琴櫻が登場したとき将来相撲一家になるとは想像できなかった。弟子の琴ノ若が娘婿となり、その子が現在大関の琴ノ若改め2代目琴櫻である。祖父・父は関取であった。王鵬も父貴闘力、祖父大鵬である。ただ、父は指導
引退した逸ノ城は長い間湊(元湊富士)部屋の看板力士であった。湊部屋は幕下力士がいないから看板力士は当分生まれない。諒兎馬が幕下にいたが、現在は三段目筆頭である。逸ノ城は部屋の看板力士として関取生活は5
幕内に復帰した逸ノ城が突然引退した。先場所朝乃山戦を制し、14勝1敗で十両優勝しただけに意外な感じがした。理由は腰痛だという。確かに力士は腰との戦いがある。マッサージを受けながら土俵にあがる力士がいる
優勝から一転角番となったのが貴景勝である。貴景勝は6度目の角番である。1度は失敗して関脇に降格している。大関在位22場所中7場所負け越している。 <三月場所6日目御嶽海に敗れた翌日から休場> 貴景勝の
以前、大関を目指す増位山にマスコミが今場所の目標を尋ねた。増位山は8勝と答えた。マスコミは、えっと言って意外な表情をした。増位山は「8勝しなければ10勝はできないでしょ」とつけ加えた。 霧馬山が11勝
風薫る5月。五月場所の番付が発表された。 1横綱1大関の番付は3場所目を迎えた。東前頭筆頭以上は頭打ち状態である。若隆景以外の4関脇2小結は全員勝ち越した。東筆頭阿炎も東2枚目で9勝しながら1枚しか上
横綱の初日の対戦相手は少なくても一人は小結が対戦相手というのが慣例になっている。最近は一人横綱照ノ富士が3場所連続全休で、大関貴景勝が初日小結戦を担っている。それでは横綱の初日対戦相手はどのような変遷
横綱は力が衰えても地位が降格することはない。残された道は引退しかない。そこで横綱は最後の優勝から横綱引退まで何場所で引退したか調査してみた。 横綱は実質地位化した常陸山以降の東京横綱とした。大阪横綱宮
大関若乃花(初代)が無類の強さを発揮していたときの話である。明日は鏡里と対戦することになった。ある記者が鏡里に取材した。「明日は若乃花ですがいかかがですか」と訊いた。ぶしつけな質問に周囲は、はっとした
さる三月場所は検温や飲食制限がなくなり、通常開催に戻ったように思えた。しかし、戻っていないモノがあった。前相撲である。昨年もなかった。理由は卒業シーズンである。新弟子のなかにいったん学校に戻る者がいて
4代目朝潮新入幕 昭和26年春場所引退 昭和37年一月場所前幕内在位51場所最高位 横綱大関在位11場所横綱在位16場所 今も昔も期待される力士はいる。だが、戦後最大限期待された力士が朝潮である。1
大相撲の土俵は15尺である。出たら負けになるという格闘技はほかにない。ほとんどの格闘技は組むか離れて戦うかのどちらかである。ところが相撲は土俵があるからどちらも兼ねる珍しい特徴をもつ。 15尺土俵に変
これまで四股名あれこれは漢字が中心だった。一から十まで頭につく四股名1文字漢字四股名色の字がはいった四股名東西南北がはいった四股名~花~の(ノ、乃)山などを扱ってきた。 今回は趣向をかえて四股名をひら
引き続き3人の朝潮(汐)をみていこう。 3代目朝潮(男女ノ川)新入幕 昭和3年春場所引退 昭和17年春場所幕内在位35場所最高位 横綱大関在位4場所横綱在位12場所 <男女ノ川のブロマイド> 昭和3
コロナ禍では控えていた巡業も徐々に復活してきている。巡業は協会主催ではなく、勧進元が主催者である。相撲仲間が春巡業の藤沢巡業、靖国巡業にいってきたということを聞いた。 巡業は勧進元次第だが、ずっと実現
三月場所、炎鵬は十両5枚目で9勝6敗と勝ち越した。五月場所、幕内を狙える位置まで番付を上げてくることが予想される。炎鵬が幕内を落ちてから久しい。すでに2年2場所たった。炎鵬は果たして幕内に復帰できるの
高砂部屋には伝統ある四股名がある。朝潮(朝汐)もそのひとつである。現役に朝志雄がいるが、これはあさしゆうと読む。 初代朝汐新入幕 明治23年夏場所引退 明治41年春場所幕内在位36場所最高位 大関大
出羽海の系統で変わった点は2つある。1つが元隆三杉の千賀ノ浦部屋が常盤部屋に変更したこと。千賀ノ浦部屋は元舛田山が春日野(元栃ノ海)部屋から独立しておこした部屋だった。部屋及び出羽一門に後継者がいなく
