1946年11月3日に公布され、翌47年5月3日に施行された日本国憲法の署名原本。公布書には、第1次吉田茂内閣の各大臣が副署している毎日新聞2024/5/3東京朝刊「政府は民の立てたもの法度は自由を護(まも)るため官的(かんて)きゃ吾儕(おいら)の雇いもの」。高知出身の自由民権思想家、植木枝盛(うえき・えもり)の「民権田舎歌」だ。官的は公務員。短い言葉で民権思想の本質を言い表している明治の自由民権思想家、植木枝盛の肖像と著書「民権自由論」▲植木起草の「東洋大日本国国憲案」は明治期に民間で作られた「私擬憲法」で最も民主的とされる。早世し、忘れられていた植木の著作を戦前に掘り起こしたのが、福島生まれの憲法学者、鈴木安蔵(すずき・やすぞう)だ▲「日本国の統治権は日本国民より発す」。鈴木ら在野の学者らが主権在民を...余録/「政府は民の立てたもの…/毎日新聞