数多くの4号A卓上電話機のカラー電話機を触って来ましたが、「ぞうげ」に限り製造メーカーによる色合いの違いが顕著のように感じる。当然、艶落ちや経年に依る色焼けがあるとしても、他のカラー電話機はこれ程はない。左が「沖電気製ぞうげ」で右が「日立製作所製ぞうげ」。両機共メーカー揃いの個体ではあるが、左の個体はほぼ艶落ちもなくコンディションは極上に近いため、本来の「ぞうげ」とはこの色合いが近いのかも知れない。←ランキングへどうぞ♪同じ「ぞうげ」でも
数多くの4号A卓上電話機のカラー電話機を触って来ましたが、「ぞうげ」に限り製造メーカーによる色合いの違いが顕著のように感じる。当然、艶落ちや経年に依る色焼けがあるとしても、他のカラー電話機はこれ程はない。左が「沖電気製ぞうげ」で右が「日立製作所製ぞうげ」。両機共メーカー揃いの個体ではあるが、左の個体はほぼ艶落ちもなくコンディションは極上に近いため、本来の「ぞうげ」とはこの色合いが近いのかも知れない。←ランキングへどうぞ♪同じ「ぞうげ」でも
一時期、復刻版が製造されたりで何故か再び、人気が出だした「石塚硝子㈱」のアデリア。これは復刻版ではなく、昭和の当時物のアデリア。ほぼ未使用状態ではあるものの、当時の製造過程の問題で少し精度や仕上がりは落ちる。それも又、昭和の味ではあるのですが・・・。←ランキングへどうぞ♪ADERIA
明治中期から戦後まで使われていた「炭火アイロン」。始まりは明治中期に英国より伝わったとされ1915年に国産電気式アイロンが発売されるも当時、未だ室内の壁面にプラグを差すコンセントも普及しておらずその高価さ故に30年間も普及せずに「炭火アイロン」が戦後まで活躍し続けた。「さくら印」の炭火アイロン。さくらのペイントも当時のもので、しっかりと残っています。炭火の火力調整用の給気口もさくら。ちゃんと回転可動します。炭火投入の目皿も現存。アイロンとしての機能上、最も重要な部分。それは船形の底金の状態。先端部分はもちろんのこと、ベース面も奇麗な状態で使用には問題ない状態です。「さくら印の炭火アイロン」/価格応談←ランキングへどうぞ♪さくら印炭火アイロン
オークションにてゴミの山のような電話機の山買いの後、使えるモノ、部品のみを保管するモノ等仕分けをし4機の「4号A卓上電話機」を何とか救出し、クリーニングから整備、通信テストを終える。この一連の作業はたまにはあるのですが、今回は「掘り出し物」が一つ。何と、「ニューヨーク近代美術館」にも収蔵されているエリクソン社の通称「エリコフォン」若しくは「コブラ電話」と呼ばれる希少な電話機が・・・。1940年代後半、スウェーデンのエリクソン社でデザイン製造された当時としては画期的な「一体型電話機」。1954年から量産に入りヨーロッパやオーストリアで販売。1960に入りアメリカ市場でも販売されるようになる。ベース裏部分にダイアルとフックスイッチが収まり、発着信の折にはテーブルから電話機を持ち上げることと...電話機の山買いからの救出、そしてエリコフォン
ガラス製蘭麝酒瓶と陶器製蘭麝酒徳利。蘭奢待から名が付いたとされる蘭麝酒。ガラス瓶の方は昭和初期。陶器製徳利の方は明治・大正期と思われます。←ランキングへどうぞ♪蘭麝酒器
昨今、値上がりが続く俗に言う「SLナンバープレート」。今やレプリカ製であっても、その型式や鋳造の出来具合に依っては高値が付く。下の写真の「D51789」の方は正真正銘の実装プレートで、「D51180」の方はレプリカの内でも高品質のプレート。当然ながら、どちらも「砲金製」となる。実装プレートの内でも実は価格に差がつく場合がございます。前後左右と4枚のプレートが存在するが前方に取り付いていたプレートは特に高値が付いてしまう。このプレートも多分、前方プレート(最低でも後方)と思われ、特徴は飛び石に依る多数の打痕の存在が見分け方となります。後は今更ではありますが、「実装プレート」と「レプリカプレート」の見分け方について。先ずは「砲金製」であることは当たり前なのですが、当時の廃車解体時に...蒸気機関車型式銘板/SLナンバープレート
船舶用の丸窓が2種。20cmタイプと25cmタイプ。小さい方の20cmタイプの方は実装されていた期間が長かったのか、海藻らしきものの汚れや腐食が目立っていたため出来るだけ汚れを落とし腐食部分を取り除き磨き上げたもの。アルミ鋳物製でガラスは強化ガラス。機能的にも問題はなく、海上はもちろんのこと陸上(建築物等)でも使えます。呼称は強化ガラス部分の直径を表します。船舶丸窓2種(20cm&25cm)/非売品←ランキングへどうぞ♪船舶丸窓2種