これからの話は人から聞かされたものであくまで噂の域を出ないものである。まず、そのことをお断りしておく。 ●松鳳山が協会に残れなかったわけ 表面的には年寄株がなかったからである。あるいは長い間元若嶋津の
空中戦というとプロレスのイメージが大きい。サマーソルトキックのエドワード・カーペンテア。連続ドロップキックの名手、フラインクロスチョップのミル・マスカラス。しかし、多彩な空中技で最も強烈な印象を残した
幕下には20歳以下の力士が14人ほどいる。若さは成長につながる。そして幕下を突破するには当然幕下の成績がよくなくてはできない。そこで20歳以下で幕下の成績がいい6人を選んでみた。それが以下である。 向
きたる五月場所、高安は幕内上位に戻ってくる。三月場所は途中まで全勝だったが、優勝争いには加われなかった。これまで優勝争いをしてもことごとく逃してきた。だから、いまだに高安優勝待望は絶えない。 <高安>
三月場所は思いがけず、15日間満員御礼だった。協会のホームページには完売御礼が表示された。去年当日売りがあったが、今回はなかった。見た目は札止めまでいっていないように映ったが、大相撲人気はコロナ緩和と
豊昇龍は現在7場所連続小結・関脇在位中である。きたる五月場所も関脇だから8場所に記録は伸びることになる。この7場所はすべて勝ち越している。 それでいて大関は見えてこない。ここ1年間の成績は54勝36敗
現在8場所連続優勝者の顔ぶれが異なる状態が続いている。場所前の優勝予想がまったくできない。誰が優勝するのかやってみないとわからない日々が続く。 優勝の内訳は横綱1、大関1、関脇3、前頭上位2、前頭中位
さる三月場所、新入幕金峰山は11勝4敗で敢闘賞を受賞した。そのパワー相撲は幕内でも通用した。上位の阿炎にも勝っている。五月場所は幕内上位までいかないと予想される。だが、上位戦が楽しみな力士ではある。
三月場所、最大の死闘は千秋楽十両最後の一番、朝乃山対落合戦であった。大関復帰を目指す朝乃山、幕下1場所で突破した落合。落合は、髪は伸びたが短髪である。 千秋楽の思いがけない大熱戦に館内は驚き、沸き立っ
昨年の七月場所で成長を見せた琴ノ若だが、その後目立った活躍はない。ただ、じわじわと番付をあげ、小結2場所を経験した。きたる五月場所も小結と予想される。ここで改めて琴ノ若と琴ノ若父・祖父琴櫻と比較してみ
現在貴景勝は一人大関である。これは正代の大関降格によって生じたもので、きたる五月場所で3場所目になる。実は貴景勝は以前一人大関の経験がある。豪栄道が引退したときである。このあと朝乃山が新大関となり一人
御嶽海は限界なのか 御嶽海(みたけうみ)は、相撲界のトップである横綱の一人であり、非常に強い相撲を取る力士の一人です。しかし、彼が限界に達しているかどうかは、現時点では明確には言えません。 相撲は、体
三月場所、御嶽海は前頭3枚目で4勝11敗と大敗した。これで6場所連続負け越しである。昨年の七月場所はコロナ部屋ごと休場だから厳密には負け越しとは言い切れない。2勝4敗1コロナ不戦敗8コロナ休場である。
三月場所は、大相撲中継にとって鬼門である。高校野球が七日目の18日から始まった。学生さんの野球がプロスポーツをおしのけて放送する。大相撲は16時か16時5分から総合で始まる。大相撲も軽く見られたもので
テーマは「現代最強力士は誰か」だが、通常なら番付通りなのである。だが、横綱照ノ富士は休場続きだし、ひざを手術した後遺症も心配である。なにより休場後、土俵感覚がすぐには戻らない。さらに、31歳という年齢
三月場所、朝乃山は十両東筆頭で13勝2敗をあげ、幕内復帰を確実にした。本来なら一月場所の優勝で幕内に上がっても不思議はなかった。しかし、空き枠がなく、不運にも十両にとどまった。 朝乃山はケガではなく、
三月場所、全休した照ノ富士。これで4場所連続休場となった。連続休場は不戦敗をいれて53となった。こんなに休場ができるのも横綱ならではである。横綱の特異性がなせる業である。 <横綱の土俵入り> プロ野球
三月場所の翠富士は10連勝で漁夫の利優勝かと思わせた。それは場所中は優勝圏内との直接の対戦が組まれなかったためである。同時に大いに疑問をもった。あらためて翠富士の対戦成績から対戦相手を振り返ってみよう
