パワースポット

旅行が趣味の後藤さんの話。 後藤さんは学生時代、友人を連れて某所へ旅行に行った。 その時、旅館の方から宿の近くにパワースポットがあると聞いた。 友人は乗り気…

稲荷

これは井上さんが学生の頃に見た夢の話である。 その夢は非常にリアルで、井上さんが朝学校に行くために家に出るところから始まった。 玄関の扉を開け外に出ようとす…

土地神

地方から首都圏に出て暮らしている、牧田さんの話。 牧田さんの住んでいたある田舎の山村では、その地域特有の土地神を土着信仰していた。 神は人を祟ると有名で、数…

大石様

これは熊本のとある山間部に伝わる巷説である。 この話をしてくれたYさんによると、そこにはひとつの石が祀られていたらしい。 石と言ってもかなりの大きさで、高さ…

汚れた手紙

その日、いつも通りに配達の準備をしていたKさんは一通の手紙が気になっていた。 手紙はどす黒いものでひどく汚れているうえに、差出人の住所も名前も書かれていない…

手を洗う音

吾妻さんは数年前、心臓の手術を受けた。 当時吾妻さんは仕事で請け負っていた工事の責任者であったが、その工事で事故が発生し、日夜胸が痛くなるほどのストレスに悩…

車の下の腕

【車の下の腕】 須藤さんは散歩が好きで、仕事あがりに私服に着替えるとよく歩きに出かけていた。 須藤さんいわく、散歩に行くことで仕事モードからプライベートへと気…

事故現場

【事故現場】 小西さんは横浜駅を背に、早足で歩いていた。 どうしても外せない仕事で参加が遅れてしまったが、その日は友人の結婚式があったのである。せめて三次会に…

故人の年賀状

【故人の年賀状】 倉持さんは毎年、正月になると実家に帰省する。 といっても実家は電車で数駅の距離なので軽く出掛けるという感覚だが、長い時は二泊三日ほどを実家で…

廃墟探訪

●廃墟探訪 奈美子さんが十年以上前に、足尾銅山の跡地に行った時の話。 今は取り壊されて跡形もないが、当時は人が生活しなくなった炭鉱夫が暮らす住宅や、使われなく…

墓参り

●墓参り 都内の大学生である由香さんに聞いた話。 由香さんの家族は由香さんと両親と祖父母、それに少し年の離れた弟の六人である。 由香さんの家はお盆と命日には、…

こっち

●こっち 自動車関連の仕事をしている木崎さんの話。 まだ木崎さんが子供の頃の体験談である。 木崎さんは生まれつき、人より少し身体が弱かった。 子供の身体の事を…

ホラ吹き先生

●ホラ吹き先生「私は教え子たちから『ホラ吹き先生』と呼ばれているんですよ」 小学校で教員をしている三神さんは、優し気に微笑んで言った。「思いつくままに嘘を言っ…

ご案内所

当ブログにアクセス頂き、まことにありがとうございます。 こちらは、サンプルボイス台詞、台本、セリフ、早口言葉などのご案内となっております。 【女性向けサンプ…

【悪霊を呼ぶ女】

【悪霊を呼ぶ女】 この人と一緒に居ると不吉なことばかり起きる。 そんな知り合いはいないだろうか。 世の中には、無意識に悪霊を寄せ付けてしまう体質の人間がいるの…

早口言葉集：5

（1）僕はボクサー。僕っ子ボクサー。ボーイぽくてボクっ子なのさ。試合をしたい。姉妹としたい。姉妹で試合、しまいにゃ死合。僕のボクシング暴走ばかり。暴走暴行凡打…

早口言葉集：4

レッスン：4(1)夫がお昼はお寿司にしようと、酢飯するためお酢お求めにいざ進め。お留守預かる予定が道連れ。ツレナイ？それない。付き添いやむない。スーパー到着。…

早口言葉集：3

レッスン：3(1)「教育実習17日目の今日、給食のとき急きょ興味ある教科の巨大な教材を教室に供給されて、自重せず「教育実習の特権で特許ね」、と教頭に許可された…

早口言葉集：2

レッスン：2（1）ヤンデレヤンデレ世の中躍進（やくしん）。略語の末路でヤンが訳せぬ。病んでデレるかヤンキーデレるか、ヤンチャがデレるかヤムチャがデレるか。いや…

早口言葉集：1

レッスン：1（1）八百屋の綾（あや）はヤンチャでヤンデレ。やきもち焼きの悩みぐせ。せやけどちゃんとちゃっかり悩んで病んでるちょっぴり病み上がり。着々ヤマイはゆ…