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いちごの城* https://www.ichigo-castle.com/

モノ書きをしているブログ。 ドラマや映画の感想、二次元・オリジナル短編小説、 時々ポエム。

映画・ドラマの印象に残った言葉や感想、二次元や短編小説、・自作ポエムを描いています。 また空や夕陽を見るのが好きで、写真が大好きっ! 素敵な写真もアップしたいですね♪

いちご*
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2018/11/12

  • 【 君がいる場所 】#18. 想い想われ・・・*。

    #18.午前中に始まった試合、二時間程度で終了したけど・・・私と先輩が合流できたのは14時過ぎのことだった。・須永君と一緒に来た樹先輩はいつもと変わらない様子だった。「ーーーお疲れさまでした!」とりあえず一杯だけ飲もうかと須永君がジュースを

  • 【 君がいる場所 】#17. 引退試合*。

    #17.樹先輩から告白されて早1週間、もう季節は肌寒くなり10月を迎えることになっていた。・「ーーーただいま・・・」剛くんの帰宅は22時を過ぎることが増え、ご飯を共にすることも話すことも減った。だけどそれは致し方ないことで、樹先輩たち三年生

  • 【 君がいる場所 】#17. 引退試合*。

    #17.樹先輩から告白されて早1週間、もう季節は肌寒くなり10月を迎えることになっていた。・「ーーーただいま・・・」剛くんの帰宅は22時を過ぎることが増え、ご飯を共にすることも話すことも減った。だけどそれは致し方ないことで、樹先輩たち三年生

  • 【 君がいる場所 】#16. 気になる名前と距離*。

    #16.「花・・・」「んっ・・・」結局また私は深い眠りについていたようで、剛くんに起こされた。「こんなところで寝てたら風邪ひくぞ。」「ゴメン・・・。お風呂入ってくるね。」剛くんの方が私よりも疲れているのに、最近の私はダメダメだなと思う。・お

  • 【 君がいる場所 】#15. 先輩の好きな人*。

    #15.環は本当にノートのコピー、そしてちょっとした手土産を持ってきてくれた。私の大好きなプリンで、2人で一緒に食べた。・中学の時は体調を壊しても、こうして自宅に来てくれる友達なんていなかったから、環の存在がすごく嬉しく感じた。環が来てくれ

  • 【 君がいる場所 】#14. 体調を崩す*

    #14.その日から私は先輩をひたすら無視したーーー。廊下ですれ違うことがあっても、今までだったら会釈してた。でも今は・・・視線を逸らすようになった。教室からグランドを見たり、先輩を追いかけることもやめた。ーーー告白する前から失恋なんて笑える

  • 【 君がいる場所 】#13. 失恋決定*

    #13.のんびりとカラオケに向かった私たち、到着した頃にはもうみんな歓談中だった。・「あれ?歌ってないの?」「ーーーもう出ようと思ってたんだよ(笑)どっか入ろうぜ!」せっかく来たのに、とブツブツ環は言っていたけど。須永くんの意向で私たちは近

  • 【 君がいる場所 】#12. 友達との和解*

    #12.学校で倒れてしまって1週間、私は学校を休んだ。・実は発作が起きる前日ーーー・・・剛くんと大きく衝突した。定期的に受けている病院の検査であまり良い結果が出なかった。そのことで病院の先生と今後について話し合った、そしてそれが剛くんにも伝

  • 【 君がいる場所 】#11. 桜の木の下で倒れる君* – Itsuki Side –

    #11. - Itsuki Side -夏休みが明け、新学期が始まったーーー。・「あっ・・・おはようございます。」俺は新学期早々、下駄箱で柊に会った。人の顔を見るなら驚くそぶりをして、軽く挨拶をして教室へ去った。その後ろ姿を見てふと思い出し

  • 【 君がいる場所 】#10. 守られてばかりの私*。

    #10.BBQも終盤に差し掛かり、先輩たちはバナナボートを終えて、今・・・ビーチバレーを楽しんでいる。・バナナボートに誘ってくれた時も、行こうかと足を一歩踏み出した。でも最後の勇気が出なくて最終的には乗れなかった。ーーー正樹先輩を筆頭に樹先

  • 【 君がいる場所 】#09. BBQ*。

    #09.ーーーそして今日は待ちに待ったBBQ。晴天・・・天気が良すぎるくらいの暑さに恵まれ、本日は海日和の日となった。・方向音痴の私は、指定された海に1人で行ける自信がなくて、環に頼んで駅で合流させてもらうことにした。普段はワンピースが多い

  • 【 君がいる場所 】#08. 少しずつ・・・*

    #08.自宅に戻っても、もちろんだけど誰もいない。前まで当たり前だったものが、急に消えたりするーーー・・・。私は今、その恐怖に毎日怯えて過ごしている。・そしてもうすぐ夏休みに入るーーー・・・。須永くんや双葉に環は部活で会えるし、合宿もあるか