三月場所、霧馬山は千秋楽、本割と優勝決定戦で大栄翔に連勝して初優勝した。こうした快挙は珍しい。霧馬山で10例目である。ちなみに過去9例は以下である。 <優勝霧馬山> 霧馬山は、素材はいいといわれながら
優勝力士は覚えていても次点力士は忘れ去られていく。稀勢の里は優勝2回だが、惜しくも優勝を逃した次点は10回ある。最多次点は白鵬の19回である。 <白鵬> ここでいう次点は優勝に次ぐ成績だが、同点の場合
三月場所、思いがけず前場所優勝の貴景勝が休場してしまった。大関での休場は22場所中7場所である。毎年1~2回は休場している。今年は早くも休場となり、1年フル出場はならず、またも遠ざかった。 <御嶽海戦
一月場所11勝、三月場所12勝優勝をなし遂げた霧馬山の大関昇進は五月場所に持ち込まれた。大関は貴景勝一人である。こういうときは過去において甘い成績でも大関に昇進させたケースがあった。若羽黒、北の富士、
★大相撲は15日間満員御礼だった コロナが薄れたこととともにお客さんが戻ってきたとはいえ、予想外の出来事だった。今場所は検温はなく、飲食の規制もなかった。むろんマスク規制もなかった。協会のホームページ
番付編成は基本関脇以下を編成することである。そこで関脇以下の成績を基とした。ただし、大関に勝った星は加えることにした。今は横綱・大関が手薄のときだが、7人いたときは上位で勝ち越すのは容易でなかった。
2敗大栄翔か3敗霧馬山か。千秋楽結びの一番で決着する。霧馬山が3敗目をきっしたのは、7日目である。3敗は正代、阿武咲、琴ノ若によるものである。8日目から驚異の7連勝して千秋楽を迎えた。その精神力は恐る
若隆景が14日目から突然休場した。前日対戦した琴ノ若戦で右ひざのじん帯の損傷などで、およそ3カ月間の治療が必要と診断された。結構重症である。千秋楽を前にして現在最高位の関脇である。 <休場した若隆景>
■23春13日目遅きに失した大栄翔対翠富士がまさかの形で14日目実現
各段の優勝が概ね決まる13日目。幕内優勝戦線にも変化があった。2敗トップタイの大栄翔は明生と対戦した。すでに4勝8敗と負け越している明生は敵ではなかった。大栄翔の突き押しにあっさり突き出された。大栄翔
1敗翠富士は関脇で最も成績が悪い5勝6敗の若隆景と対戦した。どうも翠富士は優勝を争う力士との直接対戦がことごとく避けられている。それでも若隆景対翠富士は激しい動き・攻防のなか、最後は若隆景が上手出し投
■23春11日目2敗遠藤は関脇戦、2つも星のいい翠富士が小結戦
全勝翠富士は7勝3敗の小結若元春と対戦であった。2敗の遠藤は関脇で7勝3敗の豊昇龍戦。遠藤より優遇されている翠富士ってどういうこと?と言いたくなる。翠富士は成績とは裏腹にどうも安易な対戦相手になりがち
10日目、全勝翠富士は三役と対戦した。4勝5敗の小結翔猿である。三役のなかでは打倒翠富士の可能性が最も低い力士である。審判部としては貴重な対戦にわざわざ翔猿を選んだ。その結果、上手が取れない翔猿を翠富
9日目のメインエベントは全勝翠富士対5勝3敗の宇良ではない。1敗大栄翔対1勝の玉鷲でもない。どちらもわくわく感がない。そして予想通り翠富士、大栄翔が順当に勝った。 <正代、琴ノ若を追い込みきれず> 小
横綱・大関休場のなか、優勝争いは激しさを増してきた。残念ながら現時点では関脇陣は蚊帳の外である。むろん、今後の展開次第では 3敗優勝が視野にはいることは十分あり得る。 8日目、1敗の高安がまず登場した
貴景勝が7日目から休場した。幕内の土俵入りで姿が見えなかった。突然の休場に驚く観客の声が聞こえた。貴景勝は2回目の優勝後も休場している。横綱・大関という支柱を大相撲は失った。関脇以下だけの場所は記憶に
結びの一番貴景勝対御嶽海戦で「貴景勝の法則」が出た。それは押せないときの貴景勝は危ないという法則である。むろん貴景勝は果敢に押して出るが、御嶽海は後退しない。押し切れない。はたきに出るが効かない。御嶽
関脇陣がもう一つぱっとしない。4日目まで5勝7敗である。霧馬山は3勝1敗だから特に悪いわけではない。豊昇龍は2連勝で2勝2敗と調子を戻してきている。若隆景は4連敗とこれ以上ないワースト成績である。それ
