ノット/東響
ノット指揮東響の定期演奏会は、マーラーの交響曲第6番「悲劇的」が演奏されたが、その前にリゲティのピアノ曲「ムジカ・リチェルカータ」から第2番が演奏された。ピアノ独奏は小埜寺美樹。新国立劇場でおなじみの人だ。照明を落として、舞台奥のピアノにスポットライトが当たる中で、演奏された。はっきりした発音の演奏だった。消え入るように終わりかけると、照明が次第に明るくなり、オーケストラが浮かび上がる。そしてマーラーの演奏が始まった。マーラーの交響曲第6番とリゲティの「ムジカ・リチェルカータ」第2番に音楽的なつながりがあるかどうかは別にして、聴衆の身からは、演奏会でいきなりマーラーが始まるよりも、その前にリゲティの小品があったほうが、精神を集中する効果があった。余談だが、「ムジカ・リチェルカータ」はわたしの好きな曲だ。全...ノット/東響
2023/05/21 11:56