尽きせぬ好み心も見まほしうなりにければ、語らひつきにけり。 この君も、人よりはいとことなるを、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でし…
「源氏物語」の原文と口語訳の照らし合わせで、大学受験に必要な古文センスを身につけていきましょう
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尽きせぬ好み心も見まほしうなりにければ、語らひつきにけり。 この君も、人よりはいとことなるを、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でし…
人びとも、「思ひのほかなることかな」と、扱ふめるを、頭中将、聞きつけて、「至らぬ隈なき心にて、まだ思ひ寄らざりけるよ」と思ふに、 【これまでのあらすじ】桐壺帝…
内侍は、なままばゆけれど、憎からぬ人ゆゑは、濡れ衣をだに着まほしがるたぐひもあなればにや、いたうもあらがひきこえさせず。 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇…
「似つかはしからぬあはひかな」と、いとをかしう思されて、「好き心なしと、常にもて悩むめるを、さはいへど、過ぐさざりけるは」とて、笑はせたまへば、 【これまでの…
「いま、聞こえむ。思ひながらぞや」とて、引き放ちて出でたまふを、せめておよびて、「橋柱」と怨みかくるを、主上は御袿果てて、御障子より覗かせたまひけり。 【これ…
ひかへて、「まだかかるものをこそ思ひはべらね。今さらなる、身の恥になむ」とて泣くさま、いといみじ。 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏…
「笹分けば人やとがめむいつとなく駒なつくめる森の木隠れ わづらはしさに」とて、立ちたまふを、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でした…
人や見つけむと苦しきを、女はさも思ひたらず、「君し来ば手なれの駒に刈り飼はむ盛り過ぎたる下葉なりとも」と言ふさま、こよなく色めきたり。【これまでのあらすじ】桐…
「ことしもあれ、うたての心ばへや」と笑まれながら、「森こそ夏の、と見ゆめる」とて、何くれとのたまふも、似げなく、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として…
片つ方に、手はいとさだ過ぎたれど、よしなからず、「森の下草老いぬれば」など書きすさびたるを、【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でしたが…
「似つかはしからぬ扇のさまかな」と見たまひて、わが持ちたまへるに、さしかへて見たまへば、赤き紙の、うつるばかり色深きに、木高き森の画を塗り隠したり。 【これま…
かはぼりのえならず画きたるを、さし隠して見返りたるまみ、いたう見延べたれど、目皮らいたく黒み落ち入りて、いみじうはつれそそけたり。 【これまでのあらすじ】桐壺…
「さも古りがたうも」と、心づきなく見たまふものから、「いかが思ふらむ」と、さすがに過ぐしがたくて、裳の裾を引きおどろかしたまへれば、 【これまでのあらすじ】桐…
また人もなくて、この内侍、常よりもきよげに、様体、頭つきなまめきて、装束、ありさま、いとはなやかに好ましげに見ゆるを、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子…
主上の御梳櫛にさぶらひけるを、果てにければ、主上は御袿の人召して出でさせたまひぬるほどに、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でしたが…
ものなどのたまひてけれど、人の漏り聞かむも、古めかしきほどなれば、つれなくもてなしたまへるを、女は、いとつらしと思へり。 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇…
戯れ事言ひ触れて試みたまふに、似げなくも思はざりける。あさまし、と思しながら、さすがにかかるもをかしうて、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれ…