相撲は阿炎の突き離しを貴景勝が左から押し上げ、最期押し出した。貴景勝は苦手対策ができていた。同じ負け方はせず、貴景勝は大関の面目を保った。これが先場所の貴景勝対阿炎の相撲内容であった。 苦手阿炎との対
3日目も満員御礼となった。この分だと千秋楽まで続くかもしれない。「横綱休場なのに満員御礼か」という声が聞こえた。外国人客もかなり目立つ。大相撲の人気復活は喜ばしいが、早く新しい英雄が出てきてほしいが本
■23春2日目 満員御礼の中で意外な強者出現と微妙な勝負展開
2日目に満員御礼の垂れ幕が下がった。全く予期しない出来事だった。平日・序盤は鬼門だった。それが満員御礼なのだから、コロナの影響が薄れるとともに人気が戻ってきたのだろうか。 見た目だが、9割以上の入りだ
横綱照ノ富士休場で今場所も結びの一番を取る貴景勝。結びは小結との対戦になるのが慣例。小結は4人いるがよりによって翔猿になるとは。貴景勝はここ2場所12勝している。逆にいうとここ2場所3敗していることに
土俵の目撃者をいつもご愛読いただき誠にありがとうございます。足を使い、この目で見た生の大相撲をお届けするために、三月場所の初日から千秋楽まで大阪府立体育館で観戦します。 <三月場所の案内> 恒例の観戦
貴景勝の横綱に関してはこれまで記述した通りである。2場所連続優勝は、品格力量抜群ではない。また、こういう史実あることだけは知っていただきたい。玉錦は大関で3連覇しても横綱にあがることはなかった。千代ノ
今実力ナンバー1は誰か。番付上は横綱照ノ富士だが、休場が多くなって出場数は激減している。大関貴景勝かといえば、そういえる。両力士のここ1年、すなわち2022年三月場所から2023年一月場所までの上位成
引き続き貴景勝15番勝負をみていこう。 <優勝貴景勝> 5(●●●●〇×)4若隆景一月場所は取組編成のまずさから対戦が実現しなかった。貴景勝はここ1年では負け越しているだけに優先すべき取組であった。対
人気力士だった大関貴ノ花は引退後しばらくして二子山(元初代若乃花)部屋から独立して藤島部屋をおこした。部屋をつくるにあたって、おかみさんから2つの条件がだされた。いじめと工作相撲の禁止であった。だから
武将山は相撲少年だった。相撲は7歳から始めている。水戸の水戸尾曽相撲道場に通っていた。ここは師匠の元武双山の父の相撲場であった。高校は相撲の名門埼玉栄高校へ進学した。 入門は元武双山の藤島部屋であった
三月場最も注目を集める力士が大関貴族景勝である。貴景勝は3回優勝しているが、初優勝後は11勝したが2回目の優勝後は休場している。3回目の優勝後は吉と出るか凶と出るか。対戦相手別にみていこう。 <一月場
横綱とは何か。ほかのスポーツにはまったく見られない大相撲独特の地位である。ボクシングは世界チャンピオン制で負けるとその座を失う。プロ野球のタイトルは1年限りで翌シーズンはゼロからの出発である。将棋の名
北青鵬は北海道札幌出身と紹介されるが、国籍はモンゴルである。ただ、5歳から札幌に住んでいた。モンゴル生まれの日本育ちである。7歳で相撲を初めている。白鵬とは札幌巡業と韓国で会っている。白鵬の進言で鳥取
2代目若乃花の失敗の始まりは師匠二子山(元初代若乃花)の娘と結婚したことである。当時、それほど乗り気でない様子がうかがえた。事実、1年2カ月でスピード離婚している。のちに2代目若乃花は銀座のママと再婚
幕内力士の年齢番付を作成した。昨年3月と比較すると 引退が3人、十両以下に落ちた力士が9人だから相当数入れかわったことになる。逆に言うとそれだけ新しい力が入幕したことになる。それがさっそく表れた。以下
金峰山が入幕を果たした。三段目100枚目格付出でスタートして8場所で幕内となった。本人は「できればもう1、2場所早くあがりたかった」とこれくらいでは満足していない。そんな金峰山はどんな出世街道を歩んで
三月場所の番付が発表された。先場所小結で11勝4敗をあげた霧馬山が新関脇になった。前頭筆頭で10勝をあげた大栄翔と8勝の翔猿がともに小結に返り咲いた。 <新関脇霧馬山> 西小結で8勝の琴ノ若と西小結2
