chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
かすみ じゅん
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2018/04/07

  • 桜樹の根元に埋めてくれ

    気力も尽きそな だらしなく緩んだ躰で 心も闇の中 人気のない 繁華街の路地裏を 仕事で ほっつき歩いてんだ ぽつぽつ 頼りないネオンの 薄光んなか すっとまた一片が てぃらら、ぴぃらら と 漂い踊りながら 時に前髪を掠め 胸元辺りの 少し先を横切り 不意を突き 足許に 不...

  • Very bad, late-night complaints

    ふっ飛んでしまえば 地球なんて 不謹慎なことを考えてしまう この、忙しい時期に ろくでもねぇな こん畜生め 夜更けの闇に囚われて 長閑な風と 月明かりの寂静 断崖絶壁に弛み立ち 有り得やしない ぶち当たる先の見えない フリーフォール ひと思いにこのまま ダイブしてやりてぇ ...

  • 降り剥がす 激雨は愚図つく心を

    毛布に包まる 枕元の闇に ノイズの洪水 突然、怒涛の如く傾れこみ 浅い眠りを打ち砕く 瞬く薄目から じわり次第 その高鳴る音嵐に 瞼は完全に剥かれ 快晴続きの 好記録 二週間余り 地に足つかず夢心地 突発的豪雨に破られた ほのぼのした 暖かな早春の日々が 一区切り ...

  • 茫然自失に抱かれる夜に

    雑樹山に囲まれた 隠れ里 細く縫い走る県道 暗に目醒めた猛獣たち 地の奥底で 唸り声を上げ 次々と アスファルトに 這い出し その重く分厚い響きは とっぷり闇色に暮れる 野放図の静寂に 頑強な釣鐘を 打ち鳴らすよう轟く 遠くから徐々に 近づき 頭蓋に潜り 電動ハンマで穿るよ...

  • ただ愉しげに 雨鳴りだけは

    外気に晒された 柔肌を 引き裂くよう 辛い痛みを浴びせては 酷しい寒さは また 何も告げず退いて 霧に霞む昼下り 隣で しれっと 丸めた背中向け 寝そべる 不機嫌に口を噤む 恋人のような 垂れ籠める天上と 窓越しの宙空に揺れ散る 細やかな 惑い雨のなかに いつかしら 胸に焼...

  • 吐き出せず 奮い起てず 泣き言は胸に堪えながら

    氷点下の激波が 山間部を襲う ぴりり骨まで麻痺る 指先を振っては 擦り合わせ 無駄踏みを繰り返し じんじんと 冷たさののたくる 足裏を宥めた そんな馴染めない 苛酷な日々が 続く、容赦なしに 陽漏れさえ 覗かぬ未明を へべれけの 轍も硬直する、 険しい道筋 スローペースで長...

  • dropping memories (滴る追憶)

    白黒縞の 小鳥が 無邪気な鳴き声を 砕石塗れの トラックヤードに転がして 番で 戯れ合う 帆布小屋の 短い桁幕へ 初陽に溶かされた霜が 光る雫を 拵えて ゆっくり落ちる その僅かな間、 こんなことを思った 音信不通になった 知性溢れる 気を病んだ か弱いあの人は...

  • looking back

    薄い残照が 緩やかな稜線を縁どる 遠退く夕空 冬の通り雨 ばさばさ と、短く降り弾け そして途絶え 七色を超えて 高角度の 巨大な虹が昇る (これは予兆なのか (偶然の悪戯なのか 色濃い印象が 脳裏に焼き付いたまま 場は見送られ 星屑の瞬きだす 夜の帷に橙の 焔の...

  • like me

    毎晩のように 浅い眠りの中 がなり立てて来やがる ねちっこい 過去の記憶を突っぱねて 明けない夜 を蹴り上げる 今日も 継ぎ接ぎだらけ 車検何か切れっ放しの おんぼろな身体で 下らない言葉 腹から捻りだし 書き散らしながら まるで公害噴火 このどうでもいい 頓珍漢な世界のな...

  • ささやかな幸せ

    今日も自分なり 頑張ったけど お帰り、なんて 誰も言ってはくれない 脱け殻になった 独り身の俺だけ いいさ、いいのさ ずっこけてばかり 出来損ないのポンコツで 誰に必要とされることも 誰に慕われる必要もない 勝手気儘 気持ち投げ遣り気味に 暮らすのさ 寝床にぶっ倒れ 溜...

