ショートショート「文学賞常連」

ショートショート「文学賞常連」

今年も出来ばえが群を抜いていた。いや、ますます巧くなっていた。私が百人町文学賞の審査員を務めるようになって十二年。十年の区切りで辞めさせてもらおうと思った三年…