常陸山と太刀山は横綱が実質地位化した常陸山以降では10大横綱にはいる大横綱である。常陸山は角聖と呼ばれ、2代目梅ヶ谷とともに明治の黄金期を築いた。相手に相撲を取らせてから勝つ横綱相撲のイメージは常陸山
重量級大相撲になってうっちゃりとつり出しが消えた、と言われた。それでも幕内ではどうにか見られる。栃ノ心はつり出しをたまに見せることがある。昨年は3番あった。うっちゃりは決まらず、寄り倒されることが多い
ニ所ノ関一門の繁栄は分家を奨励し、弟子の育成をはかってきたことにある。この方針は元玉ノ海の二所ノ関のとき、打ち出された。部屋持ちにならないとおべっかを使うことになる光景に嫌気をさし、弟子の光は七光にし
2019年一月場所中、横綱稀勢の里が引退した。そのとき元横綱出身の親方は元北勝海の八角、元大乃国の芝田山、元旭富士の伊勢ヶ濱、元武蔵丸の武蔵川だけだった。わずか4人しかいなかった。大鵬が引退したときは
若隆景はきたる三月場所で7場所連続関脇在位になる。上位安定度は抜群で、実力者といっていい。かつて御嶽海は関脇以下最強であった。いまや現時点ではそれは若隆景に移ったといっていい。 <若孝景> その若隆景
2022年2月から3月において「消えた横綱の部屋」を掲載した。横綱の代でいうと朝潮で終わっている。当時は時代が古く、ピンとこず、必ずしも好評ではなかった。ここからは大鵬以降になるのでいささか身近に思え
大相撲の解説者である北の富士さんは80歳である。3月末には81歳を迎える。元横綱としても最長老である。北の富士さんが大相撲の解説者になったのは53歳のときである。約27年間に及ぶ解説者人生になる。 明
日本史は絶えず見直されている。関ヶ原から2キロに玉城があったことがわかり、秀頼と毛利輝元が入るためつくられたとみられる。桶狭間の戦いは信長の誘い出しであり、信長軍は弱小ではなかった。しかるに相撲史はど
部屋の継承というと弟子と年寄株というのが通常である。建物は複雑な事情から引き継がれないケースが多い。ところが最近弟子は継承するが、部屋名が変更という場合が出てきた。 新しいところでは入間川(元栃司)部
引き続き魁皇の幕内対戦成績50回以上をみていこう。前述した千代大海は初戦が平成10年三月場所から平成22年一月場所までだった。今度の相手はそれより期間が短い。それでも9年半に及んだ。その相手は貴ノ浪で
東西制は明治43年夏場所、国技館開設とともに始まった。もっともそれ以前も取組は東対西であった。それを東西の優劣を決める団体戦にしたわけである。勝ったほうが翌場所東にまわる。現代の部屋別総あたり制を見慣
タイトルにある3関脇とは三月場所番付で想定される関脇若隆景・豊昇龍・霧馬山を指す。次の大関に期待したことがあり、今後期待される力士もいる。それでは、若隆景、豊昇龍、霧馬山の3力士に共通することは何か。
幕内対戦50回以上はなかなか達成できない記録である。ともに息が長く、近い地位という条件を満たさなければならない。魁皇は大関在位65場所の最長在位記録の持ち主である。そして幕内対戦50回以上の相手は千代
現在貴景勝の一人大関である。番付上何とも寂しい現実である。本来は大関に昇進するチャンスであるはずだが、その気配はまだ感じられない。 これに対し元大関は5人もいる。朝乃山は出場停止による降格である。だか
2月12日に白鵬杯が国技館へ帰ってきた。2021年はコロナで中止。2022年は4月に大田区総合体育館で開催された。時期も場所も異なったためチェックしていなかった。 <白鵬杯の看板> 久々の国技館開催だ
松鳳山福岡県出身 松ヶ根部屋から二所ノ関部屋(共に元若嶋津)さらに放駒(元玉乃島)部屋へ最高位小結 殊勲賞1回 敢闘賞3回 金星5個永い間元若嶋津の部屋の看板力士であった。体型は大きくないが、元琴錦の
■一代年寄始まりは大相撲の継承発展を考える有識者会議の提言だった。一代年寄は横綱一代限りの特例で継承できず、伝統の継承と矛盾する異形の形と表現した。その根拠は公益財団法人になってから、一代年寄の根拠は
2023年一月場所番付から5年前の番付は2018年一月場所の番付にあたる。栃ノ心が初優勝し、阿炎、竜電が新入幕した場所である。5年間で番付はどのように変化したのだろうか。それが以下である。 <栃ノ心初
