「ほぉぉぉ」 奈美は舞台に目を戻した。 咆哮をあげたのは、万里亜だった。 この舞台に出てから、初めての発声だった。 思わず出た声なのかも知れない。 万里亜のディルドゥのプレートは、股間から浮きあがっていた。 理由ははっきりとわかった。 上下動の衝
長編レズビアン小説「由美と美弥子」連載中! 「日・月・水・金・土」が投稿日。連載、4,000回超。
赤い花、青い花。黄色い花。ピンクにオレンジ。そして白。様々な色彩の花が、地面を覆い尽くしていた。しかもその花たちは、ひと所に留まってはいなかった。二つ並んで、ほかの花々の間をすり抜けて行く一組。十近く固まって、形を変えながら行進する花の群。この群の前では、ほかの花たちが道を譲っていた。もちろん、おびただしい花邑を縫うようにして進む、たった一つの花もあった。
「ほぉぉぉ」 奈美は舞台に目を戻した。 咆哮をあげたのは、万里亜だった。 この舞台に出てから、初めての発声だった。 思わず出た声なのかも知れない。 万里亜のディルドゥのプレートは、股間から浮きあがっていた。 理由ははっきりとわかった。 上下動の衝
次第に上下動のスピードがあがって来た。 パンパンパン! 濡れた洗濯物を、宙で振るような音だった。「あひゃひゃひゃひゃ」 女性が奇声を撒き散らせ始めた。 演出とは思えない嬌声だった。 万里亜はストラップに挟んだ鞭を抜きあげ、馬に鞭を入れるように
目次・ⅩⅩⅩⅩⅣ(4055~)第425章:無慈悲な聖母【奈美】現在/繁華街の店4079 4078 4077 4076第424章:らんちゅう【奈美】現在/繁華街の店4075 4074 4073第423章:水槽のある部屋【奈美】現在/繁華街の店4072 4071第422章:異界への扉【奈
鞭がもう一度振るわれた。「あぎっ」 今度の声には、媚びが含まれていなかった。 どうやら、鞭先の数本かが、陰唇を叩いたようだ。 わざとなのかはわからない。 しかし女性は、その体勢を崩すことはなかった。 ひょっとしたら、ヨガの嗜みでもあるのかも知れ
由美と美弥子 4071★Mikiko05/20/2024 05:40:16 AM今日は何の日 5月20日は、『森林の日』。 岐阜県美並村など、村名の頭に「美」の字がつく村10村で結成した……。 「美し村(うましさと)連邦」が制定。 「森林の日」の「森林」は、「もり」と読みます。 日付
コメントだけを抜き出したログファイルです。※ファイルサイズが大きいので、携帯からは表示できない可能性があります。291(4071~4075) 290(4061~4070) 289(4051~4060) 288(4041~4050) 287(4031~4040) 286(4021~4030) 285(4011~40
万里亜は空中で鞭を一閃させた。 房が大きな音を立てた。 それが合図だったかのように、床の女性が跳ね起きた。 短い脚で万里亜の元に駆け寄ると、ひざまづいた。 女性の眼前には、万里亜の漆黒のディルドゥがあった。 股間の前面は、逆三角形のプレートで覆われ
み「あ、新潟の銀行があった。 新潟で唯一の地銀」ハ「北越ちゅうのは、新潟のことやな。 『北越雪譜』の。 せやけど、なんや新潟で4番目の銀行みたいやないけ」み「新潟市の第四銀行と、長岡市の北越銀行が合併したの。 地銀同士の合併」ハ「“だいしぎんこう”
■ ガラス窓の死角から、突然、その女性は現れた。 長身だった。 高いヒールを履いていたが、それがなくても170㎝くらいはあるのではないか。 女性は、ほぼ全裸だった。 しかし、3箇所が覆われていた。 ひとつは、脚元。 膝上まで編みあげられた漆黒のロング
窓の向こうの客は、いったい今、何をしているのだろうか。 唾を飲みこみながら、窓にかじりついている客もいるだろう。 いや、すでに陰茎を取り出し、扱き始めている客がいないとは限らない。 変態性の強い客の中には、個室の中で全裸になっている者もいるのではない
「待ってました!」 対岸の壁から声が掛かった。 やはり、あの矩形に穿たれた窓の向こうには客が入っていたのだ。 奈美は赤面した。 ひとつひとつの窓の向こうに、1本ずつ陰茎が勃ちあがっている光景を想像してしまっていた。 ひときわ拍手が高まった。 部屋側
■ 部屋の照明が明るくなった。 ラテンぽいミュージックが流れてきた。 「むせび泣くテナーサックス」といった、いかにもな曲だった。 瀟洒な店の雰囲気には似つかわしくない。 しかし、窓の向こうの客の期待が、いやが上にも高まりそうな曲調だった。 奈美は
由美と美弥子 4061★Mikiko05/06/2024 05:25:48 AM今日は何の日 5月6日は、『万太郎忌』。 大正から昭和にかけて活躍した、俳人で小説家、劇作家の……。 久保田万太郎(くぼた まんたろう)の、1963(昭和38)年の忌日。↑クリックすると、大きい画像が見られま
水槽の中には、華やかな色合いの小さな熱帯魚が無数に泳いでいた。 その水槽の前に、長椅子が置かれている。 まさに、長椅子としか表現のしようがない。 ロングソファーの一種だろうか。 背もたれのある革製らしい黒いソファーが、水槽に対峙している。 すなわち
み「やっぱり雪国だね。 いわゆる“雁木(がんぎ)通り”の進化形だ。 歩道が広いわ」ハ「冬は助かるやろな」み「こっちは旧道だね。 歩道は狭いし、雁木もないし……。 冬は大変だろうな」ハ「ますます寂れてまうがな」み「横断歩道まで消えかけてる。 で
