Hina さん プロフィール

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Hinaさん: My sweet home 〜恋のカタチ。
ハンドル名Hina さん
ブログタイトルMy sweet home 〜恋のカタチ。
ブログURLhttps://ameblo.jp/piko-piko65/
サイト紹介文いろんな恋のカタチ。ちょこっと胸がきゅんとなるお話です。暇つぶしにケータイでも気軽に読めます!
自由文ものすごく胸があったかくなって、ちょっぴり切ない気持ちになりたくなって書き始めました。私自身、もうそういう時間は通り過ぎてしまいましたが、もう一度そんな切ない時間を取り戻したい!
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供333回 / 365日(平均6.4回/週) - 参加 2008/05/11 14:11

Hina さんのブログ記事

  • Special to me(12)
  • 「え?」 葦切はキッチンの掃除をしていたが手を止めた。 「鯵ヶ澤。 行ってきたんだろー。」 瑠依はクンクンとするめの匂いを嗅いだ。 葦切は一瞬ハッとした表情をしたが、またシンクを磨き始めた。 「・・うん、」 「さくらちゃんと。」 続いて飛んできた瑠依の言葉に思わず 「えっ!」 動揺丸出しの声を出してしまった。 「あー、もうそういう関係? 田舎連れてく関係? ま、おれから少し距離置こうって言ったけれども? で [続きを読む]
  • Special to me(11)
  • 小和はやや緊張しながらさくらの答えを待った。 「・・ちょっと、ね。」 さくらはにっこり笑ってそう言った。 ちょっと・・・ ここは突っ込んでいいものか。 小和は悶々と考えた。 が 「・・あーそうですか。 なんかお正月お天気が良くてよかったですよね・・」 当たり障りのない答えをしてしまった。 「そういや、瑠依くん最近来ないけど。 元気にしてんのかな。 引越ししたって言ってたけど、」 「あー・・どうですかね。 あ [続きを読む]
  • Special to me(10)
  • そのまま、2日が経った。 小和は迷ったけれど、さくらの事務所を訪ねた。 すると。 「あ、さよちゃん! あけましておめでとう。 今年もよろしくね、」 さくらは普通にいた。 「あっ・・こ、こちらこそ。 あけまして、おめでとうございます。 宜しくお願いします・・」 やや挙動不審になりながら頭を下げた。 レッスン室に入って行くのもなんだか勇気がいって。 そろ〜っと入って行くと、 「・・なに? どしたの?」 さくらに [続きを読む]
  • Special to me(9)
  • 「仙台って。 もうぎっくり腰は大丈夫なんですか?」 小和はイキナリの展開に驚いた。 「なんか。 すぐ治っちゃったみたいよ。 んで、これをね。 父さんに渡してくれって言われちゃったんだけどー」 瑠依は小和に紙袋を押し付けるように渡した。 「は? なぜあなたのお父さんへのお土産を私に???」 わけがわからなかった。 「・・なんかね。 行っちゃいけない気がして。 さくらちゃんとこ、いつ行くの?」 「明後日に一 [続きを読む]
  • Special to me(8)
  • 「純太さん、」 葦切はもう一度彼の墓石の前にしゃがんだ。 「ここへは、さくらさんと一緒だから来れました。」 静かにそう語りかけた。 後ろに立っていたさくらはハッとした。 「・・ぼくは。 純太さんのおかげで。 たくさんの人生の道を開くことができました。  もう、あなたが手に入れられなかった幸せとか、もう全部。 全部純太さんのおかげです。 謝らなくちゃいけないことも、たくさんあったけど。 でも。 ぼくは子 [続きを読む]
  • Special to me(7)
  • さくらはそっと彼に近づいて いきなり彼に抱きついた。 「え…」 葦切は彼女のその行動に驚いた。 「…純太さんの、前で。 私が・・あなたの呪縛を解きます、」 さくらはそう言って、ぎゅっと彼の背中を抱きしめた。 もう 驚いて、されるがままの葦切に 「・・好きですよ。 私は、あなたのことが。 あなたが罪に思っていることも。 全部。」 彼の胸の中でそうつぶやいた。 「もし。 あなたが私を好きになってくれたら。 純太 [続きを読む]
  • Special to me(6)
  • 「・・ぼくは。 いったい何をしてきたんだろうか、」 純太の墓に手を合わせて、そして葦切は静かに言った。 さくらは本家のお墓に手を合わせて、そして葦切の隣にしゃがんで純太の墓にそっと手を合わせた。 「・・瑠依くん。 気づいていますよ、」 そして、つぶやくように言った。 「え、」 葦切は呆然とさくらを見た。 「クラシックマスターの。 嵯峨純太さんの写真を見たときに。 直感的に『自分にソックリだ』って。 思っ [続きを読む]
  • Special to me(5)