引き続き10大横綱の小結関脇時代をみていこう。ここからは部屋別総当たり制での横綱である。 北の湖輪島、貴ノ花、魁傑の時代が来るとの見方に割って入ってきた力士が怪童北の湖であった。新小結では4勝11敗と
10大横綱は実質横綱が地位化した常陸山以降の横綱を意味する。大横綱の小結関脇はどうであったか。調べてみた。 常陸山常陸山が関脇だった時期は明治33年夏場所から2場所である。小結の経験はない。横綱は小錦
いったん横綱になれば、引退後は元横綱。そんな単純な図式で横綱ははかれない。横綱でもピンキリがあり、格付けがある。弱い横綱と大横綱は同格ではない。そんななか今回は短命横綱について考察してみることにした。
大相撲トーナメント大会が復活した。2020年以来である。昨年はコロナ部屋ごと休場騒ぎで中止せざるをえなかった。マス席は2人マスだった。2階席は50%台の入りに見えた。白鵬引退大相撲の後だけに影響が出て
福祉大相撲に行ってきた。2020年以来の久々開催である。昨年も開催予定だったが、部屋ごとコロナ休場が多発して中止に追い込まれた。 久方ぶりの2023年の福祉大相撲は2つの変化をともなっていた。1つは福
一月場所、阿武咲は一時トップに立ちながら最後連敗して優勝を逃した。その反面、実は阿武咲は現役力士では優勝にかかわる記録の持ち主である。それは優勝力士からの勝利数である。詳細にみていこう。 <阿武咲>
モンゴル出身の横綱は5人いる。朝青龍と白鵬は横綱中の大横綱である。比較したいのは日馬富士、鶴竜、照ノ富士である。この3横綱は横綱になった年齢が近い。日馬富士と鶴竜は28歳、照ノ富士は29歳であった。3
一月場所は大関が優勝したが、成績は12勝3敗だった。この1年(2022年三月場所から2023年一月場所まで)6場所中5場所が12勝3敗優勝だった。若隆景が12勝優勝したのは昨年の三月場所だった。その後
1月30日、照ノ富士が奉納土俵入りをおこなった。非公開のようだった。すでに引退大相撲では横綱の土俵入りをしている。ただし、取組は休場した。三月場所の出場は明言しなかった、という。 <照ノ富士の土俵入り
現代は一人大関である。しかし、御嶽海が大関になってから1年しかたっていない。大関の弱体化が一人大関を生んだ。今こそ大関が求められる時代はない。しかし、若隆景、豊昇龍、霧馬山、琴ノ若は決め手に欠けている
豊響山口県出身 境川(元両国)部屋 最高位前頭2枚目 幕内52場所敢闘賞3回 白鵬から金星1 その豊響が引退したのは2021年七月場所前であった。最後は幕下19場所を務めた。36歳であった。その豊響
白鵬の引退大相撲は様変わりなカタチでスタートした。入場者は正門ではなく、南門からの入場だった。ここではチケットをみせる必要がなく、1階席と2階席で入り口が分かれていた。1階は1階で、2階は2階でもぎり
一月場所3回目の優勝を成し遂げた貴景勝。3場所連続平幕優勝でストップし、大関がようやく優勝した。大関といっても御嶽海去り、正代が大関の座を明け渡し、今は貴景勝一人である。孤軍奮闘のなかでの優勝だった。
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琴櫻が登場したとき将来相撲一家になるとは想像できなかった。弟子の琴ノ若が娘婿となり、その子が現在大関の琴ノ若改め2代目琴櫻である。祖父・父は関取であった。王鵬も父貴闘力、祖父大鵬である。ただ、父は指導
メモリアルホールは占領軍に接収された。それだけではない。日本人立ち入り禁止の立て札が立った。 大相撲は開催場を求めてジプシーの状態がしばらく続いた。東京場所は明治神宮外苑、浜町仮説国技館で興行した。大
公開稽古総見にいってきた。季節的にはいまが一番いいかもしれない。6時半ごろ両国に着いた。2列に並んでいて南門より少し前に並んだ。 7時半ごろ入場し始めた。いつも通り東西の出入り口から入った。相撲仲間の
欧勝馬はモンゴル及び学生出身である。日本体育大学出身で4年のときに学生横綱になっている。その前に高校に元朝青竜のすすめで留学している。日本の生活は学生時代で7年に及ぶ。 プロでは元琴欧洲の鳴戸部屋に入