■ 入ったところは、何の変哲もない応接室のような造りだった。 ベージュの壁紙。 薄茶のローテーブルが置かれ……。 それを挟んで、サーモンカラーの表地を貼ったソファーが向き合っている。 正面の壁には、花瓶の花の静物画。 受付嬢は2人を先導して、ソファ
侑人がカウンター前に立つと同時に、カウンター脇から女性が現れた。 人感センサーでも設置されているのだろうか。 カウンター越しなので、上半身しか見えないが……。 女性は、エステサロンのユニフォームのような黒い上着を纏っていた。 腰が細く絞られていて、
■ 侑人と2人で外出するのは……。 侑人が私立中学に合格して、制服の採寸に行ったとき以来だった。 あのころは、ほんとにまだ子供だった。 それが今や、まるで愛人気取りだ。 もちろん、腕を組んだりはしてないが。 2人で電車に乗って下り立ったのは、巨大な
★゚・*:.。.:*・゜16周年 ありがとうございます ゚・*:.。.:*・゚★
いつもお世話になっております。m(_ _)m 『Mikiko's Room』管理人、Mikikoでございます。 このたび『Mikiko's Room』は……。 2024年5月17日をもちまして、開設16周年を迎える運びとなりました。 ここまで歩んで来られましたのも……。 ひとえに、みなさまのお支
「がっ。 がが」 指が止まり、色が変わるほど強く押しつけられた。 茹で肉のように開いた陰唇から涎が伸びて、コンクリートを汚した。「かはぁ」 指の力が抜けた。 同時に、膣前庭が膨らんだ。 穿たれた尿道口から、しずくが零れた。 コンクリートを点々と
『あ』 声の出かかった口を、慌てて手の平で覆う。 隣の主婦がしゃがんだのだ。 こちらを向いて、和式トイレを使う姿勢になった。 そしてその姿は、まさしくトイレを使うに相応しいものだった。 下半身に着衣が無かった。 この主婦は、下半身裸でベランダに出て
み「またバリケードだ。 これは、車止めじゃないよね。 しかし立派な建物だな。 何だったんだろ?」ハ「はいはい。 調べるわけやな。 なるほどなるほど。 立派なわけやで。 旧・会津若松市役所や。 1937(昭和12)年に建てられとるな」み「でも、バリケー
「あ」 思わず漏れた声に、慌てて手で蓋をする。 隣のサッシ窓が開いたのだ。 そこから現れた素足が、サンダルに伸びた。 隣家の主婦だ。 顔を合わせれば挨拶する程度の付き合いしかない。 ご主人の顔は、見たことがないかも知れない。 しかし、決して悪い関
侑人の挿出が止まった。 射精近くなったボルテージを鎮めているのだろうか。 しかし、腰で尻を押された。 前につんのめりそうになる。 顔の脇に侑人の指が現れた。 指先は、前方を差していた。 前に歩めと言っているようだ。 膝を進めると、侑人の腰もついて
どうするつもりか、侑人に聞こうと思ったが……。 言葉を呑みこんだ。 もし、仕切り板の向こうに隣の人が出てたら、聞こえてしまうだろうから。 侑人も、それはわかっているようだ。 無言のまま、腰壁の上に渡る金属の手すりを握った。 奈美の手を引く。 奈美
ベランダの手すりは腰壁だった。 正面には、ほかのマンションなども建っていない。 視線を怖れる必要がないことは確かだった。 角部屋なので、隣家との仕切り板は、片側にあるだけだ。 隣から覗くとしたら、手すりから身を乗り出し、仕切り板の向こうから顔を出す
由美と美弥子 4051★Mikiko04/22/2024 05:38:43 AM今日は何の日 4月22日は、『肩コリを労わる日』。 医療衛生用品、健康食品、ヘルスケア用品などの卸販売、自社開発商品の製造販売を行う……。 『ピップ㈱/大阪府大阪市中央区』が制定。 夏目漱石が執筆した朝日
「だってオヤジが、クッションカバーを開けるなんてこと、あり得る?」 それはそうなのだが、可能性がゼロではないだろう。「それがいいんじゃん。 スリルってやつだよ」 ほんとに、どうしてこんな子に育ってしまったのか。 悪魔の落とし子だったのかも知れない
み「おー、かっちょえー。 日本のお城って、やっぱりいいよね。 青空によく映えるわ。 逆に外国の城って……。 嵐の中に建ってるイメージだよね」ハ「思い切り偏見やがな」み「市(いち)の再現か? でも、ほんとにこんなのが建ってたわけ? 普通、露天でし
「奈美も出てみる?」「まさか! こんな太ったおばちゃんが、人前になんか出れるわけないでしょ」「店に出てる2人って、奈美とおんなじ専業主婦だよ。 そのうちのひとりは、奈美よりも年上。 しかも、奈美より2回りくらい太ってる」「とても信じられない」「そうだ
■「侑人」「ん?」 侑人はソファーにうつ伏せて、スマホのゲームをしていた。 全裸で。 リビングだった。 土曜日の昼前。 この日、夫は接待ゴルフで、朝早くから出かけて行った。 プレー後は、ゴルフ場近くの温泉旅館で宴会。 そのまま泊まるそうだ。
「あぁ」 地声が漏れてしまった。 まさか、夫には聞こえないだろうが。「侑人……。 もう助けて。 声が出ちゃうから」 乳首から悦楽が逃げた。 侑人が乳首を吐き出し、顔をあげたのだ。「奈美。 中に出していい?」「ダメよ。 今日はダメな日。 弟
「ストップ」 侑人が奈美の肩をタップした。「寒くなってきたから……。 お湯に浸かる」 奈美が陰茎を吐き出すと、侑人は湯に沈んだ。 華奢な身体は、お湯を溢れさせることもなかった。「このまんま入れたい。 足開いて。 縁まで」 今さら拒絶しても仕
