お家元お好みの長盆が公表されそうです。今日のお稽古では二人にお濃茶を差し上げる事にし、盆は使わず替え茶碗に、3尺茶を入れたうえでラップしておき濃茶点前を始め...「各服点」でお稽古

  • 磐之姫陵の答えは「隼別王子の反乱」田辺聖子 著

    COVID-19で自粛中に、人気のないところへと散歩で出かけたのは、佐紀丘陵の「磐之姫陵(いわのひめりょう)古墳」別名ヒシャゲ山古墳を経由しての一周。そのブログ「毎日7000歩、4月28日は『磐之姫陵』へ」で疑問に思ったのは磐之姫は、仁徳天皇の4人の皇后のうちのひとり、仁徳天皇陵は堺、どうして皇后である磐之姫陵は遠く離れた奈良なのでしょう?「磐之姫陵」の場所は平城京跡の北、奈良市佐紀町です。GoogleMapより「磐之姫陵」は南面に2重の壕をめぐらす5世紀の前方後円墳で、『延喜式』に大和添上郡の平城坂上墓とし、ヒシャゲ古墳に比定されている。五月下旬はカキツバタが濠に咲いていた(奈良市観光協会の写真)が、⇒梅雨の中休み、今日の濠ではもう蓮の花が咲き出している。話を戻しましょう。『磐之姫』は皇族外の身分から初めて第...磐之姫陵の答えは「隼別王子の反乱」田辺聖子著

  • 今週の主菓子は青梅

    西日本も昨日より梅雨に入りせっかく自粛生活から抜けたと思えば今度は厚い雲の下、雨の毎日鬱陶しい日が続くと思うと・・・・・「梅雨」の語源は、梅の実が熟す頃に降る雨?そうです梅雨の到来とともに今年も楽しみの「梅仕事」のシーズンがはじまります。ところで「梅仕事」という言葉をご存知ですか?「梅」が旬を迎える時期に梅干しや梅酒、梅シロップなどを作ること梅雨の時期日本人の暮らしの楽しみのひとつまずは大好きな梅シロップを青梅で作りましたよ。今週の主菓子は『青梅』床のしつらえ軸は『竹』花は籠に『河原撫子、紫陽花』を活け風炉になり手順は炉より易しいですが、柄杓の扱いが難しい柄杓は、もと弓師が作ったと伝えられています。柄杓の扱いには弓矢の手が取り入れられていると置柄杓は弓に矢をつがえる形引柄杓は弓を満月に張る時の形切柄杓は矢を放っ...今週の主菓子は青梅

  • 待ちに待ったお稽古本格的開始

    早いものです昨日は二十四節気「芒種(ぼうしゅ)」七十二候では蟷螂生(かまきりしょうず)かまきりが卵からかえる頃。自粛以来始めての先生のお稽古があり、最後のお稽古はまだ炉でしたのに突然風炉となり障子も簀戸に代わっており四月、五月が飛んでいってしまったよう六月がどうしてもピンとこない、いったい六月ってどんな月?なんて混乱しながらお稽古を・・・・・自宅に帰ると明日の稽古に向け、大慌てで簀戸へと。そして今日の自宅での稽古朝から掃除を済ませ、花摘みに。六輪咲いたオオヤマレンゲ、根元で小さく咲いた最後のオオヤマレンゲも開き過ぎて使えません。四種のヤマアジサイも三種は時期を逸したようですが・・・このヤマジサイ「伊予の手毬」を使いましょう。そしてお菓子も『ヤマアジサイ』に。床には、軸「深山松風幽」を掛け、ヤマアジサイ、ハギとホ...待ちに待ったお稽古本格的開始

  • 『小満』の候、「千歳盆」でお稽古

    二十四節気『小満』、初候「蚕起食桑」も終わり頃次候は「紅花栄(しょうまんべにばなさかう)」ですね。蛍袋、花ミョウガが、雪の下、ドクダミ、紫蘭、アリストメリア、梅花ウツギ、黒蝋梅・・・・・庭は花がいっぱいよい季節ですね。今日は初心に帰り『千歳盆』のお稽古をいたしました。14代無限斎の還暦を祝って嘉代子夫人が新しく考えて好まれたものです。簡単にお茶を差し上げる事ができ本格的な茶席でも行う事ができるお点前ですね。それがなんとお点前されてる方が『私は今年還暦です』とこれもコロナのお蔭でこのお点前を・・・・先に進むばかりでなく振り返る事も大切だとゆったりとした気分でお薄をいただきました。同じ千歳盆のお稽古でも初心者の時とはずいぶん違うものですね。主菓子は『菖蒲金団』今年中止の都踊りのお皿で軸は『深山松風幽』、後句は『深知...『小満』の候、「千歳盆」でお稽古

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