宮崎にて
宮崎市内の宿にいる。ゴータマ・ブッダは、在りし日に「一切皆苦」と言った。「一切」である。人が生きていれば、喜怒哀楽が世の常であろう。その全部をひっくるめて、ブッダは「苦」と言うのだ。嬉しいことも、楽しいこともあるだろうが、それでも「苦」なのだ。(略)笑い話を笑ってすませ切れない、拗れた苦しさが残る。同時に苦しいことの中に、何とかその意味を見出そうとする、滑稽な切なさがある。(『苦しくて切ないすべての人たちへ』南直哉、P.5)道中、機上で読んだこんな文章に胸を詰まらせ、「三方良しの公共事業カンファレンス2024宮崎」では、北の大地のボンと土佐の高知の若の発言に目を潤ませ、そのたびに、いやはやまったく焼きが回ったもんだわいと苦笑する辺境の土木屋66歳と5ヶ月。さて、出よう。宮崎にて
2024/05/17 08:26