「咥えて」 侑人がお湯に入ってきた。 侑人と風呂に入ったのは、何年ぶりだろう。 もちろん、侑人がまだ幼児のころだ。 小学校に入ってからはないはずだ。 そのころはまだ、青唐辛子のような陰茎だった。 むろん、勃起などさせていなかった。 それがどうだ。
み「木漏れ日じゃ。 まさしく、今が一番の季節よのぅ」ハ「下、見とらんかったら、転げ落ちるで」み「ひょえー。 水はダメじゃ」ハ「やっぱ、狂犬病や」み「ばぅっ!」み「この木、樹形からして、ソメイヨシノだろ。 コンクリートの天守が復元されたのって、
浴槽には、湯が張られたままだった。 3人が入浴した後の湯だったが、落とさずにそのままにしてある。 災害対策だった。 断水になったとき、トイレの水洗に使うためだ。 といっても、翌朝、掃除のときには落としてしまうのだが。 シャワーで済ませるつもりだった
■ 景色が傾いでいるような日々だった。 現実感がなかった。 掃除、洗濯、食事の用意。 これまでと、やることは変わっていない。 しかし、それをやっているのが自分だという実感がないのだ。 まるで離脱した魂が、家事をする自分を天井から見下ろしてるみたいだ
携帯端末用目次目次・ⅩⅩⅩⅩⅣ(4055~)目次・ⅩⅩⅩⅩⅢ(3956~4054)目次・ⅩⅩⅩⅩⅡ(3858~3955)目次・ⅩⅩⅩⅩⅠ(3756~3857)目次・ⅩⅩⅩⅩ(3659~3755)目次・ⅩⅩⅩⅨ(3559~3658)目次・ⅩⅩⅩⅧ(3461~3558)目次・ⅩⅩⅩⅦ(3367~3
「ごっ」 第2弾が口中を襲った。 鼻から垂れた精液も、唇を越えて流れこんだ。「かっ」 第3弾は乳房に落ちた。 同時に、見開いた薫の両目から瞳が消えた。 真っ白い両眼が、奈美を睨んでいた。「かはぁ」 ビニール人形から空気が抜けるように、薫の全身が
目次・ⅩⅩⅩⅩⅢ(3956~)第419章:虜囚の宿【奈美】現在/奈美のマンション4054 4053 4052 4051 40504049 4048 4047 4046 4045第418章:魔物の係累【奈美】現在/奈美のマンション4044 4043第417章:暴虐な水仙たち【奈美】現在/奈
これは、『単独旅行記』の72回から91回までのコメント欄で連載した『街路樹Ⅰ~ⅩⅩ』を、『Mikiko's Garden』の1本としてまとめたものです。●街路樹考/第1回 管理のことを考えずに樹木を選ぶと……。 後々、大変なことになります。 まず、その最たるものは、サ
ガーデニング関連のコメントを抜粋しました。街路樹考 ムスカリを植えました 染井村の話 ガジュマルの話 冬の新潟から ~ガーデニング雑感~ アリウムを植えました アメシロ大発生 お漬け物と浸透圧 真夏の花 コブシの話 モクレンの話 も
薫は、ゆっくりと腰を引いた。 奈美の陰毛の向こうに、白い陰茎が生まれた。 湯気をあげていた。 薫が再び腰を送った。 陰茎が根元まで埋もれる。「あー、いい」 前後動が、次第に律動を得始めた。 リズミカルに腰が煽られる。 膣襞を陰茎が擦過する。
由美と美弥子 4041★Mikiko04/08/2024 05:52:34 AM今日は何の日 4月8日は、『虚子忌』。 明治、大正、昭和の3代にわたり、俳人で小説家だった……。 高浜虚子(たかはま きょし)の、1959(昭和34)年の忌日。↑クリックすると、大きい画像が見られます。 椿を
薫は奈美の前まで、膝で絨毯を歩み寄った。 陰茎の高さは、まさに奈美の股間と同じだった。 さっきはしゃがんだ姿勢だったので、膝が邪魔になってソファーに密着できなかった。 しかし、膝を絨毯に着いた今は、なんの障害もなくなったのだ。「よし、侑くん。 こ
み「あの大木は、サクラだな」ハ「♬春~高楼の~花の宴~。 ちゅうこっちゃな」み「実際に落城した跡だから……。 身に沁みるわ」み「この屋根の雑草……。 ここまで生やすと、むしろ風情だね」ハ「桧皮葺(ひわだぶき)やろかな」み「お金かけて拭き直しても
薫の尻の下から、侑人の指が這い出た。 奈美の陰毛に潜りこむ。「ひぃっ」 陰核が、指先に捉えられた。 薫は頭を垂れ、自らの腹下を覗きこんでいた。「揉んであげて」「こう?」「指、揃えて。 注射の跡、揉むみたいに」 陰核を捉えた侑人の指が、往復を
薫は上体を前傾させながら、尻を突き出した。 椅子に座る所作だった。 肉の薄い尻の狭間に、肛門が息づいていた。 その下から、陰茎が突き出た。 薫が自らの陰茎を、尻の後ろまで折ったのだ。 薫の尻が下降し、奈美の股間に座りこんだ。 陰唇に異物を感じた。
「ふふ。 上手くなったわね。 おばさん、どう? 可愛い息子が、男のちんぽ、フェラしてるのよ。 こんなの見れる母親、まずいないから。 幸せ者よ。 侑くん、もういいわ。 スマホ、代わって」 侑人は、名残惜しそうに薫の陰茎を吐き出した。「あっちから撮
薫はキャミの裾をスカートから引っ張り出すと、真上に抜きあげた。 華奢な上半身が剥き出しになった。 ブラは着けていなかった。 裏返ったキャミにも、カップは付いていなかった。 完全ノーブラだったのだ。 だが、いくら貧乳でも、いずれかのやり方で胸を覆う必
この『単独旅行記Ⅶ・総集編(9)』は、『単独旅行記Ⅶ(081)』から『単独旅行記Ⅶ(090)』までの連載を、1本にまとめたものです。み「おー、歴代城主の家紋か。 蒲生氏が、3と5になってるのは……。 4の上杉氏が、関ヶ原で転封になったからだね。 蒲生氏が、