  • 【 君がいる場所 】#07. 仲間*。

    #07.ーーー1週間。父が亡くなって1週間が経ち、私は重い腰を上げて学校に行った。・母が亡くなった時と同じ経験・・・。忌引き扱いで休み、久しぶりの登校で道場の目で見られた記憶。ただ普通に仲良くしたかっただけなのに、可哀想な子という認識で仲良

  • 【 君がいる場所 】#06. 恋心*。

    #06. - Itsuki Side -「昔からお世話になったお前たちのOBが先ほど亡くなった。明日お通夜だそうだから行ける支度をして学校に来い。部活は休みだ。」監督から夜遅くに電話が来た、そして俺はいつものように制服を着用してお通夜に向か

  • 【 君がいる場所 】#06. 恋心*。

    #06. - Itsuki Side -「昔からお世話になったお前たちのOBが先ほど亡くなった。明日お通夜だそうだから行ける支度をして学校に来い。部活は休みだ。」監督から夜遅くに電話が来た、そして俺はいつものように制服を着用してお通夜に向か

  • 【 君がいる場所 】#05. お通夜*。

    #05.受け入れたくない現実は・・・やっぱり真実で・・・今日、父のお通夜を迎えたーーー。・唯一救いだと思ったのは、父はすごく穏やかな顔をしていた。全ての管が外され、とても幸せそうな顔をしている。もしかしたら父はこれを望んでいたのかもしれない

  • 【 君がいる場所 】#04. 突然の死去*。

    #04.そして梅雨が明け、太陽の眩しい真夏の晴天の季節に入った。・文句を言いながらも一人一人の部員を大切にする剛くん、暑い暑いと言いながらも毎日楽しそうな須永くん、いつも太陽のように明るくて楽しい環、同じバスケ部なのに少し控えめで、とても優

  • 【 君がいる場所 】#03. チャンスからの撃沈*。

    #03.雨がひしひしと降り続く中、私たちの歩く音と雨の音が鳴り続けていた。・「ーーー体調はもう大丈夫なのか?」先に沈黙を破ったのは先輩だった。私は何を話そう、と考えるのに必死だったから何も話せなかった。「はい、だいぶ良くなりました。学校では

  • 【 君がいる場所 】#03. チャンスからの撃沈*。

    #03.雨がひしひしと降り続く中、私たちの歩く音と雨の音が鳴り続けていた。・「ーーー体調はもう大丈夫なのか?」先に沈黙を破ったのは先輩だった。私は何を話そう、と考えるのに必死だったから何も話せなかった。「はい、だいぶ良くなりました。学校では

  • 【 君がいる場所 】#02. 与えられたチャンス*。

    #02.季節は6月、毎日のじめっとした空気とうだるような暑さが生き苦しさを誘う。*「・・・あちぃ・・・早くこの雨の時期おわんねーかなぁ。。。」環と話している須永くんの声が聞こえる。「ほんと!朝も昼も夜も雨だし・・・」私も気持ち分かる・・・、

  • 【 君がいる場所 】#01. プロローグ*。

    #01.ーーーうちの学校には、昔から言い伝えられている伝説がある。裏庭にある大きな桜の木の下でキスをしたカップルは、永遠に一緒にいられる。という信憑性のない伝説が…。・「花、樹先輩が校庭にいるよ。」「うわぁ、本当だ*。先輩を見れるなんて今日

  • 【 お知らせ 】君がいる場所の更新について*

    いつも私のつたない創作活動に来てくださってありがとうございます♪「君がいる場所」を執筆する中で、全く話が思いつかなくなってしまっている現状でございます(笑)元々書きたかった内容と大きく変わってしまったこともあるので、一度内容を全見直しさせて

  • 【 君がいる場所 】#49. 1年・・・*

    #49.真夏の花火大会から季節は変わり始め、夕方になると上着が欲しくなる10月初旬ーーー。私はもうすぐ迎える先輩との1年記念をどうするか、今度は幸せな悩みを抱え始めた。・幸せな悩みだからどんなに考えても凄く幸せなこと。忙しい先輩のことだしク

  • 【 君がいる場所 】#48. 名前で呼ばれて・・・

    #48.ーーー水曜日はすごく天気が良くて、外に出るだけでカンカン照りに照らされ今にも目眩を起こしそうなくらいだーー。・ちょっと動くだけで暑いこの季節、家の中にいるときは短パンにブラトップで過ごすことが多い。気が知れているおばあちゃんたちだか

  • 【 君がいる場所 】#47. 深夜のデート*

    #47. - Itsuki Side -彼女と会わなくなって3週間、不幸中の幸いなのかオレはとにかく多忙な時間を過ごしていた。・「なんだよ、こんな時間に。」ーーーここ最近はバスケ部の後輩に付き合い、朝練から始まりお昼を食べて午後から夜までみ

  • 【 君がいる場所 】#46.優しさに漬け込んで*

    #46.次の週末、私は本当に樹先輩と会わなかった。・「昨日、樹と約束してたのに・・・」蒼太さんは時々ランチを食べに来ては色んな話をしてくれる。私と樹先輩がケンカしているのを知らないから、樹先輩の話を出すことが多くて少しだけ辛いこともある。だ

  • 【 君がいる場所 】#45.

