Hina さん プロフィール

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Hinaさん: My sweet home 〜恋のカタチ。
ハンドル名Hina さん
ブログタイトルMy sweet home 〜恋のカタチ。
ブログURLhttps://ameblo.jp/piko-piko65/
サイト紹介文いろんな恋のカタチ。ちょこっと胸がきゅんとなるお話です。暇つぶしにケータイでも気軽に読めます!
自由文ものすごく胸があったかくなって、ちょっぴり切ない気持ちになりたくなって書き始めました。私自身、もうそういう時間は通り過ぎてしまいましたが、もう一度そんな切ない時間を取り戻したい!
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供334回 / 365日(平均6.4回/週) - 参加 2008/05/11 14:11

Hina さんのブログ記事

  • Suger white(16)
  • おかしい・・ さくらはスマホを見つめながら眉間にしわを寄せていた。 葦切にLINEをすると、既読になったらすぐに返信がくるのに ここのところ既読後しばらく返事が来ない。 お互い忙しくて、会うのも1週間に1度くらいなのだが メールなどの連絡はけっこうマメにしていたのに。 『今日あたり来ませんか』 と、またLINEを送った。 やはり既読になったけれど、なかなか返事がなかった。 すると数時間くらい経って 『すみません。  [続きを読む]
  • Suger white(15)
  • 話を聞いた祐美も押し黙ってしまった。 たぶん。 葦切と同じことを考えていた。 そして黙って純太の母が今住んでいるところの住所が書かれた紙を祐美に差し出した。 祐美は黙ってそれを手にしてジッと見ていた。 「このままで。 いいんでしょうか、」 そして葦切がぽつりと言った。 「耕ちゃん、」 「瑠依に。 会わせなくても。」 声にするだけで つらかった。 「それは…」 祐美はかぶせ気味にそう言って首を横に振った。 「 [続きを読む]
  • Suger white(14)
  • 「・・純太さん。 お母さんが置いて行ったサックスを、本当に大事にしてましたよ。 あのサックスがあったから東京行ってデビューしたいって思うようになったんだと、思います。 純太さんも高校の卒業式の前の日にお父さんに黙って家を出ました。 そのあとも、お父さんのことを気にして。 ぼくが実家に帰る時にはどうしているか聞いてきてほしいって言われたり。 おじさんはアル中と肝臓の病気がひどくなって、純太さんが亡く [続きを読む]
  • Suger white(13)
  • どうしよう どうしよう 葦切は真実を告げなければ、と思うのだけれど なかなかそれを言えない。 「・・もうずいぶん昔だものね。 知らないか、」 純太の母、景子は自嘲した。 その時、思い切って 「・・純太さんは。 20年前に。 亡くなりました、」 目をつぶって彼女と目を合わさずにそう言った。 「えっ」 小さな声が漏れた。 「・・事故です。 ぼく、東京で・・しばらく純太さんと住んでました。 サックスでメジャーデビュ [続きを読む]
  • Suger white(12)
  • 「え・・」 その言葉に祐美の表情もみるみる硬くなっていく。 「今日。 突然ホクトに来て。 この前メールで伝えたぼくが取材を受けた新聞のこと。 それをね、読んだらしいんです。 それで、ぼくだとわかったようで、会社に訪ねて来たんです、」 「・・純ちゃんの、」 祐美はもう驚いて言葉が続かない。 「前にも言ったように。 純太さんのお母さんは純太さんが中学3年生の時に家を出てしまいました。 スナックで働いていた時 [続きを読む]
  • Suger white(11)
  • 斯波が昼食から戻ると、事業部の部屋には葦切がただひとりいた。 仕事もせず、何もせず ぼんやりと。 「お昼、行かなかったんですか、」 何となく気になって声をかけると 「・・あ、いえ。 あまり食欲がなくて、」 ハッとして無理やり笑顔を作ったという感じだった。 「大丈夫ですか? 顔色も良くないし。 具合悪かったら遠慮せずに医者に行ってください。」 「いえ。 すみません。 大丈夫です、」 申し訳なさそうに少し頭を [続きを読む]
  • Suger white(10)
  • 「うーん。なんていうんですかねー。 あたし、耕平さんの周りの人がとてもいい人たちばかりなので、好きになったのかもしれません、」 そしてさくらは葦切がくれた『シュガー・ホワイト』のアジサイに水をやりながら言った。 「え、」 「ご家族はもちろん、祐美さんも。 瑠依くんも。 みんなとてもいい人たちばかりです。 いい人にはきっといい人が集まるんじゃないかって。 確かに祐美さんや瑠依くんとの関係は耕平さんにと [続きを読む]
  • Suger white(9)