  • stupid me

    廃れ切った 簾みたいな 隙間だらけの心のなか 空っ風が吹き抜ける 昨日の記憶にも 一昨日の記憶にも ダサい俺しか 見えては来ない スッ転がった気分で 天空を見上げたら ほんのりと 青みがかるだけの 無駄にだだっ広い 胸中の虚しさにそっくりで 「何か馬鹿みたいだ」 そんなこと...

  • 霧寂の過る繊細さと甘さ 折にそこに生けるものの激しい情動と

    何処へと 吸い寄せられるよう すうらりと流れる 朝霧に梳かれ艶剥け 弛い色鉛筆の スケッチにも似た かすれた風景のなか 暗色で身を包んだ 自分が佇む 顔前には 節くれ立つ梢がそそと 横疎らに伸びだし その腹と赤緑の 錆ゆく尖った葉先へ まるい雫を携え そっと光らせる 濡れた...

  • Another fall

    広く続くばかりの空で 斑に伸べる 鈍色の群雲達に 強い陽熱の 遮られた緩い早朝 そこから漏れだす か弱げな優しい光が 池面に流れる 淡い蒸気霧と静けさ 美しく包み照らし 山中に開けた 見晴らしのよい場景を クリアに浮きぼる 長息をひとつ放し 何げに俯く視線 足許に吹き溜まる...

  • 諸々のタスクは無常に至れり

    純愛映画かなんかで 感傷に浸り 瞳を潤ませる刻も割けず ただ、胸身に ひたすらになだれ込む 苦い重みをしょって 辛い登り坂道を もくもくと歩き続ける 先は東雲、帰りは暗闇 水鳥が不意つき 飛び去るように 過ぎゆく日々また日々 心太を食べ忘れ ビーチにもいかず 真っ黒に日焼け...

  • 寂れゆく風に心掬われ

    遠くを数える 眩い光を放つ ディスプレイの向こう側 雲行きの妖しい 黒ずんだ天上が広がる そう、遥か彼方にも 僕らは時々 もう過ぎ去った 記憶の零す残像を見る 嬉々と脳裡に思い描く 今はまだ細やか 朧げなビジョンも 薄っすらと くっきりと 視界の情景に浮かばせ 静けさのなか...

  • 卑しくも非情な血

    間違えない 俊敏で冷酷な爬虫類の 艶皮のよう鋭く 光り脈打つ 今、僕のなかに嘲笑う 穢れた血の色 入れ替えなくては 猛毒の混じる滑る液体を また輸血が必要だ 過去三度の 難手術で 継ぎ傷だらけの身体に 一刻も早く 色濃い熱帯びる人間の血 取り戻さねば 湿気にまみれた 苦る空...

  • 解け下る朱夏の熱

    透き通る飛沫 振り撒くように 降りては止む 翌朝の残雨 遠い景色を遮り 全方に 立ち込める 霧に呑まれた山林 白濁りのモザイクに 垣間見える 険しい木立の深く 絞り出すように 茹だる暑さ 名残惜しげに唄う 蛁蟟の叙情は 真っさらに 戻った胸へじわり沁む それに重なり 甲高く...

  • 御盆出勤消沈確定

    頭蓋のなかで 猟弾銃が撃ち放たれる 森木枝に休む鳥たちは 仰天し、 蒸した夕空へ 一斉に散り羽ばたいた 背中から 倒れ込んだのは何故か 六畳のマイルドな芝生 寸秒、皮膚呼吸まで静止 ぐうの音もでない ぼろ布に成り果てた 役たたずな生もの 灼熱に蕩けた脳味噌で 何とか直立し続...

  • 瞬く幻影の淵へ 彷徨いただ無心に 落ち委ねるままに

    完全な真夏の 熱い陽射しを 全身に浴びながら 火照る肌を潤すように すうっと靡く 絹帯のような 風が触れる、時に 側道を足早に 進む 人影 洗い晒しの 爽や香りを清しく退ける そのなかにはきっと 浮きつ流る 粒汗の匂いも 前面に背に 見渡す ストレートロード この道は遥か西...