    #45.私がバイトを始めて早一ヶ月半、私は1人のお客さんに少し困惑を抱えていた。・「ねえ、そろそろ連絡先教えてくれても良くない?おれ、毎日通ってるんだけど?」同じビルで働くと言ってるこの人は毎日ランチタイムに食べにくる常連。私がバイトを始め

  • 【 君がいる場所 】#44. 自分の貪欲な気持ち*

    #44.私と樹先輩の交際はゆっくりと順調に過ぎていき、季節は蝉の鳴き声が鳴り響く夏に変わろうとしていた。・先輩は相変わらず忙しい毎日を送っていて、バスケに加えて後輩の指導、先輩や上司とのお付き合いなどにすごく忙しそう。私も少しずつリハビリを

  • 【 2023年 】ご挨拶*。

    あけましておめでとうございます♡2022年はたくさんの人に読んでいただきすごく幸せで嬉しい年でした!あまり更新できないのにも関わらず、小説ブログのきっかけとなった【 中学聖日記 】もたくさんの人に読んでくださっていて幸せです(〃ω〃)ちょっ

  • 【 君がいる場所 】#43.

    #43.程なくして私は退院したーーー。術後は順調に回復して問題なく退院はしたけど、おばあちゃんが少なくとも一週間は外出を許さなかった。万が一、何かあっては困るから、と。私も退院した直後に誰かに会おうなんて、そんな気分にはならなかった。・季節

  • 【 君がいる場所 】#42. 無事に・・・*

    #42. - Itsuki -彼女と連絡が取れなくなって1ヶ月が経った。俺も社会人2年目になり初めての後輩を迎えた。ーーー仕事と練習で毎日を忙しなく過ごす中で、彼女がいないと物足りないと日に日に痛感している。・俺は気になっていることがあった

  • 【 君がいる場所 】#41. 救急搬送に・・・*

    #41.普段寒いのは苦手なのに、温泉街の綺麗にライトアップされた街並みは寒さを忘れさせてくれる。・温泉からペンションに戻るまでの数分、私たちは景色を楽しみながら戻った。途中あったゲーセンに寄ったりもして、双葉が景品を当てては大喜び。それにド

  • 【 君がいる場所 】#40. 隠したい思い*

    #40.優しい温もりーーー、真っ暗な場所ーーー。息が出来ないほど苦しいーーー。ここはどこ・・・、私はそっと目を覚ます。・ーーー眩しい光が私の瞳を奪う。「大丈夫!?怪我ない?痛いところとかない?ですか?!ほんとすいませんでした!」ゆっくり瞼を

  • 【 君がいる場所 】#39. 卒業旅行*

    #39.卒業旅行当日、たくさん寝たのが効果あったのか熱も下がり頭痛もほとんど消えていた。・体調が万全ではないから、とおばあちゃんたちはすごく心配してくれていたけど、無理はしないという約束をもう一度交わして私は卒業旅行に向かった。樹先輩と会う

  • 【 君がいる場所 】#38. 戻りつつある記憶と頭痛*

    #38.私が先輩に電話したのは23時を過ぎた時間、
次の日が朝練と仕事の先輩が寝るか寝ないか、
本当に微妙なラインだった。・「もしもし。」
「・・・寝てましたか?お電話もらってたみたいで・・・」
「ああ、もうすぐ寝るとこ。」
「何か用でした

  • 【 君がいる場所 】#37. モヤモヤとお兄ちゃん*

    #37.卒業旅行で行く場所が決まってしまえば、あとは旅館や交通機関がメインの話になって、各自スキー用品などの必要なものは自分で調達するという話で結論づいた。・案の定、おばあちゃんはスキーに行くことに大反対をした。もちろん葵おばちゃんも。だか

  • 【 君がいる場所 】#36. 思い出したい記憶・・・*

    #36.気持ちの良いふかふかのベットで、家族で過ごした時期の大切な楽しかった夢を見るーーー。幸せだった夢は一瞬で、最後に鮮明に頭に焼き付いてきたのは・・・炎に燃える車で父と母が苦しむ姿だったーーー。・・・その一瞬で目を覚ます。夢であることに

