Hina さん プロフィール

  •  
Hinaさん: My sweet home 〜恋のカタチ。
ハンドル名Hina さん
ブログタイトルMy sweet home 〜恋のカタチ。
ブログURLhttps://ameblo.jp/piko-piko65/
サイト紹介文いろんな恋のカタチ。ちょこっと胸がきゅんとなるお話です。暇つぶしにケータイでも気軽に読めます!
自由文ものすごく胸があったかくなって、ちょっぴり切ない気持ちになりたくなって書き始めました。私自身、もうそういう時間は通り過ぎてしまいましたが、もう一度そんな切ない時間を取り戻したい!
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供319回 / 365日(平均6.1回/週) - 参加 2008/05/11 14:11

Hina さんのブログ記事

  • Penny Lane(15)
  • あたしがこんなんでどうする! あーー、もう! さくらはぶんぶんと頭を振った。 「どしたの?」 隣にいた南がコソっと耳打ちした。 「なんでもない、」 さくらはふっきるように前を見た。 そして奏の番がやってきた。 「ほら、あのCMの、」 後ろの席からささやき声が聞こえた。 少しずつ奏はこの世界で認知されつつあった。 椅子を調節してすっと腰を下ろすと 「まだ15歳なんですって。 すっごく雰囲気あるわよね、」 同じ人だろ [続きを読む]
  • Penny Lane(14)
  • 「さ、さくらさん、」 葦切は電話をしてきたのがさくらとわかって、少しだけ驚いていた。 「・・お父さま。 如何なんでしょうか、」 さくらは、『落ち着け』と自分に言い聞かせるように心で唱えた。 「えっ、」 葦切は色んなことが頭を渦巻いてしまってすぐに返事ができなかった。 「南ちゃんにききました。」 「あのっ、すみませんでした。 奏くんのコンクールに行くと言ったのに。 さくらさんからのLINEも、今気づいて・・」 [続きを読む]
  • Penny Lane(13)
  • あれから葦切へのLINEはいまだに既読になっていなかった。 「・・大変・・って?」 さくらは戸惑いながらそう口にした。 「え。 聞いてへんの? 葦切さんのお父さんが倒れて。 昨日の朝連絡あったらしいよ。実家に行くことになったから会社休むって、」 「は・・」 さくらの表情に南はやや困惑した。 「お父さんが。 倒れた・・」 その彼女の様子に 「・・なんか・・心臓かなんかで手術したとか・・そのあと連絡あって、」 あ [続きを読む]
  • Penny Lane(12)
  • 前日、遅くまで社で仕事をしていた葦切は翌朝寝坊してしまいあわただしく出勤の支度をしていた。 そんな時に携帯が鳴った。 「あーー、もう。」 焦って電話に出ると 「あ、耕ちゃん? あたし、」 良く通る聞きなれた声の主は、義姉だった。 「あ、義姉さん? ごめん、ちょっと急いでいて・・」 電話に出ながら戸締りをしていると 「お義父さん、倒れたの。」 その言葉に施錠をしようとした窓に手をあてたまま固まってしまった。 [続きを読む]
  • Penny Lane(11)
  • 「・・聞いたの?」 設楽は静かに奏に言った。 「話してるうちに。 何となくそうかなって思って。 小野塚先生、無防備にどんどん話すから・・」 奏は少し笑った。 「そう。」 「設楽さんのことを。 とても慕っているんだなあって、感じました。」 「・・慕われるほど。 おれは人間ができてない。 ナルのことも・・傷つけた、」 「『ジョルジュ』の話も、」 それにはやや苦笑いをして 「ほんと。 おしゃべりだな。 あいつは [続きを読む]
  • Penny Lane(10)
  • 設楽は風呂から上がってタオルで髪を拭きながらリビングに入ろうとした。 「え? ううん。 まだそんなに弾かなかった。先生が指ならし程度にしようっていうから。 ・・今日はちょっと小野塚先生と長く話してた、」 奏がテーブルでひなたとスカイプで会話をしていた。 「え? 小野塚先生って。 この前いた人?」 「うん。 そう。」 「なんかちょっと大人なのに子供っぽい人だったよねー、」 「おれもどう接していいのかよくわ [続きを読む]
  • 成人式。
  • 今日は成人の日。 我が家は次男が成人式です。 が。 明日、学校の試験があって それがなかなか厳しい試験、ということで息子は式典には出席しない・・ということに。 友達に会えば、すぐに帰れなくなる・・ と思ったらしく、別に行かなくていいやになってしまいました。 まあ、今でも中学時代の友達とはしょっちゅう遊んだりしているので 本人も特に式典に行くことには興味がないようで。 それにしても。 次男も成人か・・ と、ち [続きを読む]
  • Penny Lane(9)
