サピエンス減少—縮減する未来の課題を探る 原俊彦 2023
序2022の国連新推計によれば、2022年中に世界人口は80億人に達するものの、今世紀後半の中頃には減少に入り、世界全体が現在の日本と同じような少子高齢・人口減少社会に移行する。日本は2008年の1.28億人をピークにすでに人口減少期に入っている。人口減少は日本だけの特殊事情ではなく、世界の多くの国は遅かれ早かれ同じ道を歩む。犯人探しをしても有効な対策には結びつかない。第4章人口が急激に減少する場合には、生産年齢人口の減少を通じ社会資本蓄積や社会的生産の拡大を困難にする。社会経済システムを縮んでいく人口規模に合わせ常に縮減再編し続けなければならない。人口減少に合わせ組織をスリム化することが常に求められ、陰湿な行き残りゲームのような競争が生じる傾向が強い。人口減少では社会資本の更新は難しく,先行投資の回収は...サピエンス減少—縮減する未来の課題を探る原俊彦2023
2023/05/14 16:53