  • 【 君がいる場所 】#35. 愛を感じる今*

    #35.先輩と復縁して3ヶ月ーーー、毎日が不安だった高校時代とは違い、今は先輩に会えるために成長していたい自分でいたいと思うようになっている。ーーー多分それはきっと、先輩からの愛情を凄く受け取ることが出来ているからだと思う。・好きーーー・・

  • 【 君がいる場所 】#34. 復縁*

    #34.もうすぐハロウィン、街中はハロウィンに関する装飾や音楽で賑わい、歩いていても特に可愛い仮装をした小さな子供たちが目立ち始めた。・私はーーー・・・まだ先輩とのことに頭を抱えていた。先輩のことは前と変わらず大好きなのは紛れもない事実。で

  • 【 君がいる場所 】#33. 先輩からの告白*

    #33.嫌な上司ってどこの世界にもいるものなのかーーー。先輩の怪我騒動から2ヶ月、暑かったあの季節から今度はハロウィンの季節になろうとしている。ーーーそんな私は今、就職先の上司のことで頭を抱えている。・9月の初旬に顔合わせ的な飲み会があった

  • 【 君がいる場所 】#32. 先輩のことが心配で・・・*

    #32.季節は7月、暑い日々の中で半袖の人やノースリーブの人が目立ち始めた。大学で知り合った友人は海だったり花火大会だったりと学生最後の夏を謳歌している。ーーーそんな私も今年は花火大火にに誘われて浴衣を新調しようと、久しぶりに都内に足を運ん

  • 【 君がいる場所 】#31. 先輩との再会*

    #31.時計を見れば22時過ぎ、明日も仕事がある正樹先輩や歩先輩ーーー。そろそろお開きにしようか、という話で最後の注文をした。・「柊さんはお酒全く飲まないの?」私は居酒屋に来てからずっとウーロン茶一本で来ている、その分トイレも近くてトイレば

  • 【 君がいる場所 】#30. みんなとの再会*

    #30.結局ーーー、私は律さんや環がやりたいことを見つけたように、簡単には自分のやりたいことが見つからず、日本に帰国することを諦め、カナダからアメリカに留学する形を取った。ーーーその間、一度も先輩と連絡を取ることも日本に一時帰国することもし

  • 【 君がいる場所 】#30. みんなとの再会*

    #30.結局、私は律さんや環がやりたいことを見つけたように、
簡単には自分のやりたいことが見つからず、
日本に帰国することを諦め、カナダからアメリカに留学する形を取った。
ーーーその間、一度も先輩と連絡を取ることも日本に一時帰国することもし

  • 【 君がいる場所 】#29. 気がつくのに遅すぎた気持ち*

    #29. - Itsuki Side -珍しく蒼太が部活に遅刻してきた。
お調子者で基本的には時間にルーズな友達だけど、幼馴染の中で誰よりもバスケを得意としバスケにだけは真面目に取り組んで来た蒼太が遅刻して来たから正直驚いた。・「ーーー花ち

  • 【 君がいる場所 】#28. お似合いの二人*

    #28.突然帰国を決めてしまったものだったから滞在させてもらうおばあちゃんの家ーーー、つまり葵おばさんは色んな支度で大変だったと思う。「突然帰ってきてゴメンね。」「いつでも帰ってらっしゃいって言ってるでしょ(笑)それに進路先を自分の目で見る

  • 【 君がいる場所 】#27. 一時帰国へ・・・*

    #27.私の父は明るくていつも優しい人だった。家庭的な人で母をいつも大切にして、家族を優先させ、私たちにいつも笑顔をくれていた人だった。母は・・・笑顔が素敵な人で父の隣にいるときがいつも輝いている人だった。お兄ちゃんのことを愛し、私のことも

  • 【 君がいる場所 】#26. 過去の記憶*

    #26.公園に到着すると既に先輩たちが到着していて、みんなでどこに行くかを相談しているのか観光ガイドを開いていた。・「・・・須永君!」誰も私に気が付くことなく集中しているので、私は須永君に近寄って声かけた。「おぉ、久しぶり!元気そうだな(笑

  • 【 君がいる場所 】#25. 1年後・・・*

    #25.カナダでの生活は想像していたよりも大変なこともあるけど、日本での生活のように恋に友情に悩むことなく平和に過ごせていると思う。学業面でも今のところ遅れは取っていないーーー。・祖母との約束で昔から親しくしている病院ーーー。つまり父と母が

  • 【 君がいる場所 】#24. 旅立ちの時*

    #24.私が次に登校したのは翌週の水曜日。退院した二日後だった。・体の疲れもすっかり取れて足の痛みもなくなった私は爽快に学校に向かう。「久しぶり!親戚に不幸があったって聞いたけど・・・」「うん、もう大丈夫!」当たり障りなく私は適当にかわす。