五月場所の番付が発表された。予定通り琴ノ若が琴櫻に改名した。全体的に成績以上のアップ・ダウンは少ない幕内番付となった。上位は関脇以上がないのでつまり気味ではある。 小結に入幕3場所目の大の里がすわった
昭和は東京大相撲と大阪大相撲の合併場所として始まった。昭和2年から7年まで年4場所で半分は名古屋を含み西日本で開催された。常ノ花は横綱として大正13年夏場所から旧両国国技館の土俵にあがった。大阪横綱の
現在は年6場所制ある。6場所になって給料や退職金が安定した。七月は暑すぎるので年5場所にというわけにはいかなくなっている。場所の名称は、協会は一月場所、三月場所と開催月を名称としている。土俵の目撃者も
照ノ富士の一人横綱が続く大相撲界。その照ノ富士もは2歳になり、休場が目立ってきた。様相は昭和47年七月場所以降に似てきた。 昭和47年七月場所から大鵬は一人横綱になった。この場所から大鵬の晩年は始まっ
3代目若乃花は引退した場所後年寄藤島を襲名したが、短期間で協会を離職している。現在は日刊スポーツに「若乃花の目」を掲載している。貴乃花が協会を離職したときは「相撲界を離れるほうがたいへんなんだよ」とコ
高砂(元朝赤龍)部屋の分家は錦戸(元水戸泉)部屋だけである。その錦戸部屋は弟子が少なく、部屋としては危うい状態である。広い意味では高砂部屋出身の初代西ノ海の流れを組む錣山(元豊真将)部屋、音羽山(元鶴
大相撲の常設館ができたことは画期的なことであった。天候に左右されないで興行ができることは日程の安定にもつながる。それまでは晴天〇日興行であった。なかには天候が回復しないでそのまま中止になった場所がある
大相撲の幕内は夕方中継している。通常なら勤務時間であり、ほとんどの方は休日以外みることはできない。でもブルーレイで留守録設定しておかばみることができる。それだけ便利で大相撲を楽しめる時代になっている。
大関は横綱に次ぐ地位で協会の看板である。昇進が決まると使者が部屋に赴き、新大関は口上を述べるセレモニーがある。最高位大関の優勝はそれほど多くない。ただし、横綱の大関時代を加えると様相は違ってくる。そこ
宮城野部屋の力士が協会首脳の指令により元旭富士の伊勢ヶ濱部屋に移籍した。元白鵬の宮城野は伊勢ヶ濱の指導の下に入る。発端は北青鵬の悪質な暴力事件だった。元旭天鵬の友綱部屋では同じモンゴル出身で最高位関脇
幕内は相撲界の最高クラスである。十両に入ったら次の目標は幕内になる。そこで幕内力士の幕内在位場所数番付を作成してみた。対象は2024年三月場所場所番付の幕内力士である。数字は2024年三月場所までの幕
横綱は相撲界の最高位である。横綱が実質地位となったのは常陸山以降である。しかし、横綱ほど実力差が激しい地位はない。年6場所制でも横綱優勝回数は白鵬の42回から横綱優勝0迄ある。横綱優勝0は横綱失格であ
今物言いはビデオを参考にしている。だから物言いがついても勝負結果を間違うことはなかった。これしか見てこなかった相撲ファンにはこれが当たり前に映る。しかし、ビデオを参考にする以前は違っていた。 <物言い
曙の死去にともなってライバル若貴との対戦成績がクローズアップされた。ただ、優勝決定戦が含まれていなかった。優勝決定戦は番外で通算勝利、幕内勝利に加えられることはない。それはそれでいい。しかし、両力士の
一門はかつて巡業をともにする組合だった。本家分家関係を中心としての寄り合い連合だった。現在の一門は理事、副理事を生むシステムに変貌している。 <八角理事長> 🔶高砂一門八角元横綱北勝
曙の通夜が14日行われた。かつてのライバル若乃花が弔問に伺った。今改めて若貴・曙の時代が懐かしく語られている。昭和三代人気力士は双葉山・初代若乃花・貴ノ花である。その貴ノ花の二人の息子が相撲界入りした
引退した逸ノ城は長い間湊(元湊富士)部屋の看板力士であった。湊部屋は幕下力士がいないから看板力士は当分生まれない。諒兎馬が幕下にいたが、現在は三段目筆頭である。逸ノ城は部屋の看板力士として関取生活は5
幕内に復帰した逸ノ城が突然引退した。先場所朝乃山戦を制し、14勝1敗で十両優勝しただけに意外な感じがした。理由は腰痛だという。確かに力士は腰との戦いがある。マッサージを受けながら土俵にあがる力士がいる