Mikikoが実際に行った旅行の記録です単独旅行記Ⅶ・総集編(9) 単独旅行記Ⅶ・総集編(8) 単独旅行記Ⅶ・総集編(7) 単独旅行記Ⅶ・総集編(6) 単独旅行記Ⅶ・総集編(5) 単独旅行記Ⅶ・総集編(4) 単独旅行記Ⅶ・総集編(3) 単独旅行
薫がスマホを侑人に渡した。 侑人がレンズを奈美に向ける。「やめて」 奈美は懸命に顔を逸らした。「侑くん、正面から撮って。 目一杯逸らしたって、横顔がバッチリだから。 あ、先にこれ、動かそうか。 そっち持って」 薫と侑人が、ソファーの間にある
み「おー、野点の席じゃな。 しかし、あの傘は……。 ほとんど、日陰を作る役目してないじゃない。 2倍くらい大きくなきゃ無理だよ」ハ「運べんがな」み「秋田の『竿燈まつり』の人を雇うか。 やっぱり、日陰を作る機能ではテントの圧勝だね」ハ「もともと、和傘
「侑人! どうして! どうしてこんな真似を!」「薫に話したんだ。 実の母親とやってるって。 そしたら、どんな女がそんなことしてるのか……。 顔見てみたいって言われて」「酷い……。 でも、顔を見るだけなら、どうしてこんなことするの! すぐに解いて」
■ 目が開いた。 流れていた視界が次第に定まり、焦点を結んだ。 さっきまでと変わらない2人が、目の前のソファーにいた。 しかしその姿は、最前までとは異なっていた。 侑人が全裸になっていた。 隣の薫は着衣のままだったが、その手が侑人の股間に伸びていた
紅茶のカップをトレーに載せて戻り、2人の前に置く。 女性は軽く頭を下げた。 かなりな美貌だが、瑕疵もあった。 黒いニットの胸に、まったく膨らみがないのだ。 ニットは、ぴったりとしたシルエットではないが……。 そうとうな貧乳であることは間違いない。
■ 侑人はやはり、利口な子供だった。 夫がいるときの態度は、これまでとまったく変わらなかった。 感心するほどだった。 間違いなく夫は、何も気づいていない。 しかし、夫がいないときの侑人は……。 魔物だった。 陽太と呼ばれた少年は、あれから幾度も侑
由美と美弥子 4031★Mikiko03/25/2024 05:41:36 AM今日は何の日 3月25日は、『笑顔表情筋の日』。 シワやたるみを改善して、笑顔が素敵になる笑顔表情筋トレーニングを指導する……。 『笑顔表情筋協会/東京都品川区東品川』が制定。 日付は、『「み(3)」んな
「う」 少年の身体が奈美に押しつけられると……。 陰核に、硬い殻のようなものを感じた。 少年の恥骨だろう。 侑人が、両腕を回し始めた。 粘土を捏ねるごとく、少年の尻が練られていく。「あひぃぃぃ」 声が抑えられなかった。 こんな子供に犯されながら
み「いかにもな和庭だな。 剪定に草取り。 金がかかってしょうがないわ」ハ「風情のためや。 いたしかたないやろ」み「そう考える人は……。 今は、めっきり少なくなってるんだろうね。 最近の建売住宅なんて……。 土の部分は、みんな覆っちゃってるから。
■ 目覚めると、侑人はまだ奈美の上に重なっていた。 しかし、微妙な違和感があった。 顔をもたげる。 侑人は、乳房に顔を埋めていた。 その頭が、心なしか小さくなっているように思えた。 いや。 違う。 髪の毛が違う。 侑人の髪には、天然のウェーブが
膝立ちのままショーツを下げ……。 脚から抜こうとしたところで、バランスを崩した。 カーペットに横倒しに転がる。 毛足が肌を刺激する。 そのまま仰向く。 侑人に股間を向けていた。 両脚を持ちあげ、ショーツを外したが……。 脚は下ろさなかった。 開
奈美は、裾に近いボタンから外し始めた。 それを見下ろしながら侑人は、上のボタンから手伝ってくれた。 2人の手がシャツの真ん中で触れあい、布地はモーゼの海のように左右に開いた。 半袖のスクールシャツは、侑人自らの手により、宙に羽ばたいた。 残るは、ノー
■ あの日以来、侑人との性交が日常となった。 場所はもちろん、居住するマンションの自室だ。 時間は、平日の夕方がほとんどだった。 夫がいなくて侑人がいるのは、その時間しかなかったのだ。 夫は、19時より早く帰ってくることは、まずなかった。 しかし、万
鳶の鳴き声が聞こえた。 近くの河川敷だろうか。 侑人が、構えていたスマホを下ろした。 奈美の顔を真っ直ぐに見下ろしている。 今さら目を逸らしても仕方がない。 奈美も真っ直ぐに見あげた。 侑人はスマホを芝に置くと、老人の身体に手を掛けた。 両手を使
み「お、さっきの看板の麟閣だな」ハ「寄らん言うとったやつやろ」み「やっぱり気が変わった」ハ「なんやねん」 ほんとに、「なんやねん」です。 寄ってないと思ってましたが……。 寄ってたみたいです。 でも、まったく記憶がないんですよね。 恐ろしいこと
「奈美さん。 自分のここがどうなってるか、わかりますか? 火照って、ドロドロですよ。 まるで泥湯だ。 嬉しいんでしょう。 息子さんの前で犯されるのが」 奈美は懸命にかぶりを振った。 しかし、陰茎は容赦なく奥まで分け入ってきた。 子宮を突きあげられ
■「どうして……。 どうして侑人がここに……」 奈美は、芝生に仰向いて白目を剥いている息子を、呆然と見つめていた。「わたしが手招きして呼んだんです。 窓から、こちらを見てましたから」「やっぱり……。 やっぱり見られてたんですね。 でも! でも