  • 「それを考えると、さくらは設楽さんの『本当』は知らずにいたんだなあと思う。」 小野塚の言葉に奏はハッとした。 「彼女とつきあってた頃の設楽さんは、けっこう大変だったからね。 いっつもピアノに悩んでた。 あの人にしかわからない悩みで。 精神科にも通ったりしてたよ。」 奏には少しショックな話だった。 あの人 あたしがいなくちゃダメなの。 小野塚はあの頃のさくらを思う。 「・・さくらには気の毒だったけど。  [続きを読む]
  • Penny Lane(8)
  • 「おれのことも。 言いづらかったんだろうなあ。 設楽さんのトコにいた人間だってこと。 元カレの事務所にいた人間て。 彼女と知り合ったのも、もちろん設楽さん経由だし。 彼女、事務所にも入り浸ってたしね。 他のスタッフとも仲良くなって。」 小野塚は冷蔵庫からペットボトルのお茶を取り出してひと口飲んだ。 「ほんと。 設楽さんにゾッコンというか。 あの人のために何でもしちゃう人だったから。 何度も別れる!っ [続きを読む]
  • Penny Lane(7)
  • 「あのう・・」 奏は訝しげに小野塚を見た。 「ん?」 「・・小野塚先生は。 篠宮先生の・・元カレとかではないですよね?」 突然のその質問にびっくりして彼を見た。 「は??」 「すっごい・・具体的エピソードっていうか。」 どきんとした。 「や、ちがうし! 元カレとか絶対ないし!」 ものすごく否定をしてしまい、さらにそれが怪しかった。 「確かに親しかったけど。 二人で飲みに行ったりメシ行ったりはあったけど。 ぜ [続きを読む]
  • Penny Lane(6)
  • 小野塚が他社での打ち合わせから戻ると、事務所のリビングで奏がひとり勉強をしていた。 「あ、こんにちわ、」 腱鞘炎でずっとレッスンを休んでいて、ここに来るのは久しぶりだった。 「・・今日からレッスン?」 小野塚は奏と 設楽の実子 として初めて向き合った。 この前会った母親と面差しがとても似ていて、設楽と顔が似ているということは今も思えなかった。 それでも、真実を知ると不思議に ふとした表情が彼に似ている、と [続きを読む]
  • Penny Lane(5)
  • これは… さくらはチラっと後ろで一生懸命モップ掛けする葦切を見た。 ひょっとして? 自分へのプレゼントではないかと 期待値が一気に上がってしまった。 この前誕生日にお花をくれたのに。 もー 無理なんかしなくていいのに。 頭の中でいろいろと妄想が広がってひとりニヤけてしまった。 「さくらさん、このクッションカバー、洗濯した方がいいんじゃないですか? ちょっと汚れが・・」 と声を掛けられて 「え? あっ… 、あ [続きを読む]
  • Penny Lane(4)
  • 翌日。 仕事を終えた葦切は久しぶりにさくらの事務所を訪れた。 「生徒さんのお母さんから頂いたんです。 初栗! 昼間レッスンの合間にずっと皮剥いて、栗ご飯にしました。」 さくらは彼に食事を運んできた。 「一気に秋ですね。 すごい、忙しいのにこんなに手間をかけた料理を、」 葦切はつくづく食卓を見た。 栗ご飯と筑前煮鶏肉と白菜の中華風炒めほうれん草と油揚げのおひたしイワシのつみれ汁。 「昨夜から仕込んでおいた [続きを読む]
  • Penny Lane(3)
  • 「啓輔さんも日本にしばらく居るみたいよ。 ・・会う?」 さくらは彼の横に座った。 「いや。 向こうもその気ないだろうし。 奏くんを挟んでさくらは関係していくのかもしれないけど。 おれは関係ないから。」 小野塚は頬杖をついた。 「奏がホクトと契約する時に『保護者』として彼が来て。 久しぶりにちゃんと会ったけど。 奏のことはあたしに任せてくれてるし、直接彼と会うことはないと思う。 もう梓さんのことは彼のこ [続きを読む]
  • Penny Lane(2)
  • さくらは水道の水をきゅっと止めた。 「あの人・・?、」 そして、少しだけ『予感』がして小さな声で小野塚に問いかけた。 「ウイーンで。 向こうは覚えてなかったみたいだけど、」 まっすぐにそう言われ 「・・あー。 そう、なんだ、」 すぐに事情を悟って気まずそうに髪をかきあげた。 「知ってて。 あの子にピアノ、教えてんだろ?」 彼の視線は鋭かった。 「・・会ったのは。 偶然。 奏と志藤さんの娘・・さっきの彼女が [続きを読む]
  • つぶやき。
  • 前回書きましたように 年末いきなり高熱に冒され。 結局なんでそうなったのかもわからず。 すっかり熱は下がっているんですが。 もうとにかくとにかく 今、腰が痛くてたまりません・・ これも原因不明・・ もう更年期のお年頃なんですが、私は性格的に 精神的な更年期障害にやられる・・ と、以前から漠然と思っていました。 しかし。 蓋を開けて(?)みれば。 この1年。 ホットフラッシュや、膝痛、腰痛に悩まされっぱなしで 今の [続きを読む]
  • Penny Lane(1)