優勝から一転角番となったのが貴景勝である。貴景勝は6度目の角番である。1度は失敗して関脇に降格している。大関在位22場所中7場所負け越している。 <三月場所6日目御嶽海に敗れた翌日から休場> 貴景勝の
以前、大関を目指す増位山にマスコミが今場所の目標を尋ねた。増位山は8勝と答えた。マスコミは、えっと言って意外な表情をした。増位山は「8勝しなければ10勝はできないでしょ」とつけ加えた。 霧馬山が11勝
風薫る5月。五月場所の番付が発表された。 1横綱1大関の番付は3場所目を迎えた。東前頭筆頭以上は頭打ち状態である。若隆景以外の4関脇2小結は全員勝ち越した。東筆頭阿炎も東2枚目で9勝しながら1枚しか上
横綱の初日の対戦相手は少なくても一人は小結が対戦相手というのが慣例になっている。最近は一人横綱照ノ富士が3場所連続全休で、大関貴景勝が初日小結戦を担っている。それでは横綱の初日対戦相手はどのような変遷
横綱は力が衰えても地位が降格することはない。残された道は引退しかない。そこで横綱は最後の優勝から横綱引退まで何場所で引退したか調査してみた。 横綱は実質地位化した常陸山以降の東京横綱とした。大阪横綱宮
大関若乃花(初代)が無類の強さを発揮していたときの話である。明日は鏡里と対戦することになった。ある記者が鏡里に取材した。「明日は若乃花ですがいかかがですか」と訊いた。ぶしつけな質問に周囲は、はっとした
さる三月場所は検温や飲食制限がなくなり、通常開催に戻ったように思えた。しかし、戻っていないモノがあった。前相撲である。昨年もなかった。理由は卒業シーズンである。新弟子のなかにいったん学校に戻る者がいて
4代目朝潮新入幕 昭和26年春場所引退 昭和37年一月場所前幕内在位51場所最高位 横綱大関在位11場所横綱在位16場所 今も昔も期待される力士はいる。だが、戦後最大限期待された力士が朝潮である。1
大相撲の土俵は15尺である。出たら負けになるという格闘技はほかにない。ほとんどの格闘技は組むか離れて戦うかのどちらかである。ところが相撲は土俵があるからどちらも兼ねる珍しい特徴をもつ。 15尺土俵に変
これまで四股名あれこれは漢字が中心だった。一から十まで頭につく四股名1文字漢字四股名色の字がはいった四股名東西南北がはいった四股名~花~の(ノ、乃)山などを扱ってきた。 今回は趣向をかえて四股名をひら
引き続き3人の朝潮(汐)をみていこう。 3代目朝潮(男女ノ川)新入幕 昭和3年春場所引退 昭和17年春場所幕内在位35場所最高位 横綱大関在位4場所横綱在位12場所 <男女ノ川のブロマイド> 昭和3
コロナ禍では控えていた巡業も徐々に復活してきている。巡業は協会主催ではなく、勧進元が主催者である。相撲仲間が春巡業の藤沢巡業、靖国巡業にいってきたということを聞いた。 巡業は勧進元次第だが、ずっと実現
三月場所、炎鵬は十両5枚目で9勝6敗と勝ち越した。五月場所、幕内を狙える位置まで番付を上げてくることが予想される。炎鵬が幕内を落ちてから久しい。すでに2年2場所たった。炎鵬は果たして幕内に復帰できるの
高砂部屋には伝統ある四股名がある。朝潮(朝汐)もそのひとつである。現役に朝志雄がいるが、これはあさしゆうと読む。 初代朝汐新入幕 明治23年夏場所引退 明治41年春場所幕内在位36場所最高位 大関大
出羽海の系統で変わった点は2つある。1つが元隆三杉の千賀ノ浦部屋が常盤部屋に変更したこと。千賀ノ浦部屋は元舛田山が春日野(元栃ノ海)部屋から独立しておこした部屋だった。部屋及び出羽一門に後継者がいなく
これからの話は人から聞かされたものであくまで噂の域を出ないものである。まず、そのことをお断りしておく。 ●松鳳山が協会に残れなかったわけ 表面的には年寄株がなかったからである。あるいは長い間元若嶋津の
空中戦というとプロレスのイメージが大きい。サマーソルトキックのエドワード・カーペンテア。連続ドロップキックの名手、フラインクロスチョップのミル・マスカラス。しかし、多彩な空中技で最も強烈な印象を残した
幕下には20歳以下の力士が14人ほどいる。若さは成長につながる。そして幕下を突破するには当然幕下の成績がよくなくてはできない。そこで20歳以下で幕下の成績がいい6人を選んでみた。それが以下である。 向