TIGERCalculatingMachine戦後型10×10×18、製造は1950年代(昭和25~35年)「第三期」。公務員の初任給が¥4,800円ぐらいの頃、販売価格は何と¥28,400円。ご承知の通り、戦前型は「丸に虎印」だった物が戦後、横文字で「Tiger」となり桁数表示が金属製。そして、やがてその金属製桁数表示が樹脂製と変更される。その欠損していた桁数表示もそれなりに修復。TIGERCalculatingMachineは、その変還により多くの種類があるが、やはりこの時代の黒塗りの機種が一番貫禄があり、工業製品としてもバランスがとれており美しい。不思議と部品の損傷や欠品さえなければ、今でも健全に動き計算が可能である。手回し計算機/TIGERCalculatingMachine戦後型10×10×1...手回し計算機/TIGERCalculatingMachine戦後型10×10×18
過去、いくつもの「手回し計算機(TIGERCalculatingMachine)」を触って来ましたが、ここまで程度の良い個体は初めてで、各ペイントの状態も申し分ない。気になる部分は下の写真の数値入力部の2ケ所備わる樹脂製の桁数表示右側の先端部が破損状態。しかし、樹脂製桁数表示は各2ケ所づつ備わっており欠品はしていない。とは言え、現在は不動状態で各駆動部は油切れで全て固着している。通常は製造から70年以上も経過していることと、本体が重量物のためほぼ全ての個体はゴム足が潰れ劣化がみられて当たり前ですが、この個体のゴム足は比較的に良い状態。(但し、取り付けボルトが1本破断している)早速、固着を解くために外装を外して行く。ここでも驚かされるのが、外装裏面に貼られている防振用鉛板の青いビニルテープ。こち...手回し計算機/TIGERCalculatingMachine戦後型10×10×18入荷
季節柄、扇風機の修理となりました1960年代の明電舎25cm扇風機。症状は至って元気にプロペラは回るのですがその分、モーターヘッドを長年支えているシャフトとその軸受けホールとのガタと首振り用ロットアームのガタから来る結構な異音(振動音)。早速、分解して行く。分解と言ってもモーターヘッド部分をステーから抜く作業で、モーター部分や電装スイッチ部は全く問題ないので温存。ヘッド部分を抜いてみると言うほどガタ付はないものの、内部のグリスは既に無い状態。グリスを充填し、首振り用ロットアームは上下のガタが結構あったためOリングを入れこちらもグリスアップしておく。そして仮組み、カバー無しの状態で試運転をしてみる。若干、音は出ているものの以前と比べると雲泥の差で許容範囲。そして、カバー等一式...季節柄の扇風機の修理/明電舎
古い電化製品は以前にも書きました「点検整備のススメ」のように、電源を繋いで動作したとしても点検整備はやって欲しいと常々思っている次第で。。。この古い玄関用外灯も、なるほど100Vに繋げば点くには点くが内部は怪しいものです。早速、碍子製のソケット部分を分解してゆくと、結線は御覧の有様で、いつショートしてもおかしくない状態。やはり、このままでは使用不可と判断し電線は全て取り除くことに。外灯本体の壁側(柱側)に取り付くベース部分の変形は後程、直すとしてやはり古い布打ちコードは被膜が劣化して使いものにならない。後、碍子製のソケット部は割れもなく再使用は可能と判断。そして本体部分を修正し、錆や汚れを落としてレストアは完了。再使用の取り付け時に塗装を施すかどうかや電線ケーブルは入線接続ということで、このままの状...玄関外灯のレストア
前回の「手回し計算機/TIGERCalculatingMachine基本型(戦前)が入荷」の後、先ずは外装を外し固着でガチガチのギア類を解く作業から。まぁ~、酷いものです・・・。全ての可動部が動きません。欠品についてはお決まりの小さなマイナスボルトぐらいで、後は問題無さそうな雰囲気。いくら基本、先ずは壊れない「タイガー計算機」とは言え、ここで無理にレバーを廻したりすると取り返しのつかないようになるため、これでもかの注油後、数日放置し少しづつ加減をしながら可動部を動かしながら機能確認も兼ねて動かして行きます。そして、固着が解け機能が確認できたところで外装のお化粧直し。左下映るゴム足は御覧の有様のため新品の代用品を用意。各ボルト類は洗浄後に磨きを掛けてあります。前面上カバーの文字類が薄くなっ...手回し計算機/TIGERCalculatingMachine基本型(戦前)のレストア