  • 「でも、」 葦切は志藤の話をひとしきり聞いた後 「ピュア、ですよね。 とても。 志藤さんのことも、とても信頼しています。 いつもぼくに志藤さんのことを話してくれる時は、いいことばかりですよ、」 と、いつものように穏やかな笑顔で言った。 「ほー。 陰でおれの悪口しか言うてへんと思ったけどな、」 志藤はおかしそうに言った。 「ほんとうに、純粋で真っすぐな人なんですよ。 真っ白な人なんですよ、」 夢見るように [続きを読む]
  • Suger white(8)
  • 「ウチの親は、こんくらいのことでがっかりしません! それ以上にあたしは今まで親にがっかりさせ続けてきたんですから!」 さくらは葦切にそうきっぱりと言った。 「さくらさん、」 「今後。 そんなこと言ったら、許しませんよ!」 と怒られ。 本当にどうにかされそうだったので 「は・・はい、」 思わず小さな声で同意させられた・・ 葦切は休憩室で電話を切った後、誰もいないと思っていたのに後ろのテーブルで志藤がスマホ [続きを読む]
  • Suger white(7)
  • 「そんなよか人なのに。 なんで離婚してしまったとやろ、」 母からその疑問がいつ出るかと、実はヒヤヒヤしていた。 「・・別れた奥さんとも会ったことあっとよ。」 さくらはベッドルームに客人用の布団を運びながら言った。 「えっ! なん、それ!」 「別れても。 息子さんの親としてすごく責任もっとっと。 元奥さんもいい人で。 逆にあたしに宜しくお願いしますって言ってくれるとよ、」 「まっすますわからん。」 母の疑問 [続きを読む]
  • Suger white(6)
  • いきなりそんなことを言われて葦切はやや驚いた。 「い、いえ。 こちらこそ。 というか。 本当にぼくなんかとつきあっていていいのか、と思うほどの方なので、」 「何をおっしゃいます。 とにかくもう親の言うことなんか一切聞かない子ですけん。 もう煮るなり焼くなり好きにしてください、」 さくらの母は笑った。 「煮るなり焼くなり、」 葦切はそのフレーズに笑いそうになってしまった。 「あの子はおそらく…若いうちに結 [続きを読む]
  • Suger white(5)
  • 「もういやだわあ。 あたしったら勝手に思い込んじゃって、ねえ。 おほほほ、」 「おほほほ、じゃないよ・・もー。 恥ずかしいったら、」 ようやく先走ってしまったことを自覚してさくらの母は平常に戻ったようだった。 「いえいえ。 すみません。 びっくりさせてしまって。 博多に行った時に、過ぎるほどのお世話を頂きましたので。 せっかく東京にいらしてるんですから・・と。 ぼくが余計なことを言い出してしまったの [続きを読む]
  • Suger white(4)
  • 「別に改まって外で食事なんかよかったのに、」 母は開口一番そんなことを言った。 「そんなこと言わないの。 お母さんにあいさつをしたいって・・言ってくれたと、」 さくらと母はさくらの事務所の近くの寿司屋の個室に入った。 葦切は仕事で少し遅れる、と連絡が入っていた。 「あいさつって、誰?」 「・・うーん・・つまり。」 これまで。 何人も男性とつきあってきたものの 実家から離れていたこともあって誰一人紹介したこ [続きを読む]
  • Suger white(3)
  • 「は? いきなり。 なんね!」 さくらは電話口で思わず大きな声を出してしまった。 「あれ? 言わんかった? 明日、明後日で組合の旅行で東京に行くけん。 あんたんとこ泊まる言うて幹事さんに言うてしまったとよ、」 母の呑気な声が聞こえる。 「言っとらんもん…。 もー、こっちにも都合があるんだからさ、」 「仕事場と住まい、一緒なんやろ?  お母さん、あんたの仕事場まだ見とらんけん。 一度は見ておきたいし、」 [続きを読む]
  • Suger white(2)
  • 「瑠依が。 今月、10日ほど帰って来ることになったんですよ、」 葦切の表情がぱああっと明るくなった。 「え? なんで?」 急に話題が変わってさくらは目をパチクリさせた。 「仕事です。 事業部のイベントがあって、それに出演させて頂けることになって。」 もう満面の笑みだった。 「はー・・。 嬉しそうに、」 さくらはそう言ってからかった。 「えっ…いえ、そんなことは。」 葦切はすぐに表情をもとに戻して、布巾を洗っ [続きを読む]
  • Suger white(1)
  • 「え、やめる?」 さくらは少し驚いて彼の方に振り返った。 「ええ。 ここのところ忙しくてなかなか通えないし。 さくらさんも生徒さん増えたり、奏くんのことでも忙しくなってきたようですし、」 葦切は彼女に出してもらった紅茶を一口飲んだ。 「まあ・・そうですけど。 せっかく弾けるようになってきたのに、残念ですね・・」 葦切がさくらにピアノを教えてもらうようになってから数か月。 葦切の方からやめることを切り出し [続きを読む]
  • おしらせ。