老人は、何かを探すような顔を芝に振り向けた。 その場を立ち、侑人の脱ぎ捨てたジーンズを拾った。 後ろポケットからスマホを引き出すと、再び侑人の傍らに戻った。 スマホの電源が入れられた。 もちろん、ロックがかかっている。 老人はスマホを両手で構え、侑
ナミ? 母親の名前と一緒だった。 ちょっと身が揺らぐような戸惑いを感じた。 偶然に決まっているが。 老人は、さらに侑人を手招いた。 もっと近くにということだろう。 侑人は、老人の傍らまで身を寄せた。 老人が、侑人の猛り立った陰茎を見て、満足そう
由美と美弥子 4021★Mikiko03/11/2024 05:58:10 AM今日は何の日 3月11日は、『いのちの日』。 『災害時医療を考える会(Team Esteem)』が制定。 2011(平成23)年3月11日に発生した東日本大震災では、多くの命が失われました。 命の尊さを思い、命の大切さを考え
通路の先には、侑人のマンションが見えていた。 間違いなく、あの崖上の舞台に出るはずだ。 通路の出口には、陽が射しこんでいる。 小学生のころ、学習発表会で劇をやった。 そのとき、体育館の舞台袖から見たステージを思い出した。 そうだ。 侑人の出番なの
み「また、顔ハメじゃ。 右の顔、小さすぎるんじゃないの?」ハ「子供用やろ。 こっちでやってみたらどうや。 顔の下半分入れたら、目ぇが隠せるやろ。 人相わからへんから、ブログに載せられるで」み「そんな写真を、誰かに撮ってもらえと?」ハ「引かれるやろ
■ 侑人は、マンションのエントランスを飛び出すと、駐輪場から自転車を引き出した。 小学生のころに買ってもらったクロスバイクだった。 そのころは格好いいと思って乗っていたが……。 さすがに中学生になると、子供っぽく思えた。 シンプルなシティバイクに乗
ご主人が、奈美の腸骨を掴み直した。 再び挿出が始まる。 パンパンパンパン。 ご主人の腰が、奈美の尻を打ち鳴らす。「あ、あ、あ、あ」 嬌声が、衝撃で区切られる。 しかしすぐに、挿出は止まった。「ふぅ。 危ない危ない。 また崖っぷちです。 1
■「奈美さん、さっきからどうしたんです? 頭、抱えて」 ご主人の飄々とした声が、後ろから聞こえた。 奈美の尻に腰をぶつけながらなので、少しビブラートがかかっている。「窓が……。 窓が開いてます」「え? あの正面に見える窓ですか?」 奈美は、抱
しかし老人は、慌てる様子もなかった。 腰をぶつける動作も止めていない。 老人の腰が打ちあたるたび、女性の尻が輪郭を乱していた。 もっと間近で見たいと思った。 そうだ。 オペラグラスだ。 サッカー観戦のために、母親に買ってもらった水色のオペラグラス
開いた窓で、カーテンが揺れている。 空気が淀んでいるように思えて、さっき窓を開けたのだ。 もう、部屋の空気は入れ替わっただろう。 オナニーの後、そのまま寝たいから、カーテンは閉めておこう。 侑人はベッドを立った。 腰高窓を閉めようとして、何気なく窓
み「これは、石を落とす係だな」ハ「また立候補かいな」み「まあな。 でも、条件がある」ハ「なんや?」み「石をここまで運びあげる係とバーターなら……。 断る」ハ「つくずく、わがままなやっちゃ」み「顔ハメがあった。 でも……。 すっごく安易な感じ」
■「陽太……。 オレ、もう我慢できねえよ」「いいよ。 オレがやってやるから、姉ちゃんのパンツに出して」 陽太は、さっきチェストから引っ張り出したショーツを掴んだまま、侑人の前にひざまずいた。 陰茎が、陽太の口に吸いこまれる。 陽太は、陰茎に満遍な
オレは、犬みたいに舌を垂れ零した。 犬が水を飲むように、窪みに舌を這わす。「はぁぁん」 塩っぱかった。「もっと舐めて」 盛大に舌を踊らせる。「はぅぅぅん」 姉ちゃんは、バンザイしてたもう一方の腕を振り戻し、自分の乳首を摘まんだ。 指先が、
「ふふ。 いいわよ。 今日は、大サービス」 姉ちゃんは、半泣きみたいな顔で笑った。 興奮が極まると、必ずこんな顔になる。 サービスどころか、自分から見せたいんだ。 姉ちゃんは仰向けのまま、両腕を交差させてユニフォームの裾を掴んだ。 そのまま腕を頭
「う」 確かに精液臭い。 でもそれは、毎日嗅いでる臭いだ。 オレがノックアウトされたのは、別の臭いだった。 猛烈に汗臭いんだ、スコートが。 たぶん、その日の試合で着けてたんだと思う。 甘酸っぱくて、腸が絞られるみたいな臭い。 あれって、フェロモン
由美と美弥子 4011★Mikiko02/26/2024 05:49:43 AM今日は何の日 2月26日は、『フロリダグレープフルーツの日』。 アメリカの「フロリダ州政府柑橘局(Florida Department of Citrus)」が制定。 日付は、2月からフロリダ産グレープフルーツが旬になることと……。
■ 素っ裸にされてるから、ここがビンビンなのは丸見えだろ。 興奮してるのがバレバレなら、楽しまなきゃ損じゃん。 で、出そうになると、手を挙げて教えるんだ。 姉ちゃんはオレに駆け寄って、オレのちんぽの前で膝をつき、黒いスコートを広げる。 もちろん、そ
み「新撰組の旗って、赤なの? 浅葱色じゃなかった?」ハ「今、調べたるわ」み「“気が利いてよな”。 今の、わかる?」ハ「何がや?」み「ペヤングソース焼きそばの昔のCM」ハ「知らんがな。 いらんこと言わいでええわ。 えーっとな。 赤で正解やな。 “
