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癒しのエピソード http://blog.livedoor.jp/angel0425/

湯灌師の経験を通して感じた心温まるエピソード・悲しいエピソード・・いろいろな人間模様を綴っています。

『死』を考えることは同時に『生』をかんがえることでもあります。一人でも多くの方が私の経験を通して『死』についてほんの少しでも良い。考えてみてください。

エンゼル
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住所
岡崎市
出身
愛知県
ブログ村参加

2009/05/16

  • 静かな愛

    「生まれ変わってもまたおじいさんと一緒になりたい。」おばあさんの言葉です。96歳のおじいさんは仏様のようなお顔で眠っていました。髪の毛のない頭に切れ長の閉じた目、厚い唇はしっかりと閉じ凛とした姿で眠っていました。側には94歳のおばあさんがいます。歩くのも

  • 壮絶な1年

    彼女にとってこの1年は壮絶な1年であったに違いありません。63歳の奥様は元気だった頃の見る影もなく痩せこけていました。落ち込んだ眼は開き、頬は大きな穴が出来る程に窪んでいます。痩せてしまったお顔には歯だけが異様に飛び出して見えます。布団の上一面に元気だっ

  • いつもと同じ

    いつもと同じ朝でした。いつもと同じようにご主人を送り出し、いつもと同じように家事をして、いつもと同じようにご主人の帰りを待っていました。でも、帰ってきたのは二度と笑う事のないご主人でした。二度と会話を交わすことも出来ない、二度と目を開ける事もないご主人

  • 大往生

    皆さんは「大往生」と言う言葉からどんな「死」を想像しますか?100歳まで生きた死。長生きをして安らかに亡くなった死。67歳のご主人がお亡くなりになりました。60代と言えばまだまだ早すぎる死です。奥様と娘さんがバタバタと忙しそうにご主人の側を動き回っていまし

  • 難病

    82歳のお母さんは首を大きく反り口を開けて横たわっていました。着ているパジャマを脱がせ、お身体を拭いていきます。ご家族に一緒にお身体を拭くかお尋ねします。たくさんいらっしゃる親族の方々、皆さんが首を横に振ります。私が皆さんの前で、温かいタオルでお身体を拭

  • 寿命

    10月初旬、朝晩ひんやりするほど涼しくなりました。しかし、昼間はまだまだ汗ばむ陽気が続きます。それでも、真夏を思えば随分過ごしやすくなりました。外での作業も精が出ます。その油断がいけなかったのかもしれません。62歳のご主人は熱中症でお亡くなりになりました

  • 拒食症

    お顔のハンカチをめくると、ぎょっとしました。49歳という若さでお亡くなりになった女性は、まるでミイラのように痩せこけていました。肌は黒ずみ、落ち込んだ眼は開いています。濁った眼球がこちらを悲しそうに見ています。痩せてしまったために歯は大きく前に突き出し、

  • 初めて

    この仕事をしていると、「もう長い事、この仕事をしているの?」とよく聞かれます。思い返せば、この仕事を始めてすでに19年が経とうとしています。あっと言う間の時間でした。初めてご遺体を目にした時、『死んだ人』と言う先入観で覚悟を持って見た事を覚えています。

  • 拒食症

    お顔のハンカチをめくると、ぎょっとしました。49歳という若さでお亡くなりになった女性は、まるでミイラのように痩せこけていました。肌は黒ずみ、落ち込んだ眼は開いています。濁った眼球がこちらを悲しそうに見ています。痩せてしまったために歯は大きく前に突き出し、

  • 96歳のおばあさんはご自宅の介護ベッドに横たわっていました。その傍らには二人の息子さんが悲しみに暮れながら寄り添っています。息子さんと言ってもすでに高齢になっています。ご挨拶の後、着せて差し上げたい物を確認すると、奥のお部屋に行き、何やら探しています。

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