  • 【 君がいる場所 】#23. 足が・・・

    #23.次の日は代休で学校は休み、私は久しぶりにフルで寝て過ごした。・明らかに体が疲れているーーー。先輩とのことがあったのも一つの要因かもしれないけど、大した要因だとは思ってない。それよりも4月から休むことなく続く学業と毎日のバイト、そして

  • 【 君がいる場所 】#22. 後夜祭で・・・元カノ*

    #22.ーーー学校に戻ると既に後夜祭は始まっていて、
私は息を飲んでステージのある校庭に足を運んだ。そこまで勇気がいることなら後夜祭なんか参加しないで自宅で休んでいれば良いと思う・・・・。でもね、憧れだった高校生活で初めての文化祭・・・
前

  • 【 君がいる場所 】#21. 文化祭*

    #21.前夜祭ーーー。私には未知の世界のことで何が起こっているのか分からない状況に今いる。校庭に作り出された大きなステージも、そこに立つ学生のみんなも自分とは別世界にいるように感じる。それと同じく、観覧している学生のみんなもノリノリに踊った

  • 【 君がいる場所 】#20. 放課後デート*

    #20.先輩に会えるだけでも幸せで、手を繋いだら、肩が触れたり、抱き合ったり・・・ましてやキスをしたり、本当が毎日が幸せに思えた。・時は平和に過ぎ、11月の文化祭の時期を迎えた。私たちのクラスは喫茶店を出すことになり、毎日放課後に集まってみ

  • 【 君がいる場所 】#19. ただ会いたくて・・・*

    #19.夏休みが終わり、また学校生活が始まった。私たちの学校は二期に分かれているから、夏休み明けでも新学期とは呼ばないーーー。だから・・・少しだけ不思議な感覚で友達に再会する。・先輩の自宅にお邪魔させてもらってから先輩にも会っていない。ーー

  • 【 君がいる場所 】#18. 運命の悪戯*

    #18.ーーーどうしよう、このまま先輩の言葉に甘えて良いものか。先輩の電話中、私はひたすら悩んだ。・「ーーー5分くらいで姉貴が傘持ってくる。」「えっ?!ーーー本当に・・・帰ります。」付き合って長いならまだしも・・・わたしたちはまだ2ヶ月、デ

  • 【 君がいる場所 】#17. 花火大会*

    #17.ーーー太陽がさんさんと照らす8月中旬、私たちは先輩の部活が終わってから映画に来た。・あの日をきっかけに何気ないことでも毎日メールするようにはなった。ただ先輩の負担にはなりたくなかったからそこに関しては一方通行に送る形でも強要はしたく

  • 【 君がいる場所 】#16. 先輩に会いに・・・*

    #16.夏休みの間ずっと悩んでた・・・先輩に何をどうメールしたら良いのか分からなくて。ナツさんからのお誘いもずっと断り続けた。・8月に入り夏休みも少しずつすぎていく。私は10日連続勤務から解放され、3日のんびり何もしないで過ごしたーーー。寝

  • 【 君がいる場所 】#15. オレンジの兄*

    #15.先輩と連絡を取らなくなって一週間、さほど変化のない暮らしをしている。あえていうなら・・・もうすぐ夏休みに入ることくらいかな。ちょうど先輩たちの練習試合が終わる日が最後の登校日になる。・そして今日は先日点検に来た消防の方がまた入ると朝

  • 【 君がいる場所 】#14. 負担になりたくない*

    #14.次の週も、その次の週も樹さんはクラスの人とバスケをすると言って木曜日は会えなかった。ーーー何となく気が付いていた、避けられている、そんな気がした。・だからーーー、私は樹先輩の練習している姿を見たくて散歩がてら見に行ったんだ。あえて聞

  • 【 君がいる場所 】#13. 幼馴染2*

    #13.うちの高校は決してスポーツが強いわけじゃないけど、かといって弱いわけでもない。特に樹先輩の所属するバスケ部は監督が厳しいことでも有名であり、その甲斐あって最近は成績を上げてきているという噂も耳に入る。基本的に木曜休み、それ以外は体調

  • 【 君がいる場所 】#12. 幼馴染*

    #12.木曜日ーーー、私は朝から先輩とどこに行こうかなとドキドキで、朝からきっとソワソワしていたと思う。・先輩が昨日メールくれたように、放課後は先輩の最寄りの駅の方へと向かう。私の最寄りは学校と同じだから、どう考えても待ち合わせには無理があ

  • 【 君がいる場所 】#11.

