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ツリフネソウが庭中に咲いていたのは母がまだ元気な時です。母は、花の周りの育ちすぎる草を丁寧に抜いていました。しかし雑草をとらなくなっても、変わらずいたるところに顔を出すのです。ツリフネソウは、手のかからない花でした。一株のツリフネソウが30年近くこの庭に命をつないできたのです。(私が植えたのではありませんが。)母がいなくなって、ツリフネソウの群生場所を草刈するため、花数が減りました。今では草を刈らない、サツキなどの根元や花壇や鉢の中に育っています。昨年は、数株を植えてみました。今年どんな広がりを見せてくれるのか楽しみにしています。白花フジバカマこの花はこぼれ種では増えません。一株ですが1m位に成長し、倒れるほど大きくなります。しばらく鉢で育て、ここに飢えて6~7年になります。カリガネソウ一株でも縦横に広がります...2020の花9月の庭に咲く花々
秋の花コスモスは夏の終わりに花を咲かせます。俵山交流館「萌の里」では8月の初めに種をまきますが一月でかわいい花が見られます。花は元気な夏草とともに育ち9月の半ばには丈が1mになっています。草原はそろそろ涼風が吹くようになり、三度目の種がまかれます。小さなコスモスの芽が畑一面を覆っています。もちろん半分は雑草ですが。この畑のさらに奥の斜面は、3週間ほど前に種まきが行われました。丈が7~8cmのコスモスが育っています。2月のブログで紹介した12月のコスモス畑が、この時発芽した花畑でした。先に咲いた花は10月の終わりには刈り取られ、春の畑の準備に入ります。草が邪魔だという意見はあります。しかし雑草を抜くとコスモスの根を痛めてしまうのです。大雨や大風で倒れるより、雑草と共生しているたくましいコスモスの姿を見守っている私...2020夏のコスモス
春を待ちながら、去年の庭の写真を眺める。この花たちは今年も咲いてくれるのだろうか。12月から1月に氷点下8度の日があった今年の冬このアマリリスは根が凍って、枯れてしまったのかもしれないと、胸がざわつく。母が亡くなった年の冬、同じように凍てついた。その時赤いアマリリスを失った。赤いアマリリスは毎年見事に咲いていたのに。このピンクのアマリリスも消えかかったが、小さい芽が春に出てきた。そしてやっと3年後に花を咲かせたのだった。キョウガノコ赤花と白花が咲くが、夏草に覆われて、なかなか花が増えていかない。ホタルブクロは一株植えると、かまわずとも周りに増えていっている。私が植えたわけではないが、毎年6月を楽しみにしている。白のホタルブクロは、母の自慢だった。シモツケは盛りを過ぎているが、長く楽しませてくれた。草刈のあとの藪...2020年の庭の花を思いだしながら春を待つ
昨年の5月の連休後の萌の里。ポピーがやや盛りを過ぎていました。葉が黄ばみ始めていますが、ポピーの鮮やかな花は風に揺らいで咲いていました。雑草を除くのは難しい共生するしかないのです。この季節はちょうどヤマボウシの白い花が満開でした。散策するのは最適の場所でした。2020の花ポピーは雑草の中で色鮮やかに咲く
2020(昨年)の花の話 西側登山道が開通したので行きました。
西側登山道は4年ほど通行止でした。阿蘇の中岳の火口には、友人が熊本に観光で来た時に登るだけですが、地震後ずっと気になっていました、どんな被害があったのか、自分の目で確かめてみたいと思っても、傍に行けなかったのです。杵島岳は無残に崩れていました。きれいな草原だったのに。火山の山肌が白く赤く、皮膚をむかれた因幡の白ウサギのように見えました。元に戻るには数十年かかるのだろうかと、思いながら呆然と見たのです。以前のキスミレに覆われた草原を見ることは、私にはかなわないけれど、草原は時間がたてば旧に戻るのです。この山々が数千年同じことを繰り返してきたのなら。米塚火山の前に狭い場所があって車を止めました。米塚は頂上に丸いくぼみがあります。火口の痕です。30センチほど山頂が沈んだと、地震後ニュースで聞きました。上空の映像から、...2020(昨年)の花の話西側登山道が開通したので行きました。
日曜日、工事が休みの時、近くまで行きました。遠くからは全く見えなかったものを見ました。予想外のものだったのです、覗き込んで考えてみました。この穴は、底が土のままです。多量の雨水がこの穴に溜められるように作ったのではないでしょうか。穴の下には多分活断層があると思います。ここに住む私の実感ですが。オーバーした雨水は排水溝から流されるようになっていました。多分ダンプカーのタイヤを洗う設備かしらと思えるものもありました。真相はわかりません。コンクリートの道が、幅10mほどで斜面を登っていました。驚いたのはコンクリートの厚さが、30㎝~40㎝はあることでした。道は片側はできていました。今後、残りの半分ができるのでしょう。雨水の排水管でしょう。水が集められて大穴にためられるのだと思います。熊本は水の国と言われるくらい湧水の...2020草原の工事Ⅱ見えてきた工事の様子