そなたには重からぬあるを、「かう、さだ過ぐるまで、などさしも乱るらむ」と、いぶかしくおぼえたまひければ、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた…
年いたう老いたる典侍、人もやむごとなく、心ばせあり、あてに、おぼえ高くはありながら、いみじうあだめいたる心ざまにて、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子と…
まことには乱れたまはぬを、「まめやかにさうざうし」と思ひきこゆる人もあり。 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でしたが、源氏姓を賜り、…
「紅のひと花衣うすくともひたすら朽す名をし立てずは 心苦しの世や」と、いといたう馴れてひとりごつを、 【これまでのあらすじ】故常陸宮の姫君(末摘花)と逢瀬を迎…
花のとがめを、なほあるやうあらむと、思ひ合はする折々の、月影などを、いとほしきものから、をかしう思ひなりぬ。 【これまでのあらすじ】故常陸宮の姫君(末摘花)と…
「なつかしき色ともなしに何にこのすゑつむ花を袖に触れけむ 色濃き鼻と見しかども」など、書きけがしたまふ。 【これまでのあらすじ】故常陸宮の姫君(末摘花)と逢瀬…
「あさまし」と思すに、この文をひろげながら、端に手習ひすさびたまふを、側目に見れば、 【これまでのあらすじ】故常陸宮の姫君(末摘花)と逢瀬を迎えた光源氏。返歌…
今様色の、えゆるすまじく艶なう古めきたる直衣の、裏表ひとしうこまやかなる、いとなほなほしう、褄々ぞ見えたる。 【これまでのあらすじ】故常陸宮の姫君(末摘花)と…
心を尽くして詠み出でたまひつらむほどを思すに、「いともかしこき方とは、これをも言ふべかりけり」と、ほほ笑みて見たまふを、命婦、面赤みて見たてまつる。 【これま…
「さても、あさましの口つきや。これこそは手づからの御ことの限りなめれ。侍従こそとり直すべかめれ。また、筆のしりとる博士ぞなかべき」と、言ふかひなく思す。 【こ…
【桐壺】(9首) ■限りとて別るる道の悲しきにいかまほしきは命なりけり ■宮城野の露吹きむすぶ風の音に小萩がもとを思ひこそやれ ■鈴虫の声の限りを尽くして…
◆源氏物語~目次~◆ 『源氏物語』の登場人物一覧『源氏物語』の和歌一覧第1帖「桐壺」の巻 ■「桐壺」の巻 ~第1章~ 父帝と母桐壺更衣の悲恋と母の死■「桐壺」…
末摘花②【光源氏18歳:末摘花との逢瀬】 *はじめから読む場合はこちら*「末摘花」第1章はこちら ・・・・・・・・・・・・・・・ 秋のころほひ、静かに思し…
末摘花①【光源氏18歳:新恋人切望】 *はじめから読む場合はこちら*「若紫」第5章はこちら ・・・・・・・・・・・・・・・ 思へどもなほ飽かざりし夕顔の露…
若紫⑤【光源氏18歳:若紫を盗み出す】*はじめから読む場合はこちら*「若紫」第4章はこちら ・・・・・・・・・・・・・・・ かの山寺の人は、よろしくなりて出で…
若紫④【光源氏18歳:藤壺宮の懐妊】*はじめから読む場合はこちら*「若紫」第3章はこちら ・・・・・・・・・・・・・・・ 藤壺の宮、悩みたまふことありて、まか…
若紫③【光源氏18歳:若紫への思慕】*はじめから読む場合はこちら*「若紫」第2章はこちら 『『源氏物語』第五帖「若紫」~第2章~』若紫①【北山へ加持祈祷】*こ…
「引き籠められなむは、からかりなまし。袖まきほさむ人もなき身にいとうれしき心ざしにこそは」とのたまひて、ことにもの言はれたまはず。 【これまでのあらすじ】故常…
こんにちは~☆あいです ここでは、『源氏物語』の中で出てくる数多くの女性たちについて、出てきた順にUPしていきます。(いちばん上が、最新登場人物です) v…
「…ひとり引き籠めはべらむも、人の御心違ひはべるべければ、御覧ぜさせてこそは」と聞こゆれば、 【これまでのあらすじ】故常陸宮の姫君(末摘花)と逢瀬を迎えた光源…
「これを、いかでかは、かたはらいたく思ひたまへざらむ。されど、朔日の御よそひとて、わざとはべるめるを、はしたなうはえ返しはべらず。 【これまでのあらすじ】故常…
歌も、「唐衣君が心のつらければ袂はかくぞそぼちつつのみ」心得ずうちかたぶきたまへるに、包みに、衣筥の重りかに古代なるうち置きて、おし出でたり。 【これまでのあ…
陸奥紙の厚肥えたるに、匂ひばかりは深うしめたまへり。いとよう書きおほせたり。 【これまでのあらすじ】故常陸宮の姫君(末摘花)と逢瀬を迎えた光源氏。返歌もできな…