東京特別区(江戸川区、墨田区、台東区)においてそれぞれまちづくりを実践してきた3人の著者が、これからのまちづくりに関わる人のためになることを願って自らの経験を取りまとめた本。「まちづくり」という言葉が広く使われるようになり、まちづくりに関心を持つ自治体職員は多くなった。しかし公務員に「まちづくり」という職種はなく、どう仕事を進めればいいのかわからない場合が多い。この本の著者たちも最初は迷ったり叱責されたりしたことが正直に記されている。著者らの取り組みが実を結び、この20年くらいの間に、都心の東側の下町地域で多くの事業が動いてきたことを改めて実感する。・谷中地区の再生と密集市街地整備・東京スカイツリーとまちづくりグランドデザイン・京島地区の住環境整備なかには、動いた実感のない事業もあった。第1章で示されたま...〘実践〙自治体まちづくり学—まちづくり人材の育成を目指して上山・河上・伴2024