  • 「ブルー・・レース、」 葦切はその小さな方の墓石に飾られた花を見てつぶやいた。 さくらはわけがわからずに、後ろから彼の成り行きを見守った。 彼はゆらっとしゃがみこんだ。 その花は まだ瑞々しく新しかった。 葦切はしばらくその花をジッと見つめた後、少しだけ微笑んだ。 そしてようやくゆっくりとさくらの方に振り返った。 「・・ここが。 純太さんのお墓です。」 さくらはハッとした。 「沢木さんという方は純太さんの [続きを読む]
  • Special to me(4)
  • 「『りふ』…」 さくらは初めて聞く地名だった。 「JRに乗り換えます。」 葦切は行先は話したものの、そこへ行く目的までは語らなかった。 彼の言うままに、乗り換えて そして20分くらい乗っただろうか、駅に着いた。 よくある郊外の駅前みたいで ここが仙台であることを忘れそうだった。 葦切はそのままタクシー乗り場に行って、すでに停まっていたタクシーに 「すみません、」 と声をかけた。 運転手がスッとドアを開けて、 「お [続きを読む]
  • Special to me(3)
  • 早朝から カラッカラでとにかく寒かった。 まだ外は真っ暗なのに、 絶対、晴天だ とわかるくらいの空気で。 「すみません。 まだ、暗いですよね・・」 東京駅で待ち合わせた葦切は本当に申し訳なさそうに言った。 「1年の最後の日ですから。 まあ、たまには早起きもいいです。」 さくらは笑った。 日帰りなので二人とも身軽だったが、葦切が手にしていた紙袋が気になった。 「じゃあ、行きましょうか。」 「ハイ、」 新幹線は [続きを読む]
  • Special to me(2)
  • 彼が どう出るのか。 試してる自分にちょっと罪悪感もあった。 でも。 今の私はニュートラルな気持ちで。 彼が愛してやまないのはやはり元の妻と息子で それ以上なんかないって思うことも、思い知って。 いったい私は彼にとってなんなのか。 って考えてしまうほど、もう私の中は彼でいっぱいなのだなとも思う。 翌日。 仕事帰りの葦切が訪ねてきた。 「どうぞ、」 部屋に上げようとしたが、 「いえ、ここで。」 そう言ってコート [続きを読む]
  • Special to me(1)
  • 彼が 立ち上がろうとしている? さくらは葦切の様子に並々ならぬ空気を感じた。 仙台に何しに行くのか 一番大事なことを、口にしない。 「・・私が。 行けば、葦切さんを助けてあげられるのですか、」 静かにそう言った。 葦切はハッとして顔を上げた。 「・・助けるとか。 そういうことではなく。 ぼくが弱くて。 ずっとずっと目を逸らしてきたことに真正面から向き合う時がきたのかな、と思うんです。 そこにあなたがいて [続きを読む]
  • つぶやき。
  • いつもMy sweet home〜恋のカタチ。 お読みいただいてありがとうございます。 明日から新しい章です。 本当にちょっとずつ、ちょっとずつ近づいてきているさくらと葦切のふたりですが 今日のお話で突然葦切が 一緒に仙台に行って欲しい というナゾのお願いをさくらにします。 このことが二人にとっての 大きな一歩 となります。 二人の中ではもう 両想い な感じなんですが、ハッキリと口に出して確認しあったわけではありません。 [続きを読む]
  • Silent Night(20)
  • 「幸せですね。 そんな風に別れた奥さまや息子さんから思われるなんて。」 さくらは本当にそう思った。 「離れていても。 すごく、繋がっている気がします。」 そう言って葦切に笑いかけた。 もうおれや祐美さんよりも大事にしなくちゃならないものがある 葦切は瑠依の言葉を思い出した。 膝の上に乗せた手をぎゅっと握った。 そしてうつむいて目もぎゅっとつぶった。 その異様な様子に 「どうしました?」 さくらが覗き込む [続きを読む]
  • Silent Night(19)
  • 「そう。 瑠依くんのおうちに行ったんだ、」 さくらはいきさつを聞いた。 「ほんと。 成り行きだったんですけど。 瑠依くんが何を買っていいのかわからない、って言ったもんで・・」 小和は少し恥ずかしそうにうつむいた。 「そういえば。 ここんとこ来ないね。 彼、」 さくらはハッとしたように言った。 以前はもう1日おきくらいにはなんだかんだで寄っていた。 「・・引越しを、するって言ってました。」 葦切は静かに言っ [続きを読む]
  • Silent Night(18)
  • 「なんで、急に。」 やはり瑠依の気持ちがわからず葦切は聞いた。 「・・うーん。 なんていうか。 いちおう、おれと祐美さんと。 父さんは家族を解消したわけだから。 仲がいいのはいいことなんだけど。 やっぱなんか違うかなって思って。 祐美さんにも祐美さんのこれからの人生がある。 まだまだ老け込む年でもないし。 おれもいつまでも子供じゃないし自活くらいできないと。 それは、父さんも同じ。」 瑠依は上着のポ [続きを読む]
  • Silent Night(17)
