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  • 三十五歳になって

    ツユクサという花がある。 薄青く小さな花びらを数枚従え、道ばたの隅で目立たずに佇んでいる、我が日本ではだいたいどこでも見ることができる雑草である。 朝に咲いて夕刻にはしぼんでしまうこと、その花で染めた衣の色が落ちやすいことなどから、古来よりツユクサは儚さの象徴として捉えられてきた。 今年のいつだったか、酒を飲んで祖母と談笑していたとき、彼女からこのような話を聞いた。三十年ほど前、僕が小学校に入りたてくらいの頃。まだなんら開発の進んでいない祖母の家のまわりで、僕は彼女と花を摘み、押し花に興じていたそうである。そして「あんたが、ばあちゃんこの花好きって言いよったのが、ツユクサだったんよ」ということ…

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