ライトなラノベコンテスト参加中! コメディ多めのファンタジー小説なので気軽に読めると思います!
『あらすじ』 魔族の脅威に晒されていた異世界で、一人の女性が勇者召喚の儀を執り行った。 召喚されたのは一組の男女。 予定通り召喚された少女サナは魔王討伐の旅に出ようとするのだが、巻き込まれて召喚された幼馴染のヒロに邪魔されてしまい……。 「よし、今日はこのクエストを受」「却下で」「……」
「まずは現状を説明する。魔王が暴走した。だから止めてこい。以上だ」「短っ! もっとこう、なんかないの!? これまでの経緯とか、魔王の止め方とか!」「そんなものはない」「そんなあっさりと……」「シンプルでいいだろ?」「……それもそうね」 やることは単純だ。
ヒロが詠唱を行った直後、水晶は真っ白な光だけを映し、ひび割れた。「ど、どうなったの……?」 疑問を投げかけるも、返事はない。 魔王は呆然と壊れた水晶を見つめ、床に座り込んでいた。「キュウちゃん……? マオの、しもべ……。どうして、負けるはず、そんな、嘘
「バ、カな……」 吸血鬼は地面に膝を付き、胸を押さえる。「気付いたか?」 そこで初めて、吸血鬼の表情に焦りの色が浮かぶ。「何故……魔法が使えない?」「見た目の派手さに騙されがちだが、精霊の力の本髄は優れた魔力操作にあるんだ」 唐突にヒロは何かを語り始めた
「ば、バカな! ここまで来るには一流の冒険者ですら忌避する拷問トラップに一々引っかからないといけないというのに!」「あれ拷問だったんですか? マッサージ器具かと思いました」「うわああん、人間って怖いよおおおお!」 きょとんとした表情で小さく首を傾げる神官
四大精霊を連れたヒロと、ヴァンパイアの戦いは熾烈を極めた。 戦闘シーンは長くなるので割愛する。 両者の実力は拮抗しているかのように思われた。 しかし戦闘が長引くにつれ、じわり、じわりとヒロが追いつめられていく。「くっ……」 再び膝をつくヒロ。 その息は
「どうだ、我の一番のしもべの力は!」 そう言って魔王は水晶を覗き込み、満足そうに高笑いをあげた。 この水晶があれば遠くの映像も見れるらしい。 便利だな異世界。「さあ行けキュウちゃん! 勇者にさらなる絶望を与えてやるのじゃ!」 魔王は水晶越しにヴァンパイア
「フハハハ! 何だかよく分からんが、勇者をとらえたぞ!」 魔王は巻きついた蛇ごと私を引き寄せ、首筋に手を当ててきた。 小さくて暖かいその手は、たった一つの呪文を唱えるだけで、私の首を跳ねる凶器と化すだろう。 魔法を使うには詠唱が必要なのだ。 蛇に口を塞が
第十四話:今起こった出来事を嘘偽りなく述べますと、薬草採取してたら魔王城に飛ばされた。何を言ってる(ry
幼女だった。 黒い玉座の上に堂々と立ち、高笑いをあげているのはどこからどう見ても幼女だった。 どうでもいいけど椅子の上に立つのって行儀が悪いよね。 幼女は漆黒のドレスを纏い、ピンク色のホーンラビットのぬいぐるみを抱きしめながらこう言った。「我の名はマオ
「ここは……そうだ、サナさんが暴走して!」 慌てて起きあがろうとした神官さんは、自身の体が思うように動かず首をかしげた。「えっと、これはどういうことでしょうか……?」 神官さんは自身に巻きつけられた鎖を見て、目を丸くする。 私は神官さんが目を覚ます数秒前
私は突然襲い掛かってきたウラオモテヤマネコ(何がウラでどこがオモテなのか永遠の謎)を、軽くステップすることで避ける。 このウラオモテヤマネコ、初心冒険者にとって最も注意すべき魔獣なのだという。 昨日まではヒロが、気づかれないうちに魔法で処理していたらし
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