  • 暑いか台風かどっちかって。 思わずつっこみたくなるような気象が続いてます。 こうしてみるともう人間は自然に逆らうことなんかできない小さな存在なのだな と思い知ります。 地球が人間のもの、なんて思ったらバチがあたるな、と。 先日の豪雨の被害を受けた方々のご苦労がこの暑さの中続いていると思うと ホント私なんか思うしかできないんですけど ひとつずつ、少しずつ苦しみがなくなっていきますように と願うばかりです。 [続きを読む]
  • 時間の逆算と日本人の退化。
  • ただいま小説休載中です。 連日猛暑、いや酷暑が続いて ただでさえげんなりのところ、 私とダンナが日中のほとんどを過ごす、店のクーラーが壊れまして。 店と、我々が過ごすスペースが繋がっているため、 大変なことになってしまいました。 業務用エアコンなのですが、私が嫁に来る前に設置されたので おそらく30年弱経っているだろうと思われるシロモノ。 実は数週間前から屋上に置いてある室外機から異常な振動音が聞こえてい [続きを読む]
  • おしらせ。
  • いつもMy sweet home〜恋のカタチ。をご覧くださっているみなさま ありがとうございます。 今回のお話はここで終了です・・ 奏のこれからや、ひなたとの関係、そしてさくらは・・・ と、書くべきことが山積みなんですけど また明日から少しお休みをさせていただきます。 事業部のことも書きたいんですけどね・・ 朝ドラの半分、青い。の鈴愛ちゃんはアイデアが何をしても出てこない、という窮地に陥り ついに漫画家を辞めてしま [続きを読む]
  • Precious to me(20)
  • その日。 夕方には部活を終えたひなたは、いつもの友人たちとみんなで軽くゴハンを食べた。 そのあと、近くの家電量販店で特に用もなくみんなでブラブラと見て回った。 その時。 オーディオ売り場の大型テレビからピアノの音が聞こえてきて、ひなたは反射的に振り返った。 あ・・・ そのピアノを弾くのは、まぎれもなく奏だった。 光と影の演出で顔ははっきりとは見えなかったけれど 時折光に映る横顔やピアノの向こう側から撮 [続きを読む]
  • Precious to me(19)
  • 仙台から戻って、ひなたと奏はなかなか会う暇もなかったが 学校が休みの土曜日。 奏は浅草の母と住んだマンションに来ていた。 窓を開けたり、軽く掃除機をかけたりとしていると インターホンが鳴った。 ひなたが制服姿でやってきた。 「部活、何時からなの?」 「10時集合。 今日はちょっと遅いんだ。」 久しぶりに会うので、少しだけドキドキした。 大きなバッグを玄関先に置いた。 「その大会に出られるの?」 奏はさっき買 [続きを読む]
  • アラフィフの健康診断啓蒙活動。 その2
  • 1カ月ほど前。 トイレに行った時に 若干の 出血 が、あり。 それが少しの間続いたので病院へ。 ・・ここから若干シモめの話になります。ご了承を。 長男を出産してから 軽い 痔持ち になったので、それなのかな? と思っていたのですが、病院の診断は そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。 みたいな感じになりまして、 たぶん痔なんだろうけど、念のため腸の内視鏡検査してみたら? という話になりました。 2年ほど前 [続きを読む]
  • Precious to me(18)
  • 正式に契約を終えた時。 設楽はおもむろに立ち上がり 「どうぞ。 宜しくお願いします、」 志藤とさくらに深くお辞儀をした。 奏はその彼の姿に少し驚いた後、慌てて自分も立ち上がって同じようにお辞儀をした。 「・・こんな風に彼の父親のようなことをしていいのか。 ずっと迷っていましたけど。 今は梓の気持ちだけでなく、自分の心からの気持ちとして・・奏を支えていきたいと思っています。 ぼくの名前は逆に彼には邪魔で [続きを読む]
  • Precious to me(17)
  • 「えっ、設楽さんが、」 レッスンにやってきた奏はさくらからそれを聞かされて驚いた。 「まあ仕事があって日本に来るってこともあるらしいんだけど。 籍に入ってないとはいえ。 『保護者』には間違いないしね。 お母さんが来れないこともあるんだけど。 彼がそうしたいみたいなの。 でも奏のこと気にして、」 さくらは言葉を選びながら伝えた。 「あー・・そうですか、」 奏はそうつぶやくように言って少し考えた後 「ぼくは [続きを読む]
  • Precious to me(16)
  • さくらは食事中の葦切を思わず見やってしまった。 なかなか出ない彼女に葦切は 「どうぞ。 出て下さい、」 と言ったが、まだためらっていた。 そして 思い切って通話ボタンを押した。 「も、もしもし。 あ・・はい。 いえ。」 葦切に背を向けた。 そして 「え?…啓輔さんが?」 思わず驚いて大きな声を出してしまった。 さすがに葦切も驚いて箸を置いてしまった。 さくらは慌てて、 「や・・ええっと別に・・あたしは。 いい [続きを読む]