以前にもご紹介した「手回し計算機/TIGERCalculatingMachine基本型(戦前)」と同機種が入荷。但し、程度は非常に悪い。完全に固着した状態でどの操作も現状では出来ない状態で、錆も酷い。何処までレストアできるかは不明ですが、この「虎印」が付いた「タイガー計算機」は「TIGER印」とは全く価値が違うので何とかして上げたい。←ランキングへどうぞ♪手回し計算機/TIGERCalculatingMachine基本型(戦前)が入荷
宮内庁御用達「深川製磁」。増してや1960年代海外輸出向けだった柿右衛門様式の「色絵菊文」であれば希少品で、「金継ぎ」を施すに値する逸品。微かな欠けでもカップとしては成り立たない。今では高値で取引されている「深川製磁」。こうやって眺めていても納得は出来ます。←ランキングへどうぞ♪金継ぎ
精工舎のコメットが入荷。。。外装の状態は悪く当然?不動状態。時計側は振ってみると微かに動くが直ぐに止まる。原因は油切れか内部でゼンマイが切れていると思われる。一方、目覚まし側はベルも鳴り動くのでこちらは問題ない。早速、分解に取り掛かると直ぐに時計側のゼンマイが破断していることに気が付く。以前の「救出作戦終了」の折のコメットは目覚まし側のゼンマイが切れていた。まぁ~、ニコイチにすれば良いのですが取り敢えずは切れたゼンマイを安全のため拘束しておくことに。(因みに、この状態でも時計はゼンマイの余力で少しだけ動く)ゼンマイの入れ替えをしたいところですが、ゼンマイの手持ちがなくこのまま組んで行くことに。(以前のコメットもそのままの切れた状態で、目覚まし時計のゼンマイは中々、入手しにくいのが現状)洗...精工舎コメット目覚まし時計
久しぶりに「ヴィンテージピッケル」を仕上げる。(相当な手間を掛けて・・・)元はこんな状態。元はこんな状態だったが、仕上げて行く過程でその刻印から「EVERNEW1号」と分かるヴィンテージピッケル。当時のピッケルは今のとは違い趣があります。丸環のストッパー部分。EVERNEW1号(その2)/1960年:価格応談以前のヴィンテージピッケルヴィンテージピッケル・EVERNEW1号/1960年ヴィンテージピッケル・ICEMANSHIP(2)/1950年←ランキングへどうぞ♪ヴィンテージピッケル・EVERNEW1号(その2)/1960年
昭和初期の未だ「㈱高千穂製作所」だった頃の「オリンパス顕微鏡」。100年、1世紀近い時間の経過とともにやはり金属部の劣化、木部の汚れは仕方ない。一応は付属品をはじめ揃っているように見受けられるが、やはりレンズの汚れと黴や反射鏡の一部腐食は有る状態。気になるのはやはり光学機器の金属部の艶落ち。木箱の洗浄とともに出来る限りの磨き作業。今まで汚れで隠れていた木箱の「OLYMPUSTOKYO」の文字も浮かび上がる。「制作本店川外(名古屋)」のエンブレム。木箱の制作メーカーなのかは不明だが、流石に光学機器用の保管箱ともなると相当、造りが良い。そして、廓大倍数票には「昭和8年」の記載。(白い部分はこれ以上の損傷防止のための当て紙で補強)錆びていた専用の鍵も磨きを掛け、鍵穴にも注油し問題なく使えるように。廓大倍数...高千穂製作所製:オリンパス顕微鏡
「イシダ製上皿天秤」の次は「白井度量衡器製作所製:精密化学天秤」。結構、汚れている状態で先ずは洗浄から始める。各金具類は出来るだけ取り外し洗浄に掛ける。写真の「五円玉大」の金具はどうしても外れず、このままの状態で洗浄することに。大分、奇麗になったところで磨きに掛ける。木部についても洗浄したものの、天場のインクではない薬剤によるものなのか大きな染みが気になる。仕方なくサンドペーパーで天場の塗装もろとも落とすことに。新たに塗装も終わり仕上がったところ。天場の染み跡は分かるものの、以前よりは良くなった。以前、この場でもご紹介した「精密化学天秤/白井度量衡器製作所製」と同機種。鼈甲系の上皿に専用分銅も揃っている。白井度量衡器製作所製:精密化学天秤(年代不明)/非売品←ランキングへどうぞ♪白井度量衡器製作所製:精密化学天秤
先ずは上蓋にあるネジの受け側の修復から。。。残っている片側の受け側から型をとり、いつもの「プラリペア」で修復して行く。塗装までは必要もなく機能すればOKというレベルで留めておく。修復が終わったところで、漏れたオイルの洗浄とケースのクリーニングと磨き作業。2年おきの校正検査が平成16年で止まっているということは、18年ほど前までは現役だったことになる。本体右側面には調整用の蓋が備わる。蓋を開けて、調整ノブを廻すことが出来るのと、オイルの確認も出来る。ダンパー用タンクのオイルの量が漏れた分、少なくもあるがこれについては又、適当なオイルでも入れようと思うも粘度も分からないため、現状の赤いオイルが美観上も良く、暫くはこのままの状態にしておく。(但し、秤の針が静止するまで少し時間が掛かる)創業:明治...イシダ製上皿天秤測り