■ 陽太の長い一人語りを聞いているうち……。 いつしか侑人の陰茎も、痛いほどに張り詰めていた。 子供だと思っていた陽太が、思いのほか経験豊富なことに驚いた。 学校でいたぶられてる上級生より、はるかに経験値は高いんじゃないだろうか。 でもそれは、侑人
「どう、麻里奈? ご感想は?」「臭いぃぃぃ」 その開いた口に、2発目の精液が飛びこんだ。「おぐ」 麻里奈は、反射的なんだろうけど口を閉じた。「麻里奈、出すんじゃないよ。 飲んで」 麻里奈は、力なくかぶりを振りながら、唇をへの字に歪めた。 唇の
「ほら、入れてごらん。 女に入れるの、初めてでしょ」 洞穴は、まだ収縮してない。 ちんぽの先を、穴に挿しこむ。 何も感じない。 当たり前だ。 何にも触れないんだから。「はは。 これって、初セックスって云えるのかな? でも、入ったことは確かだよね
指の狭間から、飛沫があがった。「ひぃぃぃぃぃ。 イク……。 イクッ! がっ。 ががっ」 麻里奈の全身に、腱の筋が走った。「ごっ」 天井を突いた両脚の先で、10本の指が裂けそうなほどに開いてた。 頭をもたげ、自分の股間を睨んでる。 でも、その
「まだまだ」「ひぃぃぃ」 前腕の3分の1までが消えてた。 イルージョンを見るようだった。 でも、さすがに心配になった。 こんなことして、ほんとに大丈夫なんだろうか。 だけど、麻里奈が苦痛を訴えてないことは明らかだった。「陽太、こっち来て。 ほら、
ハーレクインさんの正確な忌日は、存じあげません。 2018(平成30)年2月10日の入院と同時に、音信不通になってしまわれたので。 で、わたしが勝手に、二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」を、忌日とさせてもらったんです。 「ハーレクイン」というハンドルネームが…
ハーレクインさんの創作集です。ありがとうハーレクイン忌/2024 精霊馬、2023年 ハーレクイン忌/2023 精霊馬、2022年 ハーレクイン忌/2022 精霊馬、2021年 ハーレクイン忌/2021 精霊馬、2020年バージョン ハーレクインさん三回忌 精霊馬、
み「こうして見ると……。 会津が盆地だってのがよくわかるよね」ハ「まさしくやな」み「四方を山に囲まれてると……。 安心感がある気がする。 少なくとも、津波は来ない」ハ「当たり前やがな」み「これで雪が降らなきゃ……。 住んでみたいんだけど」 ん
姉ちゃんに手招かれ、麻里奈の足元まで、にじり寄る。「あんたたち、脚、抱えて」 麻里奈の乳首から唇を離した2人が、麻里奈の脚を掬いあげた。 麻里奈の脚は、頭上まで持ちあげられた。 下腹では、脂肪が何段にも括れてた。 もちろん、そんな格好をさせられた
■ 目を醒ましたときは、まだ淫夢の中にいるのかと思った。 毎夜、妄想しながらオナニーしてた情景が目の前にあったから。 でも、夢じゃないと悟った瞬間、はっきりと覚醒した。 3人の女が、1人の大柄な女の身体に纏わりついてた。 全員、全裸だった。 囲まれ
「ほら、これ何?」 脚の間から抜かれた指が、麻里奈の眼前に突きつけられた。 指先が濡れ光ってるのがはっきりとわかった。 麻里奈はその指を、寄り目になるほどに見つめていた。「言ってごらん。 あんたのあそこがどうなってるか」 麻里奈は、何か言おうとし
その下は、ブラしかしてなかった。 ピンク色のブラが、ボールを包んでるみたいに張り切ってた。 もうひとりによって、すでに下半身からはジーンズが引き抜かれてた。 ブラとおそろいのショーツも、パンパンに張り詰めてた。 背中のひとりが、ブラのホックを外した
由美と美弥子 4001★Mikiko02/12/2024 06:02:13 AM今日は何の日 2月12日は、『オートファジーの日』。 オートファジー研究の事業化を促進し、国民生活の向上に寄与することを目的として活動する……。 『(社)日本オートファジーコンソーシアム/大阪府箕面市』が
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「ほぉぉぉ」 奈美は舞台に目を戻した。 咆哮をあげたのは、万里亜だった。 この舞台に出てから、初めての発声だった。 思わず出た声なのかも知れない。 万里亜のディルドゥのプレートは、股間から浮きあがっていた。 理由ははっきりとわかった。 上下動の衝
次第に上下動のスピードがあがって来た。 パンパンパン! 濡れた洗濯物を、宙で振るような音だった。「あひゃひゃひゃひゃ」 女性が奇声を撒き散らせ始めた。 演出とは思えない嬌声だった。 万里亜はストラップに挟んだ鞭を抜きあげ、馬に鞭を入れるように
目次・ⅩⅩⅩⅩⅣ(4055~)第425章:無慈悲な聖母【奈美】現在/繁華街の店4079 4078 4077 4076第424章:らんちゅう【奈美】現在/繁華街の店4075 4074 4073第423章:水槽のある部屋【奈美】現在/繁華街の店4072 4071第422章:異界への扉【奈
鞭がもう一度振るわれた。「あぎっ」 今度の声には、媚びが含まれていなかった。 どうやら、鞭先の数本かが、陰唇を叩いたようだ。 わざとなのかはわからない。 しかし女性は、その体勢を崩すことはなかった。 ひょっとしたら、ヨガの嗜みでもあるのかも知れ