やっとモミジが紅葉しました。その時には、銀杏はすっかり落葉していました。藪の中を歩いて写真を撮りました。草の実が全身についてしまうので、歩く箇所が限られます。咲き分けで絞りの椿。大輪の花が見事ですが、藪が深いところにあるので、毎年忘れられています。赤の山茶花植えてから50年近くになるので大木です。斑入りの山茶花植えられてからかなり年月がたっていますが幹回りも細いままです。八重咲で小ぶりの山茶花毎年見事に多くの花をつけるピンクの椿一月くらいは咲いています。2020年の12月の庭でした。2020年の庭12月になって紅葉
この菫が咲いていたのは掘り返された草原です。この菫をまたみることができるのでしょうか。牧草地を歩くと出会うはるの短い間だけ出会うスミレ時期がずれると姿を見ることが難しい立ちすぼスミレ家の周りに咲いています。 まるで草原の妖精たちでも毎年同じようには咲きません 我が家の庭にも樹木の枝を剪定すれば必ず咲いてくれるから日の当たる場所を作ってやりましょうスミレ草原の妖精たち(2017年のブログ)
萌の里のコスモス畑が積み上げられ黒土の間に見えています。ピンクのじゅうたんのように見えます。2020年の4月からダムの調査は行われていました。どれほどの土がこの場所に運ばれるのか、計算されたのですね。斜めに建てられた板の角度にきちんと合わせて土が置かれています。その正確さに感心はするものの、何か大切なものを失ったような先の見えない不安のような、見てはいけないものを見た時のようなそんな気持ちになりました。草原の下が10mほど掘り下げられていました。表土は30cmの厚さで削られ盛り土にされていました。工事終了後元の表土に戻されるのだと思います。(聞いた訳ではありませんが)元の表土でなければ、草地に戻ることがないからだと思います。都会の道路脇と同じように外来種の植物とツクシやイラクサのような雑草に覆われた荒れ地に変わ...2020.工事11月の草原は黒い土に
12月の半ば萌の里のコスモス畑を散策あたりは冬の夕闇に消えてゆきそうでした振り返って萌の里の建物をみました。西陽が山を照らしています。コスモス畑の向こうでは道路工事をしていました。大切畑ダムの復旧工事が始まっています。ダムに沈む田畑の土を一時避難させる場所をつくっています。この草原がその場所なのです。そこで、土を積んだダンプカーが通る道路を作っているのです。5時過ぎ現場作業は終了していました。これから3年かけてダムは完成すると聞いています。このダムの水が使えないと、作物の生産ができない農家が多くあります。大切畑の堤(ダム)は江戸時代に築かれたため池でした。長い年月村の生産を支えてきたのでした。2020の花のはなしコスモス
熊本地震で西原村に大きな被害が出たのは、2016年4月16日午前1時半の本震でした。この損壊した道路は、俵山から村の中心に向かう道です。地震から1か月ほどして、初めて大切畑(おおぎりはた)大橋を見に行った時の写真です。大橋の少し手前から撮りました。橋のつなぎは外れています。大橋を大切畑の集落から見ています。(撮影日2016.5.15)2016.4.22の朝大雨のため避難勧告が前日に出ていたので、村の避難所にて車中泊をした帰りでした。被災している私たちは、停電のため、また家の中が歩けないほど物が散乱していたこともあって、ラジオは聞いていましたがテレビは見ていませんでした。迂回路を探して大切畑の集落を通った時見たのは息をのむ風景でした。ダムから引かれた水路が壊れて無残に崩れていたのでした。そして集落は集落全体が全壊...地震から4年大切畑は変わる
2019年9月14日大切畑大橋開通3年6か月ぶりに橋が通れるようになりました。このルートの壊れていた4箇所全ての橋が復旧したことになりました。この写真は2016年5月12日です。この集落の家のほとんどが倒れました。そして、2019年12月8日には大規模な復旧工事が行われていました。この道は俵山トンネルから続く道です。熊本空港に向かっています。地震後、我が家に向かう道のすべてが崩壊したので一時孤立しました。孤立は2日位です、村の人が自分たちの持っている重機で、落石を取り除いたので孤立は免れたのです。2016年4月16日(地震当日)朝6時くらいに撮った写真です。排水溝も壊れ、道路はいたるところがいたんでいました。しかし、復旧がこんなに時間が長くかかるとは、当時は思いませんでしたよ。我が家の石垣が崩れました。大切畑大橋開通「通行止め」が無くなった