  • 遅くなってしまったので、瑠依は駅まで小和を送った。 「やっぱ。」 突然瑠依が口を開いた。 「え?」 「・・一人暮らし、しよっかな・・」 「急に、」 脈絡のない展開に小和は何を言っていいかわからなかった。 「うん、やっぱ一人暮らししよ。」 そして瑠依は勝手に決心をした。 そして。翌朝。 瑠依は母の病院に付き添った。 その時、 「あ、そういえばさ。 おれ・・やっぱり、」 一人暮らしのことを切り出そうとすると 「あ [続きを読む]
  • Silent Night(16)
  • 気がついたら 片方の瞳からぽろりと涙がこぼれてしまった。 慌ててそれを拭った。 「・・さくらさん、」 葦切はそんな彼女に驚いた。 「・・嬉しかったです、」 さくらはうつむいてそう言った。 「え?」 「・・戻ってきてくれて、」 胸がいっぱいで声にできない。 吐息だけでそう言った。 葦切の胸の鼓動が、早くなる。 「すみません、」 さくらは笑顔を無理やり作って、紅茶の入ったカップを彼の前に置いた。 葦切は思わず その [続きを読む]
  • Silent Night(15)
  • 「どっ、どうしたんですか???」 さくらはモニターに申し訳なさそうに映る葦切を見て思わず言った。 「・・こんな時間にすみません・・」 「い、いえ・・いいんですけど。」 どうしよう もう部屋着だし・・ さくらは一瞬のうちに考えた。 「・・お渡ししたいものが、あるだけなので。」 葦切の言葉に 「・・ど、どうぞ。」 施錠を解いた。 部屋着にパーカーを羽織った。 髪もまだ濡れていたのでフードをかぶった。 そっとドアを [続きを読む]
  • Silent Night(14)
  • て言っても。 今更、迷惑だろうが・・ 葦切は時計を見た。 もう10時を回っていた。 こんな時間に女性が一人のところに行くなんて。 歩きながらもどうしていいかわからなくなっていた。 変わった、家族だなあ・・ 小和は瑠依母子と食事を採りながらそんなことを考えていた。 「えっと、名前なんだっけ、」 祐美が言うと 「こよりちゃんだよ、こよりちゃん、」 瑠依が笑った。 「・・さっ、さよりです! 神山小和ですから!」 「そ [続きを読む]
  • つぶやき&おしらせ。
  • My sweet home〜恋のカタチ。 をいつも読んでくださっているみなさま、ありがとうございます。 お話はクリスマスイヴ。 さくらと葦切は近づきそうで近づけない、というもどかしいまんまです。 やっぱり彼の『トラウマ』な過去が大きい感じで、どうしても一歩を踏み込めません。 もう完全に『両思い』がダダモレの二人ですが それをお互い確認することもなく、何となく距離を置いている、という・・ すみません、もうちょっと焦れて [続きを読む]
  • Silent Night(13)
  • 「そう。 さくら先生のお弟子さんなの、」 祐美はよっこいしょと立ち上がった。 「お弟子さん・・というか。 今は雇っていただいています。 先生が忙しいときに代わりに子供たちのレッスンをしたりお仕事のアシスタントをしたり、」 小和は温かいお茶を淹れて来た。 その時 「葦切さんは、今日はレッスンではなかったんですか?」 何気なく小和は葦切に聞いた。 「え、あ・・ 行かれないと思っていたんですが。少しだけ時間が [続きを読む]
  • Silent Night(12)
  • 「・・・神山、さん?」 葦切は驚いた。 「すみません・・なんか、成り行きと言いますか・・」 小和は小さくなって言った。 「今日のライブに彼女来てくれて。んで、祐美さんからのメール見てさあ、なんか何買っていいかわかんなかったから、困っちゃって。 一緒にドラッグストアに行ってもらったんだよ・・」 瑠依は簡単に説明した。 そして買ってきた荷物をドサっとテーブルに置き、 「お菓子は買ってこなかったからなー。 こ [続きを読む]
  • Silent Night(11)
  • 「え? 桜新町なの? ウチ、ニコタマ。 同じ路線だ、」 駅に着いたときにそんな話をした。 「一人暮らし?」 瑠依は小和に言った。 「いえ。 両親と住んでます。 とても一人暮らしできるような能力今のところないし、」 「おれも。 そろそろ独立かなあ。」 「お母さんと住んでるんですか?」 「うん。 でも、早く出て行けばとか言われてる・・」 瑠依は笑った。 そして電車の乗り込んだあと、メールチェックをした瑠依が [続きを読む]
  • Silent Night(10)
  • 「ぎっくり腰??」 さくらは驚いた。 「ていうか。 本人的には・・『やっばい。 ぎっくり腰になっちゃった。 ぜんぜん動けない。瑠依はライヴでいないし。 全く年かしらねー、』みたいな・・割と軽い感じで書いてきてるんですけども、」 葦切はやや慌てた。 「そっか。 今日は瑠依くんのライヴの日、でしたね。 行ってあげた方がいいんじゃないですか、」 「え、ええ・・。 たいしたことは、なさそうですが。」 葦切は少し [続きを読む]