  • 胸撫で晴らす梅雨の戻りに

    久方ぶり 夏夕刻の空に鈍く転がる 豪大な重低音 せなせな と寂しげに下る蜩の声は 次第 仄明る 薄帷の向こうで 人気ない通りに 浮かび始めた 細かな雨脚の響くなか 遅れ拍子で 地面に打ち弾ける 甲高い雨垂れに また一瞬 手品のように隠されては か弱く零れ 暮れ泥む 今日の外...

  • 時として飛躍し過ぎた内在的思想は昇華へ至らず

    峠脇路の下り端 上目に眺む折 斑模様に流れる 汚れ雲間から照す丸陽 山型に落ちた 木陰に留まり しおらかに戦ぐ 枝葉の涼を 無意識に嗅ぎ過ごす と不意に颯爽 圧倒的な勢いで吹きつける 突風が緩い眠気を揺すり その直後 多次元宇宙の あらゆる処 梱包緩衝材の空気玉 一粒を両手...

  • バリ暑に逆上せる心はエスケイプ

    あら不思議 こんなことまで 出来ますよ的な プロバカンダ どっぷり浸って 豊かな生活 夢に見る 日に十件は来るPR広告 悪質な迷惑メール 全て削除するを クリックします 放送終了後三十分 今ならなんと 半額の割引価格 で特別ご奉仕 送料無料 分割手数料無料 ...

  • このままふらっと

    薄れだす藍の帷 せせこまし住宅街 涼らと 風だけ吹き通す 目醒めたままの くしゃくしゃ頭 後ろに反らして 細く開けた屋根間に高く 快夏青天 きらりと重なり 珠には も少し遠くに行けよ 何て語りかける 草臥れ尽くして 眠るだけ 日々ゆく躰は重いけど まだまだ ちょいと もうひ...

  • 鎮む熱り 途の鳴り頻る その声を無尽に浴び

    未だ 梅雨も降りださぬまま 夜闇、 深く静まる 紺色の刻は瞬きもせず 満開に晴れ渡り もう 昇りもせず 暮れもしない火輪 明日に目醒めた半球で 今頃きっと 厳めしく睨みを利かし 輝いていることだろう 茹だる暑さに涼し風   アンバランスな毎日 ...

  • 解き放される瞬間は ありふれた道程のなかに

    生温い空気が 淀み、籠り始めた 穴蔵から 飛びだし走り出す 剰りにも爽やかな 鮮緑の情景 目一杯 吸い込みながら 追い越してゆく いつもの寄り道 いつもと違い 広々と 開き、満ち満ちて 光り揺蕩う 貯水池の畔 からりと乾いた 快晴の眩さ 初夏の昼下がり 典雅に 団扇から生ま...

  • 論理的推考で計る 自身喪失の距離

    冷やりと 透き通る 瑠璃色と思しき ビー玉が 空っぽの頭蓋のなかを 不可思議な速度で 転げつつ 回っている その 遠心力と微揺動が 宙空に薄ら 映し出されるのを 熊の縫いぐるみのように 眺めている 上がり目の 角度は依然 曖昧に游いでいて ここぞとばかり 振り下ろす 虫取網...

  • 心放され 舞い進み 澄んだ薄明を渡るとき

    触れられはしない けど、時折 ひっそりと 浸ることのできる 曇りのない 清らかな 透明感 例えば、 白み始めたばかり 人気少ない早朝の 街場景に 湿らかに充ちる 冷たい静寂のなかに ちょっぴり 嫌味のない程度 スパイスが 振り掛けられる 硝子コップに注がれた 炭...

  • 描けぬ毎次 刻の却き 眺め過ぐ夜長の後ろで

    変則で命中 深夜勤務 通い途上に立ち寄る 近く藪沼が隠れた 傾き気味の広い路側帯  細く 伸び掲ぐ外灯の 白明かりに 擦られ 薄く照らし出される 乱れた種々 雑木類の形 輪郭 涼やかで無色な匂い を呼吸する 足元の先に 絡む迷い草 小さな獣達だけが 入り込めるほどの 隙間を...

ブログリーダー」を活用して、かすみ じゅんさんをフォローしませんか?

ハンドル名
かすみ じゅんさん
ブログタイトル
追想の彼方
フォロー
追想の彼方

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用