冬の初め花木の手入れをする。剪定をしたり、肥料を施したり。少し前だったら美しかっただろうと思われる野菊が、庭中に咲いている。色あせてきたところなので残念だが山茶花も満開だったが写真を撮るのを忘れてしまった。なぜか山茶花に愛着がわかないでいるが、このピンクの花は癒される。12月の庭花木に肥料を与える
5月には阿蘇の草原は緑に覆われます。俵山の「萌の里」のポピーの花畑が満開となります。写真は昨年のポピーです。よく見ると、ポピーの間にコスモスが咲いています。前年のコスモスのこぼれ種が、しっかり芽吹いているのです。「がんばろう熊本」の幕は今はありません。ここには地震で壊れた送電線の鉄塔があったのです。鉄塔の場所は、50メートルほど東に移りました。復興工事が終了したので、今年は花畑が広くなっているはずです。5月には新型の感染症は沈静化しているでしょうか。花を尋ねて西原村にどうぞ。5月はポピーの花を見に来ませんか
6月昨年もアジサイが庭の主役になりました。見慣れた花ですが、写真に撮りました。雨が降らないとき、そして草刈を済ませてからやっと庭を歩きます。アジサイだけは毎年同じように咲きます。6月の花アジサイ(2019)
シモツケの花の盛りが過ぎたころ庭にはポツンポツンと、次の花が咲いていきます。庭にはホタルブクロが咲いています。ックシマツモトも咲きます。白のアケボノフウロハルサキシュウメイギク山ツツジが花だけになっているのには、訳がありました。多数の小さな虫が、葉を食い尽くしたのでした。庭の消毒をしたことがない私は、何をすればよかったのでしょう。6月の初めは春の庭の出来事について、さまざまな反省が出てきました。6月の花(2019)雨の前に咲く花とは
イチリンソウが咲くと嬉しくなります。田畑の土手の主役はこの花です。2019年は西原に帰るのが2週間ほど遅れました。イチリンソウの花は終わっているかと思いながら見に行きました。車が止められてゆっくり見ることができるのはこの場所。やっと、地震で崩れた石垣が、ブロックにて修復された春でした。イチリンソウはまだ咲いていました。大葉ショウマやアマドコロも新芽を出していました。イチリンソウの土手の中で、滑り落ちた場所もあったのですが、誰かが片付けていました。屋根瓦の修理ができた家々が、地震前の風景を取り戻したように見えていました。4月13日のイチリンソウ(2019年)
前にもブログで紹介しました仙酔峡の供養塔の話です。深山キリシマのある頂きは数か所ありますが、阿蘇高岳の鷲ヶ峰と呼ばれる岩場の登山路を見上げられるのはこの場所です。そこは高岳で短い命を散らせた若い方々を供養する供養塔が数多くたてられています。石の仏や地蔵たちはみな同じ方角を見つめています。物言わぬ仏たちですが、家族や友人たちの思いを代行しているのですね。多くの石仏が熊本地震で壊れたのでしょう、新しく作り変えられていました。私が中学生の時、先輩の男子学生が19歳くらいだったと思いますが、冬の高岳で遭難し行方不明になりました。彼の母である近所のおばさんは、一月ほど高岳に毎日探しに行ったと町のうわさで知りました。3か月後に彼は遺体で見つかったのでした。そのおばさんの家もいまでは町にありません。一人息子を亡くした母の気持...仙酔峡もう一つの物語
2019年の熊本の春は、雨が多かったと聞きました。野焼きが遅れたので、スミレたちはどうなったのかなと思いながらいつもの二重の峠にいきました。野焼きから日が浅いので山肌は黒々としていましたが、スミレは変わりなく咲いていました。陽がよく当たる場所に咲くスミレ。心もち花が大きいかな。3月の終わりから4月の半ばまで阿蘇の周りの山々ではキスミレが見られます。二重の峠は江戸時代には、参勤交代の道でした。現在の国道57号線は新しい道路と言えます、地震で崩落したため、まだ不通となっています。復興工事後の57号線はトンネルとなります。峠の石畳の道を上から撮りました。登るも下るも大変な坂道です。なだらかそうに見えますが、とても歩けるような斜面ではありません。足が躓きでもすると、何十メートルも滑り落ちてしまいますよ。白い点々はスミレ...去年の話Ⅳキスミレは変わらず
熊本地震で多くの道路が損壊しました。仙酔峡の駐車場に向かう道路も壊れました。3年ぶりに復旧しとの情報が入ったので、行ってみました。阿蘇の仙酔峡は高岳の登山道の中ほどにあり、深山キリシマ(高山に咲くツツジ)の群生地。200年300年の老木もあると聞いています。遊歩道が作られたのは戦後のことです。以前は阿蘇中岳からロープウェイがありました。廃止になって数十年になりますが、コンクリートの柱は残っています。ここから上に登ると草木はぐっと、少なくなります。昨年は売店もレストランもない山開きでしたが、今年はどうでしょうか。熊本空港から車で1時間ほどで行けます。仙酔峡3年ぶりの山開き(2019.5)
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