    #11.週末を使った土曜日、私は久しぶりにおばあちゃんの家を訪ねた。・おばあちゃんの家は理事長だけあってすごく大きな家だと思うーーー。そこに母のお姉ちゃん家族と一緒に住んでいるおばあちゃん、見ている限りではすごく良好な暮らしをしているんじゃ

  • 【 君がいる場所 】#10. 女同士の勝負*

    #10.それから1週間、また1週間と時は経ちーーー。自然と嫌な噂は消えた。・「見て!消防士って制服だけでもカッコいいよね!」この学校はみんな暇だと思うーーー。毎日本当に話題が違う。昨日は自分の好きな人の話だったのに今日は全く違う内容だったり

  • 【 君がいる場所 】#09. 噂*

    #09.ーーーサイレンの鳴り響く音は学内の緊急装置が鳴っただけだった。そしてそのまま全校生徒に対して、校庭に集まるように指示が流れたーーー。・「ーーー柊さん?」尋常じゃないくらいに怯えた私の様子を見た樹先輩は困った様子で私に近づいた。「大・

  • 【 君がいる場所 】#08. 告白*

    #08.迎えた体育祭ーーー、私は前日に先生に欠席することを伝えた。・その日は午後からリハビリ、午前中はのんびりと過ごした。この日はもうすぐ梅雨を迎えるのか、気温の割に湿度が低くてもう半袖で過ごせるくらいの暑さだった。私も半袖の水色のストライ

  • 【 君がいる場所 】#07. これが恋なんだ・・・*

    #07.月曜日、火曜日、水曜日と過ぎ・・・私は名前も知らない男の子に呼び出された。・「入学式の時から可愛いと思ってたんだ。好きな人がいないなら付き合って欲しい。」人生初めてとも言える愛の告白だったーーー。彼の名前は村上 悠、隣のクラスに在籍

  • 【 君がいる場所 】#06. これは恋なの?

    #06.ーーー日曜日までの時間はあっという間だった。バイト終盤は体力の限界を迎えつつあり、授業中に眠ってしまうことは少なくもなかった。・日曜日ーーー、私はとにかく疲れを取るために栄養ドリンクを飲んで寝て過ごす。連絡先を交換した日から何もない

  • 【 君がいる場所 】#05. 少しずつ縮む距離*

    #05.ーーーキンコーンカンコーンーーーチャイムの音と同時に屋上を出た私は、遅刻することなく一時間目の数学の授業に出たけど、やっぱり数学はどう頑張っても理解するのが難しいな、って思った。・「はなーーー!!!りぃさ達とカラオケに行くんだけど、

  • 【 君がいる場所 】#04. 先生からの打診・・・*

    #04.先輩と出かけてから数日、まるで何もなかったかのようにすれ違っても顔見知り程度の会釈を交わす、以前と同じ何の変化のない日常を過ごしている。・季節は5月、春らしい機構から少しずつ汗ばむ季節へと変わってきている。制服も合服の時期で冬服でも

  • 【 君がいる場所 】#04. 先生からの打診・・・*

    #04.先輩と出かけてから数日、まるで何もなかったかのようにすれ違っても顔見知り程度の会釈を交わす、以前と同じ何の変化のない日常を過ごしている。・季節は5月、春らしい機構から少しずつ汗ばむ季節へと変わってきている。制服も合服の時期で冬服でも

  • 【 君がいる場所 】#03.

    #03.男の人と2人で出かけるなんて久しぶりでドキドキが止まらなくーーー、全く授業に集中できずに1日が終わった。・部活に向かう環を見送り、明日の数学の宿題について双葉ちゃんやまどかちゃんと話をして私も学校を後にした。いつもの道なりなのにいつ

  • 【 君がいる場所 】#03. 先輩の地元*

    #03.男の人と2人で出かけるなんて久しぶりでドキドキが止まらなくーーー、全く授業に集中できずに1日が終わった。・部活に向かう環を見送り、明日の数学の宿題について双葉ちゃんやまどかちゃんと話をして私も学校を後にした。いつもの道なりなのにいつ

  • 【 君がいる場所 】 #02.