由美と美弥子 4071★Mikiko05/20/2024 05:40:16 AM今日は何の日 5月20日は、『森林の日』。 岐阜県美並村など、村名の頭に「美」の字がつく村10村で結成した……。 「美し村(うましさと)連邦」が制定。 「森林の日」の「森林」は、「もり」と読みます。 日付
コメントだけを抜き出したログファイルです。※ファイルサイズが大きいので、携帯からは表示できない可能性があります。291(4071~4075) 290(4061~4070) 289(4051~4060) 288(4041~4050) 287(4031~4040) 286(4021~4030) 285(4011~40
万里亜は空中で鞭を一閃させた。 房が大きな音を立てた。 それが合図だったかのように、床の女性が跳ね起きた。 短い脚で万里亜の元に駆け寄ると、ひざまづいた。 女性の眼前には、万里亜の漆黒のディルドゥがあった。 股間の前面は、逆三角形のプレートで覆われ
み「あ、新潟の銀行があった。 新潟で唯一の地銀」ハ「北越ちゅうのは、新潟のことやな。 『北越雪譜』の。 せやけど、なんや新潟で4番目の銀行みたいやないけ」み「新潟市の第四銀行と、長岡市の北越銀行が合併したの。 地銀同士の合併」ハ「“だいしぎんこう”
■ ガラス窓の死角から、突然、その女性は現れた。 長身だった。 高いヒールを履いていたが、それがなくても170㎝くらいはあるのではないか。 女性は、ほぼ全裸だった。 しかし、3箇所が覆われていた。 ひとつは、脚元。 膝上まで編みあげられた漆黒のロング
窓の向こうの客は、いったい今、何をしているのだろうか。 唾を飲みこみながら、窓にかじりついている客もいるだろう。 いや、すでに陰茎を取り出し、扱き始めている客がいないとは限らない。 変態性の強い客の中には、個室の中で全裸になっている者もいるのではない
「待ってました!」 対岸の壁から声が掛かった。 やはり、あの矩形に穿たれた窓の向こうには客が入っていたのだ。 奈美は赤面した。 ひとつひとつの窓の向こうに、1本ずつ陰茎が勃ちあがっている光景を想像してしまっていた。 ひときわ拍手が高まった。 部屋側
■ 部屋の照明が明るくなった。 ラテンぽいミュージックが流れてきた。 「むせび泣くテナーサックス」といった、いかにもな曲だった。 瀟洒な店の雰囲気には似つかわしくない。 しかし、窓の向こうの客の期待が、いやが上にも高まりそうな曲調だった。 奈美は
由美と美弥子 4061★Mikiko05/06/2024 05:25:48 AM今日は何の日 5月6日は、『万太郎忌』。 大正から昭和にかけて活躍した、俳人で小説家、劇作家の……。 久保田万太郎(くぼた まんたろう)の、1963(昭和38)年の忌日。↑クリックすると、大きい画像が見られま
水槽の中には、華やかな色合いの小さな熱帯魚が無数に泳いでいた。 その水槽の前に、長椅子が置かれている。 まさに、長椅子としか表現のしようがない。 ロングソファーの一種だろうか。 背もたれのある革製らしい黒いソファーが、水槽に対峙している。 すなわち
み「やっぱり雪国だね。 いわゆる“雁木(がんぎ)通り”の進化形だ。 歩道が広いわ」ハ「冬は助かるやろな」み「こっちは旧道だね。 歩道は狭いし、雁木もないし……。 冬は大変だろうな」ハ「ますます寂れてまうがな」み「横断歩道まで消えかけてる。 で
■ 入ったところは、何の変哲もない応接室のような造りだった。 ベージュの壁紙。 薄茶のローテーブルが置かれ……。 それを挟んで、サーモンカラーの表地を貼ったソファーが向き合っている。 正面の壁には、花瓶の花の静物画。 受付嬢は2人を先導して、ソファ
侑人がカウンター前に立つと同時に、カウンター脇から女性が現れた。 人感センサーでも設置されているのだろうか。 カウンター越しなので、上半身しか見えないが……。 女性は、エステサロンのユニフォームのような黒い上着を纏っていた。 腰が細く絞られていて、
■ 侑人と2人で外出するのは……。 侑人が私立中学に合格して、制服の採寸に行ったとき以来だった。 あのころは、ほんとにまだ子供だった。 それが今や、まるで愛人気取りだ。 もちろん、腕を組んだりはしてないが。 2人で電車に乗って下り立ったのは、巨大な
いつもお世話になっております。m(_ _)m 『Mikiko's Room』管理人、Mikikoでございます。 このたび『Mikiko's Room』は……。 2024年5月17日をもちまして、開設16周年を迎える運びとなりました。 ここまで歩んで来られましたのも……。 ひとえに、みなさまのお支
「がっ。 がが」 指が止まり、色が変わるほど強く押しつけられた。 茹で肉のように開いた陰唇から涎が伸びて、コンクリートを汚した。「かはぁ」 指の力が抜けた。 同時に、膣前庭が膨らんだ。 穿たれた尿道口から、しずくが零れた。 コンクリートを点々と
その当時はまだ、絵里子たちと知り合う前だった。 専業主婦の幸せな生活にまどろんでいたころだ。 自分の内奥に潜む淫性には気づいていなかった。 だが、今は違う。 自らの正体は、絵里子や香織によって捲り出されてしまっていた。 淫獣だ。 その自覚がおそら
「こっちも」 万里亜の視線が指した、もう一方の膝も持ちあげる。 万里亜の脚が抜け出た。 横目を送って見ると、万里亜は自らの膝裏を両手で掬っていた。 ようやく意図がわかった。 正常位の姿勢を取ったのだ。 さきほど玄関で重なった姿勢だが、上下が逆転して