  • 「まあまあとにかく中に入りなさいよ、」 さくらはひなたと小野塚に言った。 しかし小野塚は固まってしまったように動けなかった。 「お母さん、何時までいれるの?」 奏が梓にかけた言葉にまた小野塚は反応し彼らを驚いたように見つめた。 「もう少し大丈夫よ。ひなたちゃんともう少しお話したいし、」 動かなくなっていた小野塚に 「ん? どしたの?」 さくらはそれに気づいた。 彼はそれに答えずに黙って中に入っていった。 そ [続きを読む]
  • Blue Moon(20)
  • 「だいたい! おれまだ37だし! おじさんじゃねーし!」 「そっちがあたしのこと怪しい目で見てくるから!」 「だから、アンタ何の用なんだっつーの!」 いきなりドアの向こうが騒がしくなったので、 「ん?」 さくらは慌ててドアを開けた。 「あ!さくら先生! この人なんなんですかあ?」 いきなりひなたと小野塚がなだれ込んできた。 「それはこっちのセリフだっ!」 「・・ひな!」 やってきた奏も驚いた。 「カナ〜〜〜、 [続きを読む]
  • Blue Moon(19)
  • 「えっ、」 葦切はあからさまに動揺した声を出してしまった。 「奏と会った時。 ウチに来ようとしてたんじゃないんですか?どうして来なかったんですか?」 さくらは一気にまくしたててしまった。 「それだけじゃなくて。 このところ・・少しよそよそしいというか。」 ずっと不満に思っていたことをぶちまけてしまった。 「・・そんなことは、」 葦切はそう言ってから 唇をかみしめた。 「今は奏くんの手のことと。コンクールの [続きを読む]
  • Blue Moon(18)
  • 「なんで、葦切さんが関係あるの?」 さくらはわけがわからなかった。 「えっと。 さっき。 市ヶ谷の駅前の本屋さんで偶然に会って。 手のことを葦切さんが気づいてくれて…。 先生にきちんと言うようにって、言って・・」 奏は話しながらも、だんだんと 言ってはいけないことを言ってしまっているのだろうか という気持ちがふつふつと湧き始めていた。 「だから先生のところに行く途中だったんじゃないか・・って思ったんです [続きを読む]
  • 年末〜新年、イマココ。
  • 今年ウチは喪中なので。 特に新年あけておめでたいというワードを口にすることもなく淡々と開けたんですが。 29日の早朝、ものすごい吐き気で目が覚めまして とにかくフラフラして起きていられない。 前日までずっと忙しくてこの日は仕事も少し一段落、というところだったのですが 体温計は壊れてるわ、病院はもう休みに入っているわで いったいこの不調がなんなのかわからず 午前中、下の息子に少し店を手伝ってもらって午後から [続きを読む]
  • Blue Moon(17)
  • 翌日。 葦切は仕事を終えた後、自分の気持ちにモヤモヤを抱えたままさくらの事務所がある市ヶ谷の駅まで来てしまった。 駅前を何となくブラブラして、特に目的もなく本屋に入った。 「・・あれ、葦切さん・・」 そこで偶然に奏に会った。 「ああ。 こんばんわ。 今、レッスンの帰り?」 「あ、はい。 たまに帰りにこの本屋に寄って立ち読みしたり、本を買ったりします、」 奏は穏やかにそう言った。 「本が、好き?」 「けっこ [続きを読む]
  • Blue Moon(16)
  • あけましておめでとうございます。 今年も My sweet home〜恋のカタチ。 をよろしくお願いします! 一方、葦切は言葉で言い表せない モヤモヤ が続いていた。 仕事で外出をし、社に戻る途中 銀座の高級ジュエリーショップの前を通りかかった。 ウィンドウに眩しいほどの光を放つ宝石たちに少し心が痛む。 ぼうっとしてその場にいると 「いらっしゃいませ。 よろしかったら中でご覧になりませんか、」 気がついた店員がにこや [続きを読む]
  • つぶやき。
  • 今年も今日でおしまいですが。 3日前から高熱に冒されまして もう病院も閉まっちゃってるんでわからないのですが 体中が痛い、などのことを考えると インフルなのかな という感じで、今もフラフラです。 年末も仕事があったのですが、こんなんで全く何もできず。 今年は喪中なので正月の支度はしなくてもいいのですが ああ、あれもこれも と思うときりがなく それでも身体がだるすぎて何もできない・・ こんな年末を迎えるのは [続きを読む]
  • Blue Moon(15)
  • それから3日ほどしたあと、昼間志藤がふらーっとさくらの事務所にやってきた。 「どしたの、こんな時間に。」 事務所にはさくらしかおらず、彼女が紅茶を淹れてきた。 「ん? 別に。 ちょっと仕事で近くまで来たから。 1次の結果は明日やったっけ?」 「はい。 明日には連絡が来ると思います。」 「ま。 通る大前提でどんどん進めてるけどな・・。 こんなところで足踏みしてられへん、」 志藤は紅茶に口をつけた。 そして一 [続きを読む]