近ごろ、まとまった本を読んでいない。ちょこちょこと、エッセイのようなもののつまみ読みはしているのだが、まとまったものは読んでいない。とは言いつつ、読もうという意思がないわけではなく、先週の旅のお供には『道と日本史』(金田章裕)をもっていき、実際に読んでもみたが、6割ほど行ったところで中断した。推測するところその「読めない」は、もっぱらぼくの読書が、いつでも開けてどこでも閉じることができる電子書籍であることに起因するところ大なのではなかろうか。そう当たりをつけて、久しぶりに紙の本を買った。多くの方がお気づきのように、ここのところの論理展開はかなり大雑把で、たぶん見当外れにちがいない。だが、まあよいではないかと、紙の本を買った。あろうことか4冊もである。そのラインアップは『テクノロジーに利他はあるのか?』(未...積ん読~令和6年春~