ハ「広い歩道やな」み「この季節はね」ハ「どういうこっちゃ?」み「点字ブロックの位置、見てみ。 建物側に寄ってるでしょ」ハ「言われてみれば……。 確かにそうやな」み「冬は、歩道の車道側には……。 車道を除雪した雪が積まれるんだよ。 人が通れるのは
「あっ」 浴槽縁の段差に乗る尻が滑った。 段差には、互いの尿が盛大に溢れ零れていたのだ。 片脚は浴槽縁に掛けていたので、身体を支えられなかった。 そのまま尻が、段差から外れた。 しかし尻は、浴槽の底までは落ちなかった。 万里亜の尻を掴んでいるので、
万里亜はあぐらを解くと、その場に起ちあがった。 美咲は、浮揚する顔を追って仰向いた。 万里亜は、美咲の前に直立した。 聳え立つ観音像のようだった。 その片脚が持ちあがった。 浴槽の縁に膝裏をかけた美咲の脚を跨ぎ越し……。 縁上に着地した。 眼前に
由美と美弥子 3811★Mikiko05/10/2023 05:57:14 AM今日は何の日 5月10日は、『金鳥「コンバット」の日』。 KINCHOブランドで知られ、家庭用殺虫剤や防虫剤などを製造販売する……。 『大日本除虫菊㈱/大阪府大阪市西区』が制定。 日付は、「コ(5)ンバット(10
「あぐぅ」 陰唇を分け、万里亜の指が膣内に這いこんだ。 膣前庭を擦られる。 尿道口が小刻みに捲られた。「出るぅ。 出ちゃうから、出ちゃうから……。 顔あげて。 顔あげて。 お願いぃぃぃ」 思いがけず、美咲の願いは聞き入れられた。 万里亜の顔が
「こんなにドロドロにしちゃって。 見せたい気、満々じゃないの」「言わないで……」「ウソばっかり。 言ってほしいくせに。 あなたはこれから、ドロドロのおまんこ開いて、わたしにおしっこをかけるのよ」 美咲は顔を横振ったが、それは哀しいほど弱々しかった。
美咲は、下腹を手の平で覆っていた。「ふふ。 おかしいわよ。 お股、丸出しなのに……。 お腹の方、隠して」「だって……」「わたしのお腹も、けっこうなものでしょ」 実は、あぐらをかいた万里亜を見て、最初に感じたのがそれだった。 下腹の脂肪が括れて
み「おー、『峠』じゃ」ハ「映画か?」み「確か、コロナで公開が延期されてたんだよ。 ちょっと調べて」ハ「時間、大丈夫なんか?」み「時間の融通が利くのが、自転車の強みでしょ」ハ「……。 今年(2022年)の6月17日からの公開が決まったそうや。 あと、半月
「座った方が、出やすいでしょ。 ほら、座って」 万里亜に、腕を下に引っ張っられた。 困惑しながらも、立ち尽くしたままよりましに思え、ゆるゆると腰を下ろした。 万里亜は腕を掴んだまま、一緒に身を沈めた。 長い脚を折り畳み、美咲の前であぐら座りをしたの
「手間のかかる人ね。 わかってるのよ。 あなただって、スイッチが入っちゃってること」 それはそうだが……。 かといって、万里亜に見られながらトイレをするというのは、次元の違う話だった。 しかし……。 トイレをしたいのに出来ない。 この状況には既視
もちろん、万里亜はこれで出て行ってくれるものだと思っていた。 しかし、洗面台の鏡で髪を撫でつけながら、泰然としたままだった。「あの……」「どうぞ使って」「えっと……。 ひとりにしてもらえる?」「どうして?」「どうしてって……。 トイレは、ひとり
「飲まないの?」「ううん。 ゆっくりいただきます。 その前に、おトイレ貸して」「連れてってあげる」「大丈夫よ。 教えてもらえば」「いいから」 万里亜は、美咲の手を取って起ちあがった。 大人びてはいるが、ときどき駄々っ子のような躁急さが覗く。 美
■ 何か、小さなものが砕かれる音だった。 それが、ひっきりなしにしていた。 小さな破砕音……。 真横から聞こえている。 閉じた目蓋の裏が明るかった。 目蓋のブラインドを、ゆっくりと上げる。 見えた視界を、脳がのろのろと把握した。 初めて来たとき通
いつもお世話になっております。m(_ _)m 『Mikiko's Room』管理人、Mikikoでございます。 このたび『Mikiko's Room』は……。 2023年5月17日をもちまして、開設15周年を迎える運びとなりました。 ここまで歩んで来られましたのも、ひとえに、みなさまのお支えあっ
美咲は、足裏をたたきから離陸させた。 美咲に重なる万里亜の顔の脇から、自分の脚が見えた。 真っ赤なサンダルを履いた素足。 万里亜の胴体の両脇からあがった脚は……。 当然のことながら、あられもないガニ股を呈していた。 普段の美咲なら、自らそんな姿勢を
万里亜は、美咲の傍らから身を起こした。 しゃがんだまま、美咲の脚元に足裏を送った。 美咲は思わず、立てた両膝を閉じた。「開いて」 膝頭を叩かれる。 でも、自分からは開けない。「ほんとに手間のかかる子ね」 万里亜の両手が、美咲の膝頭を包んだ。
由美と美弥子 3801★Mikiko04/26/2023 05:57:43 AM今日は何の日 4月26日は、『テルマエ・ロマエ よい風呂の日』。 2012(平成24)年に公開され、大ヒットを記録した映画……。 『テルマエ・ロマエ』。 その続編『テルマエ・ロマエⅡ』を手がけた……。 「テルマ
「旦那さんと、こういうところでしたことある?」「したって……?」「決まってるでしょ。 おセックスよ」「玄関で?」「そう」「あるわけないわ」「ほんとに? あなた、最初から専業主婦だったんでしょ?」「結婚したら、仕事は辞めてほしいって言われて……」