先々代がDrであったご子息の方から、医院で使われていたのであろう古い機器を3点ほど寄贈される。本来は廃棄処分するところ廃棄するには忍びなく、当方であればメンテ修理等をして保管されるであろうと期待されたみたいで、その期待に応えるべく暫くはメンテ修理に明け暮れそうです。上皿が鼈甲の「精密天秤測り」にオリンパス製の「顕微鏡」そして、奥がイシダ製の「上皿天秤測り」。先ずは小さいイシダ製の「上皿天秤測り」から観察することになるのですが、それには理由があり何故か内部からオイルが滲み出ているせいでもある。早速、内部を観てみると案の定、ダンパー用の赤いオイルが漏れて内部はオイルだらけの状態。これについては運搬時に転倒したのか将又、内部にオイルタンクがあることを知らずにひっくり返したことが原因と思われる。それより...上皿天秤測り他、色々
前回の「手回し計算機/TIGERCalculatingMachine基本型(戦前)が入荷」の後、先ずは外装を外し固着でガチガチのギア類を解く作業から。まぁ~、酷いものです・・・。全ての可動部が動きません。欠品についてはお決まりの小さなマイナスボルトぐらいで、後は問題無さそうな雰囲気。いくら基本、先ずは壊れない「タイガー計算機」とは言え、ここで無理にレバーを廻したりすると取り返しのつかないようになるため、これでもかの注油後、数日放置し少しづつ加減をしながら可動部を動かしながら機能確認も兼ねて動かして行きます。そして、固着が解け機能が確認できたところで外装のお化粧直し。左下映るゴム足は御覧の有様のため新品の代用品を用意。各ボルト類は洗浄後に磨きを掛けてあります。前面上カバーの文字類が薄くなっ...手回し計算機/TIGERCalculatingMachine基本型(戦前)のレストア
以前にもご紹介した「手回し計算機/TIGERCalculatingMachine基本型(戦前)」と同機種が入荷。但し、程度は非常に悪い。完全に固着した状態でどの操作も現状では出来ない状態で、錆も酷い。何処までレストアできるかは不明ですが、この「虎印」が付いた「タイガー計算機」は「TIGER印」とは全く価値が違うので何とかして上げたい。←ランキングへどうぞ♪手回し計算機/TIGERCalculatingMachine基本型(戦前)が入荷
宮内庁御用達「深川製磁」。増してや1960年代海外輸出向けだった柿右衛門様式の「色絵菊文」であれば希少品で、「金継ぎ」を施すに値する逸品。微かな欠けでもカップとしては成り立たない。今では高値で取引されている「深川製磁」。こうやって眺めていても納得は出来ます。←ランキングへどうぞ♪金継ぎ
精工舎のコメットが入荷。。。外装の状態は悪く当然?不動状態。時計側は振ってみると微かに動くが直ぐに止まる。原因は油切れか内部でゼンマイが切れていると思われる。一方、目覚まし側はベルも鳴り動くのでこちらは問題ない。早速、分解に取り掛かると直ぐに時計側のゼンマイが破断していることに気が付く。以前の「救出作戦終了」の折のコメットは目覚まし側のゼンマイが切れていた。まぁ~、ニコイチにすれば良いのですが取り敢えずは切れたゼンマイを安全のため拘束しておくことに。(因みに、この状態でも時計はゼンマイの余力で少しだけ動く)ゼンマイの入れ替えをしたいところですが、ゼンマイの手持ちがなくこのまま組んで行くことに。(以前のコメットもそのままの切れた状態で、目覚まし時計のゼンマイは中々、入手しにくいのが現状)洗...精工舎コメット目覚まし時計
久しぶりに「ヴィンテージピッケル」を仕上げる。(相当な手間を掛けて・・・)元はこんな状態。元はこんな状態だったが、仕上げて行く過程でその刻印から「EVERNEW1号」と分かるヴィンテージピッケル。当時のピッケルは今のとは違い趣があります。丸環のストッパー部分。EVERNEW1号(その2)/1960年:価格応談以前のヴィンテージピッケルヴィンテージピッケル・EVERNEW1号/1960年ヴィンテージピッケル・ICEMANSHIP(2)/1950年←ランキングへどうぞ♪ヴィンテージピッケル・EVERNEW1号(その2)/1960年