    #02.あれから知ったことが1つあるーーー。樹先輩はどうやらとてもモテる人らしくて、窓際に座る私の席からちょくちょく呼び出されているのが嫌でも目についた。確かに顔立ちもきりっとしている細長の一重、背格好などを全部含めてかっこいい人だなぁとは

  • #01. プロローグ*。

    #01.まだ幼き頃の記憶ーーー・・・大きな草原に並ぶ1つの家で、私はお父さんとお母さんと幸せに暮らしていた。あれから10年、高校一年生になった私は・・・両親と暮らしていたカナダを離れ、日本で一人暮らしをしている。ーーーそう、私はあの時、一度

  • 【 君がいる場所 】 #01. プロローグ*。

    #01.まだ幼き頃の記憶ーーー・・・大きな草原に並ぶ1つの家で、私はお父さんとお母さんと幸せに暮らしていた。あれから10年、高校一年生になった私は・・・両親と暮らしていたカナダを離れ、日本で一人暮らしをしている。ーーーそう、私はあの時、一度

  • 【 わたしの好きな人 】#75. 最愛の人 – 最終回 –

    #75. 最終回クリスマス当日、急遽予定の入った星ちゃんを置いて、私は一足先に予約していると言ってた場所に向かった。・ポートランドからバスに乗って、さらに山を登る。その頂点にあった唯一のホテルなのかレストランなのか分からない大きな建物。ーー

  • 【 わたしの好きなひと 】#74. 幸せ*

    #74.私がアメリカに来て早1ヶ月、少しずつこちらの生活にも慣れてきた。到着してすぐに大学に行き始めた私は、慣れない英語環境の中でも少しずつ友達を作って楽しむことが出来ている。星ちゃんとの生活にも慣れ、日本で同棲していたころとは違い私がいつ

  • 【 わたしの好きなひと 】#73. アメリカという地*

    #73.アメリカーーー、西海岸にある人口約65万人のオレゴン州ポートランド。環境にやさしい地でも知られていて、世界各国からの観光客はもちろん、留学生も多く、多国籍で賑わう都市でもある。そんな素敵な都市に星ちゃんは今住んでいる。・時差ボケもそ

  • 【 わたしの好きなひと 】#72. いざ、出発へ!

    #72.次の日の夕方、私と星ちゃんは彼の実家がある長野に向かった。・入籍してから向かう実家は今日で2回目。3回目の実家だけど、やっぱり何度お邪魔しても緊張する。「ーーーまたそんなに固まってんのか?笑」自分の実家だから星ちゃんは心置きなく行け

  • 【 わたしの好きなひと 】#71. 星ちゃんの弱音*

    #71.お正月時期は帰省者も多いため飛行機は高い。星ちゃんはあえて繁忙期を避け、1月の中旬に一度帰国した。・私は星ちゃんと成田空港で待ち合わせをしていた。4ヶ月ぶりの生の星ちゃん、テレビ電話で毎日話していてもやっぱり生で会うのとは話が違って

  • 【 わたしの好きなひと 】#70. 名字が変わるとき*

    #70.星ちゃんが渡米する前に迎えた彼の26歳の誕生日、私たちは何よりも先に入籍をした。ーーー付き合って4年目、彼の忘れられない誕生日になった。・' 桐山 るな '全ての書類に星ちゃんの名字で名前を書くのはとても新鮮で、

  • 【 わたしの好きなひと 】#69. 愛・・・*

    #69.今の情報社会、私の個人情報が漏れるのは簡単なことだった。スポーツニュースには星ちゃんの盛大なプロポーズの様子、私がお兄ちゃんの妹であることまでもが既に記載されていて情報の速さにびっくりした。・「ーーー休んだら?」「やだよ、悪いことし

  • 【 私の好きなひと 】#68. プロポーズ*

    #68.愛してるーーー・・・、だから別れる。・試合当日の朝、星ちゃんは珍しく朝早く起きた。「俺に勇気をちょうだい・・・」そう言って私を抱きしめ数分その状態で立ってた。何の勇気で何を願ってるのかわからなかったけど、彼はよしっと気合を入れた。「

  • 【 わたしの好きなひと 】#67. 思い出の地で・・・*

    #67.桜の満開の4月、私は大学3年になった。・星ちゃんとの暮らしは恋人から同居人になったような雰囲気をあの日からずっとしている。勝手に出ていかない、約束したから理由なしに出て行くことはしなかった。就活も本格的に始まれば私も忙しくなり、多忙

  • 【 わたしの好きなひと 】#66. 繰り返される喧嘩*

    #66.そうーーー・・・それは言うまでもなく星ちゃんだった。・どうして星ちゃんが合コンに参加してるの?しかもめちゃくちゃ楽しそうにしてて、あんなに楽しそうな姿は私の前では見せたことがない。「大丈夫?家まで送ろうか?」「歩いてすぐだから大丈夫

  • 【 わたしの好きなひと 】#65. 気持ちの温度差*

    #65.ーーーもう1月、彼は毎年恒例のように実家に1週間、私も数日だけ実家に戻ることになった。・久しぶりに会うお兄ちゃんとの会話に弾んだ3日、変わらないお父さんとお母さんとの日常。前よりも両親との関係は良好にあるように思える。どんなに親しい

  • 【 わたしの好きなひと 】#64. 新しいバイト*

    #64.私は先日、星ちゃんが受けていたインタビュー雑誌を取り出した。・その中にアメフトをやろうと思ったきっかけが載っていた。ーーー答えは彼らしく軽いもので、モテそうだから、だった。ただきっかけは中学時代に偶然にテレビで見た本場アメリカのスー

  • 【 わたしの好きなひと 】#63. 進路について・・・*

    #62.私が刺されるというアクシデントが起こり少し休憩扱いとなっていたシーズン、10月末の肌寒い時期に再開されることになった。ーーー今メディアにも会社にも期待されている星ちゃん、毎日練習で大忙しそうだ。・私たちは前と同じようにすれ違わないよ

  • 【 わたしの好きなひと 】#62. 復縁*

    #62.久しぶりに入る星ちゃんの家の鍵はパスコード式のものだ。前と変わらず私の誕生日がパスワード、そう教えてくれた。・そして久しぶりに入る家の中ーーー。2人で眠ったベットも、2人で座ったソファも椅子も何も変わってない。私の服を入れていたクロ

  • 【 わたしの好きなひと 】#61. 良い方向へと・・・*

    #61.ーーー愛してる。そんな言葉が聞こえた瞬間、私の唇に柔らかい、そんな感触が落ちて来たーーー。・・・そして私は目覚めた。まるで王子様にキスされて起きたプリンセスみたいに。・「ーーー悪い・・・」ーーー星ちゃんはそう言って嗚咽を殺して泣いて

  • 【 わたしの好きなひと 】#60. 愛してるんだ*

    #60. - Seiya’s Side -何が起こったのか分からなかったーーー。・「罪を償ってもらう!」そう目の前にナイフを出され、その瞬間に「ダメー!」という声と共にオレは懐かしい待ち焦がれていた彼女に抱きしめられていた。ーーードサッーー

  • 【 わたしの好きなひと 】#59. 3ヶ月後*

    #59.あれから3ヶ月ーーー、私は大学の近くで一人暮らしをしている。・全ての荷物は彼の家に置いてきた、取りに行くのも辛くて衣類を含めた全て買い直した。あの場所にあった私の衣類が今どうなってるのか知らないーーー。そして彼が今どうしているのかも

  • 【 わたしの好きなひと 】#58. 彼の幸せを願う*

    #58.ーーー星ちゃんに拒絶されてからも、私たちの関係は何も変わらない。ただスキンシップがなくなった、それだけ。・あの日を境に私からのスキンシップは避けた。寝る前に抱きつくことも、手を繋ぐことも、もちろんキスすることも全て。きっと前までの星

  • 【 わたしの好きなひと 】#58. 彼の幸せを願う*

    #58.ーーー星ちゃんに拒絶されてからも、私たちの関係は何も変わらない。ただスキンシップがなくなった、それだけ。・あの日を境に私からのスキンシップは避けた。寝る前に抱きつくことも、手を繋ぐことも、もちろんキスすることも全て。きっと前までの星

  • 【 わたしの好きなひと 】#57.

    #57.週明けーーー、私は大学に到着するなり4人組の女性に人気の少ないところに連れて行かれた。・「ーーー私たちが何の用があって呼んだか分かる?」大学で授業なんて人それぞれ違うのに、私を国際法の教室の前で待ち伏せしていたこの4人、どうやら同じ

  • 【 わたしの好きなひと 】#57. 女の嫉妬*

    #57.週明けーーー、私は大学に到着するなり4人組の女性に人気の少ないところに連れて行かれた。・「ーーー私たちが何の用があって呼んだか分かる?」大学で授業なんて人それぞれ違うのに、私を国際法の教室の前で待ち伏せしていたこの4人、どうやら同じ

  • 【 わたしの好きなひと 】#56. 大胆な行動に出る*

    #56.結構私の大学でも星ちゃんたちの交流試合は話題だった。学校の掲示板にも大きく書かれていたし、毎朝正門のところではアメフト部の誰かしらがチラシを配っていたからってのもある。ーーーでもそれ以上に先日、星ちゃんがテレビに出てインタビューを受

  • 【 わたしの好きなひと 】#55. 大学との交流試合*

    #55.そして新緑を迎える4月、私は大学2年生になった。・ここ最近、大きめのキーボードを買った。突然弾けなくなったピアノを久しぶりに弾いてみたいと思ったから。だからと言って簡単に感覚が戻るわけでもなく、私は星ちゃんがいる時にだけ教える、とい

  • 【 わたしの好きなひと 】#54. 愛しくて*

    #54.ーーー正月休みも終わり、私たちは日常の生活に戻った。・私は不安だった・・・。星ちゃんが会社に行きたがらないんじゃないか、不安に思っていることがまだあるんじゃないか、もし自分だったらやっぱり復帰するのは辛いから・・・。「ーーー今日、監

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